古い車の原状回復 くすんだクリア層を磨いてツヤ肌復活

古い車の原状回復 くすんだクリア層を磨いてツヤ肌復活 前編

今回は施工中の写真がほとんど保存されていなかったため、掲載しているのは施工前に使用した道具類と、施工後のルーフパネルの写真のみです。

うちの車は来年で20年を迎える古い車です。これまでは、いわゆる「ウロコ」汚れを落とすために、フクピカの水垢・雨ジミ対応クレンジングシートを使用して定期的に手入れをしていました。そのため、年式の割に極端に汚れているわけではありませんでしたが、塗装表面全体がどこか白っぽくくすみ、「黒」本来の深みや艶が失われていました。
水垢・雨ジミ落としに対応した「フクピカ」は、拭くだけで使える製品としては驚くほどウロコ除去性能が高く、手軽さと効果を両立した優秀なアイテムです。ただし、実際には普通に「拭くだけ」で綺麗に仕上げるのは意外と難しく、成分がボディ表面に残りやすいという欠点もあります。また、塗装のクリア層自体が劣化して発生した「くすみ」までは除去できません。むしろ、フクピカの成分が残った状態で放置すると、クリア層の傷やくすみの原因になる可能性もあります。

今回は、フクピカで雨ジミ(ウロコ)取りではなく、ポリッシャーとコンパウンドを使用し、塗装のクリア層表面を薄く研磨してくすみを除去することにしました。クリア層を削る作業になるため、簡単そうに見えてDIYとしては比較的難易度の高い施工です。

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SOFT99 お手入れシート 水アカ・雨ジミ フクピカ 2.0 8枚入 00464

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フクピカにはさまざまな種類がありますが、雨ジミや水垢の除去性能があるのはこのタイプだけです。価格は比較的安価ですが、効果は非常に優秀です。ただし、使い方が悪いとウロコ汚れは十分に落ちません。特に、製品説明書どおりに軽く拭くだけでは除去しきれないことも多いため、ウロコが取れる使用方法を事前に調べてから丁寧に施工する必要があります。
このコンパウンドはリキッドコンパウンドと書かれているのがまさにそのとおりで、コンパウンドとしてはシャバシャバなタイプです。ポリッシャーで使用するより手磨きにより適しています。しかし、ポリッシャーで使用できないわけではありません。バフに染み込みやすいため効果的な使い方が少し難しくなるだけです。
コンパウンドによる研磨は、塗装のクリア層を実際に削る作業です。そのため、頻繁に施工するものではありません。数年に1回、「ここぞ」というタイミングで行う程度に留めるのが理想的でしょう。つまり、個人で所有する車を1台磨くだけであれば、この程度の少容量コンパウンドでも十分です。今回使用した製品では、小型車1台の全面施工で半分以上を消費しました。 また、数年に1度しか使用しない場合、開封済みコンパウンドは劣化する可能性があります。残った分を無理に保管して再利用するよりも、思い切って廃棄した方が安全です。あるいは、ボディ以外の樹脂パーツや別用途の研磨用として使うのも良いでしょう。ヘッドライト磨きやドアバイザーの樹脂磨きにも適しています。

古い車の原状回復 くすんだクリア層を磨いてツヤ肌復活 1
コンパウンドは「細め」「極細」「超極細」の3種類を使用するため、バフも3種類用意し、それぞれ専用として使い分けます。組み合わせを間違えないよう、コンパウンドとバフの両方に1、2、3と番号を書いて管理しました。
この写真では、「細め」用としてスポンジバフをすでにポリッシャーへ装着しています。しかし実際には、「細め」コンパウンドとスポンジバフの組み合わせでは、クリア層表面の頑固なくすみを十分に除去できませんでした。最終的には、「細め」コンパウンドとウールバフの組み合わせで丁寧に磨くことで、ようやくくすみを落とすことができました。
つまり、今回のようなくすみ除去では、「細め」の工程をどれだけ丁寧に行うかが非常に重要です。この段階では表面が一時的に「くもりガラス」のような状態になりますが、それは劣化したクリア層表面をしっかり削れている証拠でもあります。その後、「極細」「超極細」と順番に磨き込むことで曇り感が消え、最終的には鏡面のような艶へと仕上がります。

古い車の原状回復 くすんだクリア層を磨いてツヤ肌復活 2
「超極細」まで磨き終え、中性洗剤で水洗いして拭き取り乾燥させた完成状態です。まだワックスを施工していないにもかかわらず、クリア層のくすみが完全になくなったことで、非常に艶のある仕上がりになっています。山や電線、電柱まではっきり映り込んでおり、まさに鏡面仕上げです。写真下部に見える白っぽい細かな点は、メタリック塗装に含まれているアルミフレーク(ラメ)が反射しているものです。

完成後は、犠牲皮膜としてワックスも施工しました。作業自体はかなり大変でしたが、その苦労に十分見合う仕上がりで、20年近く前の車とは思えないほど綺麗になりました。
もしかすると近いうちに、リンレイの「ウルトラハードWコーティングPRO」のような市販コーティング剤で、さらに保護コーティングを施すかもしれません。
なお、施工翌日から2日半ほどは酷い筋肉痛になり、脚に力を入れるたびに泣きそうでした。歩き方も完全にヒョコヒョコ状態でした。

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地図情報を読み上げてドライバーに知らせる新アプリBackseat co-Driver

地図情報を読み上げてドライバーに知らせる新アプリBackseat co-Driver

新しいAndroidアプリ「Backseat co-Driver」は、Google Playでの正式公開に向けてまもなくクローズドテスト段階へ移行します。

「backseat driver(バックシート・ドライバー)」とは、運転していない同乗者が後部座席などから「もっとスピードを出して」「ここで曲がって」など、細かく運転に口を出す“おせっかいな人”を意味する英語表現です。本アプリでは、単なる「うるさい同乗者」ではなく、ドライバーを補助する存在という意味を込めて「co-Driver」という名称にしています。なお、アプリの画像やアイコンでは、後部座席ではなく助手席に乗っているイメージで表現しています。

Backseat co-Driverは、OpenStreetMapの地図データを利用して道路情報や交通標識の情報を取得し、ドライバーへ音声で通知するアプリです。メイン機能は音声案内であり、画面には取得した情報をログとして表示します。このほか、制限速度や現在の走行速度、現在地の座標なども確認できます。「がとらぼ」のアプリらしく、ユーザーが設定や操作をする必要はありません。デバイスの表示言語に応じて、8カ国語で音声案内を行います。(一部、中国国内向けスマートフォンは表示言語に関係なく中国語で音声案内を行う場合があります)

ただし、OpenStreetMapは地域によって登録されている情報量に差があります。多くの地域では、制限速度や交通標識の情報が十分に登録されていないため、場所によっては走行速度や方位以外の情報をほとんど取得できない場合があります。OpenStreetMapは誰でも地図情報を編集できるため、ご自身の住む街やよく訪れる地域の情報を追加し、地図データを充実させることも可能です。

車載Androidヘッドユニットで使用する場合、古いデバイスではオーディオフォーカスの制限により、音声の割り込み再生が正常に動作しないことがあります。その場合、走行中に音声案内を再生できず、本アプリの利便性を全く活かせません。一方、比較的新しい高性能な車載Androidヘッドユニットでは、音楽再生・ナビアプリの案内・本アプリの音声案内を同時に利用できます。そのため、できるだけ新しいデバイスでの使用を推奨します。

現在、このアプリは正式なAndroid Auto対応アプリを目指して開発を進めています。Android Auto対応アプリはGoogleの審査基準が厳しく、正式対応できるかは未定ですが、内部テスト版Ver.1.4の時点で車載スピーカーから音声案内を再生できることを確認しています。(Ver.1.4時点では画面表示は正常動作していませんでした)

地図情報を読み上げてドライバーに知らせる新アプリBackseat co-Driver 1
アプリアイコンの実写版イメージ画像です。

地図情報を読み上げてドライバーに知らせる新アプリBackseat co-Driver 2
実際のアプリアイコンです。

地図情報を読み上げてドライバーに知らせる新アプリBackseat co-Driver 3
スマートフォンでのアプリの表示画面です。(開発中のVer.2.3のもので、変更することがあります)

AndroidアプリをGoogle Playで正式公開するには、クローズドテストで一定数のテストユーザーにアプリをインストールして利用していただく必要があります。そのため、「がとらぼ」ではテスター向けのグループを用意しています。このグループに参加すると、クローズドテスト版アプリをインストールできる権利が自動的に付与されます。グループ内で感想やレビューを書く必要はありません。もちろん、ご意見やご要望を投稿していただくことは歓迎です。

Google Groupsの検索欄に「gatolabo@googlegroups.com」と入力して検索するか、上記URLから直接アクセスしてください。「がとらぼ」のグループページ上部に表示される「このグループに参加」をクリックすると、テスター登録が完了します。登録後は、グループ内に表示されるメッセージのリンクからGoogle Play経由でアプリをインストールできます。なお、このグループは公開設定になっているため、個人情報やプライベートな内容の書き込みは控えてください。

Drive Mode Launcherのテスターとしてすでにグループへ参加いただいている場合は、同じグループを利用しているため追加登録は不要です。グループ内の案内にBackseat co-DriverのGoogle Playリンクが掲載されているので、そこからアプリをインストールできます。グループに参加していない状態では、リンクを開いてもアプリをインストールできないことになっているのでご注意ください。

Google側でクローズドテスト公開の審査が完了するまでにはタイムラグがあります。そのため、この記事公開直後は、まだリンクからアプリをインストールできない場合があります。その際は、1日〜数日ほど時間を置いてから再度お試しください。

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