iQOO Z8 5Gの中国人民向けOriginOSの呪いを解く (非ROOT)

iQOO Z8 5Gの中国人民向けOriginOSの呪いを解く (非ROOT)

iQOO Z8 5Gは中国国内向けに販売されている廉価なハイエンドスマートフォンです。中国国内向けということでAndroidではあるもののGoogle Mobile Service (GMS)はインストールされていません。代わりにvivoが中国人民向けに選んだアプリが入っていてvivo用のアプリストアが利用できるようになっています。中国以外の利用者はGoogle Playストアをインストールし好みでGoogle系のアプリ或いはシステムアプリを代替できる好みのアプリをインストールすることになるでしょう。

そして、vivoによるUIのカスタム部分OriginOSは制限とクセの強いもので自由さに慣れている人にとっては面白くありません。Androidで利用されることが多いアプリのウィジェットも使えません。vivo用に作られているアプリだけに存在する「キット」(ウィジェットに相当)は利用できますが、vivo用に作られているアプリは中国人向けの中国語アプリなので困ります。少なくともシステムランチャー(ホームアプリ)だけは変更しないと使い物にならないといえます。さらにシステムアプリでアンインストール可能なものはすべてアンインストールし、デフォルトのアプリを好みのアプリに切り替える必要があります。

ROOT化したならvivo用アプリストアや通常はアンインストール不能アプリも削除してすっきりさせることも可能ですが、今回は非ROOTの範囲だけに留めます。

iQOO Z8 5Gの中国人民向けOriginOSの呪いを解く (非ROOT) 1
iQOO Z8 5Gは初めて起動すると言語の選択画面になるので「日本語」を選択することでその後のシステムメッセージは日本語になります。ただし、インストールされているアプリは多くが中国語のみの対応のため中国語表示になります。他にWi-Fiの設定や指紋の登録などを行いました。
上の画像は初期セットアップ完了直後のホーム画面の初期状態の画面です。つまりOriginOSの初期状態です。ホーム画面が中央で、左右に1画面ずつあります。左画面は通常はGoogle Discoverのニュース画面が表示されることが多いですが、OriginOSではキットと呼ばれるウィジェット相当のカードが複数貼られています。キットは好みで追加/削除/サイズ変更できますがOriginOS用に作成されたアプリに限られます。つまり通常のAndroidアプリのウィジェットは利用できません。他は今ドキの一般的なAndroidのホームランチャーと似ています。使われているアプリや連携するサービスがすべて中国のものなので中国人以外はいろいろ困りますが。

iQOO Z8 5Gの中国人民向けOriginOSの呪いを解く (非ROOT) 2
画像の左の画面は、Android設定から「システム管理」「デバイス情報」を開いたところです。OriginOS 3であることが強調されています。画像にには写っていませんが下にスクロールするとAndroid 13であることが表示されます。
「バージョン情報」を選ぶと画像の中央の画面になります。ソフトウエアのバージョンです。iQOO Z8 5Gは2023年秋モデルですが、2024年3月製造分は2024年1月分のAndroidセキュリティパッチが適用済みのようです。
画像の右の画面は、「法的情報」「認証情報」を開いたところです。一般的なグローバルモデルであればFCCやCEだけでなく販売予定各国の認証情報がズラリと並びますが、iQOO Z8 5Gは中国向けのモデルなので中国の認証しかありません。すっきりしているというか寂しいですね。もちろん日本の技適もありませんので日本国内で電波を出すには「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の届け出(無料/即時有効)が必要です。なお、届け出を行ってもiQOO Z8 5Gで利用できるのは5.8GHzを除くWi-FiとBluetoothとNFCの通信に限られます。SIMカードを使ったモバイル通信はNGです。

iQOO Z8 5Gの中国人民向けOriginOSの呪いを解く (非ROOT) 3
中国向けのiQOO Z8 5GはGoogle Mobile Serviceに非対応なのでGoogle Playストアが入っていません。Google Playストアのインストールにはいくつかの方法がありますが、手っ取り早いのはAPKPureからGoogle Playをダウンロードしてインストールするものです。この方法はAliExpressのiQOO Z8 5Gの製品紹介ページにも書かれています。
画像の左の画面は「ブラウザ」のURL欄にGoogle PlayストアのダウンロードリンクURLを入力します。
画像の中央の画面は、APKPureでGoogle Playストアのダウンロード画面です。「 Download APK」ボタンをタップします。
画像の右の画面は、「Google Playストア」のバリアントから最新のバージョンのダウンロードボタンを探し、「Download」ボタンをタップします。

iQOO Z8 5Gの中国人民向けOriginOSの呪いを解く (非ROOT) 4
画像の左の画面は、ポップアップが出たところです。「Download」をタップします。
画像の中央の画面は、ダウンロード完了後にGoogle Playストアのインストールの確認を求められたところです。「インストールを続行」ボタンをタップします。
画像の右の画面は、Google Playストアのインストールが完了したところです。Google Playストアを開きます。「開く」ボタンをタップします。

iQOO Z8 5Gの中国人民向けOriginOSの呪いを解く (非ROOT) 5
画像の左の画面は、Google Playストアの発起動時に確認すれるポップアップです。Google基本サービス(Google Mobile Service)を有効にするので「OK」をタップします。
画像の中央の画面は、Google Playストアがアプリリストにアクセスする許可を求めるポップアップです。「許可」をタップします。
画像の右の画面は、Google Playストアが起動した画面です。「ログイン」をタップします。

iQOO Z8 5Gの中国人民向けOriginOSの呪いを解く (非ROOT) 6
一般的なGMS対応のAndroidスマートフォンを購入後初めて起動したときに表示されるセットアップウィザード(のGoogleアカウント周り部分)同様の画面が表示されるのでGoogleアカウント関連のセットアップを行います。(この後のセットアップの説明は省略します)

iQOO Z8 5Gの中国人民向けOriginOSの呪いを解く (非ROOT) 7
Android設定から「システム ナビゲーション」を開いたところです。
ナビゲーションモードを「ナビゲーション キー」にした場合は次のどちらかを選択します。
画面の右下をタップすると「戻る」を好む方は特に変更する必要はありません。OriginOSの初期値が右下タップで「戻る」動作です。
ナビゲーションキーのレイアウトで、画面の左下をタップすると「戻る」を好む方は下側のレイアウトを選択します。右はタスクリストになります。

iQOO Z8 5Gの中国人民向けOriginOSの呪いを解く (非ROOT) 8
Android設定から「セキュリティ」「その他のセキュリティ設定」(下から2番め)を開いたところです。
画像の左の画面で、「システムランチャーを置換」をタップします。
画像の中央の画面は、ランチャーの置換の許可スイッチを押すところで「安全性の確認」ポップアップが出ます。何故かホームランチャーの変更にはvivoアカウントにログインする必要があります。「ログイン」をタップします。ここではvivoアカウントの作成については省略しますがvivoアカウントの作成は極めて少ない入力項目だけで簡単に行えます。
画像の右の画面は、ホームランチャー変更準備のキモになります。「ランチャーの置換を許可」をオンにするのは当然ですが、その下の「ホームボタンをタップして、システムのホーム画面をロックしてください」をオフにします。このスイッチはオンにすることでOriginOSに元から入っているシステムランチャーをデフォルトにしてロックするものです。オフにしないとランチャーを変更してもホームボタンタップしたところでOriginOSのシステムランチャーに戻ってしまいます。

iQOO Z8 5Gの中国人民向けOriginOSの呪いを解く (非ROOT) 9
画像の左の画面は、「Android設定」のトップ階層です。「プライバシー」をタップします。(または4つ下の「アプリと権限」からも辿れます。)
画像の中央の画面で、「権限管理」をタップします。
画像の右の画面で、上部の「権限」タブを選択肢し、一番下までスクロールして「デフォルトのアプリ設定」をタップします。

iQOO Z8 5Gの中国人民向けOriginOSの呪いを解く (非ROOT) 10
画像の左の画面で、「ホーム画面」をタップします。このとき、右に「システムランチャー」の表示があることを確認します。
画像の中央の画面は、ホーム画面の選択ポップアップが表示されたところです。画像ではMicrosoft Launcherに赤枠を付けていますが、ここはお好みでインストールしたホームランチャーアプリを選択してください。(つまり、事前にGoogle Playストアなどから好みのホームランチャーアプリをインストールしておいてください)
画像の右の画面で、ホームランチャーアプリの切り替えの確認を求められるので「変更」をタップします。「システムアプリを使用します。」を選択するとOriginOSに標準で入っているホームランチャーアプリ(OriginOSの標準状態)になります。

iQOO Z8 5Gの中国人民向けOriginOSの呪いを解く (非ROOT) 11
画像の左の画面で、「ホーム画面」の右側に変更したホームランチャーの名前が表示されていることを確認します。また、ホームランチャー変更と同様の手順でその他のアプリをすべて置き換えます。OriginOS標準のアプリは基本的にはすべて変更してください。ただし、iQOO Z8 5Gを日本で使用する場合はSIMカードを使用する通信は法律上利用できないのでモバイル通信に関係する「メッセージ」(SMS)や「携帯電話」(ダイヤラー)アプリは変更不要です。
画像の中央と右の画面は「アプリ管理」で削除したOriginOS標準のアプリです。多くはアンインストール可能ですが、一部のアプリは非ROOTではアンインストールできません。これらの標準アプリは残しておいても中国にいる中国人以外には役に立ちません。特に「システムキット」はOriginOS標準のホームランチャー用のウィジェットで残す意味がまったくありません。

iQOO Z8 5Gの中国人民向けOriginOSの呪いを解く (非ROOT) 12
今回はMicrosoft Launcherを入れて、ホーム画面上は時計ウィジェットと下部のドックだけにしました。ごちゃごちゃは嫌いなのでいつもこんな感じですが。

OriginOSのUIで操作では削除できないアプリの内、OriginOSではadbでアプリを削除する方法で追加で少しのシステムアプリを(仮)削除することができます。その中にはvivo標準のブラウザがあります。このブラウザは邪魔なアプリの1つなので削除をお薦めします。別のブラウザアプリを用意してください。

# adb shell pm uninstall -k --user 0 com.vivo.browser
Success

2023年の前半以前は以下のようなコマンドでアプリを削除できたような話があるようですが、2024年時点では機能しないようです。

# adb shell service call package 131 s16 com.bbk.appstore i32 0 i32 0
Result: Parcel(
  0x00000000: ffffffff 00000034 00610043 006e006e '....4...C.a.n.n.'
  0x00000010: 0074006f 00750020 0069006e 0073006e 'o.t. .u.n.i.n.s.'
  0x00000020: 00610074 006c006c 00630020 006d006f 't.a.l.l. .c.o.m.'
  0x00000030: 0062002e 006b0062 0061002e 00700070 '..b.b.k...a.p.p.'
  0x00000040: 00740073 0072006f 00200065 006f006e 's.t.o.r.e. .n.o.'
  0x00000050: 00720020 006f006f 00200074 00650070 ' .r.o.o.t. .p.e.'
  0x00000060: 006d0072 00730069 00690073 006e006f 'r.m.i.s.s.i.o.n.'
  0x00000070: 00000000 000003a8 000001cf 00610009 '..............a.'
ズラズラと続く
com.bbk.appstoreはvivoのアプリストアのアプリ名。com.bbk.appstoreの部分は削除したアプリ名に変更可(ただし現在は非ROOTでは使えない模様)

「時計」「通知」(メッセージ系含む)に関連するアプリは権限を確認してとりあえず全て「オン」にしておくのが無難です。その上で、Android設定から「バッテリー」で「バックグラウンドでのバッテリー消費量の管理」からそれぞれの時計・通知関連のアプリを「バックグラウントでの大量の電力使用を許可」にします。
また、Android設定から「バッテリー」「電池設定」で「スリープモード」を「オフ」にすることも検討した方が良さそうです。最近のAndroidはデフォルトが省電力設定の傾向ですが、vivoは特に省電力傾向が強くてディープスリープを通り越して仮死状態になります。一晩経って1%も減らないのは優秀ではあるものの、時々起きるも無く通知もアラームも鳴らないということになりやすいのでご注意ください。(特に初期状態)

このようにGoogle Playストアをインストールし、必要なアプリをインストールしてからOriginOS標準のホームランチャー(ホーム画面)とデフォルトで使われるアプリを置き換えることで中国向けスマートフォンでもグローバル向けスマートフォンに近い動作が可能になります。ただし、非ROOTでは一部OriginOSのシステムアプリに強制的に紐付けられて使われるため気に入らない部分は残ります。これはグローバル向けスマートフォンでも同様で、メーカーカスタム部分は気に入らない部分が必ずあるものです。
今回はvivoの中国向けOriginOSだったのでホームランチャーの置き換えの手順と「キット」(vivoのウィジェット)が他のメーカーにはない独自部分でしたが、その他のおおまかな流れは他メーカーのGMS非搭載の中国向けモデルでも同様です。

vivoはOSの更新情報があまり得られないので購入後のOS更新サポートが心配ですが、一応iQOO Z8については2024年3月(今月)にOriginOS 4への更新が予定されています。Xiaomiのようなメーカーならこの機会にAndroid 14に更新されるところですが、vivoはどうでしょうね?

関連記事:

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた

ここ数年はスマートフォンが高くなって、特にハイエンドモデルは10万円以上が当たり前になっています。高性能とはいえ数年で使えなくなるものに10万20万をポンと払う気にはなりません。中国では新機種のローンチ当日に半額以下で購入できることがありますが、解禁時間に予約が殺到するのでモタモタしてると売り切れということになるようです。メーカーは数時間後に○万台を売り上げた旨を発表しますがその数字が本当なのかは不明です。フラグシップモデルといわれる最上位機種はメチャクチャ高額であっても、それに次ぐモデル、所謂準フラグシップモデルはぐっと価格が抑えられてお買い得になることが多いようです。その代わり派手なスペックも抑えられるのでチップセット以外はミドル帯のモデルに近い仕様になります。

今回目をつけたのは大手スマホメーカーながらも日本での正式販売がないvivoのサブブラントiQOOのZ8というモデルです。iQOOは中国国内ではサブブランドというよりシリーズに近い扱いです。iQOO Z8はMediaTekの天玑8200 (Dimensity 8200 / Tianji 8200)というハイエンドチップを搭載しメーカー発表ではAntutu ver.10で98万というスペックを叩き出します。(実際には90万前後です) このiQOO Z8がローンチされた2023年秋の時点では上位チップセットのDimensity 9000やQualcommのSnapdragon 8 Gen 1と大して変わらない程度でした。つい一昨日(3月18日)ローンチのSnapdragon 8 Gen 3を含めると様相はガラッと変わりそうですが、それでもハイエンド帯には位置します。Dimensity 8200の製造プロセスノードは最新チップと同じく4nm(自称)なのでハイエンドでありながら省電力でもあります。6400万画素(実用1600万画素)のOmnivision OV64Bセンサーを搭載したメインカメラは光学手ブレ補正付きです。セカンダリは200万画素の深度用で映像を撮影するものではありません。セルフィーは1600万画素ということになっています。メモリはLPDDR5で内部ストレージはUFS3.1です。充電は最大120Wに対応し、その充電速度に対応する120WのACアダプタが付属します。ハイエンドらしいのはここまでで、6.64インチのディスプレイは液晶です。一応120Hzには対応します。液晶スクリーンということで画面内の指紋認証の筈はなく側面の電源ボタンと兼用の指紋センサーを搭載します。NFC搭載ですが多くの場合は使えないと思ったほうが良さそうです。5000mAhのバッテリーを搭載(でOLEDより重い液晶パネル搭載)ということもあり本体重量は200gを越えます。(メーカー表示では200gちょうど)
チップセットだけハイエンドで他はミドル帯というのは間違っていない表現といえます。
ただ、「がとらぼ」の中の人はOLEDより液晶パネルの方が好きですし、画面に指をベトっとつける画面内指紋認証は好きでなく側面指紋認証を好みます。撮影向きハイエンドモデルは1/1.6インチ以上の大きめセンサーの5000万画素(1250万画素)が多いので、1/2インチセンサーの6400万画素というのはやや不満ですが極小貧弱センサーではないので良いことにします。寒村の子供騙しの暗い嘘色付け○億画素センサーを搭載していたら選択肢になりえませんがvivoでは寒村センサー採用の上位モデルは少ないようです。最近はミドル帯モデルでも搭載していることがありますが光学手ブレ補正有りというのがありがたいです。

このモデルの欠点は中国国内向けということでGoogle Mobile Service (GMS)非対応というか非搭載なことです。Google Playは搭載されておらず、vivoが選んだ中国人向けのアプリがどちゃっと入っています。そして一応AndroidとはいえメーカーのカスタムUIであるOriginOSはAndroidアプリのウィジェットに対応しません。これを考慮したときに中国国外の方は敬遠する部分があるかと思われます。ただし、欠点はあるとはいえ8GB+256GBのハイエンドモデルが3万円前半でこれが特価ではないというところは無視できません。なお、2022年頃から流行り始めた仮想拡張メモリにも対応しているため、例えばメモリ8GBのバリアントの場合は内部ストレージから8GBを流用して名目16GBにすることができます、というか初期値でそうなっています。個人的には仮想拡張メモリは嫌いなので速攻で無効にしましたが。
余談ですが、3流メーカーのミドル帯以下のモデルの場合は逆にスペック表のメモリ容量に16GBと書かれていても実メモリ8GBと仮想拡張メモリ8GBを合計したものということがあるので注意が必要です。スペック表に合計容量で書かれると判りにくくなりますが、商品説明を良く見ると「+」などの表記や合体系の画像が在って判ることも少なくありません。

iQOO Z8は、中国国内向けモデルですが、日本語表示に対応しています。中華フォントが使われる部分もありますが、日本語表現が怪しすぎるということもなく初回起動時の最初の画面で切り替えるだけで日本語になります。iQOO Z8は日本語対応ですが、すべてのモデルが必ず日本語対応とは限りませんのでAndroidスマートフォンを購入する際は事前に対応言語を確認しておいた方が良いと思われます。なお、初期状態では日本語入力には対応しないので日本語入力アプリのインストールが必要です。

AliExpress iQOO Z8 5G
購入時は8GB+256GBバリアントがAliExpressのクーポン等の割引未適用で32,232円でした。(画像は2024年3月20日時点の価格33,402円) 画像のリンクはアフィリエイトではありません。
価格はキャンペーン以外の時期でも頻繁に変動するので安い時に購入してください。画像のショップは早く発送してくれましたが、実はその前に別のショップで注文したところ、3週間も経ってから在庫が無いと連絡してきてキャンセルになりました。商品が届かないのに返金されないなどのトラブルもあるようなのでAliExpressで高額製品を購入する際は製品紹介ページの商品レビュー(評価)だけでなくショップの評価もしっかり見ておいた方が良さそうです。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 1
AliExpressで注文してから10日で届きました。日本国内の配送はヤマト運輸でした。一応「対面配達」の指定が付いていました。白いビニール袋に入っていますが、触り心地から中にエアクッションが入っているのは明らかです。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 2
予想は当たり、白いビニール袋の中身はエアクッションで包まれていました。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 3
エアクッションの中にはスマートフォンの箱と電源プラグのアダプタと電話機の画面保護シートが入っていました。電源プラグのアダプタと電話機の画面保護シートはAliExpressの商品説明ページには書かれていなかったので販売店のサービスのようです。ただし、今回の電話機に付属するACアダプタのプラグが爪穴なしのUSタイプなので変換アダプタは不要でした。また、画面保護シートは・・・(最後で)

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 4
電話機は、今回未開封(シール)での発送と書かれていたとおりでメーカー出荷時のままと思われる丈夫なラップで密封されていました。ショップによっては発送前に開封してGoogle Playをインストールしたりルート化済みにしたりグローバル向けファームウエアに書き換えて発送する場合もあります。面倒嫌いの人にとってはありがたいサービスともいえますが、他人に新品を触られるのは気分の良いものではありませんので個人的にはシール品を選びます。箱の裏面にはiQOO Z8電話機の型番(V2314A)が書かれているので注文どおりのモデルであることが確認できました。ここでシレッと下位モデルのiQOO Z8xが届けられていたら目も当てられませんからね。製造が2024.03.01になっているので作りたてホヤホヤと言ってよさそうです。その下にCMIIT ID(これが認証番号)とIMEI ID(これがシリアル番号相当)が書かれているので「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の届け出が簡単です。なお、この電話での特例制度の対象はWi-FiとBluetoothのみで、SIMカードを使った所謂モバイル通信は対象外です。外国人旅行者を除き日本国内でSIMカードを挿して使ってはいけません。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 5
エアクッションに入ってはいましたが、箱の角に僅かに打った跡がありました。もしかしたら輸送前に付いたものかもしれませんが・・・

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 6
箱のフタは玉手箱タイプでしたが斜めに切り取られたような変わったデザインでした。フタを開けると最初に電話機本体が現れました。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 7
電話機は筒状に樹脂シートに包まれていてその背面側のシートにモデル型番とCMIIT IDとIMEI IDが記載されたシールが貼ってありました。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 8
黒いトレイを捲ると電話機の保護カバーと説明書、充電器とUSBケーブルがありました。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 9
充電器のプラグはUSタイプですが爪に穴が無い抜けやすいやつです。USBケーブルの下にはSIMトレイを開けるピンがありました。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 10
左の取説は普通の白い紙です。中央のiQOO Z8は「月瓷白」という月の色風?の陶器調の白なので黄色味がかかった白です。右側は以前に使っていたXiaomiのRedmi Note 9Sで青みのかかった白なので3つとも白といっても毛色がだいぶ違います。写真では色が強調されて、iQOO Z8は紫外線が当たり続けて黄色く変色したプラスチックっぽい感じで嫌な色に見えますが、実物は陶器というのも納得な上品な感じです。Redmi Note 9Sも背面がガラスなので似たようなツルッとした質感と光の反射の仕方を見せています。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 11
メーカーのスペック表では重量が200gになっていましたが測ってみたら202gでした。この秤は古いので202gが間違っている可能性もありますが、「月瓷白」はプレーンタイプより重いという可能性もあります。カラー別・素材別で重量が異なるのはよくあることです。バリアントによる違いを細かく表示するメーカーとしないメーカーがあります。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 12
背面のカメラアイランドです。一時期は3眼4眼のような多眼が流行りましたが最近はまた減る傾向です。超広角だのマクロだのがあってもあまり使う機会がありませんしね。このiQOO Z8も一応2眼ありますが、1つは深度用なので実質1眼です。しかし、ハイエンドモデルらしく光学手ブレ補正があります。カメラアイランドにもOISと誇らしげに?書かれています。ちなみに下側のレンズがメインで上のレンズが深度(補助)です。OISの上の方にある横長のバーはライトです。カメラアイランドは背面パネルから僅かに凸していて、さらに2つのレンズリング部分が1mmほどカメラアイランドから凸しています。2段で凸しているのでそれぞれの段差は少なめです。Redmi Note 9Sはレンズ部分(カメラアイランド)の凸がとても大きいため裸運用が怖いものでしたが、iQOO Z8は裸運用が可能です。ただし、付属の保護カバーの出来が良いので付けちゃいますけどね。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 13
透明のTPUケースが付属します。真新しいこともあり黄ばみはありません。穴がやや大きめではありますが出来の良い保護ケースです。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 14
付属のACアダプタの側面です。薄く目立たない程度の色で大きく120Wと書かれています。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 15
ACアダプタの仕様です。このACアダプタに印刷された文字は側面の「120W」もそうですが何故かカメラには写りにくいです。眼で見るともう少ししっかり見えます。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 16
SIMカードスロットとSIMトレイです。SIMトレイにはカード1枚分の空きしか無いように見えますが、このSIMトレイのウラ面にももう1枚のSIMカードを取り付けられるようになっています。多くのハイエンドモデルと同様にTFカードには対応していません。
なお、中国などの外国人旅行者以外の方は日本国内ではこのSIMトレイにSIMカードを取り付けてモバイル通信を行わないでください。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 17
付属のTPUケースを電話機に取り付けてみました。このTPUケースはカメラアイランドの縁の部分が盛り上がっていて、背面を下にして置いた場合にカメラレンズ部分が触れないようになっています。カメラレンズを保護したい方は是非取り付けてください。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 18
USB-Cポート部分は大きく空いています。マイク穴も一緒に開けているのでなおさらです。見た目は悪いですがUSBコネクタの持ち手部分がTPUケースに干渉しないので実用性を選んだと思われます。

3万円前半で買えるハイエンドスマートフォン iQOO Z8 5Gを触ってみた 19
最後に、ショップがサービスで付けてくれたと思われる画面保護シートですが、ガラス製のものが箱無しで同梱されていたため残念ながら届いた時点で割れていました。とはいえ、電話機のスクリーンにも標準で保護シート(飛散防止シート?)が貼ってあり、個人的にはそれも剥がしたいくらいなのでガラスシートは要らなかったのですが。

今回は開梱だけ。次回は、取り敢えずルート無しの範囲で中国国内向けOS (OriginOS) の呪いを解除したいと思います。

関連記事:
Up