作成中のAR ADAS アプリシリーズについて

作成中のAR ADAS アプリシリーズについて

1. アプリの概要

現在、以下の3つのAndroidアプリを開発しています。

  • AR ADAS for DDPAI
  • AR ADAS for USB Dashcam
  • AR ADAS for USB Dashcam Pro

これらは、Androidのマルチフレーバー構成を活用したSoftware Product Line(SPL)として開発しており、大部分のコードを共有しながら、接続するカメラや提供する機能に応じて一部を変更しています。

AR ADAS for DDPAI

Wi-Fi接続のDDPAIドライブレコーダーをカメラとして利用するアプリです。
DDPAIはADAS機能を搭載すると宣伝していましたが、実際には前方車両発進通知(FVSA)程度しか実装されておらず、その機能は十分とはいえません。
本アプリと組み合わせることで、以下のADAS機能を実現します。

  • FVSA:前方車両発進通知
  • FCWS:前方衝突警告
  • HMWS:車間距離警告
  • LDWS:車線逸脱警告

ただし、動作テストに使用しているDDPAI Z50はWi-Fi性能に問題があり、映像ストリーミングの停止や接続切断が頻繁に発生します。このため、実用性には課題が残っています。
これはアプリではなくハードウェアに起因する問題であり、ソフトウェア側での根本的な解決は困難です。2026年に発売されたZ50 Proや上位モデルでは、この問題が改善されていることを期待しています。

AR ADAS for USB Dashcam

AliExpressなどで約10~20米ドルで販売されている、中国製の安価なUSBドライブレコーダーをカメラとして利用するアプリです。主にAndroidヘッドユニット向けのUSB Dashcamを対象としています。

これらの製品の多くは、内蔵ストレージに専用アプリが収録されており、Androidヘッドユニットにインストールして使用します。専用アプリにもAR ADAS機能がありますが、低性能なヘッドユニットでも動作するように設計されているため、認識対象は主に前方車両と車線に限られています。

本アプリでは、車両や車線に加えて、歩行者、オートバイ、自転車、交通標識、信号機も認識します。

AR ADAS for USB Dashcam Pro

USB通常版と同じ種類のカメラを使用し、さらに高度な認識機能と表示機能を備える上位版です。

通常版では交通標識と信号機の存在を検出しますが、その表示内容までは識別しません。一方、DDPAI版とUSB Pro版では、標識や信号機が示す内容を識別し、ドライバーに通知する機能を搭載する予定です。

また、USB通常版の速度計は数字のみの簡素な表示ですが、DDPAI版とUSB Pro版では、視覚的なゲージを備えた速度計を採用しています。

2026年10月末現在、3つのアプリは31ロケールに対応しており、Androidデバイスの表示言語に応じて自動的に切り替わります。

2. 中国製USB Dashcamの互換性について

Androidヘッドユニットのメーカーが自社ブランドの周辺機器として販売するUSB Dashcamと、AliExpressなどで安価に販売されている中国製USB Dashcamは、外観や付属アプリのUIが異なっていても、基本設計がほぼ共通している製品が数多くあります。

主な違いは、デバイスID、通信パラメーター、通信用デバイスファイルなどの細かな部分です。しかし、そのわずかな違いによって、ある製品の付属アプリが別の製品では動作しない場合があります。

基本構造が共通していれば、これらの違いを調査することで比較的容易に対応できる可能性があります。

お使いの中国製USB DashcamがAR ADAS for USB Dashcamで動作しない場合は、別途公開している診断アプリ USB Video Probe を使用し、カメラの情報を開発者のGatolaboまで送信してください。

USB Video Probe: 一つ前の記事

取得したデバイスIDや通信パラメーターを調査して対応辞書に登録し、可能な限り次回のAR ADAS for USB Dashcamシリーズのアップデートで利用できるようにします。

3. 価格と広告について

  • AR ADAS for DDPAI:完全無料・広告なし
  • AR ADAS for USB Dashcam:完全無料・広告なし
  • AR ADAS for USB Dashcam Pro:価格未定。月額約1米ドルのサブスクリプションを検討中

4. 開発状況とテスト参加について

以下は2026年10月末現在の方針で変更する可能性があります。

● AR ADAS for DDPAI

ストリーミング映像の途切れが目立ちにくくなるよう調整を進めています。また、交通標識や信号機の表示内容を識別するAIモデルは、まだ完成していません。
まもなくGoogle Play Consoleで内部テストを開始する予定です。

なお、DDPAIユーザーのテスト参加者を十分に集めることが難しいと考えられるため、クローズドテストの参加者を一般募集する予定はありません。

● AR ADAS for USB Dashcam

Google Play Consoleで内部テストとクローズドテストを開始しています。
ただし、中国製USB Dashcamを所有し、「がとらぼ」のGoogleグループを通じてテストに参加していただける方がどの程度いるか予測できないため、現時点ではグループ内での参加者募集を開始していません。

● AR ADAS for USB Dashcam Pro

交通標識や信号機の表示内容を識別するAIモデルが未完成のため、Google Play Consoleへの登録はまだ行っていません。クローズドテストの参加者募集方法についても、現在検討中です。

記事へのコメント

いただいたコメントは管理人が確認した後に記事の 下部(ここ)に公開されます。
コメントスパム対策: 2022年4月以降、コメント内にリンクURLを含めると自動破棄されます。(記録されません)