中華Androidナビ K4811のファームウエア更新

中華Androidナビ K4811のファームウエア更新

K4811は中華Androidナビとしてはミドル帯で多く売られています。多くの販売店が自社ブランドとして販売しているので製造会社に辿り着くことが難しく、販売店は知識がないことが多いためサポートを受けにくい特徴があります。K4811は似たようなハードウエアに幾種類のファームウエアが搭載されて販売されているため更新ソフトウエアの入手がやや難しいといえます。次のポイントを抑えてソフトウエアのバージョンを確認して更新ファームウエアを入手するのが良さそうです。

APPVerがK4811_NWD_S21B104.20230915.110639.H5E3.01Fであるとします。
  • モデル名がK4811であることを確認します。
  • モデル名の次の2〜4文字がファームウエアの会社名?
  • Sの次の文字は、1がGMS無し、2がGMSあり
  • Sの次の次の文字は、1が横画面、2が縦画面
  • Sの次の次の次の文字は画面解像度(後述)
  • その後の3文字は不明
  • ファームウエアのビルド日
  • その後の6文字不明(ビルド時刻?)
  • 以降最後まで不明

モデル名が違うファームウエアを書き込むことはできないと予想されます。
ファームウエアの会社名は、NWD, OH, JIT, HDKJ, LG, HRなどがあります。
NWDはNowadaを示していると思われます。NWDのハードウエアにはOHを書き込んでも問題ないとされていますが、後で問題が発生する可能性があります。なるべく同じ文字のファームウエアを書き込む方が良さそうです。
画面解像度は、2が1024x600、3が768x1024、5が1600x720、7が1280x720、Bが1920x1200です。所有しているモデルの解像度と違うファームウエアを使用すると正常に表示されない可能性があります。(表示されることもあるようですが)

S21Bの場合はSの次が2なのでGMS(Google Mobile Service)ありで、その次が1なので横画面、その次がBなので画面解像度が1920x1200となります。

ファームウエアのビルド日は新しければ新しいほど良いことが期待されますが、多くの人が試して問題ないことが確認できてから適用する方が無難です。2,3ヶ月前のビルド日のファームウエアで更新レビューを確認してから安全そうなものを導入するべきかと思われます。

中華Androidナビ K4811のファームウエア更新 1
更新前のバージョンを確認しました。APPVer: K4811_NWD_S21B104.20230915.110639.H5E3.01Fになっています。このビルド日より新しいバージョンを探せば良いことになります。

中華Androidナビ K4811のファームウエア更新 2
入手したファームウエアのZIPファイルの名前をupdate.zipにします。
FAT32(或いはEXFat)でフォーマットした空のUSBメモリを用意します。USBメモリはMacOSなどではフォーマットしない方が良いとのことです。フォーマットを行うのに推奨されるOSはWindowsということになっています。
フォーマットしたUSBメモリにupdate.zipをコピーします。
K4811のUSBポートは2本のUSBケーブルで出ている筈ですが、そのどちらかにupdate.zipを入れたUSBメモリを挿します。
「カー設定」上部のタブで「システム設定」を選択し、左列メニューから「システム更新」を選択します。右画面で「/mnt/media_rw/udisk/update.zipファイルがあります」の表示が出ることを確認します。表示されない場合はもう1つのUSBポートに挿し直します。
「アップデート開始」(表示はアープデート開始)ボタンをタップすると確認メッセージが表示される(ポップアップしません)のでもう一度「アップデート開始」をタップします。なお、その後は中止できません。

更新の様子を動画にしました。また、更新後の設定の肝も紹介しています。

中華Androidナビ K4811のファームウエア更新 3
更新後のバージョンは、APPVer: K4811_NWD_S21B104.20240113.141349.H5E3.01Fになりました。

中華Androidナビ K4811のファームウエア更新 4
update.zipが正しくない場合はインストールのプログレスバーが進んで再起動した後に上のようなAndroidがひっくり返っている画像が数秒程度表示されます。(次)

中華Androidナビ K4811のファームウエア更新 5
さらに、インストールスクリプトの実行結果が表示されます。
こちらも数秒後に消えてシステムが再起動します。運が良ければ、更新前のバージョンで正常に起動する筈です。稀に重篤な状態になることがあるので油断しない方が良いでしょう。

少なくとも2023年9月15日版にあった幾つかの不具合は2024年1月13日版では解消しています。デザインも新しくなっている部分があります。ただし、音声合成(TTS)/音声アシスタンスのToppalとCar Play, Android Autoのようなことを行うためのZLINKが消失しました。(なぜか更新後の初回起動時には存在して見えます)
Toppalは日本語非対応なので日本人には役に立つものではありません。また、迷惑アプリとも言われているので無くなることは嬉しいといえるでしょう。Toppalは2023年9月版ではユーザーがアンインストールすることができないアプリでした。
ZLINKは、K4811とスマートフォンを連携させて使いたいという人が一定ていどいるかと思われますので消失は望まれない場合があります。

2024年4月21日追記:
アプリリストで確認したところ、ToppalとZlink 5はアンインストールはされておらず、「無効化」された状態でした。Toppalの有効化については、「カー設定」(Car Setting)の左メニューの「初期化設定」(Factory Setting)で1617または16176699を入力し、「拡張設定」(Feature Settings)から「Voice Analyze」にチェックを入れて右上の「Save」で再起動すると有効化する(逆に無効化させたいならチェックを外す)ことが判っていましたが、Zlink 5を有効化する方法がわからないでいました。
「カー設定」(Car Setting)の左列からデフォルト設定(Defaultsetting)を選択し、右列で「リング設定」(Interconnection settings)を「なし」から「CarPlay」に変更することでZlink 5が有効化されることがわかりました。Interconnection settingsが日本語表示では「リング設定」というよくわからない翻訳になっていたことで理解できないでいました。Canを有効にすると画面に邪魔なリングが表示されるようになりますが、これのことだと思っていました。このリングは「My Car」の「その他の設定」にある「Can float menu」のスイッチで表示/非表示を切り替えられますがこれと同一の機能だと勘違いしていたわけです。
ちなみに、↓のTelegramの2DINグループでロシア人?に教えて貰いました。

中華Androidナビの情報は得にくいですが、XDAのHead-Unitsフォーラムや、もっといえばTelegramの2DINグループで活発に情報提供がされています。グループの中でもK4811についてはK4811 Head Unitsがあります。毎日の投稿数が多いので追うのがたいへんなくらいです。
Telegramの2DINグループはロシア語メインのようなのでGoogle翻訳やGoogleレンズを利用しなければならないかもしれません。

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