UIS7870搭載のAndroidヘッドユニット TS20用のTPMSセンサーを使ってみた

UIS7870搭載のAndroidヘッドユニット TS20用のTPMSセンサーを使ってみた

「がとらぼ」ではこれまでに、バルブキャップ型のTPMSセンサーホイール内に設置するバルブ型TPMSセンサーを紹介してきました。
これら2製品はいずれも特定のヘッドユニットに依存しない、いわゆるサードパーティ製の「汎用品」です。汎用品の利点は、使用するヘッドユニットを選ばず、場合によってはスマートフォンでも利用できる点にあります。
しかしその一方で、Androidの仕様による制約も無視できません。たとえば、アプリ起動時に毎回センサー通信の許可確認が求められたり、バックグラウンド動作中にタスクが強制終了されて気付かないうちに動作が停止してしまうケースがあります。また、通知権限が未設定または気づかない内に無効化された場合、タイヤの異常を検知してもユーザーに通知されないといった問題も発生します。
そこで今回は、TS20ヘッドユニットのメーカー(正確にはソフトウェア部門)であるDoFun(兜風)製アプリと、それに対応した専用TPMSセンサーの組み合わせを試してみます。TPMS製品自体については前回で紹介済みです。
前回は、購入したセンサーがホイール内部に取り付けるバルブ型だったため、タイヤのビードを落として既存のセンサーと交換する必要があり、動作確認まで行えませんでした。先日、バルブ交換を行い購入したセンサーを装着したので今回その動作報告となります。今回は新しいヘッドユニットの購入に合わせて専用TPMSセットを導入しましたが、これまで使用していたセンサーの一部がすでに電池切れ、残りも近いうちに寿命を迎えるタイミングだったため、交換という意味合いも兼ねています。

(比較的安価な製品はあるとは知っているものの)「がとらぼ」の人はビードブレーカーを所有していないこと、さらに「がとらぼ」の人は強烈なビビリなので、ビードの脱着時に発生する大きな「ポン」という音に強い恐怖を感じるため、今回も2年前と同様に「たいやまいばら」さんに作業を依頼しました。(2年前のタイヤ交換とバルブ型センサー取り付けの様子)

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TPMSアプリは、ドロワーからアイコンをタップして起動します。D3D Viewアプリからも起動可能ですが、この方法では設定画面にアクセスできない制限があるため、初期設定時は必ずドロワーから直接起動します。
なお、ドロワーにTPMSアプリが見当たらない場合は、(ドロワーにある)「DoFun Play」アイコンからDoFun製アプリをインストールできます。

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TPMSアプリを起動すると、車両イラストと4本のタイヤそれぞれに対応した空気圧と温度が表示されます。初期状態ではセンサーのペアリングが行われていないため、空気圧は0、温度も0℃と表示されます。これがメイン画面です。右上にはアイコンがあり、ここから設定画面へ移動できます。
なお、D3D View経由で起動した場合はこの設定アイコンが表示されません。

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設定画面です。
まず、空気圧の単位を好みのものに変更し、警告のしきい値を設定します。適正空気圧を基準に±20〜30kPa程度で設定するのが目安です。特に下限値はメーカー指定の適正値に近い値を設定しておくと安心です。
温度の上限値については厳密である必要はありません。画像では75℃に設定されていますが、通常走行であれば50℃前後でも十分でしょう(夏場はやや高めに設定する方が良いかもしれません)。
「受信方法」はTPMSセットの種類を選択する項目です。2026年3月時点ではDoFunショップで扱われているのはUSBレシーバタイプのみのため、初期設定の「USB Tpms sensor」から変更する必要はありません。むしろ誤って変更すると正常に動作しなくなる可能性があります。
ここまで設定が完了したら、画面上部の「Sensor to Tire Pairing」をタップしてセンサーとのペアリングに進みます。(次)

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センサーとのペアリングは、ガレージ内ではなく、できるだけ開けた屋外で行うことを推奨します。屋内では電波の反射により通信が不安定になり、正常にペアリングできない場合があります。
今回使用するバルブ型センサーは、出荷時にレシーバとの紐付けが済んでいるため、バルブに貼られている「右前」「左前」「右後(右后)」「左後(左后)」のラベル通りにタイヤを装着していれば、そのまま正しく認識されます。
もしタイヤローテーションなどで位置が異なっている場合は、「Change tire position」から変更可能ですが、まずはペアリングを完了させる必要があります。
ただし、DoFun TPMSアプリのペアリング機能はやや使い勝手に難があります。各タイヤを個別に選択し、それぞれ約2分間待つ必要があり、4本すべてで最低8分程度かかります。さらに、成功しても即座に結果が反映されない場合があり、失敗と誤認して再試行してしまうこともあります。その度に2分かかります。
また、全センサーのペアリングが完了するまでは、すべてのタイヤが「空気漏れ」として認識され、特に「左前」タイヤの警告が繰り返し表示されます。これは、左前のタイヤがペアリング済みで正常であってもそうなります。この際、数分おきに大音量の警告音が鳴るため注意が必要です(設定で無効化可能)。
すべてのペアリングが完了すると警告は解除され、タイヤ表示が白または黒の通常表示に戻ります。その後は、実際に異常が発生したタイヤのみ正しく警告されるようになります。
ペアリング完了後は、画面左上または左下の戻るボタンでメイン画面に戻ります。

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ペアリング後のTPMSアプリのメイン画面です。4本すべてのタイヤが正常表示となり、空気圧と温度が確認できます。ただし、DoFunで販売しているセンサーとアプリの組み合わせでは、表示精度はそれほど高くない印象です。駐車時で±5kPa、走行時で±10kPaくらいの誤差が常に発生するようなのでこれまで使っていたセンサーより4倍以上も誤差が大きいように見えます。
画像では220〜230kPaとばらつきがあるように見えますが、実際にはすべて230kPaで揃っています。温度についても、ガレージ内で1日以上駐車している停止状態にもかかわらずばらついているように見えます。これは計測こそできていませんが画像のように大きくバラつくことはない筈です。この点は、これまで使用していたTPMS製品と比較するとやや劣る部分です。

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TPMSアプリでセンサーのペアリングと設定を行うと、D3D View上にも自動的に4本のタイヤの空気圧と温度が表示されるようになります。TPMSが正常に接続されていれば、この表示は常時維持されるため、走行中でも視認性が高く便利です。

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適正気圧の上限を260kPaに設定した状態で、左前タイヤの気圧がそれを超えたときのTPMSアプリの画像です。左前タイヤにHighTirePressureのオレンジ表示が付き、タイヤの絵にが表示されます。タイヤの温度は正常なため白文字で表示されています。これはわかりやすいと思います。

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D3D Viewアプリでも左前タイヤだけが赤くなり、赤文字でタイヤの気圧が表示されます。ただし、温度は正常であるにも関わらず気圧と共に赤文字で表示されます。これは、D3D Viewを前画面で表示されている場合だけでなく、ウィジェット(かミニオーバーレイ)表示でもこのように表示されます。したがって、ヘッドユニットのメイン画面が表示されていれば常にタイヤの異常を確認することができます。

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デフォルトテーマのD3D Viewウィジェット(オーバーレイ)でも、空気圧と温度が常時表示されます。ヘッドユニットのメイン画面で常に状態を確認できる点は大きなメリットです。ただし・・・(次)

車両始動時、ヘッドユニットの起動にあわせてTPMSアプリが立ち上がる際、約3回に1回という高い頻度でセンサー情報が表示されない問題が発生します。この場合、すべてのタイヤが未ペアリング状態として表示されてしまいます。
この状態では、TPMSレシーバの抜き差しやアプリの再起動では復旧せず、ヘッドユニット自体を再起動する必要があります。再起動後は何事もなかったかのように正常動作へ戻り、ペアリング情報も保持されています。
発生頻度が低ければ許容できる問題ですが、この頻度では実用上ストレスとなります。挙動から判断するとアプリ側の不具合の可能性が高く、今後のアップデートでの改善に期待したいところです。

上記の不具合は気になるものの、正常に動作している状態では、これまで使用してきた2種類のTPMS製品よりも使い勝手が良く、安定して動作し続ける点は高く評価できます。
特に、TPMSの情報が常時ヘッドユニット上に表示される安心感は大きく、運転中の安全性向上にも寄与するため、総合的には十分に導入価値のあるシステムと言えるでしょう。今回購入したバルブ型センサーとUSBレシーバのTPMSセットはDoFunショップでの販売価格がサードパーティーの汎用品と比べて特に高価というほどではないため、既に汎用品を所持しているなどという理由がなければDoFun TPMS用の専用品を購入しても良いのではないかと思います。前回のカメラは汎用品と同じ品質で価格だけ3〜4倍もするため他の方に購入をお勧めできるものではありませんでした。

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