アッチッチなNanoPi NEO3を冷やしたい パッド交換

サーマルパッド
©いらすとや.

今年の夏に、NanoPi NEO3+標準ケースが熱すぎてヤバいということで大きなヒートシンクを付けたという記事を書いた。 そのときはSoCとヒートシンクの間に挟むサーマルパッドの手持ちが銅製の20mm x 20mm x 0.5mmしかなく、このサーマルパッドをグリスと塗り重ねてミルフィーユ仕立てにした。それが気に入らなくてSoCの大きさに合う15mm x 15mmで厚さが2.0mmの銅プレートを得ようとしたのだが、いつものようにAliExpressで注文したらセラーが勝手に発送キャンセルしたり違うものを送って来たりと8月上旬から今回まともなモノが届くまで4ヶ月もかかってしまった。ちなみに全て違うセラーで注文している。
ようやく念願の15mm x 15mm x 2.0mmの銅プレートを手に入れたので嬉しくて日記。内容も写真もほぼ夏の記事と同じだけど。

銅製サーマルパッドをNanoPi NEO3に取り付ける 1
例年11.11の中国のセールの後は待てど暮せど荷物が届かず「年内に届くかしら?」なんだけど、今年は11月の流通がとても早くて2〜3週間で届く。だから送料無料とか安い便でも運が良ければ11月中に届くくらい。この封筒は中国郵政の安い便だけど、11月下旬に注文して2週間で届いた。9月に注文したのは1.5ヶ月以上かかったから荷物が溢れかえる11月の方が速いのはちょっと納得いかない。
そして、めずらしく汚れやシワのない綺麗な状態で届いてる。

銅製サーマルパッドをNanoPi NEO3に取り付ける 2
銅プレート10枚がジップ袋に入ってた。

銅製サーマルパッドをNanoPi NEO3に取り付ける 3
厚さは注文通り2.0mm。これが欲しかったのよ。

銅製サーマルパッドをNanoPi NEO3に取り付ける 4
薄い銅板のサーマルパッドは角丸の四角の枠か何かで打ち抜いて作っていると思われるが、これは2.0mmなので打ち抜くのは無理なのか、大きな包丁のようなものでバッサバッサ切って作っていると思われる。そして、切ったらできるバリはサンダーか何かで削って取ってあるみたい。上の写真では光の当たり方で右と下の辺の近く1mmほどが帯状に色が違うのが判るかと。実際には4辺とも磨いてあった。打ち抜くだけと比べると圧倒的に面倒そう。だから厚手の銅パッドは扱いが少ないのかな?

銅製サーマルパッドをNanoPi NEO3に取り付ける 5
夏に大型ヒートシンクに取り付けたNanoPi NEO3を開けてみた。20mm x 20mm x 0.5mmのパッドがそれぞれグリスで重ねられていたのが2枚ずつヒートシンクとSoCの側に分かれた状態。

銅製サーマルパッドをNanoPi NEO3に取り付ける 6
全部取り除いて、SoCにグリスを塗り直した。写真だと厚ぼったく塗ったように見えるが一応薄め。

銅製サーマルパッドをNanoPi NEO3に取り付ける 7
今回購入した銅パッドを置いてその上にもグリス。SoCの大きさが約15x15mmなのでほぼ同じ大きさ。気持ち良い。

銅製サーマルパッドをNanoPi NEO3に取り付ける 8
銅パッドを置いた状態でほぼ真横から見た状態。銅パッドがNanoPi NEO3のケースの縁よりもほんの僅かに飛び出た状態。理想的。1.5mm厚だとぎりぎり足りないので2.0mmが正解。

銅製サーマルパッドをNanoPi NEO3に取り付ける 9
前の写真の状態で上にヒートシンクを置いて、ズレないように上下をひっくり返す。そしてPCのCPU固定用金具の穴にタイバンドを通して固定。

銅製サーマルパッドをNanoPi NEO3に取り付ける 10
反対側も同じようにCPU固定金具の穴(マザーボードのCPUソケットの凸に嵌める部分)にタイバンドを通して、もう1本のタイバンドのロック部分だけを利用して固定。CPU固定金具のバネを利用して少しだけテンションをかけるのがコツ。

銅製サーマルパッドをNanoPi NEO3に取り付ける 11
右上はこれまで使ってたのと同じ20x20x0.5mm。バーコードの袋の方は別の店で注文して、違う品が届いた15x15x0.3mmの10枚入り。見た瞬間に明らかに違う品だと判ったので開封すらしていない。
「こんなもの!」by アム口。

ちなみに、銅板は空気中で放置していると銅の色がくすんでくる。ピカールなどで磨けば光り輝くようになるが、ピカールの代わりに安物のサーマルグリスを少しつけてキムワイプやショップタオルで擦ってやるとピカピカに綺麗になる。(グリスの素材によるかも)

銅製サーマルパッドをNanoPi NEO3に取り付ける 12
パッド交換後48時間以上過ぎてからの24時間温度計測結果。
薄い銅パッドとグリスのミルフィーユ仕立てから厚い銅パッド1枚に変更したところで温度は上がりも下がりもせず全く同じだった。ただし、夏場にPC用ヒートシンクを付けて約50度に下がって喜んでいた頃と違い、12月は気温が低く、現在は1日ほぼ30度程度で推移しているのでパッドの違い程度では温度差が出にくそうな感じではある。再び暑い時期になったらホンの僅かでも差が出るのかもしれないが、ミルフィーユに戻す気はないので温度差が出るのか出ないのかは謎で終わりそう。

今回、正しい品物を送ってきたセラーと商品のリンク。ただし、常に正しいモノを送ってくるという保証はできません。
購入時 15 x 15 x 2.0mm 10枚が161円。送料が56円。2020年12月13日現在は送料が1円値上げになっている。