スマートフォンの背面パネルの交換

スマートフォンの背面パネルの交換

前回、スマートフォンのバッテリーを交換するために背面パネルを剥がした際、劣化していたと思われる背面パネルの塗料が中途半端に剥がれてしまいました。もし、この塗料がすべて綺麗に剥がれていれば、トランスペアレントな背面パネルとして利用できたのですが、なぜか剥がれなかった部分は擦っても引っ掻いても全く剥がれる気配がありませんでした。この中途半端に塗料が剥がれた背面パネルを使い続けるのは見た目が悪いため、新しい背面パネルを購入することにしました。

私の使用しているXiaomiのRedmi Note 9Sはグローバルモデルですが、その姉妹モデルまたは上位バリアントであるRedmi Note 9 Proがインドなど一部の国や地域で販売されています。
このRedmi Note 9 Pro用の背面パネルが多く出回っている一方で、Redmi Note 9S用の背面パネルはほとんど見当たりません。なお、Redmi Note 9 Pro用のパネルもXiaomiの純正品ではなく、互換品が多く流通しています。
Redmi Note 9 Pro用の背面パネルは、Redmi Note 9S用とはカラーバリエーションや書かれている文字は異なりますが、サイズやカメラアイランドの穴の位置はまったく同じため、流用することが可能です。AliExpressなどで「Redmi Note 9S用」と記載された背面パネルも、実際にはRedmi Note 9 Pro用の互換パネルであることが多いです。Redmi Note 9Sの「48M」記載の背面パネルは僅かに見つかりますが、カラーバリエーションはRedmi Note 9S純正とは異なり、Redmi Note 9 Proと一致するようです。

スマートフォンの背面パネルの交換 1
注文から1週間かからずに届きました。ガラス製の背面保護カバーを購入したときと同様に発泡スチロールのケースに入って届きました。これまで購入した中で、この手の発泡スチロールケースで届いたガラスカバーなどが割れていたことはありません。また、バッテリー交換セットと同じ背面パネルを開けるツールセットが付属していました。このツールの付属は製品紹介ページには書かれていませんでした。まぁ役に立たないセットなので今回は使いませんでした。

スマートフォンの背面パネルの交換 2
発泡スチロールの箱の中は、電話機の背面カバーが2枚のプチプチに挟まれて入っていました。

スマートフォンの背面パネルの交換 3
写真ではわかりにくいですが、購入した背面パネルは純正品とは異なり高級感が低めです。このパネルだと電話機を裸で持ち歩かずに透明なTPU背面カバーを嵌めて使う方が良さそうです。背面パネルの下部寄り(写真では右上)のRedmiロゴ部分は黒丸の保護シールが貼られているので剥がします。

スマートフォンの背面パネルの交換 4
左が中途半端に塗料が剥がれたRedmi Note 9Sの純正ホワイトで、右が今回購入したRedmi Note 9 Proのホワイトです。どちらもホワイトですが、並べるとNote 9Sの方が明らかに青みが強いのが判ります。Note 9 Proのホワイトは本当のホワイトです。
また、背面パネル下部のRedmiロゴの位置とそのロゴの下にいろいろ書かれている点が異なります。

スマートフォンの背面パネルの交換 5
Redmi Note 9Sの背面メインカメラは4800万画素なのでカメラアイランド下の黒い部分に48MPと書かれていましたが、今回購入したのは6400万画素カメラ搭載のRedmi Note 9 Pro用パネルなので64MPと書かれています。

スマートフォンの背面パネルの交換 6
購入した背面パネルの裏側(内側)には青いシートが貼ってあります。そしてそのシートの1部がU字にくり抜かれています。このU字の内側がタブになっていて、そこから逆「の」の字に引っ張るとシートを綺麗に、パネル外周に付いている粘着テープを傷めず剥がすことができます。この外周の粘着テープについては製品ページの説明には全く書かれていなかったので最初は少し驚きました。というか、所有しているパネル用接着剤の出番がありません。

スマートフォンの背面パネルの交換 7
青シートを剥がす途中に油断すると剥がしたシートが再び外周の粘着テープに張り付いてしまいます。粘着テープを傷めることになるので内張り剥がしのヘラを差し込むなどしてシートが粘着テープに張り付かないようにすると良さそうです。

スマートフォンの背面パネルの交換 8
右が背面パネルの内側です。赤矢印で示した外周の黒味が強い部分が粘着テープです。純正の背面パネルはカメラアイランドの穴の周囲も粘着テープでひっつけられていて防水性能が高められていましたが、この互換パネルはカメラアイランド周囲には粘着テープが付いていません。水滴が入り込まないよう気を付ける必要があります。パネル接着剤を持っているならカメラアイランド穴の周囲1周に付けるのもアリだと思います。ただし、再びバッテリー交換をする予定ならあまり接着しまくらない方がその交換時の背面パネル剥がしがラクになる筈です。

スマートフォンの背面パネルの交換 9
背面パネルを正しい位置に置きます。カメラアイランドの穴に合わせるのが確実です。背面パネルが浮いた状態になる筈なので、パネルの四隅など押さえていくと、パチッパチッとカバーをはめ込むことができます。その結果、粘着テープが電話機の外周に張り付いて防水性能が上がります。(防水性能が上がると書きましたが、この電話機は防水モデルではありませんので念の為)
背面パネルを押さえて電話機本体背面に貼り付けるのではなく、背面パネルを電話機の外周(ぐるり1周)にはめ込むというのが正しいです。
全周で背面パネルが嵌まれば背面パネルを押し続ける必要はありません。

結果

購入した新しい背面パネルは、ガラスの質感がなく高級感は低めですが、少し陶器のような見た目になりました。新しい背面パネルを電話機に取り付けた状態で見ると違和感はありません。純正背面パネルの青みがかったホワイトも綺麗でしたが、純白のホワイトも良いものだと思いました。

「がとらぼ」の人のRedmi Note 9Sは、バッテリー交換時に背面パネルの塗料が剥がれてしまいましたが、そこまで塗装が劣化する前にバッテリー交換しても、背面パネルを外す際に周囲の塗料が粉のように削り取れることが多いと聞いています。メーカーにバッテリー交換を依頼せずに自分で交換した場合、塗装が少なからず傷んでいるはずです。外周の塗装が傷んで気になる方は、背面パネルを交換するのも一つの方法かもしれません。

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クルマの近代化改修 GPS速度計単機能のヘッドアップディスプレイ

クルマの近代化改修 GPS速度計単機能のヘッドアップディスプレイ

前回、スマートフォンをヘッドアップディスプレイ(HUD)として使用しようとしましたが、スマートフォンの画面の輝度では昼間にまったく使い物にならないことが判明しました。また、視力が低下したオッサンには、運転中のアタマの位置から1m以上離れたダッシュボード上のスマホ画面の表示を読むことがほとんど不可能であることも判りました。これは、Android Autoの画面をリフレクタ,コンバイナに投影するタイプのHUDを購入したとしても、おそらく表示内容を読み取れないことを意味します。つまり、速度など少ない情報を大きく表示する単純なHUDが適すると考えられます。

HUDの速度計には、内蔵GPSで速度を得るものと、車のOBDコネクタに接続して車速を取得する2種類がありますが、OBDコネクタはすでにAndroidナビで使用しているため、今回はGPS速度計を選択しました。

GPS速度計でもOBD速度計でも、最も安価な製品は1柴三郎でおつりが来る程度の価格なので、気軽に入手かのうです。
速度をキロメートルで表示するバリアントと、マイルで表示するバリアントがあるので、購入時には間違えないように注意が必要です。少し高価な製品には、キロメートルとマイルの表示を切り替える機能があるようです。

クルマの近代化改修 GPS速度計単機能のヘッドアップディスプレイ 1
注文から1週間以内に他の注文と混載便で複数の品が届きました。今回の速度計はビニール袋に入った小さな軽い箱で。箱の角が少しだけ潰れていまいたが、大きな凹みはありませんでした。

クルマの近代化改修 GPS速度計単機能のヘッドアップディスプレイ 2
箱の中には速度計本体がプチプチで養生されて入っていました。

クルマの近代化改修 GPS速度計単機能のヘッドアップディスプレイ 3
GPS速度計の中身一式です。左下が速度計本体、右下からハーフミラー、右上が取説、中央上が両面テープ?、左上がmicroUSBケーブルです。これはGPS速度計なのでUSBから給電するようになっています。クルマのUSB端子かアクセサリソケット(シガーソケット)に挿すUSBアダプタに接続して給電しますが、USBアダプタ等は付属しません。

クルマの近代化改修 GPS速度計単機能のヘッドアップディスプレイ 4
GPS速度計本体です。この製品はmicro USBのポートだけが存在し、他に接続するポートや操作するボタンはありません。購入したのは時速をキロメートルで表示するバリアントなので●KMHというシールが貼ってあります。

クルマの近代化改修 GPS速度計単機能のヘッドアップディスプレイ 5
取説は複数言語で書かれていて、日本語も3ページあります。ただし、書かれていることの半分は購入した製品には当てはまらない内容でした。

クルマの近代化改修 GPS速度計単機能のヘッドアップディスプレイ 6
速度計に付属のハーフミラーシート(フロントガラス貼付用)は、見た目もサイズも5月に購入したものとほぼ同じですが、角のRが異なるようです。5月に購入したシートは既にホコリが乗って汚れています。GPS速度計に付属のシートは袋に入ったままです。このハーフミラーシートは使用する予定がありません。この透過率の低いハーフミラーシートを日本の公道でフロントガラスに貼り付けて走行すると、前方視界を遮るものとして保安基準的に問題があると思われます。

クルマの近代化改修 GPS速度計単機能のヘッドアップディスプレイ 7
GPS速度計本体を運転席前のダッシュボードのガラス際に設置しました。USBケーブルは前方に向けて生えるのでフロントガラスとダッシュボードの境に押し込んで隠しました。助手席側のAピラー横からグローブボックス裏に引き込み、センターコンソール裏に増設済みのUSBコネクタに接続しました。(ドラレコ等用に複数シガーソケットとUSBソケットを増設しています)
うちのクルマは小型車ですが、GPS速度計に付属のUSBケーブルの長さはぎりぎりでした。幅の広い車では少し長さが足りないかもしれません。

写真はイグニッション・オンの状態で、GPS速度計に給電されていますが、屋根のある車庫内ではGPS電波が届かないため電波受信待ちの「--」が表示されています。
電波を受信すると0が表示され、速度表示が始まりますが、測位開始まで最長で1分ほどかかることがあるようです。実際には30秒以内程度が多いようですが、せっかちな人は測位開始前に走行を始めるかもしれません。その後の更新は1秒以内毎に行われるため速度表示の遅延少ないです。

クルマの近代化改修 GPS速度計単機能のヘッドアップディスプレイ 8
停車中にサクッと撮影しました。(道交法的には問題ないハズ)
明るい昼間ですが、速度がしっかり見えています。停車中なので「0」が表示されています。

結果

このGPS速度計は期待以上に使えます。速度を見るための視線移動が大幅に減り、前方を見ながら速度が確認できます。ただし、普通のフロントガラスに直接投影されるためガラス表面の反射で多重に見えてピンボケ感があります。また、GPS速度計と運転手の眼の間に凹面鏡や複数の鏡が無いので焦点距離がほぼ1mとなり、前方の遠景とガラスに映った速度を見比べるためには焦点の合わせ直しが必要なります。眼の衰えたオッサンには少しツラいです。

速度計の表示は、少なくとも40km/h以上では実際の速度より3km/hぴったり速く表示されます。これは誤差ではなく意図的な調整のように見受けられます。この調整により、車の速度計に近い速度が表示されます。他の複数のGPS速度計(デジタルミラー、Androidナビ、スマホなど)が定速時に同じ速度を示すのに対し、今回購入したGPS速度計だけが3km/h速く表示するので気になりました。なお、60km/h以上の走行時の速度表示誤差(調整)は確認できていません。
個人的には車の速度計の表示速度に近づけるよりも正確な速度を表示してほしいところです。今回は廉価品だったので速度表示の調整はできませんが、少し価格が高い製品には表示誤差を任意で調整できるものがあるようです。

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