
FreeBSDの異なるバージョンナンバーへのアップグレードにはfreebsd-update -r 10.2-RELEASE upgrade のようなコマンドを使います。
これまでそれで何の問題なかったのですが、何故か10.2へのアップグレードではコマンド実行からだいぶ待たされた挙句ハッシュ値が違うというエラーが出て停まります。技評の「第16回 FreeBSD 10.2-RELEASE登場」の記事ではfreebsd-updateを何度か繰り返せば良いと書かれたりしていますが、1回あたりの時間がかなりかかるし「何度か」が3,4回とかのレベルでないので余程暇でなければ更新できないことになります。
freebsd-updateを繰り返すよりは/etc/freebsd-update.confでサーバの指定を変更する方が圧倒的に良いかと。
/etc/freebsd-update.confServerName update.FreeBSD.org
ServerName update4.FreeBSD.org
いまのところ、6台しか更新していませんがupdate4,update5で更新失敗は発生していません。
更新手順
# cp -pR /etc /etc.OLD # freebsd-update -r 10.2-RELEASE upgrade # freebsd-update install # shutdown -r now # freebsd-update install
/etc下のファイルに手を入れていると更新時におせっかいな機能が働くので編集に失敗しても後で戻せるように/etcのバックアップは予め取っておきます。
FreeBSDのマイナーバージョンの更新ではインストール済みportsの再ビルドは原則として不要です。(逆にメジャーバージョンの更新ではportsの再ビルドはほぼ必須と思って良さそう。依存度による。)