PinP対応の高機能カーランチャーアプリLecoauto Launcher

PinP対応の高機能カーランチャーアプリLecoAuto 12

カーランチャーアプリ(Androidヘッドユニットのホームランチャーアプリ)は多く存在しますが、PinP(ピクチャー・イン・ピクチャー)に対応しているものは少なく、デザインが古いものが目立ちます。そのため、満足できるアプリに出会うのは簡単ではありません。個人的には「DUDU Launcher Pro」が魅力的に見えますが、私が使用しているK4811というヘッドユニットでは、DUDU Launcher Proのアプリの署名の関係でPinPが機能しません。また、DUDU Autoはナビを中心にDUDU Autoの周辺機器やそのアプリとの連携という「DUDUの庭」で動作させることを前提としている部分があり、DUDU Auto製ヘッドユニットでなければ利用できない機能も含まれています。おそらく「DUDU Launcher Pro」は、DUDUのエコシステムにユーザーを取り込むための“試供品”としての意味合いが強いように感じます。

Telegramには、Launcher Avtoというカーランチャー専門のグループがあります。このグループでは多数のカーランチャーアプリについて活発に情報交換が行われており、非常に参考になります。XDAや4PDAでもカーランチャーは取り上げられていますが、情報の質と熱量の面で、このTelegramグループに注目しています。ここで紹介されている30種類以上のカーランチャーアプリで動作するものを実際に試した結果、特に印象に残ったのが「DUDU Launcher」「VIVID Launcher」「Lecoauto Launcher」の3つです。このうち、「DUDU Launcher Pro」と「VIVID Launcher」は、K4811では一部機能が動作しません。そのため、今回注目したのは唯一安定して動作したLecoauto Launcherです。このアプリは基本的に無料で使えますが、PinP機能を利用するには有料プランの契約が必要で、少し価格は高めです。今回は3ヶ月プランを購入して試してみました。

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こちらは「DUDU Launcher Pro」の画面です。画像では右上の大きなエリアがドロワー表示になっていますが、この部分はPinPのエリアとしてアプリケーションの画面がはめ込まれる部分になります。しかし、PinPに対応していない環境では、ドロワーや、の速度計と車の画像が表示されるだけになります。PinPはFYT系のヘッドユニットであれば動作する可能性が高いですが、K4811はFYT系ではないため対応していません。加えて、天気ウィジェットや音楽ウィジェットなども正常に動作せず、対応アプリのインストールが必要です。これはLecoauto Launcherを含め他のカーランチャーでも似たような条件ですが、DUDUの方が制限は厳しめです。

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「Lecoauto Launcher」アプリは、Lecoauto公式ページのダウンロードページから入手可能です。ヘッドユニットの種類に応じたバージョンを選択してダウンロードします。本来なら「通常バージョン」の使用が推奨されるところですが、この通常バージョンはPinPに非対応であるため、使用目的によってはまったく使い物にならない場合があります。PinP機能を使用しないのであれば支障はありませんが、それでは魅力が大きく損なわれてしまいます。私が所有するK4811はNowada製のようなので、今回はNowadaバージョンを使用しましたが、このバージョン分けと対応ヘッドユニットの種類はアバウトなためよくわかりません。

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Lecoauto Launcherアプリをインストール後、デフォルトホームランチャー設定まではドロワーから選んで起動します。初回起動時にはPinP機能がオフの状態で動作するため、画面の一部に任意のアプリが表示されることはありません。画像は、PinP有効後でGoogleマップが表示されています。(後述)

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現在使用しているテーマでは、ドロワー画面はこのように表示されます。ドロワーに表示されているアプリアイコンのうち、「Launcher Music」「Launcher設定」「壁紙モード」「フルスクリーンモード」「PinP切り替え」は、Lecoauto Launcherによって追加された専用機能を呼び出すものです。

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Lecoauto Launcherの設定画面です。左列のメニューから「アカウントセンター」を選び、右上からアカウントを登録またはログインします。アカウント登録は無料で、アカウント登録せずとも一部機能が使えるので、機能制限があっても問題ないという方は、無料の範囲で使い続けることも可能です。ただし、PinP機能など重要な機能を使用するには、有料の有期ライセンスまたは永久ライセンスの取得が必要です。その際はオンラインで登録を行う必要があるのでヘッドユニットをインターネットと接続しなければなりません。

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有料プランは、画像のように複数の選択肢が用意されています。最安の1ヶ月プランはUS$1.22(記事執筆時点で約180円)、永久ライセンスはUS$18.28(約2,660円)です。支払いはPayPalに対応しているため、安心して利用できます。
なお、Lecoautoでは、Lecoauto Launcher用のテーマを開発するなどプロジェクトに大きく貢献したユーザーに対して、ライセンスを提供することもあるようです。

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「詳細設定」メニュー内にある「デフォルトのランチャーに設定」から、Lecoauto Launcherをホームランチャーに設定することができます。これは、Android標準の「ホームアプリ設定」機能を利用するものです。(次に続きます)

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Androidの「デフォルトのホームアプリ」設定画面が開くので、「LecoAuto」を選択します。これにより、一部のヘッドユニットでは起動時やホームボタンを押した際に、Lecoautoが自動的に起動するようになります。
ちなみに、K4811では「デフォルトのホームアプリ」の設定項目が通常メニューからは見えない“隠し項目”となっていますがこのように項目を直接呼び出すことで表示させることが可能です。
一部のヘッドユニット以外は次のような手順が必要となります。

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K4811の場合はAndroidの「デフォルトのホームアプリ」設定を変更しても反映されません。この端末では、設定アプリ内の「カー設定」→「デフォルト」→「デフォルトテーマ」の項目から「LecoAuto」を選択する必要があります。この手順によりデフォルトのホームランチャーアプリとしてシステム起動時やホームボタンタップ時にLecoauto Launcherが開くようになります。ただし、この「カー設定」→「デフォルト」→「デフォルトテーマ」の項目に表示されないホームランチャーアプリがあるため、良さそうなホームランチャーを見つけた場合にそれをデフォルトランチャーにすることができない場合があります。K4811の不満点の1つです。
K4811以外のヘッドユニットでも同様にヘッドユニット専用の設定メニューからデフォルトのホームアプリ/ランチャーアプリを指定する必要がある可能性があります。

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この画像で使用しているテーマでは、「1st PinPエリア」は右側の大きな領域に割り当てられています。この領域は地図アプリだけでなく、右下のPinP用ショートカットをタップすることで、表示アプリを切り替えることが可能です。画像ではADAS機能付きのDVRアプリが表示されています。(カメラ映像が少し左右方向に潰れています: 後述)
PinPで表示しているアプリはこのようにホームランチャー画面の一部として表示するだけでなく、全画面表示にも切り替えることができます。

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Lecoauto Launcherでは、公式が提供するテーマに加えて、他のユーザーが作成・公開しているテーマや、自分で作成したテーマを利用することも可能です。画像はオンラインで配布されているテーマの一部で、非常に多彩です。おそらく自分の好みに合うテーマが見つかるはずです。もし見つからなければ、自作することもできます。これこそが、Lecoauto Launcherの大きな魅力のひとつです。

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テーマを変更してみました。ここまで紹介してきたテーマでは右側に大きなPinPエリアがありましたが、アクペクト比が4:3に近く、カメラ映像を表示すると縦に少々潰れた表示になる欠点がありました。このテーマのPinPエリアは画面のアスペクト比に近く、カメラ映像を表示したときに違和感がありません。このテーマのデフォルトは左上に速度計が表示される状態でしたが、変更して右側に音楽プレーヤーを表示するようにしています。

ファームウエアに標準で複数のテーマが用意されていない2024年秋までのK4811ではユーザー自身で好みのテーマを選択することができず、サードパーティーのカーランチャーアプリはK4811ではデフォルトのホームランチャーとして選択することもできず、ホームランチャーのデザインに不満を抱いていたK4811ユーザーは多い筈です。2024年秋以降のファームウエアでは20種類以上のテーマがファームウエアに含まれるのでデザインの選択肢か増えましたが、古い低性能ヘッドユニット向けに設計されたものや、デザインが時代遅れのものが多いです。サードパーティのカーランチャーアプリは機能が豊富でも実際には動作しないこともあり、カーランチャーアプリは数あれど理想のアプリに出会うのは困難でした。しかしLecoauto Launcherは、有料ではあるものの、自由度の高いデザインとテーマの多様性、そして機能の確実な動作により、非常に満足度の高いアプリです。特に、7862以下のSoCを搭載した旧型ヘッドユニットを使用しているユーザーにとっては、まさに福音といえる存在です。

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