WordPress用無料テーマ Bonyo/凡庸 v1.4.2フル機能版

無料のWordPress用テーマBonyo/凡庸のv1.4.2(フル機能版)をリリースした。
WordPressでは「テーマ」はデザイン的な部分だけということになっていて、「機能面の追加はプラグインでやれ」ということになってるけど、それではやりにくいということで無視して、「Bonyo/凡庸のフル機能版」は機能の拡充に努めている。

前回のv1.1以降の追加はAMP関係が主。

ウィジェットセット(サイドバー)を2種類にして、それぞれ通常ページ用とAMPページ用にした。
これの意味は、通常ページ用のHTMLコードを単純にAMP用に変換するというのが無理な部分があって、それなら変換じゃなくて利用者側で「通常ページ」「AMPページ」で表示するウィジェットを登録して貰おうという単純なもの。

AMPページで「最近の記事」一覧をREST APIを使って表示するようにした。通常ページは閲覧者がページを閲覧する際にデータベースから最新の内容を収集してページとして表示するので、最新の「最近の記事」一覧が表示されるわけだが、AMPキャッシュではGoogleのクローラーが収集したものが暫く表示されることになる。仮に1ヶ月前にクローラーが収集したページが表示されたら、そこに表示されている「最近の記事」というのは1ヶ月前の「最近の記事」リストということになる。そこで、「最近の記事」の部分だけはAMPキャッシュではなくWordPressが動いているサーバーからREST APIで取得してはめ込むことにした。Iframeとは動作が全然違うけど仲間のようなものかもしれない。
これで、AMPキャッシュを閲覧しても「最近の記事」一覧は最新状態になる。ただし、本来はGoogleのAMPキャッシュが閲覧されればWordPressが動いているサーバー側にはアクセスが無い筈なのに「最新の記事」を取得するためのアクセスが発生する。既にWordPressが動いているサーバーの負荷が高い(だからAMPキャッシュを利用していた)ということであればこの機能は無効にした方が良いかもしれない。

AMP JSライブラリ(コンポーネント)の幾つかはAMPプラグインで自動追加してくれないが、テーマのカスタマイズ機能で追加を選択することで有効化できるようにした。これで、AMPでも広告やリストなどを簡単に利用できる。ビデオ・音声・Youtubeなどのメディア系のプレーヤーやFacebook, Twitterなどのソーシャル系はAMPプラグイン側で自動的に対応するAMP JSライブラリを追加してくれるのでBonyo/凡庸ではタッチしない。

Bonyoの詳細とダウンロードは↓から

WordPress用テーマ Bonyo (凡庸)

Bonyo/凡庸のデモサイト
この「がとらぼ」もBonyo/凡庸が使われていますが、巨大な日本語フォントや広告などのせいでページ読み込み完了までが遅いので、ほぼ素なBonyo/凡庸のデモサイトを用意しました。

bonyo/凡庸 v1.4.2 その1
管理パネルに「AMP用オプション」というセクションを作った。AMP関係はこちらにまとめたつもり。

bonyo/凡庸 v1.4.2 その2
「AMP用オプション」のカスタマイズ画面はこんな感じ。機能の有効/無効が主。AdSesnseの自動広告用のクライアントID登録だけテキスト入力になっている。amp-auto-adを有効にして且つクライアントIDを登録すると自動広告は表示されるようになる。
普通の広告(amp-ad)は有効にしただけではAMP用広告ライブラリが読みまれるだけで広告本体が無いことになるので当然だけど広告は表示されない。広告ユニットをコンテンツに書くとかカスタムHTMLウィジェットに登録するとかテーマを編集して埋め込むなどが必要。
何か変更したら。一番上の「公開」を押して設定保存・確定。

bonyo/凡庸 v1.4.2 その3
つまり、ここまでの説明から、「通常ページ用サイドバー」には「カスタムHTML」ウィジェットで普通の広告コードを記入し、「AMPページ用のサイドバー」には「カスタムHTML」ウィジェットでAMP用の広告コードを記入というような使い方をして欲しいということ。もちろん、自動広告だけにしてウィジェットで広告ユニットを表示させないというのも当然アリ。

bonyo/凡庸 v1.4.2 その4
上の画像はAMPページを表示したもの。殆ど非AMPページと同じ見た目になるのがBonyo/凡庸の目指してきたところ。
AMPページでもサイズ指定の広告ユニットがサイドバーに表示できる(ボカしている部分)。この例では自動広告はオフにしている。

Bonyo/凡庸ではAMPのサイドバー部分はBonyo/凡庸でAMP変換(AMPで不要部分除去)して作り置きするのでAMPプラグインによるAMP変換は記事部分とヘッダ周りだけ。なのでWordPressでAMPページを表示するのも高速。普通は閲覧者はGoogleのAMPキャッシュを見るのでWordPressがAMPページを表示するのは遅くても良いのかもしれないが、「がとらぼ」の中の人としてはここも高速化したかった。

これで、元々予定していた機能は実装したつもりだが、今後も何か魅力的な機能があれば機能拡張は行うかもしれないし不具合修正も行う。また、Bonyo/凡庸(Bonyoを使った「がとらぼ」も)はデザイン的には作った本人もあまりイケてないと思っているくらいなので、今後はもしかしたらベースがBonyo/凡庸なデザイン違いのテーマを作るかもしれない。

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