ドメインとSSL証明書を管理する DomainMOD

所有しているドメインやSSL証明書が増えてきて管理できてないとわけがわからなくなる。
とくに複数のレジストラやSSL証明書のプロバイダ(発行/販売者)を使ってるとヤバい。
たとえば日本の有名なレジストラの某お名前.comだとドメインの更新時期になると親の仇みたいにしつこくメールが送られてくるので気付かないということはないと思われるが、外国のレジストラやSSL証明書のプロバイダだとメール1通だけとか通知来たかな?みたいなこともあるのでうっかりすると失効させちゃったり。

だから何とかしたいなぁと思っていたら、ウェブでドメインとSSL証明書の管理を行うことができるDomainMODというツールを見つけたので入れてみた。

必要なのはPHPが動くウェブサーバとMySQL。PHPのバージョンは5.5, 5.6だけでなく7.0にも対応している。(2016年5月現在)
インストールは簡単。
MySQLに空のデータベースを作成する。
作成したデータベースに全権でアクセスできるMySQLのユーザーを作成する。
DomainMODのサイトからZIPファイルをダウンロードして解凍。
_includesディレクトリにあるconfig.SAMPLE.inc.phpをconfig.inc.phpにコピーして編集する。

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$web_root = '';

$dbhostname = 'localhost';
$dbname = 'テーブル名';
$dbusername = 'DBユーザー';
$dbpassword = 'DBパスワード';
$web_rootはDomainMODをドキュメントルート以下の何処に置くかを記入。https://example.com/ のようにドメイン名(ホスト名)直下なら’’ (空)で、https://example.com/subdir/のようにサブディレクトリ以下になる場合は ’/subdir’ のように記入。最後の/は付けない。 $dbhostnameから$dbpasswordはMySQLの情報。
あとはブラウザから。

DomainMOD1
用意したDomainMODのURLをブラウザに入力して表示。まだインストールされていないという表示が出ている。
管理者になる人(自分)のメールアドレスを入れて[Install DomainMOD]を押す。

DomainMOD2
緑の四角にSuccess!が表示されればデータベースの作成が行われてインストールが完了。この状態になったらサーバ上のinstallディレクトリを削除する。(忘れずに)

管理者のIDとパスワードを入力。初期値はどちらもadmin。

DomainMOD3
とうぜんだがadmin/adminなんて危険な状態では運用できないのでパスワードを変更しなければならない。自動的にこの画面になるので新しいパスワードを入力して以後はそれを使う。DomainMODでは初期登録済の管理者アカウントの「admin」を変更/削除できないのがセキュリティ的によろしくない。せめてパスワードは複雑なものにするべき。255文字まで入るようなのでパスワードではなくパスフレーズで入れろってことみたい。

DomainMOD4
左メニューのAssetsからドメインレジストラやSSL証明書のプロバイダなど多くの情報を登録する。正直かなり面倒でたいへんだけど、関連情報が不足するとドメインやSSL証明書を登録しても表示されないという嫌な仕様。

DomainMOD5
上はレジストラとして某「お名前.com」を登録したもの。TLDごとに登録料金、更新料金などを登録しなくてはならない。(画像の料金はデタラメ)。レジストラ毎にTLDと料金を個別に登録なので複数のレジストラを使ってるならここの登録だけですごい時間かかる。同様にAssetsの各項目でそれぞれ登録。

DomainMOD6
SSL証明書の管理情報を10個ほど登録してみた。SSL証明書そのものを登録するわけではないので念の為。
ここまでで1日がかり。
Assets部分の登録が進めばとドメインやSSL証明書の情報はどんどん登録できるようになる。レジストラによってはAPIが用意されていて料金体系が変更になっても更新を任せられる(らしい)。

ドメイン名やSSL証明書の対象ホストと有効期限だけをExcelとかで管理する方が簡単とは口が裂けても言えない(笑)