クルマの原状回復 エアフローセンサーの清掃で加速時の変なパワーダウンをなくす

クルマの原状回復 エアフローセンサーの清掃で加速時の変なパワーダウンをなくす

うちのクルマはとても古い。もともと停止からの加速は良くない車種だとは聞いていたが、昨秋くらいからエンジンが温まった状態で停止から加速しようとアクセルを踏むとブホホホとエンジンが停まりそうなほどパワーダウンすることがときどき。息継ぎってやつ?交差点で右折を開始したところでエンストしそうになるとヒヤリとする。何故かエンジンが冷えてるときにはならない。あと、アイドリングが通常はメーター読みで500から600回転のところ、400回転程度まで落ちるときがあり、停まりそうな変な振動と雰囲気になる。これはアクセルを軽く踏めば解消しますが。

アクセル踏んだときの息継ぎやアイドリング回転数の不安定や異常は幾つかの原因で発生するようですが、プラグは1年半前に全部交換した、コイルは交換してないけど何か違いそう、スロットルの汚れなどは可能性はあるけどバラすの面倒そう、エアフィルターは交換してまだ3,000kmも走ってない、O2センサーや燃料ポンプだと素人には無理そう、車載コンピューターだとクルマごと買い替え?
自分で対処できなくて金がかかりそうなのは困るけど、自分で安くできて可能性も高いのはエアフローセンサーの汚れの洗浄。洗浄だけなら1000円でできる。エアフロセンサーの交換となると社外品で3,4千円、純正で1万5千円ほど?で高くなるようですが、それでも他の可能性の対処と比べると安そうです。これが原因でないにしろ汚れてるなら洗浄した方が良いでしょうし。

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エンジンルームを見るとエアフィルターのボックスの横によく見える位置にエアフローセンサーがあります。これはメーカーに自分で清掃しろと言われているように感じます。なお、車種によっては奥だとか見えにくい位置に配置されていることもあるようです。

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コネクタ(カプラ)は爪で固定されていますが指で挟めば爪が外れて抜き取れます。あとはプラスねじ2箇所を外すだけです。ネジは固くなかったので苦労することにはなりませんでした。

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エアフロセンサーを抜き取ったところ。黄砂がすごい時期なので砂まみれでスミマセン。

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エアフローセンサーは吸気パイプ内に突き出すように筒が伸びていました。右の赤い矢印の先は温度センサーのようです。左の矢印は筒の中を指していて、ここに流量を測定するセンサーがあるようです。

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洗浄するなら安いパーツクリーナーを使いたいところですが、繊細なセンサー部品らしくマイルドな専用の洗浄剤を使う必要があるようです。その名も「エアフロクリーン」(呉工業)。専用品ですが特殊な品ではないようで2,3軒まわったカー用品店の全てに普通に置いてました。1本1,000円程度です。細いノズルがついたスプレーで透明な液体が出るので同じ会社の5-56みたい。

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サイドの温度センサー(っぽい)には15cmほど離して吹きかけました。筒の中も10cm以上離してたっぷり吹きかけ少し(1,2分)待ってからひっくり返して液体を排出し再度吹きかけて少し待つという工程で行いました。黒い樹脂の部分はエアフロクリーナーで濡れたところを拭き取って清掃しておきました。
熱くなったエンジンからエアフロセンサーを抜き出してすぐにエアフロクリーナーを吹きかけてはいけないようです。今回はエンジンが冷え切ったところでエアフロセンサーを抜き取って洗浄しています。

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筒の奥の方に巻き始めのバームクーヘンのようなのが2本見えていますが、どちらかが発熱のための抵抗(ホットワイヤ)でもう片方が温度センサーのようです。2本対で流量を測る仕組みのようです。(筒の外のも温度計のようなので温度計2つですね)

エアフロクリーンの液体は水よりは遥かに早く乾くようですが、一応20分ほど乾かしてからセンサー取り外し時と逆の手順でエンジンに戻しました。

願いが叶ったのか、エンジンの不調はこのエアフロセンサーの汚れが原因だったようで洗浄後数回乗ったところでこれまでのようなアクセルを踏んだときの息継ぎやエンジンが停まりそうなほどの低回転アイドリングは発生しなくなりました。これでしばらくは安心して乗れそうです。作業はとても簡単で僅か1000円でなおったのがとても嬉しいです。

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