
今回はGrafanaを操作して監視情報を表示する。
Elastic StackのKibanaに相当する部分だけど、配布されているテンプレートをそのまま使うので難しい部分は無い筈。
Prometheusの起動確認
まず、ブラウザを起動し、http://[PrometheusのIPまたはホスト名]:9090を開く。
Prometheusの画面はこんなの。画面が出たら起動はしているので特に今は触らない。
これで終わり。ブラウザは閉じても良い。
Grafanaを操作
ブラウザを起動し、http://[GrafanaのIPまたはホスト名]:3000 を開く。
ユーザー名とパスワードの画面が表示されるのでどちらも共に「admin」を入力する。
パスワードの変更を求められるので新しいパスワードを入力する。
メイン画面でまずデータソースを指定する。Add data sourceをクリック。
幾つかのアイコンが有る中で松明のアイコンの「Prometheus」をクリック。
Prometheusと接続したいのでHTTPのURL欄に http://[PrometheusのIPまたはホスト名]:9090 を指定する。
今の時点ではそれだけを指定すれば良い筈。
左下の緑の[Save & Test]ボタンをクリック。
正しく接続できれば、緑色で「Data Source is working」が表示される。
左列のメニューから+のアイコンをポインタを合わせるとサブメニューが3つ表示されるのでImportをクリックする。
ここで、このブラウザは閉じないで次の工程を行う。
別のブラウザでhttps://grafana.com/dashboards/1860を開く。右の方にDownload JSONというリンク(ボタンではない)があるのでクリックしてファイルをダウンロードする。
Grafanaを表示したブラウザに戻り、右上の方にある緑の[Upload .josn File]ボタンをクリックする。
ダウンロードしたJSONファイルを指定する。
Prometheusの項目のドロップダウンメニューで「Prometheus」 (先に指定したPrometheusデータソース)を選択する。
[Import]ボタンがくすんだ緑色から明るい緑色になって押すことができるようになるのでクリック。
準備はこれで完了。
ダッシュボードを表示する。(次行)
メイン画面の左上にプルダウンメニューがあるので(メイン画面であれば「Home」という表示)、「Node Exporter Full」を選択する。
PrometheusとNode Exporter(1ホスト以上)を起動した直後であれば、すぐに確認しようとしてもグラフの枠は表示されても、中身は無い(N/A)など。
PrometheusとNode Exporter稼働から数分〜数時間待ってから表示するとグラフなどが表示される。(次)
この画像はFreeBSDのホストを表示したもの。
FreeBSDの場合はそのままではメモリの状態を取得できないというかテンプレート側がLinuxホストに特化しているのでFreeBSDの情報が表示できなくてN/Aになる。他の多くの項目もNo Data pointsなどになる。何か工夫するか、他のExporterを使うのが良さそう。
ちなみにNode Exporterを複数のホストで動かしているなら左上の「Host」のドロップダウンメニューから見たいホストを選択する。
これはRaspberry Pi Zero Wで動いているVolumio(公式イメージ)を表示したもの。スワップは無いのでN/Aで良いが、microSDカードのストレージの値が取れていない。
先日購入したOrange Pi Zero plus (SoCがH5なシングルボードコンピュータ)とOSはDebian busterベースのArmbianを表示してみた。こちらは全ての値が取得できるみたい。
それと、1つ前の画像まではブラウザの幅を極端に狭くして表示していたので窮屈だったが、広い画面で表示すればこんな感じ。
Kibanaで24時間のグラフを表示しようとすると(データ量にも因るかもしれないけど)、表示するまで結構待たされる。それにちょこちょこエラーが出ることも。それと比べるとPrometheus + Grafanaは(まだNode Exporterを8台しか登録してないけど)かなり軽快。
今後は違うExporterを使って他の情報も取得したい。それとNode Exporterも素のデータだけでなく他も取れるものは取らせてみたい。
関連記事:- dump1090 Prometheus ExporterでADS-B受信状況を監視する
- Grafana AlertingやAlert Managerと連携して警告灯を点灯
- Prometheus2とGrafana6によるシステム監視 GrafanaのAlertを使う
- Prometheus2によるシステム監視 FreeBSD標準のエクスポーター prometheus_sysctl_exporterを使う
- Prometheus2とGrafana6によるシステム監視 NTP統計情報の表示
- Prometheus2とGrafana6によるシステム監視 シングルボードコンピュータの温度表示
- Prometheus2とGrafana6によるシステム監視 FreeBSDのメモリとCPU温度
- Prometheus2とGrafana6によるシステム監視 Node Exporterの情報を表示
- Prometheus2とGrafana6によるシステム監視