
2019年7月21日13:10過ぎ、
沖縄の那覇発ソウル行きのアシアナ航空OZ-171(AAR171)便、エアバスA321-200型HL8256機(155人が搭乗)は、滑走路18から離陸するためタキシング(地上走行)し、滑走路の手前のストップラインで待機するよう指示を受けた。これは乗務員が了解している。
沖縄の久米島発那覇行き日本トランスオーシャン航空NU212(JTA212)便、ボーイング737-800-8Q3型JA01RK機は着陸の最終侵入段階に入っており滑走路手前2海里(3.7km)で高度600フィート(183m)まで接近していた。
しかし、何故かアシアナ航空機がストップラインを超えて滑走路18に侵入。
管制官は、ただちに日本トランスオーシャン機にゴーアラウンド(着陸復行)を指示し、乗組員はそれに応じて着陸復行し4000フィートまで上昇したため事故を避けることができた。同機は1周の周回をして、約15分後に滑走路18に無事着陸した。
アシアナ航空機は滑走路侵入後約2分で離陸した。
日本の航空・鉄道事故調査委員会はこの事件を重大インシデントに認定して調査を開始した。
勝手な行動に対しては事情聴取が完了するまで離陸させないようにすべき。やり得を許すとまた繰り返す。しかも非常に危険。
滑走路の北端にいる赤い飛行機アイコンがアシアナ航空OZ-171機。13:14の時点で滑走路に侵入してしまっている。
北から南に向けて最終侵入中だった日本トランスオーシャン航空NU212(航跡付きの赤い飛行機アイコン)は着陸復行を行った。画像の上部で滑走路に正対していたのが右(画像の左方向)に逸れている。
日本トランスオーシャン航空NU212は久米島-那覇の短距離フライトだったが、着陸復行して周回したために飛行距離がほぼ2倍になってしまった。