今回購入したのは、中華ナビの「輸出用」(中国以外の国用)です。このナビは、初めから海外での使用を前提とした設定になっていて、Googleのモバイルサービス(GMS)にも対応しています。そのため、Google Playストアからさまざまなアプリを簡単にダウンロードして追加することが可能です。しかしながら、最初から入っているべきいくつかの重要なアプリが欠けているため、音声案内がない、あるいはボイスコマンドが使えないといった不便な点が見受けられます。
特に、音声案内(TTS: テキスト読み上げ機能)がない場合、Googleマップのナビを使っても、例えば「300メートル先の○○交差点を右に曲がってください」といった詳細な指示が音声で案内されることはありません。その代わり、案内のタイミングで単に「ピポッ」という効果音が鳴るだけです。このため、常に画面を見ていないとルートを正確に把握できず、安全面で少々不安を感じるかもしれません。ただし、一部のナビアプリには独自のTTS機能が搭載されており、その場合は音声案内が利用できます。
ボイスコマンドに関しては、今回購入した中華ナビには一応「Toppal AI Assistant」がプリインストールされていますが、残念ながら日本語には対応していません。つまり、日本語での音声操作はできないということです。さらに、このToppalは機能の多くが有料であり、コストパフォーマンス的に使いにくい面があります。そこで、より便利に使うために、Googleのサービスを活用して日本語で音声案内を行い、日本語のボイスコマンドにも対応させます。
これは、全ての中華Androidナビで必ずしも必要な手順ではありませんが、音声案内やボイスコマンドが不十分なナビに対しては、試してみる価値があります。

Google Playストアから2つのアプリ、「Speech Recognition & Synthesis」と「Googleアシスタント」をインストールします。Speech Recognition & Synthesisは、TTS機能を提供するアプリで、さまざまな言語で音声を読み上げることができる便利なツールです。次に、Googleアシスタントをインストールします。こちらは、音声コマンドの実行を可能にするアプリです。
さらに、ナビにGoogleアプリが入っていない場合は、「Google」アプリもインストールします。
日本語音声案内

ナビのメイン画面で、画面上部から下にスワイプしてAndroidの設定画面を開きます。もしくは、アプリドロワーから「設定」アプリを直接タップしても同様です。
設定画面に移ったら、スクロールして「システム」項目をタップします。

「言語と入力」をタップします。

システム設定の最初に「言語」設定が表示されます。ここで、もし日本語になっていない場合は、「日本語(日本)」を選んでシステム言語を日本語に変更してください。これは、システム全体の表示言語に関わる設定です。
また、キーボードの設定も忘れずに確認します。日本語入力ができるアプリがインストールされていない場合は、Google Playから日本語対応のキーボードアプリをダウンロードしておきます。スマートフォンで利用しているお気に入りのキーボードアプリがあるなら、それと同じものを使用するとスムーズです。この画像ではATOKが使用されています。
次に、読み上げ設定を行うので一番下の「テキスト読み上げの設定」をタップします。

「優先するエンジン」の言語を「日本語(日本)」にします。
右端の (設定)をタップします。

「Wi-Fi使用時のみ」のスイッチはオンにしておくのがおすすめです。これは、SIMカードを使ったモバイルデータ通信を行わない場合には無関係ですが、モバイル通信で所謂「ギガが減る」のを防ぐために重要です。
また、「読み上げの音量を増幅」の設定についても、使用状況に応じて調整することを忘れないようにしましょう。今回購入したナビの場合、読み上げ音声がもともと大きめに設定されていたため、初期設定であるオフの状態のままにしていますが、音声が小さく感じる場合にはオンにすることで、聞き取りやすさを向上させることができます。
設定が完了したら、一つ前の画面に戻り、一番下にある「再生」ボタンをタップして、日本語で喋ることを確認します。
日本語ボイスコマンド

ドロワーで「Google」アプリをタップします。

右上に表示されている自分のアカウントのアイコンをタップします。

下にスクロールして「 設定」をタップします。

左列メニューを下にスクロールして「音声 (音声、オフライン音声認識)」をタップします。(次)

右列で「言語」をタップして「メイン:日本語(日本)」にします。

左列メニューの「Googleアシスタント」をタップします。

「OK GoogleとVoice Match」をタップします。

一部のデバイスでは、設定画面において「Hey Google」の項目がグレーアウトしている場合があります。この状態では「現在、この機能はこのデバイスではご利用いただけません」と表示されますが、この場合でも、入力欄のマイクボタンを押して音声入力を行うことは可能です。ただし、「OK Google」や「Hey Google」といった音声コマンドには反応しません。Voice Match機能が使えるかどうかは、デバイスによって異なる可能性があり、現時点では明確な条件がわかっていません。
もし「Hey Google」の項目がグレーアウトしていない場合は、右側にあるスイッチをオンにすることで、いつでも「OK Google」や「Hey Google」に反応するように設定できます。なお、車内での会話が録音されるリスクを懸念する場合は、この機能をオフにしておく選択も一考の価値があります。

一部のナビバージョンでは、ナビ設定内の「Factory Setting」メニューから「Customized Setting」を選択し、右列にある「Voice analyze」のチェックを外してから、右上の「Save」を押して設定を保存すると、自動的にシステムが再起動し、その後Voice Matchを有効化できるという情報があります。ただし、今回購入したナビでは、この方法は利用できませんでした。バージョンによっては異なる場合があるため、使用するデバイスのバージョンに応じた対応が必要です。
「Voice analyze」のチェックを外すと、すくなくとも「Toppal AI Assistant」が無効化されるので、日本語環境ではこのチェックを外すのは必須といえます。
表示言語を「日本語」に設定するだけでは不十分で、音声関連の設定もきちんと行わないと、日本語での音声案内が利用できなかったり、ボイスコマンドが反応しないことがあります。Androidナビの真の利便性を引き出すためにも、忘れずに音声設定を完了させましょう。
購入したナビとは異なります。関連記事:
- 地図情報を読み上げてドライバーに知らせる新アプリBackseat co-Driver
- ヘッドユニットTS20のTLINKをZLINK 6に更新してAndroid Autoで接続してみた
- UIS7870搭載のAndroidヘッドユニット TS20用のTPMSセンサーを使ってみた
- UIS7870搭載のAndroidヘッドユニット TS20用にSR ADASカメラとTPMSセンサーを買ってみた
- UIS7870搭載の中華Androidナビ TS20の360カメラ設定
- UIS7870搭載のAndroidナビ(ヘッドユニット) TS20を買ってみた
- Googleマップをドライブモードで起動する新アプリ Drive Mode Launcher
- PinP対応の高機能カーランチャーアプリLecoauto Launcher
- ナビのマウント金具を樹脂製ブラケットに取り替えてみた
- Android Auto代替ヘッドユニットサーバアプリZLINK 6(新)を触ってみた
