クルマの原状回復 タイヤホイールとホイールキャップを塗り直す

クルマの原状回分  タイヤホイールとホイールキャップを塗り直す

前回、タイヤを新品に交換しましたが、ホイールはメッチャ錆びた鉄チンだったので綺麗にしたいと思っていました。ついでなので傷だらけのホイールキャップも綺麗にしてタイヤ周りを新品のようにしたいです。

ホイールの塗装

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タイヤは3月に新しいものに交換しましたが、新品のタイヤが台無しなほどホイールはひどくサビています。また、いきさつは不明ですがハケでペンキを塗ったのが劣化したようになった部分があります。

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サビと古い塗装を削り落とすのはサンドペーバーでは恐ろしく大変そうだったのでスポンジ研磨剤を使用しました。ところが、ペンキを塗ったような部分は塗料が厚めな上にさらにその下にサビがあるため削り落とすより溶剤で溶かす方が正解だったかもしれません。浮いたサビは比較的簡単に取れましたが、ペンキが塗られていた部分の下のサビは深いものだったようで研磨剤で取り切れるものではありませんでした。(写真でうっすらサビ色になっている部分)
水をかけながら研磨し、洗浄後にパーツクリーナーで脱脂しました。

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タイヤとバルブを新聞紙とマスキングテープで養生しました。鉄チンホイール部分だけにプライマーをかけます。いきなりラッカースプレーで塗装するとそのうちパリパリと剥がれることになるかと思われます。

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30分間隔で3回プライマーを吹きかけました。 今回使用したプライマーは透明タイプなのでクリアで塗装したようなつややかな状態になりました。

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プライマーが完全に乾いてからつや消しのブラックのラッカースプレーを吹きかけました。これは15分間隔で3回、30cmほど離してホイールの外から吹き始めてホイールの外で吹き終わるようにすると失敗が少なくなります。新しいタイヤを装着したときに取り付けられたウエイトには何故かあまり色が付きませんでした。

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1時間おいてから、つや消しブラックの上にクリアを吹きかけました。これも15分間隔で3回です。つや消しなのにつやありになりました。とはいえ、つやありブラックのつやとは異なります。

ホイールキャップの修復と塗装

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うちのクルマは「がとらぼ」の人が貰う以前の経緯がよくわからないのですがホイールキャップが傷だらけです。段差かなにかで擦ったのかもしれませんがホイールキャップの端の方に浅いものから深いものまでガリッガリに引っ掻いています。汚らしいので気になっていました。3000円程度の安いホイールキャップを買ったら良いのかもしれませんが、自分で直したいとも思っていました。

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もっとも酷い傷がある部分です。塗装は盛大にやられていますが下地を大きく抉っている部分はそれほどでもないようです。

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耐水ペーパー#600で塗装が剥がれる程度まで削りました。樹脂ホイールキャップなので油断すると削れすぎてしまうので注意しながら作業しました。

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パテを傷に塗り込んで固まってから耐水ペーパー#800〜#1000で削って、またパテを塗り込んで耐水ペーパーで削ってを繰り返しました。凹の箇所以外はできるだけ薄く塗って細い掻き傷にパテが入り込むように塗ります。手で触って凹凸が無いようであれば終わりです。

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ホイールキャップの端が欠けている部分があるので周囲の塗料を削り落としました。

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ホイールキャップの欠けている部分にもパテを押し込み、パテが固まってから耐水ペーパー#600で周囲の形に合わせるように削って成形しました。

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ホイールキャップ表面全体的に足付けとして#1000で軽く削って塗装面を荒らしました。水洗い後に脱脂して、プライマーを吹き付けました。30分経ってからシルバーのスプレーで塗装しました。シルバーの塗料は乗りが悪くて30cm離して吹きかけると数回吹いてもシルバー色が付きませんでした。15cm離して吹くと色が付きましたが垂れやすくムラになりやすいので要注意でした。15cmの距離で10分間隔でシルバー塗装を3回、1時間乾燥させてからクリアを15分間隔で3回吹きました。シルバーを吹いただけとクリアを吹いた状態で見た目がほぼ変わらなかったので写真は1枚です。斜めから見ると写真のように少し黒っぽいムラがあるのが判ります。ただ、シルバーを追加で吹いても黒っぽいムラはシルバーのスプレーによって発生しているようで解消しませんでした。

タイヤとホイールキャップをクルマに取り付け

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塗装済みのタイヤ付きホイールを車体に取り付けました。ナットが純正のままの普通のものです。袋ナットにしたいところですが、ホイールキャップを取り付けると見えなくなる部分なので・・
ナットを締めるときに黒い塗装部分を擦って台無しにしないように少し浮かしてレンチで締めました。

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ホイールキャップを嵌めて完成です。

タイヤが新品でホイールの塗装が綺麗でホイールキャップも新品同様?なのでとても満足です。

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前回、新品タイヤにするときにBluetoothのバルブ型TPMSセンサーを取り付けました。新品タイヤはビードになじませるために空気圧高めで入っていましたが、左前・右前・左後・右後のそれぞれのタイヤを取り付ける際にタイヤを1つだけクルマの近くに持ってきてTPMSアプリのAuto Scanで取り付け予定のタイヤを選択してから、そのタイヤのバルブに空気圧ゲージを斜めに押し当てて適正空気圧になるよう空気を抜きました。TPMSセンサーは空気圧に変化があると通常の間隔以外でビーコン信号を出すようで、すぐにそのセンサーがアプリで検知されてバインドできます。空気を抜いたのでバインドと同時に空気リークアラートが音声で発報します。4つのタイヤで同様に繰り返して完了です。このやり方はTPMSセンサーに付属のセンサーIDカードを使うまでもなくバインドできるので簡単です。
このTPMSセンサーで利用できるTPMSⅡアプリは空気圧の単位でkgf/cm2は表示できないようなのでkPaで表示するようにしています。このクルマは適正空気圧が前後ともに2.2kgf/cm2なので数値を100倍した220kPaが適正値となります。4輪全て、電動ポンプで225kPaになるよう空気を入れたところこのようになりました。左前だけ227kPaですが、そのほかは224〜225kPaでほぼ揃っています。電動ポンプの内蔵ゲージと4つのTPMSセンサーでおおよそ揃っているようです。

BluetoothタイプのTPMSセンサーについてですが、TPMSアプリで使用するためにセンサーとAndroidナビ/スマートフォンで「ペアリング」は必要ありませんというかできません。Bluetoothデバイスが発するビーコンをもとにアプリで識別します。「このIDのビーコンを発するセンサーが"左前タイヤ"だ」という紐付けをTPMSアプリで行うことをバインドと言っています。

バルブキャップ型のTPMSセンサーだとセンサーを取り外さないと空気を入れることができませんが、バルブ型TPMSセンサーは普通のバルブと同様に空気を追加できるし見た目も悪くならないので良いです。ただし、TPMSセンサーの電池が切れたときにビードを落としてセンサー交換になるので大変ですが。

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中華Androidナビ K4811のファームウエア更新

中華Androidナビ K4811のファームウエア更新

K4811は中華Androidナビとしてはミドル帯で多く売られています。多くの販売店が自社ブランドとして販売しているので製造会社に辿り着くことが難しく、販売店は知識がないことが多いためサポートを受けにくい特徴があります。K4811は似たようなハードウエアに幾種類のファームウエアが搭載されて販売されているため更新ソフトウエアの入手がやや難しいといえます。次のポイントを抑えてソフトウエアのバージョンを確認して更新ファームウエアを入手するのが良さそうです。

APPVerがK4811_NWD_S21B104.20230915.110639.H5E3.01Fであるとします。
  • モデル名がK4811であることを確認します。
  • モデル名の次の2〜4文字がファームウエアの会社名?
  • Sの次の文字は、1がGMS無し、2がGMSあり
  • Sの次の次の文字は、1が横画面、2が縦画面
  • Sの次の次の次の文字は画面解像度(後述)
  • その後の3文字は不明
  • ファームウエアのビルド日
  • その後の6文字不明(ビルド時刻?)
  • 以降最後まで不明

モデル名が違うファームウエアを書き込むことはできないと予想されます。
ファームウエアの会社名は、NWD, OH, JIT, HDKJ, LG, HRなどがあります。
NWDはNowadaを示していると思われます。NWDのハードウエアにはOHを書き込んでも問題ないとされていますが、後で問題が発生する可能性があります。なるべく同じ文字のファームウエアを書き込む方が良さそうです。
画面解像度は、2が1024x600、3が768x1024、5が1600x720、7が1280x720、Bが1920x1200です。所有しているモデルの解像度と違うファームウエアを使用すると正常に表示されない可能性があります。(表示されることもあるようですが)

S21Bの場合はSの次が2なのでGMS(Google Mobile Service)ありで、その次が1なので横画面、その次がBなので画面解像度が1920x1200となります。

ファームウエアのビルド日は新しければ新しいほど良いことが期待されますが、多くの人が試して問題ないことが確認できてから適用する方が無難です。2,3ヶ月前のビルド日のファームウエアで更新レビューを確認してから安全そうなものを導入するべきかと思われます。

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更新前のバージョンを確認しました。APPVer: K4811_NWD_S21B104.20230915.110639.H5E3.01Fになっています。このビルド日より新しいバージョンを探せば良いことになります。

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入手したファームウエアのZIPファイルの名前をupdate.zipにします。
FAT32(或いはEXFat)でフォーマットした空のUSBメモリを用意します。USBメモリはMacOSなどではフォーマットしない方が良いとのことです。フォーマットを行うのに推奨されるOSはWindowsということになっています。
フォーマットしたUSBメモリにupdate.zipをコピーします。
K4811のUSBポートは2本のUSBケーブルで出ている筈ですが、そのどちらかにupdate.zipを入れたUSBメモリを挿します。
「カー設定」上部のタブで「システム設定」を選択し、左列メニューから「システム更新」を選択します。右画面で「/mnt/media_rw/udisk/update.zipファイルがあります」の表示が出ることを確認します。表示されない場合はもう1つのUSBポートに挿し直します。
「アップデート開始」(表示はアープデート開始)ボタンをタップすると確認メッセージが表示される(ポップアップしません)のでもう一度「アップデート開始」をタップします。なお、その後は中止できません。

更新の様子を動画にしました。また、更新後の設定の肝も紹介しています。

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更新後のバージョンは、APPVer: K4811_NWD_S21B104.20240113.141349.H5E3.01Fになりました。

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update.zipが正しくない場合はインストールのプログレスバーが進んで再起動した後に上のようなAndroidがひっくり返っている画像が数秒程度表示されます。(次)

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さらに、インストールスクリプトの実行結果が表示されます。
こちらも数秒後に消えてシステムが再起動します。運が良ければ、更新前のバージョンで正常に起動する筈です。稀に重篤な状態になることがあるので油断しない方が良いでしょう。

少なくとも2023年9月15日版にあった幾つかの不具合は2024年1月13日版では解消しています。デザインも新しくなっている部分があります。ただし、音声合成(TTS)/音声アシスタンスのToppalとCar Play, Android Autoのようなことを行うためのZLINKが消失しました。(なぜか更新後の初回起動時には存在して見えます)
Toppalは日本語非対応なので日本人には役に立つものではありません。また、迷惑アプリとも言われているので無くなることは嬉しいといえるでしょう。Toppalは2023年9月版ではユーザーがアンインストールすることができないアプリでした。
ZLINKは、K4811とスマートフォンを連携させて使いたいという人が一定ていどいるかと思われますので消失は望まれない場合があります。

2024年4月21日追記:
アプリリストで確認したところ、ToppalとZlink 5はアンインストールはされておらず、「無効化」された状態でした。Toppalの有効化については、「カー設定」(Car Setting)の左メニューの「初期化設定」(Factory Setting)で1617または16176699を入力し、「拡張設定」(Feature Settings)から「Voice Analyze」にチェックを入れて右上の「Save」で再起動すると有効化する(逆に無効化させたいならチェックを外す)ことが判っていましたが、Zlink 5を有効化する方法がわからないでいました。
「カー設定」(Car Setting)の左列からデフォルト設定(Defaultsetting)を選択し、右列で「リング設定」(Interconnection settings)を「なし」から「CarPlay」に変更することでZlink 5が有効化されることがわかりました。Interconnection settingsが日本語表示では「リング設定」というよくわからない翻訳になっていたことで理解できないでいました。Canを有効にすると画面に邪魔なリングが表示されるようになりますが、これのことだと思っていました。このリングは「My Car」の「その他の設定」にある「Can float menu」のスイッチで表示/非表示を切り替えられますがこれと同一の機能だと勘違いしていたわけです。
ちなみに、↓のTelegramの2DINグループでロシア人?に教えて貰いました。

中華Androidナビの情報は得にくいですが、XDAのHead-Unitsフォーラムや、もっといえばTelegramの2DINグループで活発に情報提供がされています。グループの中でもK4811についてはK4811 Head Unitsがあります。毎日の投稿数が多いので追うのがたいへんなくらいです。
Telegramの2DINグループはロシア語メインのようなのでGoogle翻訳やGoogleレンズを利用しなければならないかもしれません。

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