年末年始にかけて家のネットワークが繋がったり繋がらなかったり遅かったりとグダグダに。調べたところ、L2SWのFlets網用VLANのポートの1つでCRCエラーが大量に検知されていた。
そのポートの対向は家庭用LANのルーター。この記事で紹介しているpfSenseの載った古いもの。既に5,6年使っているので老朽化でしょうかね。
お金は無いけどネットにまともに繋がらないのではどうしようもないので何とかするしかない。
今回の狙いはIntelのCeleron j1900を積んだマザーボード。j1900はCPU単品売りは無いので選択肢は少ない。TDP10W程度とかなりの省電力でありながらIntel Core2 Duo E8200やノートPC用のIntel Core i3 M 350, AMD Phenom 8450 Triple-Core辺りと同程度の性能。
これまで使ってきたVIA C7 1.5Gzに比べて性能は6.5倍、消費電力はPC全体としては寧ろ下がると良いことが多い。
ちなみにj1900とj1800は型番からするとそんなに差が無いように思えるが、j1900がクアッドコアj1800がデュアルコア、性能はj1900の方が1.8倍程度高くそれでいて消費電力は殆ど変わらず価格も大して違わない。j1800を選ぶ理由は特に無いかと。
数軒の店を廻ってみると意外と価格がバラバラ。テクノハウス東映でGIGABYTEのGA-J1900N-D3Vが他店平均より2,000円程度安く、商品のポップには最新のF3 BIOSに更新済みとの記載があった。
このマザーボード、NICが2つ付いているのでルーターにするのにボード追加が不要なので都合が良い。ただ、事前に調べていた中では評判はあまり芳しくない。特にF2 BIOSまではトラブル続出だったようだ。
pfSenseの掲示板ではネットワーク周りで問題有りの報告があったので少し躊躇したが、F3 BIOSで解決されていることを信じて購入。
メモリはSO DIMMで、DDR3 1333MHz低電圧タイプの2GBを1枚購入。前のシステムと同じくハードディスクは無し。
GA-J1900N-D3Vのバックパネル側。NICが2つある。何故かシリアルポートも2つある。モニタ用の出力はD-sub15pinとDVI-D(Dual-Link)が1つずつ。HDMIは無し。USBポートも4つだけ。あまり家庭向けな感じではない。特定用途向けなら蟹NICでなくもっと信頼性の高いのを載っけてくれれば良いのに。
最近は当然のように多くなっているオール固体コンデンサ。マザーボード中央(写真では左上の方)の大きな黒いのはCPU用のヒートシンク。このサイズだと熱を逃しきれなさそうなのでケースの冷却ファンでヒートシンク周りの空気を動かしてやる必要がありそう。手前の長くて黒いのは古いPCIバス。その右がMini PCI-E。SATAのポートは写っている2つだけ。マザーボード上のUSB増設用ピンコネクタも1つだけなので拡張性はあまり無い。
前システムとは違うケースを利用して収めたところ。丁度ヒートシンクの上にケースの排気ファンがあるので都合が良かった。
BIOSの設定は掲示板の情報によると以下のもの(でないとpfSenseは動かない)。
Advanced -> CSM Configuration CSM Support - Enabled Boot Option filter - Legacy Only Network - Do not launch Storage - Legacy Only Video - UEFI First Other PCI devices - Legacy Only Advanced -> USB Configuration Legacy USB support - Enabled USB3.0 support - Enabled XHCI hand-off - Disabled EHCI hand-off - Disabled USB Mass storage device support - Enabled Chipset -> South Bridge (I think? If I remembered correctly.) Restore after AC power loss - Power On
pfSense LiveCDからのインストールはカーネルパニックが発生して全くダメでした。(情報どおり)
pfSenseのMemstickイメージをUSBメモリに焼いて起動。もう一枚のUSBメモリにインストールでOK。
おかげさまで無事にpfSenseが動きました。前のVIA C7より速いのでIPSecのVPNが少し快適に。圧倒的な性能差の割りには効果が微妙ですが。
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