古い車の原状回復 くすんだクリア層を磨いてツヤ肌復活

古い車の原状回復 くすんだクリア層を磨いてツヤ肌復活 前編

今回は施工中の写真がほとんど保存されていなかったため、掲載しているのは施工前に使用した道具類と、施工後のルーフパネルの写真のみです。

うちの車は来年で20年を迎える古い車です。これまでは、いわゆる「ウロコ」汚れを落とすために、フクピカの水垢・雨ジミ対応クレンジングシートを使用して定期的に手入れをしていました。そのため、年式の割に極端に汚れているわけではありませんでしたが、塗装表面全体がどこか白っぽくくすみ、「黒」本来の深みや艶が失われていました。
水垢・雨ジミ落としに対応した「フクピカ」は、拭くだけで使える製品としては驚くほどウロコ除去性能が高く、手軽さと効果を両立した優秀なアイテムです。ただし、実際には普通に「拭くだけ」で綺麗に仕上げるのは意外と難しく、成分がボディ表面に残りやすいという欠点もあります。また、塗装のクリア層自体が劣化して発生した「くすみ」までは除去できません。むしろ、フクピカの成分が残った状態で放置すると、クリア層の傷やくすみの原因になる可能性もあります。

今回は、フクピカで雨ジミ(ウロコ)取りではなく、ポリッシャーとコンパウンドを使用し、塗装のクリア層表面を薄く研磨してくすみを除去することにしました。クリア層を削る作業になるため、簡単そうに見えてDIYとしては比較的難易度の高い施工です。

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フクピカにはさまざまな種類がありますが、雨ジミや水垢の除去性能があるのはこのタイプだけです。価格は比較的安価ですが、効果は非常に優秀です。ただし、使い方が悪いとウロコ汚れは十分に落ちません。特に、製品説明書どおりに軽く拭くだけでは除去しきれないことも多いため、ウロコが取れる使用方法を事前に調べてから丁寧に施工する必要があります。
コンパウンドによる研磨は、塗装のクリア層を実際に削る作業です。そのため、頻繁に施工するものではありません。数年に1回、「ここぞ」というタイミングで行う程度に留めるのが理想的でしょう。つまり、個人で所有する車を1台磨くだけであれば、この程度の少容量コンパウンドでも十分です。今回使用した製品では、小型車1台の全面施工で半分以上を消費しました。 また、数年に1度しか使用しない場合、開封済みコンパウンドは劣化する可能性があります。残った分を無理に保管して再利用するよりも、思い切って廃棄した方が安全です。あるいは、ボディ以外の樹脂パーツや別用途の研磨用として使うのも良いでしょう。

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コンパウンドは「細め」「極細」「超極細」の3種類を使用するため、バフも3種類用意し、それぞれ専用として使い分けます。組み合わせを間違えないよう、コンパウンドとバフの両方に1、2、3と番号を書いて管理しました。
この写真では、「細め」用としてスポンジバフをすでにポリッシャーへ装着しています。しかし実際には、「細め」コンパウンドとスポンジバフの組み合わせでは、クリア層表面の頑固なくすみを十分に除去できませんでした。最終的には、「細め」コンパウンドとウールバフの組み合わせで丁寧に磨くことで、ようやくくすみを落とすことができました。
つまり、今回のようなくすみ除去では、「細め」の工程をどれだけ丁寧に行うかが非常に重要です。この段階では表面が一時的に「くもりガラス」のような状態になりますが、それは劣化したクリア層表面をしっかり削れている証拠でもあります。その後、「極細」「超極細」と順番に磨き込むことで曇り感が消え、最終的には鏡面のような艶へと仕上がります。

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「超極細」まで磨き終え、中性洗剤で水洗いして拭き取り乾燥させた完成状態です。まだワックスを施工していないにもかかわらず、クリア層のくすみが完全になくなったことで、非常に艶のある仕上がりになっています。山や電線、電柱まではっきり映り込んでおり、まさに鏡面仕上げです。写真下部に見える白っぽい細かな点は、メタリック塗装に含まれているアルミフレーク(ラメ)が反射しているものです。

完成後は、犠牲皮膜としてワックスも施工しました。作業自体はかなり大変でしたが、その苦労に十分見合う仕上がりで、20年近く前の車とは思えないほど綺麗になりました。
もしかすると近いうちに、リンレイの「ウルトラハードWコーティングPRO」のような市販コーティング剤で、さらに保護コーティングを施すかもしれません。
なお、施工翌日から2日半ほどは酷い筋肉痛になり、脚に力を入れるたびに泣きそうでした。歩き方も完全にヒョコヒョコ状態でした。

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