古いクルマのT20バルブのテール/ブレーキランプをLEDに交換した

実家の古いクルマのハロゲンランプをLEDに取り替えてきたがテール/ブレーキランプが白熱灯のまま。 このテール/ブレーキランプは特に気に入らないということはなかったが、LED交換の勢いにまかせて交換することに。
で、注文はクリスマス前にしたのだが、年末近くに荷物を積んだコンテナが中国内でセキュリティ上の理由で差し戻されたというのもあってこのテール/ブレーキランプは年が明けて七草粥を食う時期にようやく届いた。正月休みに全部交換するという予定が台無し。

AliExpressで「T20 7443」というキーワードで検索して安い順にソートすると同じ見た目の製品が大量に出てきて1本75円程度から見つかる。上のリンクは2本セットの価格で200円程度。見た目が同じでも書かれている仕様はショップによって違うので全く同じ製品かは不明。
これはT20バルブでウェッジタイプ。テール(ポジション)とブレーキ(ストップ)の2種類を光らせる所謂ダブルタイプの球で7443というやつ。1灯のシングルタイプは7440。7443は接点のタイプが2種類あって、多くのクルマに採用されているのは++−−だが、+−+−の車種もそれなりにあるようなので車種に応じて正しい接点のバルブを使用する。LEDで極性のあるバルブを違うタイプに挿すとヒューズが飛ぶこともあるよう。上のリンクの製品は特に記載がないので++−−タイプ。+−+−タイプは商品ページのタイトルか仕様に「SRCK」と書いてあるか図入りで注意書きがある筈。自分のクルマのT20ソケットが++−−か+−+−なのかを調べる方が難しいかも。面倒だったら少し高くなるが無極性タイプのLEDバルブを購入するのもアリ。(上のリンクの製品は極性のあるタイプ)
この製品はSMD(表面実装)な5630チップが側面に6個 x 5列に並べられていて、先端のレンズ部分の内部にも3つ入っているので33チップ。
上のリンクでは発光色として白・黄・赤が選べるが、テール/ブレーキランプ用の場合は必ず「赤」を選択する。クルマのテール/ブレーキランプのカバーが赤でも白のLEDを入れて光らせると赤に見えなくて車検NGになるかもしれないので。(周囲のレンズカバーが見えれば赤が点灯していると判るが、遠目には赤ではなくアンバーっぽく見える)

T20テール/ブレーキランプをLEDに交換した 1
届いた製品。AliExpressの製品ページを見ると発光色に応じて蛍光体部分?が色分けされているような風だったが、実際には発光色が「赤」でも見た目は「白」らしい。LEDが並んでいる側のベース部分にアルミが使われているということで基板を並べたような見た目ではない。プラグ側はアルミではなくPC。

T20テール/ブレーキランプをLEDに交換した 2
手前が取り出したT20の電球、奥側が購入したLED。LEDの方がだいぶ長くてプラグ部分を含めて61mm。クルマによってはランプ部分の奥行きが足りないということもあるかも。

T20テール/ブレーキランプをLEDに交換した3
LEDをソケットに挿してみたら少しグラグラする。元々挿さっていた電球のガラス球はプラグ部分が厚めだったのでソケットの接点金具がそれに慣らされて潰れているよう。グラグラでは危なっかしいのでソケットの接点起こしをする。精密ドライバなどを入れてソケットの4箇所の接点の金具を浮き上がらせる。無茶はしない程度。

T20テール/ブレーキランプをLEDに交換した 4
LEDバルブをソケットに嵌めたところグラグラせずしっかり嵌った。ただし、この後の点灯テストで点灯しなくて向きを挿し替える場合はもう一度接点起こしをする方が良いかも。

T20テール/ブレーキランプをLEDに交換した 5
点灯テストをするので車内側でソケットに配線のプラグを挿してぶらさげる。

T20テール/ブレーキランプをLEDに交換した 6
テールを点灯。(スモールランプ点灯の状態)
上の写真ではLEDの右上方向にモヤモヤした赤い光の帯が見えるが、目ではこの帯は見えなくてすごく微かにしか光っていない。ブレーキを踏むとしっかり明るく点灯するのにテールの点灯だけがあまりにも弱すぎる。また、弱いだけでなく細かく点滅しているようにも見える。

上は、片方だけLEDに交換した状態で、もう片方が電球のままだったので左右アンバランスな電気の流れが球切れと判断されて何か制御されているのが原因かと思い、両方をLEDにしたところテールも正常な光量で点灯するようになった。

T20テール/ブレーキランプをLEDに交換した 7
これがテール点灯状態。テールでも明るすぎるのでカメラの絞りを周りが暗くなるほど数段増加違ったシャッター速度を速めた。こんだけ光れば文句ない。もちろんブレーキは更に強く光る。

T20テール/ブレーキランプをLEDに交換した 8
車外のテールランプカバー部分。これは不点灯時。交換したLEDバルブが全体まっ白だったのでみっともなくないかと心配したが、白いのが見えるわけではなく、このとおり大丈夫。

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上の写真はテール点灯時。うん、期待していた程度に明るい。
ブレーキ踏んだ時との点灯具合もしっかり違いがあるので使いものになりそう。

この記事の最初のリンクのページに書いてあった800lmが本当かどうかは不明。Power 30Wとか書かれてたけど他の同じ見た目の製品の仕様では消費電力は1本3〜7W程度。そりゃそうだ、30Wじゃ溶けちゃう。光束は同様製品では650〜900lmあたりの数字が書かれているのが多い。見た目が同じでもそんだけバルブの種類があるのか、ショップごとに数字をテキトーに盛っているだけなのかはわからない。

2本200円なので格安だが、どれくらい使い物になるのか、熱を持って暗くなったりしないかは心配ではある。
取り外した電球は今回はT20 20Wタイプで熱くなるやつなので球の部分は手で触らないか、触ってしまったなら脱脂して袋に入れてクルマに積んでおく。(脂が付いてて電球が熱くなると割れる) もしもLEDがダレて暗くなるようであれば電球に戻せるように。

ついでにウインカーもLED化したいところだが、T20のウェッジ球でも「ピンチ部違い」という出っ張りの位置が違うタイプ。アマゾンで探すとピンチ部違いの製品は見つけられるがお高め。あと、「ピンチ部違い対応」になっていても実際は違うのもあるらしい。無理に押し込めば挿さらなくはないというのも「ピンチ部違い対応」で売られているっぽい。困るなぁ。AliExpressで探したいところだが「ピンチ部違い」の検索のしかたがわからない。また、LED化で消費電力が減るとクルマのコンピューターが球切れとして認識してハイフラッシャーになるらしく、抵抗が要るとのこと。6Ωあたりのメタルクラッド抵抗が売られているのが多いようなのでそれを付けることになるかと思うが、超アッチッチな150℃超え?になるので付けるのが怖い。

2020年1月10日追記:
この記事最初のAliExpressのリンクの商品説明にはError Free、他の同じ見た目の製品では「Built-in Canbus load resistors to avoid OBC error code」と書いてあったので抵抗が入っていてクルマから球切れと判断されないようになっているのかと思っていたが、判定条件が不明ながらしばらく走行していると運転席のABS警告ランプが点灯する。また、必ず発生する条件としてライトのスイッチを触ってポジションを点灯(後部はテール点灯)状態にするとABS警告ランプが点灯する。この警告ランプが点灯した場合は、エンジンを一度オフにするまで警告灯が点きっぱなし、ブレーキの操作感触が通常と違う、アイドリング時にエンジンがブアブアと500回転ほど上がったり下がったりする。ブレーキを踏むとコンソール画面がライトOnの状態で表示される、などの症状が発生する。過去にブレーキランプをLED化した人達がネットに書いている情報と同じ症状。警告灯が灯るだけならともかくブレーキの感覚が変わるのは困るので解決できるまでは電球に戻すことに。

このLEDバルブを使用し続けかつクルマの既存の配線を切ったり継いだりしたくない場合は2個入りセットで1000円前後で購入できるT20ソケット付き抵抗セットを挟むか何かしないと解決しなさそう。金属ケース入り抵抗だけなら2個セット200円ほどから。この抵抗は電球を偽装する程度に電気を消費するのでアッチッチになる。ここでいう抵抗というのは7443 Load Resistorのようなキーワードで検索するとヒットするやつ。
ネットで1W1KΩ程度の抵抗(数十円程度で熱くならない)を付けたら警告灯の問題が解決するという情報を見かけたけど、それは微弱でも電気が流れたら正常と判断する車種(スズキとか)に限られるんじゃないかしら?そして今回購入したバルブに内蔵されているということになっているエラーキャンセラー用の抵抗というのが分解して確認していないけどおそらくそのタイプ。電圧を見て判断する車種だとそれが効かないのではないかと思われる。だから電球と同等の消費をする抵抗を付けることになると思うけど、それだとせっかくの省エネ性が台無しよね。車両火災になるかもと考えると怖いし。今回はLEDに変えてテール点灯時(電球なら5W時)に警告灯が付いたのでテール用の配線だけに抵抗をつけることにするなら、12V車エンジン始動時変動有りを加味して25Ω、定格は余裕を持って25W程度の抵抗で良いかしら。これなら焦げる程は熱くならない?もっと抵抗値を上げて警告灯が点かないなら上げたいところだけど。

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