Xperia S/NXをroot化

root化の方法が発見され、root化するツールが作られ、root化の穴が塞がれ、それの回避方法が編み出され、更に簡単に正しくroot化するツールが作られということでバージョンによって手順が違います。
必ず適切なバージョンの手順を参照願います。

Flashtoolのインストール
Flashtoolの公式サイトから最新版をダウンロードしてPCにインストールします。(Windows版,Linux版,Mac版があります)
今回使用したのはWindows Editionのv0.9.8.0 (2012年10月10日現在の最新版)

FlashtoolとXperiaの為のドライバをインストールしておく必要があります。
FlashTool Xperia Driver Packをダウンロードして実行し、選択リストからcommon系と対象機種用を全て選択してインストールします。


6.1.A.2.45の場合

1. Flashtoolのフォルダ(C:¥Flashtool等)の中のfirmwaresフォルダにXperiaのROMを置きます。ROMファイルがZIPやRARなどの圧縮ファイルの場合は展開します。

2. Flashtoolを起動します。この時はXperia本体はPCに接続しません。

Xperia S/NXのroot化 1
3. 左上の稲妻マークを押します。

Xperia S/NXのroot化 2
4. Flashmodeが選択された状態でOKを押します。

Xperia S/NXのroot化 3
5. ROMファイルの選択画面でXperiaのロムを指定します。(表示されるのはファイル名ではないので注意)
画面右の方にワイプの選択チェックボックスがあるので新規で綺麗さっぱりを求めるなら3つともチェックします。チェックボックスが隠れている場合はスクロールします。

Xperia S/NXのroot化 4
6. この画面が出たらXperiaの本体を電源断の状態でボリューム下ボタンを押しながらUSBでPCに繋ぎます。(繋いだ後も3秒程度はボリューム下ボタンを押したままにしてその後ボリュームボタンを離します)

7. Flashtoolの画面に文字がデレデレっと出てきたら大抵は処理が始まっています。3~10分程度待ちます。

8. Flashtoolの画面に次の様なメッセージが出て進行が停まったらXperiaとPCのUSBケーブルを外します。(赤字部分はこの記事の為の強調で実際は他と同じ黒字です)

Date Time-INFO- Ending flash session
Date Time-INFO- Flashing finished.
Date Time-INFO- Please unplug and start your phone
Date Time-INFO- For flashtool, Unknown Sources and Debugging must be checked in phone settings
Date Time - INFO  - Device connected in flash mode

9. Xperiaを起動します。全てワイプした場合は初期設定を行います。

ROOT取得手順

1. Flashtoolを起動し今度は電源オンで画面ロックの外れたXperiaをUSBでPCに繋ぎます。
この時、USBデバッグモードをONに、画面ロックを10分以上にしておく方が良いかと。

2. Xperiaが認識されるとFlashtoolの画面に数行~10行程度デレデレっと表示されます。
(赤字部分はこの記事の為の強調で実際は他と同じ黒字です)

日時-INFO- Device connected with USB debugging off
日時-INFO- For 2011 devices line, be sure you are not in MTP mode
日時-INFO- Device connected with USB debugging on
日時-INFO- Connected device : LT26
日時-INFO- Installed version of busybox : N/A
日時-INFO- Android version : 4.0.4 / kernel version : 3.0.8+1.0.21100-30145-01956-g43358ca / Build number : 6.1.A.2.45

Xperia S/NXのroot化 7
3. 南京錠ボタンが黒色になっていればそのまま南京錠ボタンを押します。

Xperia S/NXのroot化 5
4. 南京錠ボタンが灰色の場合はメニューのToolsからRootを選択、Force Emulatorを選択します。
Xperiaが再起動する場合がありますが無視します。南京錠ボタンが灰色から黒に変わったら南京錠ボタンを押します。若しくはForce Emulatorの下のForce Adb Restore hackを実行します。

4. Flashtoolの画面に文字がデレデレっと出て暫くすると「復元」がうんちゃらというメッセージ(英語)が出ます。

日時-INFO- Pushing C:\Flashtool\.\devices\LT26\busybox\1.19.0\busybox to /data/local/tmp/busybox
日時-INFO- Pushing C:\Flashtool\custom\root\subin\Superuser\su to /data/local/tmp/su
日時-INFO- Pushing C:\Flashtool\custom\root\subin\Superuser\Superuser.apk to /data/local/tmp/Superuser.apk
日時-INFO- Pushing C:\Flashtool\custom\root\AdbRestore\RootMe.tar to /data/local/tmp/RootMe.tar
日時-INFO- Now open your device and restore "RootMe" backup. Waiting ...

Xperia S/NXのroot化 6
5. Xperiaの画面を見ると「バックアップと復元」アプリが起動している筈なのでFlashtoolのメッセージに従いXperia画面中央辺りの「復元する記録を選択」から「RootMe」を選択して「復元」ボタンを押します
(たぶんRootMeは自動で選択されてる筈なので復元ボタンを押すだけかと・・)

6. 数秒後に再びFlashtoolにメッセージが出力され始めます。比較的短い間隔でXperiaが3回再起動するので最後に「Root Access Allowed」が出るまでは無駄に焦って触らないようにします。

日時-INFO- You have 60 seconds to follow the restore advice
日時-INFO- Running adbrestoreexploit
日時-INFO- Restore worked fine. Rebooting device. Please wait ...
日時-INFO- Waiting for device
日時-INFO- Device disconnected
日時-INFO- Device connected with USB debugging on
日時-INFO- Root achieved. Installing root files. Device will reboot. Please wait.
日時-INFO- Waiting for device
日時-INFO- Device disconnected
日時-INFO- Device connected with USB debugging on
日時-INFO- Installing toolbox to device...
日時-INFO- Pushing C:\Flashtool\custom\root\ftkit.tar to /data/local/tmp
日時-INFO- Running installftkit  as root thru sysrun
日時-INFO- Cleaning hack files
日時-INFO- Finished.
日時-INFO- Rebooting device. Please wait.
日時-INFO- Device disconnected
日時-INFO- Device connected with USB debugging on
日時-INFO- Connected device : LT26
日時-INFO- Installed version of busybox : BusyBox v1.19.0 (2011-08-14 23:46:58 CDT) multi-call binary.
日時-INFO- Android version : 4.0.4 / kernel version : 3.0.8+1.0.21100-30145-01956-g43358ca / Build number : 6.1.A.2.45
日時-INFO- Root Access Allowed

7. USBケーブルを外し、不要かもしれませんが念のために一応もう一度Xperiaを再起動しておきます。

これでRoot取得完了です。超簡単です。
その後、必要ならCWM Recoveryなどを入れます。(大抵は入れますよね?)
Windowsの任意のフォルダにCWM Recoveryを解凍し、起動したXperia S/NXを繋いでコマンドプロンプトでinstall.batを実行。


6.1.A.2.50の場合

事前に用意するもの

手順

  1. Flashtoolで6.1.A.2.50を焼く

  2. Root_with_Restore_by_Bin4ry_v30でrootを取る。(または上と同じくFlashtoolでrootを取る。どちらでも。)
    Root_with_Restore_by_Bin4ry_v30をWindows上で任意のフォルダに解凍し、起動したXperia S/NXを繋いでコマンドプロンプトでRUNME.BATを実行。Xperia S/NXの画面に復元の表示が出るので上の方と同じように。ここでSuperuserも入ります。

  3. Windowsの任意のフォルダにCWM Recoveryを解凍し、起動したXperia S/NXを繋いでコマンドプロンプトでCWMを解凍したフォルダに移動しinstall.batを実行。(途中でXperiaの画面に何か許可を求めるのが出たら許可を選択。)

6.1.A.2.55の場合

事前に用意するもの

手順

  1. 先にFlashtoolで6.1.A.2.45 or 6.1.A.2.50を焼いてrootを取りCWM Recoveryまで入れておきます。

  2. Flashable zipped 6.1.A.2.55, Flashable zipped Superuser, Flashable zipped CWM Recoveryの3つのZIPファイルをXperia S/NXのSDcardエリアに置きます。

  3. Xperia S/NXを再起動しCWM Recoveryを起動します。(起動時のSONYロゴ表示中に画面を適当に連打)

  4. メインメニューの上から3番目wipe data/dactory resetを選択実行(ボリュームキーの上下で移動、真ん中ボタンで実行)

  5. メインメニューの一番下advancedを選択実行

  6. Advancedメニューの上から2番目Wipe Dalvik Cacheを選択実行

  7. メインメニューに戻る(左ボタン)

  8. メインメニューの上から2番目install zip from sdcardを選択実行

  9. サブメニューの一番上choose zip from sdcardを選択実行

  10. ファイルリストからFlashable zipped 6.1.A.2.55のファイルを選択実行

  11. 数分で6.1.A.2.55のインストールが完了するが絶対にここで再起動しないでメインメニューの上から2番目install zip from sdcardを選択実行

  12. サブメニューの一番上choose zip from sdcardを選択実行

  13. ファイルリストからFlashable zipped Superuserのファイルを選択実行

  14. 一瞬〜数秒でSuperuserのインストールが完了するが絶対にここで再起動しないでメインメニューの上から2番目install zip from sdcardを選択実行

  15. サブメニューの一番上choose zip from sdcardを選択実行

  16. ファイルリストからFlashable zipped CWM Recoveryのファイルを選択実行

  17. 一瞬〜数秒でCWM Recoveryのインストールが完了するのでメインメニューの一番上reboot system nowを選択実行

6.2.B.0.200の場合

ずいぶん待たされた感がありますが、Xperia SにもJelly Beanが提供されました。(2013.05.30)
docomo版のXperia NX(SO-02D)には提供されないことが公式に発表されているのでJB使いたい場合はこれを期にXperia SのROMを入れるというのもアリかもしれないしナイかもしれないし・・・。

事前に用意するもの

手順

  1. 6.2.B.0.200のZipファイルをXperiaのSDcardエリアに入れる

  2. Xperiaを再起動してCWMを起動

  3. mounts and storageメニューで/systemパーティションがアンマウント状態であることを確認する。違う場合(unmount /systemと表示されている場合)は変更。

  4. CWMで6.2.B.0.200を入れる

  5. Xperiaを再起動する。完全に起動するのを待ってもう一度再起動する。2回目の再起動時はSONYロゴ表示の後画面中央に三角のマークが出るが無視。更に何度か再起動する。

  6. Xperiaの「設定」の「開発者向けオプション」で「USBデバッグ」にチェック。

  7. Xperiaの「設定」の「セキュリティ」で「提供元不明のアプリ」にチェック。

  8. PCでCWM6-cDM_v2.2.zipを任意のフォルダに解凍する。

  9. PCに起動したXperia S/NXを繋いでコマンドプロンプトでCWMを解凍したフォルダに移動しinstall.batを実行。途中でXperiaの画面にSuperUSの画面が開きADB Shellへのアクセス許可を求めるメッセージが出るので許可を選択。この時、許可を求める時間が15秒と短いのでのんびりしているとインストール失敗になります。

  10. CWMをインストールできたら一応完了。

純正ROMでは発生し難いようですが、カスタムROMなどをCWMで焼くと、起動時にSONYロゴが出て画面消えてSONYロゴ出てというのを繰り返すことがあります。この場合はFlashtoolでカーネルだけを焼いてあげると助かる場合があります。
XDAのこのスレッドから6.2.B.0.200のFTFを貰ってきてFlashtoolのFirmwareフォルダに置きます。FlashToolを起動して6.2.B.0.200のFirmwareを選択し、右上Wipeの四角枠の中の全てのチェックを外し、Excludeの四角枠はExclude Kernel以外の全てにチェックします。中央のFirmware Contentがloader.sinとkernel.sinだけが選択された状態になれば大丈夫です。
右下のOKを押して焼き準備完了になります。電源をOFFにしたXperiaのボリューム下ボタンを押しながらPCとUSBケーブルで接続します。Xperiaを繋ぐ絵のあるポップアップが消えたらボリュームボタンを押すのをやめます。焼き終わったらUSBケーブルを外して再起動します。

おまけ

Xperia S/NXのウリであるプリズムを有効活用するためのIllumination Bar Notificationというアプリがあります。このアプリは電話やメールが着信した時にたまたま電話を身に着けていなくてもその後ずっとプリズムがピカピカ光って知らせてくれるのでとても役に立ちます。(個人的には寝てて気づかなかった時に目覚めてすぐにわかるので非常にありがたいです)

このアプリがXperia SのJBでは動かなくなっています。
illumination_bar_notification_fixed_on_4.1.2_leaked.zip by obsidian thumbwheel (作者 rundgong公認っぽい)が提供されているのでDLしたZipファイルをXperiaS/NXのSDcardエリアに置きます。再起動してCWMを起動しインストールします。再起動してAndroidの「設定」から「ユーザー補助」でIllumination Bar NotificationをONにします。アプリ一覧からIllumination Bar Notificationを起動し設定を行います。各項目でTest Illumination Barボタンを押してみてプリズムが光れば正常動作していると思われます。

既にアプリが正式にJB対応済みなのでGoogle Playからインストールするだけです。