中華13.1インチAndroidナビでタイヤ空気圧管理 bluetooth TPMSセンサー

中華13.1インチAndroidナビで空気圧管理 bluetooth TPMSセンサー

クルマのタイヤの空気圧管理システム Tire Pressure Monitoring System (以下TPMS)は最近のクルマでは標準装備されたものが増えています。また、日本ではまだですが外国では義務化が進んでいるようです。標準装備としてのTPMSだけでなく後付けのTPMSのセットが4,000円前後からの安価で販売されるようになっています。ただし、アマゾンを含めネットショッピングで販売されている怪しい中華TPMSセットは433MHzや315MHzで弱くないの電波を発する技適のない製品が殆ど(全て?)なので迂闊に購入して使用するとその使用者が電波法違反になります。

TPMSセンサーには、以下のような種類があります。

  • センサーがバルブキャップ型
  • センサーがホイール内にあるバルブ型
  • 車輪の回転数の差で空気圧低下を検知する疑似型(非センサー)

キャップ型とバルブ型はタイヤ側にセンサーを取り付けるためワイヤレスとなります。つまりデータの伝送に電波を使用します。
疑似型は車載コンピュータから車輪の回転数を取得するので車内で完結するシステムで電波を使用しなくて済みます。ただし、しばらく走行しないと回転数の差を検知できませんしタイヤの空気の温度を測ることもできません。
キャップ型は後付けとしては極めて簡単ですが、見た目が不格好なのと空気圧を調整する際に毎回取り外す必要があります。センサーを無理やり締めてパッキンを傷めると空気が漏れるので後々面倒な欠点があります。
バルブ型は本体がタイヤ内なので見た目がスマートですし空気圧の調整は普通のバルブと同様にできます。問題はキャップ型よりやや高価で取り付けや電池交換の際にビードを落す必要があるので一般人にとってはやっかいです。整備工場に頼むと費用がかかります。電池は2,3年ほど持つのでその期間中に多く走り新しいタイヤと交換の際にセンサーも交換するということであれば良い選択肢です。なお、樹脂等で電池周辺が固められていて電池交換に不向きな製品が多いようです。

TPMSセットは以下のような種類があります。

  • タイヤの数と同数のセンサーと受信機+ディスプレイ
  • タイヤの数と同数のセンサーと受信機+USB
  • タイヤの数と同数のセンサー (それぞれBluetooth)

受信機+ディスプレイタイプは315MHz(特定小電力, 北米用向けTPMS)や429.5MHz(特定小電力)、中華製品で多い433.92MHz(特定小電力)、その他?の電波が使われるようです。日本でもTPMS用として433.92MHzの使用が検討されていたようですが、現在どうなっているかは知りません。ごく一部の製品で技適を取得しているものがあるようです。受信機側はシガーソケットから電源を取ったりソーラーパネルで電力を得るものなどがあるようです。センサーと受信機+ディスプレイで完結するシステムなので取り付けが簡単です。
受信機側にディスプレイが無くUSBケーブルが生えているタイプはPCやAndroidカーナビ、スマホ/タブレットと接続してアプリを使ってそれらのデバイスで情報を表示するものです。使用する電波は前述のものと同じです。ディスプレイ分の安さが感じられない製品が多いのでアプリで大きな画面に表示したいという目的がなければ選びにくいかもしれません。日本でもAndroidナビが普及すれば状況が変わるかもしれません。
BluetoothタイプはそれぞれのセンサーがBluetoothでAndroidナビやスマホ/タブレットなどのデバイスと通信します。Android/iPhone対応アプリがあります。 Bluetoothタイプは汎用性は高いのですが、日本ではAndroidナビが普及していないので選ぶ人が少ないかもしれません。2.4GHz(小電力データ通信)のBluetooth製品ではあるものの技適取得済みの製品が少ない(存在しない?)ので中華製品を購入してそのまま使用すると違法です。Bluetoothは出力が異常でなく技適以外で外国の認証があれば「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の対象なので申請の手間を惜しまなければ一応合法的に使用できます。無料なのと申請した瞬間から使えるのが利点です。欠点としては中華ノーブランド製品だとFCC,CE,CCCなどの認証が無い或いは認証情報を得にくいことが殆どだということです。AliExpressなどで販売しているショップは製品についての知識がないことが殆どなので問い合わせても役に立つ情報は得られません。

今回はキャップ型センサーでBluetoothの製品を購入することにしました。ただし、使い物になるのか不明だったので安い製品にしました。あと、認証情報が見つかったもの。

今回購入したTPMSセンサーと同モデルのbluetoothのキャップ型センサーです(販売店は異なります)
今回購入したTPMSセンサーとは異なるbluetoothのバルブ型センサーです
今回購入したキャップ型センサーよりやや小型のbluetoothのセンサーで、管理アプリも良さそうです

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発送が注文から3日後とやや遅めだったこともあり到着まで10日程度かかりました。灰色のビニールの中に箱があることがわかりました。

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中の箱。小さいこともあり潰れはありませんでした。

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箱の背面。iPhoneとAndroidに対応していることが謳われています。

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箱を開けたところ。折りたたまれた説明書とシールとスパナが見えています。その下に黒いセンサーもあるようです。AliExpressの商品説明にはセンサーの蓋に直接FL,FR,RL,RRが印刷されているような画像が載っていましたが、実際はシールを貼るようですね。しかも黒い丸の中の文字の位置がズレています。このタイプは取り付けるタイヤが固定ではないので扱いやすくはあります。センサーIDとタイヤ(位置)の対応が固定の製品はタイヤローテーション時にセンサーを付け直す必要があることも。今回は、一応撮影用にシールを貼ってみましたが風雨と太陽光に晒されると汚くなる可能性が高いので貼らないほうが良いかも。

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センサーと金色のナットの一部がそれぞれ4セット見えています。

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センサーの蓋側です。キャップ型としては大型です。これが普通車のタイヤに付いていると不格好そうです。

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センサーのバルブ側(右)とロックナット(左)です。バルブと接する部分は樹脂ではなく金属です。バルブと接触することにより電蝕の可能性があります。ただちに固着したりボロボロになったりすることは無いとは思いますが、数カ月ごとに付け直す方が良いでしょう。まぁタイヤは空気が少しずつ抜けるものなので空気を入れる際に取り外しと取り付けが伴うことになるので問題ないでしょう。

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取説は小さな折りたたみの紙です。そこに画像が数カ所印刷されているのですが、小さすぎて読めません。困ったものです。肝心なのは「SYTPMSというアプリを使って下さい」ということです。Android用はバーコードを読み込んで野良アプリをダウンロードすることもできますしGoogle Playで入手することもできます。

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センサーのバルブ側が六角になっているので付属のレンチをかけます。キャップの蓋側を反時計回しに捻ると蓋を外すことができます。

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CR1632ボタン電池が使われています。横から押し出すことで外すことができます。

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付属していた電池の電圧をテスターで測ってみると2.8〜2.9V程度でした。噂には聞いていましたが電池が減っているようです。BLEなので省電力とはいえ製造時に電池が取り付けられてからこのセンサーはずっと動作中で電波(ビーコン)を出している状態ですからね。

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CR1632ボタン電池はダイソーなどでも販売されているのでセンサーと同じ数だけ購入しておきました。噂を信じて正解です。

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中華AndridナビでGoogle Playを開き「SYTPMS」を検索してインストールしました。アプリを開きます。

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このSYTPMSアプリは縦長画面のスマホで使うことを想定して作られているようで、横長の画面で表示すると画面レイアウトが想定外の表示になるようです。中央にクルマが小さく表示され、四隅に巨大な四角が表示されます。この四隅の四角は上から見たタイヤを模したものの筈ですが何かかっこ悪いですね。
問題は横長画面ではペアリングボタンが表示されないことです。横長画面ではこのアプリの表示がおかしくなることを知っていなかったりAndroidに慣れていないとこの時点で詰みます。

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メイン画面の最下部の中央の「設定」をタップしました。二輪車・三輪車・四輪車でセンサー数が異なるので適切に選択します。最大の空気圧、最小の空気圧を適切に指定しておきます。この範囲を外れたら警告がでます。走行するとタイヤの温度が上がります。あまりに高温になったら警告が出るようにすると良さそうです。その他の設定も確認しておきます。

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タスクメニューで開いたアプリの一覧を表示し、SYTPMSと何か別のアプリの1つのそれぞれのタイトルバーをタップではなくドラッグで画面の右端、或いは画面の左端に移動させると画面分割状態になり2つのアプリを並べて表示させることができます。これでTPMSアプリが少しだけ縦長表示になります。

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完全な表示にはもう少し縦長表示になる方が良いのですが、とりあえずペアリングボタンが表示されます。ベアリングボタン内に文字が表示されないのが困った点ですが。
まだペアリングボタンは押さないで、この状態で一旦ナビ操作から離れます。

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タイヤのバルブに付いているキャップを捻って外します。

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バルブの先端が綺麗なことを確認してTPMSセンサーに付属していた薄い六角ナットを嵌めます。5mm以上奥まで。
バルブの先端が汚れていた場合、綺麗にする方が良いですが水分が付かないようにしてください。濡れた場合は完全に乾かしてください。水分が残っていると電蝕が進みやすくなります。

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六角ナットを嵌めるとこんな感じです。

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センサーを捩じ込みます。巨大なバルブキャップ状態になります。緩みがない程度にしっかり締めます。このとき強すぎる力で締めるとバルブと接触する部分のパッキンが傷みます。センサーの付け外しを繰り返すと空気が漏れやすくなります。強くない力で手で回して締めて、回らなくなったところで素直にやめます。

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先に嵌めた六角ナットを付属のレンチで半時計方向に回してセンサー側に締め付けます。画像ではレンチだけを持っていますが、実際にはもう片方の手でセンサーが緩まないよう持って固定しておきます。レンチを使った状態で強すぎない力でセンサー側に締めれば十分です。これで緩み止めになりますし、子供のいたずらでセンサーを外されることもないでしょう。
ただし、センサーの蓋は捻れば取れるものなのでイタズラされるかもしれません。

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センサーを1つタイヤバルブに取り付けてはナビの画面でそのタイヤのペアリングボタンを押します。待たされずにすぐにセンサーとペアリングが行われタイヤの圧力と温度と電池の電圧が表示されます。この画面では赤になっていますが、設定でわざと適正外空気圧になるようにしているからです。赤表示だと警告音も鳴り続けます。また、この画面では電池の電圧が2.8Vと表示されていますが、センサーに付属した電池(交換前)を試しているものです。

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センサーを1つ取り付けてはペアリングを行うというのを繰り返して4輪とも取り付け完了しました。圧力も正常で電池電圧も正常です。(全て電池交換済み)
本来ならペアリングが完了するとペアリングボタンだったところにセンサーIDが表示される筈ですが、画面が十分に縦長ではないため表示されません。それはまぁどうでも良いのですが。

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画面分割を解いて普通のアプリ表示にしました。使えなくはないものの画面の使い方が残念な感じです。

BluetoothのTPMSは基本的にセンサーの製造元が提供するアプリと組み合わせてのみ使えます。センサーIDが想定するもの以外ではやバインド(ペアリング)させて貰えません。センサーが出力するデータの形式が合わないとどのみち使えません。今回購入したセンサーはSilergy Corp.,製のようですが、既にメーカー側では廃番のようです。後継モデルも見当たらないようなのでソフトウエアの進化が期待できません。これが安い理由でしょうか。

GitHubを見ていたところ、VincentMasselis / TPMS-advancedでpecham sensors(今回購入したセンサーと同じものっぽい)への対応がちょうどこの年明けあたりに進められているらしいのを見つけました。2024年中にGoogle PlayのTPMS Advancedで入手できるようになることを期待したいところです。なお、このTPMS AdvancedアプリがSYTPMSより良いアプリであるかは今のところは不明です。

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2024年1月22日追記: 外直7mm、内径3mm、厚み0.5mmのやや硬めタイプのPVC樹脂ワッシャーが届きました。センサーの付け外しでバルブによりパッキン部分が傷付いたらこれを使う予定です。

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