残念ながら、PCと同様にモバイル端末においても、6月と比較すると計測数が半減してしまっています。このような傾向は、通信環境の変化やユーザーの利用状況に影響を与えている可能性があります。

LTE回線の計測結果について、2015年7月のPCユーザーの利用状況と同様にLTE回線ユーザーの利用状況を基にしたグラフを作成しました。
PCユーザーの利用状況から7月6日から7月11日までの間においては回線速度の落ち込みがあったことが判っていますが、LTEユーザーの利用状況のグラフを見るかぎりその影響は特に見られないようです。
次に、大手通信キャリアの時間別平均速度を見ていきましょう。今回は全体的に計測件数が少なかったため、少ないデータの中に加えて、BIGLOBEのデータも追加しました。これにより、より多角的な比較が可能となります。

時間別のダウンロード平均速度のグラフを確認してみましょう。7月は意外にも、docomoの速度が良好だったことがわかります。また、Softbankもまずまずの結果を残しています。一日の中では比較的安定した速度が出ているものの、7月においてはKDDIが少し速度が出ていない印象があります。
特に、一日を通じてひどい状態だったのはOCNであり、早朝から夕方にかけての通信品質が不安定でした。日本通信については、早朝に特に速度が出る「早朝番長」と呼ばれる傾向がありますが、全体的には十分な結果ではなかったようです。さらに、BIGLOBEのグラフが夜中の3時頃で途切れているのは、その時間帯に測定が行われなかったためであり、測定件数が少なかったことが影響していると考えられます。

次に、時間別アップロード平均速度のグラフを見てみましょう。このデータでは、Softbankが一日を通じて非常に優秀な成績を収めています。一方で、健闘を見せたのがIIJです。しかし、日本通信は良くない結果が続き、特に夕方から日付が変わるまでの時間帯では、ダントツで低空飛行が続いています。もう少し頑張って改善してほしいところです。
次は大手各社の速度分布グラフです。

まずは、docomoの結果を見てみましょう。7月のデータでは、ダウンロード速度とアップロード速度の両方において、6月と同様の傾向が見られました。500Kbps以下の遅い速度に悩まされる割合は約8%で、これは6月と変わらず、相変わらず優秀な成績を維持しています。このような状況から、docomoのサービスが一定の信頼性を持っていることが伺えます。

KDDIの速度測定結果です。6月の測定時には、ダウンロード速度が110Mbps近くに達していましたが、7月には速度が伸び悩み、60Mbpsで停滞する結果となりました。分布のバラツキ具合には若干の違いが見られますが、全体的な傾向としては6月と同じような状態が続いています。特に、500Kbps以下の遅い速度に悩まされるユーザーの割合は約10%に達しており、これは6月と比較すると大幅に悪化したことを示しています。ただし、6月の数値が異常に良かった可能性も考えられます。また、1Mbps以下の速度を見てみると、12%という結果になり、これは6月の3.5%から大きく悪化したことがわかります。

Softbankの測定結果です。これはデジャブかと思うほど6月と非常に似通った結果となりました。具体的には、500Kbps以下の遅い速度に苦しむユーザーの割合が約37%に達し、1Mbps以下での速度は39%という結果です。これらの数値から、あまり良好とは言えない状況が続いていることがわかります。

OCNの測定結果です。6月とほぼ同じように見えるものの、数値としては全体的に悪化しています。500Kbps以下の遅い速度に苦しむユーザーは約49%で、実に半数近くを占めています。さらに、1Mbps以下の速度に苦しむユーザーは71%にも達しており、これは非常に厳しい結果だと言えるでしょう。ただし、計測結果が悪かったユーザーが繰り返し計測を行った可能性も考慮に入れるべきかもしれません。

IIJの測定結果です。驚くべきことに、ダウンロード速度で35Mbps以上が一度も計測されなかったという事実があります。ただし、それ以外のデータは6月と非常に似た分布を示しています。具体的には、500Kbps以下の遅い速度に悩まされる割合は約19%、1Mbps以下の速度は33%という結果が出ており、これらの数値は6月とほぼ同じ水準です。このように、ある意味で安定した状態を保っていると言えるでしょう。

日本通信の測定結果です。分布グラフは6月と非常に似ていますが、数値は全体的に悪化しています。具体的には、500Kbps以下の遅い速度に悩まされる割合が約19%、1Mbps以下の速度では42%に達しており、これは6月の結果と比較すると健闘していた頃とは大きな違いがあることに驚かされます。

最後に、初めて集計されたBIGLOBEの結果です。計測結果はわずか136件ということで、あまり参考にはならないかもしれません。ダウンロード速度、アップロード速度ともに、全てが20Mbps以下に収まるというコンパクトな結果となりました。具体的には、500Kbps以下の遅い速度に悩まされる割合が約20%、1Mbps以下の速度は46%という結果です。これはお世辞にも良いとは言えない数値で、OCNの結果よりは若干マシではあるものの、もう少し頑張ってほしいというのが正直な感想です。
OCNやIIJのようなMVNEの測定結果には、MVNOの結果も含まれています。例えば、DMM mobileやBICカメラのBIC SIM、BB.exciteモバイルLTEなどはIIJに含まれます。一方、NifMoやぷららモバイルLTEなどはOCNに該当します。このため、IIJ系やOCN系のMVNOを利用している方は、それぞれの結果を参考にすることができるでしょう。