スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた

今年の1月頃、所有しているXiaomiのRedmi Note 9Sでバッテリーの低電圧が原因と思われるブートループが発生し、全く起動しなくなりました。
このスマートフォンは4年以上使用しており、一昨年の秋頃からときどきブートループが発生するようになっていました。昨年までは5分ほどブートループが続いた後、何事もなかったかのように普通に起動し、問題なく使用できていました。しかし、今年1月のブートループはロゴも表示されず、画面が点いたり消えたりするだけで、温めても置いても充電器を変えても正常に起動しませんでした。バッテリーの寿命が尽きたと考えられます。
Xiaomiのサービス窓口に送るとバッテリー交換をして貰えるとのことですが、費用が高めとのことです。すでに別の電話機を購入しているため、この機種をメインで使う予定はありませんが、予備機として使用できるようにするため、自分でバッテリーを交換することにしました。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 1
Redmi Note 9SのバッテリーはBN55という型番であることが判っているので、いつものようにAliExpressで検索し、BN55互換バッテリーを購入しました。互換バッテリーは送料込みで1500〜1800円程度で入手可能で、簡単な交換用ツールが付属しても価格に大きな違いはありません。ツール付きのものを選んでも損はありません。ただし、ツールは殆ど役には立たないでしょう。
今回は商品がバッテリーということで、発送から配達まで2週間かかりました。閑散期で他の品は1週間で届いた時期なので遅いと感じられました。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 2
左下はパネルを捲るヘラやドライバーや吸盤、中央上はバッテリー固定用両面テープ2枚、右下が交換用バッテリーです。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 3
同上。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 4
スマートフォンの背面パネルは、周囲がゴム状の接着剤で貼り付けられています。暑い夏であれば、そのままヘラを差し込んで引き剥がすことも可能ですが、バッテリー交換を行った4月上旬は涼しい時期でしたので、ドライヤーでパネル全体を温めて接着剤を柔らかくし、パネルが割れにくくしました(樹脂パネルの場合)。
背面パネルがガラス製の場合は、局所的に高温にするのは避け、写真のように少し離れた位置から均等に温めることをお勧めします。また、カメラアイランド部分は高温にしない方が良さそうです。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 5
背面パネルと側面パネルの境目に金属ヘラを差し込みました。この金属ヘラはバッテリーに付属しているツールではありません。最近のスマートフォンは精度が高いため、隙間が非常に狭くなっています。エッジが0.3mm以下の薄くて適度に柔軟な金属ヘラを用意するのが良いでしょう。スマートフォン周囲で厚めに接着されている部分を除き、3mm以上は挿し込まないようにします。また、背面パネルを押し上げる方向に差し込むと、背面パネルが割れたり塗装が傷む可能性があるため、本体の画面側(写真で緑のマットがある側)に若干斜め下に挿し込むようにします。写真では水平に近い位置で示されていますが、斜め下の方が安全です。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 6
交換用バッテリーに付属する三角形のピックのような板は、ヘラを使って長めに接着剤を切り込んでできた隙間に差し込みます。これにより、金属ヘラでさらに接着剤を切り裂くことが可能になります。ただし、無理に突っ込むとパネルが割れる恐れがあるため注意が必要です。このモデルでは、カメラアイランド部分が穴になっているため、構造的に弱く、さらにカメラアイランド周囲も接着されているので、カメラアイランドがある側の半分には過度な力を加えない方が良いでしょう。

ここまで慎重に作業を進めていましたが、4辺を切り裂いていよいよ背面パネルを捲り始めたところで異常が発生です。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 7
なんと、パネルをめくり始めた途端、背面パネルの塗料が剥がれ始めました。特にパネルの端に近い部分では、ヘラを突っ込んでいないような広い幅で塗料が剥がれ、切り裂いた接着剤の上にくっついてしまいました。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 8
塗装膜が接着剤の上に垂れ落ちたため、背面パネルをめくる際に接着剤を切り裂かずに剥がれてしまったように見えます。背面パネルの内側には、黒いシートとバーコードシールが貼られていますが、バーコードシールの部分は塗料が全く剥がれる気配がないのに対し、黒いシート部分は塗料が剥がれかけています(剥がれかけている部分は写真には映っていません)。美しかった青みがかった白い背面パネルがすっかり台無しになってしまいました。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 9
背面パネルの裏側の黒いシートを剥がすと、大部分の塗料が一緒に剥がれました。この段階では、塗料を剥がすために全く力をかけていませんでした。しかし、写真で塗料が残っている部分は、一部ピンクっぽく見える部分を除いて、引っ掻いても塗料が全く剥がれる気配がありません。4年間の使用で塗面が一部だけ劣化したということでしょうか。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 10
背面パネルは置いといて、電話機本体側です。周囲のブチルゴムのような柔らかい接着剤は剥がし取りました。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 11
電話機のカメラアイランドがある側の1/3の部分に本体基板があります。これはPCでいうところのマザーボードに相当します。本体基板はカバーで覆われており、そのカバーの内側にはバッテリーやその他のコネクタがあります。このため、カバーを外す必要があります。

カバーを外すには、赤い矢印で示した11本のネジを外します。フラッシュライトのすぐ下(写真では右側)にあるネジにはXiaomiロゴのシールで封印されています。このシールを破るとメーカー保証が無効になると考えられます。封印はUSB端子近くにももう1枚ありますが、こちらは外す必要はありません。購入から4年が経過している電話機であるため、メーカー保証は無関係です。したがって、シールの上からプラスドライバーで突き刺して回して外しても問題ありません。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 12
カバーを外すと4つの赤矢印を付けた部分にコネクタが現れます。(次)

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 13
金属のドライバーなどは使用せず、樹脂のヘラで4つのコネクタを浮かせて外します。写真はバッテリーに付属のツールを使用しています。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 14
バッテリーに接続されているコネクタを外した後は、ショート防止のためにコネクタ部分を紙で包み、テープで留めます。バッテリーはスマートフォンが正常に起動しないほど電圧が低下していますが、完全に放電しきっているわけではないため、取り扱いには注意が必要です。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 15
バッテリーパックは電話機の画面裏のパネルに両面テープで固定されています。無理にヘラなどを突っ込んで剥がしても構いませんが、両面テープは剥がしやすく設計されています。写真の赤丸で示した2箇所が両面テープのツマミ部分です。これらは端の数ミリが浮かせるようになっているので、そこを摘んで引っ張ります。(次)

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 16
この両面テープは引っ張ると伸びる性質がありますので、必ず下側に向かってゆっくり引っ張ってください。テープが少しずつ伸びて引き出され、完全に取り外せば、両面テープが完全に剥がれた状態になります。無理に急いで引っ張るとテープが千切れる可能性があるので、慎重に作業を行ってください。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 17
両面テープ2本を外すと、バッテリーパックは取り外せる状態になります。ヘラを使って慎重に持ち上げて取り外します。リボンケーブルがコネクタから伸びているため、それに引っかからないように注意しながらバッテリーパックを外します。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 18
バッテリーパックを取り外した状態です。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 19
バッテリーパックは、左側が電話機に元々入っていた純正品、右側がAliExpressで購入した互換品です。互換品のバッテリーの見た目は純正品に似せられています。容量については、純正品と同じく4920/5020mAhと記載されていますが、その正確性は不明です。今後バッテリーが劣化した場合には、BN55を再度購入して交換すればよいので、早めに劣化する場合でも価格が安いため許容できるでしょう。最も重要なのは、バッテリーが安全に使用できることです。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 20
購入した新しいバッテリーには、付属の両面テープを元のバッテリーに貼られていたのと同じ位置に貼り付け、バッテリーパックを電話機内に固定します。その後、4つのコネクタをそれぞれ接続します。コネクタの位置を合わせて上から押さえるだけで簡単に接続できます。バッテリー以外の3つのコネクタを先に接続し、最後にバッテリーコネクタを接続するのが良い方法です。バッテリーからコネクタまでのリボンケーブルは純正品よりも少し長めなので、「乙」字型に上手く折り曲げてコネクタに合わせるようにします。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 21
裏蓋を接着する前に電源をオンにし、正常に起動することを確認します。上の写真は正常に起動できた状態です。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 22
電話機が正常に動作することを確認できたら、背面パネルを接着剤で固定します。元のように全面を接着剤で密封するのではなく、将来のバッテリー交換を考慮して、4辺それぞれ2箇所ずつ点付けで接着します。その後、点付けした部分を押さえるためにピンチで挟み、1日ほど放置します。その後、TPUケースをはめれば、背面パネルはしっかり固定されます。画像では背面パネルの塗装が半端に残っており見栄えが良くありませんが、いつかはその塗装を完全に剥がす方法を見つけたいと思っています(その方法については未定です)。

互換バッテリーとはいえ、新品ということで、スリープ状態で24時間経ってもバッテリーの残量が5%も減っていません。(SIMカードを挿していません)
電話機が新品だったころと同じように、優れたバッテリー持ちを取り戻しています。

スマートフォンの劣化したバッテリーを交換してみた 23
2024年6月23日追記:
今回購入したのは純正バッテリーではありませんが、たまに画面を点けてバッテリーの利用状況を確認する程度の使い方で、満充電から4%まで約411時間(約2.5週間)のバッテリー持ちがありました。もともと電池持ちの良い機種ですが、これほど持つと新品同様の性能です。容量に関してもインチキバッテリーではないようです。もちろん、この後の劣化具合が純正と同等かどうかは不明です。

Redmi Note 9Sの背面パネルはガラスとされていますが、触った感じが軽くて樹脂に思えることがあります。しかし、樹脂にしては4年経っても全く黄色くならず、透明感を保っています。また、樹脂に一般的に付く傷も見当たらないことから、やはりガラスである可能性もあります。確信が持てません。もしガラスであれば、無理な力を加えると粉々に割れるでしょうし、樹脂であれば熱によって変形する可能性があります。残った塗料を剥がすのは難しいですが、既に塗装が剥がれた部分の原因がわかれば、それと同様の方法で対処することができるでしょう。

関連記事:

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた

前回、購入から取り付けまでを紹介したデジタルミラーです。
クルマのアクセサリ電源のラインに接続したのでキーオンの状態でデジタルミラーに通電します。通電から起動まで約18秒かかります。録画はさらに遅れて開始になります。せっかちな人だとクルマを走らせ始めてから録画がスタートすることになりそうです。多機能なのにCPUが遅いので仕方がないとは思いますが、5年前に買って使ってきたデジタルミラーの倍の起動時間がかかるのはちょっとどうかという気もします。タッチ操作に対するレスポンスも決して良好とはいえません。一つ一つの反応がモッサリしています。数年前の安物激遅Androidナビのようです。このデジタルミラーのOSはLinuxで、OSがAndroidのミラーより反応が良い筈と思っていましたが、これならAndroid 8.x搭載のデジタルミラーの方が反応が良いかもしれません。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 1
ミラーの初起動時はこのメニュー画面が出ました。画像ではメニューには日本語が表示されていますが、初起動時は英語でした。一番左の「ロガー」がカメラ映像のリアルタイム表示です。「相互接続」というのはCar playやAndroid Autoです。「BT/FM」はBluetoothの接続関係のメニューと音声出力の本体内蔵/FMトランスミッタ/Bluetoothの切り替えメニューです。「リプレイ」は録画再生です。
左上の「FHD」はフロントカメラの録画解像度です。右上は各種ステータスアイコンです。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 2
メニュー画面で「設定」をタップすると設定メニューが表示されます。GPSユニットを接続していないときには表示される項目名が少なくなります。
この画面の「投影位置」はCar play, Android Autoを全画面で表示するか画面右半分または画面左半分で表示するかを選択するものです。「通道」はリアカメラ,フロントカメラ,サイドカメラの設定です。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 3
1つ前の画像の画面で各項目の隙間を下にスワイプすると下にスクロールします。画面左右の大きく空いているところは何故か反応しません。(意味がわかりません)
この中で「チャンネル遅延」だけは何を設定するものか不明です。(カメラの設定っぽいですが)
micro SDカードをミラー上部のスロットに差し込んだら「SDカードフォーマット」でフォーマットします。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 4
バージョンを確認したところ、ソフトウエアバージョンVer.3で2024年1月10日付になっているのでおそらく最新であると思われます。IQというのは何か判りませんが2021年春という古い日付のようです。LCD(液晶スクリーン?)のWTG02というのは不明ですが1920x440は解像度のようです。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 5
このミラーは主要な言語で表示できるようです。言語を選択するとすぐにその言語で表示されます。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 6
このミラーはGPSユニットが付属しないので、ステレオミニプラグタイプのGPSユニットを持っていないなら手動で時刻合わせをする必要があります。GPSユニットを接続していたとしても、タイムゾーンの初期値が中国の値(+8)になっているので日時設定でタイムゾーンを日本時間の+9にしなければGPSによる自動時刻合わせが1時間ズレます。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 7
設定メニューの中でもっとも意味不明の項目「通道」ではカメラのフリップ設定を行います。つまり、カメラの設置向きに応じて上下反転をしたり左右反転(鏡像)にします。180度反転の場合は上下反転と水平反転の両方が必要なことがあります。 このデジタルミラーは、デジタルミラーなのにリアカメラが鏡像ではなく正像で表示されます。正像だと鏡で見た場合と左右が逆になるので意味がわからなくなります。本物の鏡に慣れている殆どの人はBack(リアカメラ)の「水平フリップ」をオンにする必要があるでしょう。というか、リアが正像で慣れてる人なんていないでしょうから全員必ずオンにしましょう。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 8
設定メニューの「BT/FM」では、デジタルミラーからの音声をミラー本体のスピーカーから出すか、FMラジオ用の電波で出してクルマのラジオで受信してクルマのスピーカーで鳴らすか、Bluetoothで送信してクルマまたは何かのBluetooth対応オーディオデバイスで鳴らすかを選択します。初期値は「SPK」でミラー本体のスピーカーから音が出ます。Bluetoothで音声を出力する場合、またはCarPlayやAndroid Autoを使う場合は右下のBluetooth設定を行います。(次)

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 9
ミラーの側から他のBluetoothデバイスに対して接続(ペアリング)を行うことはできません。スマートフォンやクルマなど他のBluetoothデバイス側からこのミラーに対してペアリングをかけます。スマホなどのデバイスのBluetooth設定画面に表示されるデバイス名はTF761BT_*******が初期値です。このデバイス表示名を変更したいならデバイス表示名の右の「」をタップして任意の表示名に変更します。
BT SwitchはBluetoothのオン/オフです。
スマートフォンなどのデバイス側からこのミラーとペアリングが成功して接続するとそのスマートフォンなどのデバイス名が「Remote device」欄に表示されます。接続中のデバイスとの通信を切断したいなら「Disconnect」の右にある「」をタップします。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 10
設定メニューの「解像度」はフロントカメラの解像度の選択です。フロントカメラ自体は1080P (1920x1080プログレッシブ)なので基本的には1080Pにします。この項目を変更して2.5Kにすると1440P (2560x1440)にアップコンバートして録画されます。アップコンバートして録画したところで1080Pカメラで撮影した映像が1440P相当に高精細化するわけではありません。Youtubeで240Pの動画をフルHDのモニタに全画面で表示しても高精細にはならず荒くボケた映像になるのと同じです。1440Pで録画することには何の意味もありません。microSDカードの容量を激しく消費するだけです。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 11
設定メニューから「GPS情報」を表示するとこの画面です。撮影場所が屋根と壁のある倉庫の中なので衛星を1つしか掴めていません。4つ以上の衛星を掴まないと位置の測位は行われないようです。「GPS測位していません」表示がでます。1つ以上の衛星を掴めると時刻合わせされるようです。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 12
設定メニューから「Wifi情報」を表示すると、このデジタルミラーにアドホックモードでWi-Fi接続するためのSSIDとパスワードが表示されます。また、スマートフォンからこのミラーの録画を閲覧するためのアプリのURLのQRコードが表示されます。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 13
設定メニューから「Wifiスイッチ」でWi-Fiのオン/オフできます。Wi-Fiをオンにするとメイン画面または、ロガー画面の右上のステータスアイコンがになります。
ただし、・・・・(次)

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 14
このミラーのWi-Fiスイッチをオンにしてもスマートフォンなどのデバイス側にこのデジタルミラーのSSIDが表示されません。ステルスなのかなと思ってSSIDとパスワードを手動入力しても接続できません。Wi-Fiアナライザで確認すると、画像のようになりました。紫の山は倉庫にあるWi-Fi APで、DDPAI Z50というのはクルマに設置しているドラレコのWi-Fi AP (アドホック)です。なんと、このミラーのWi-Fi電波は出ていません。(2.4GHz, 5GHzで確認)
ミラーに付属のマニュアルのスペック表のWi-Fi欄の上にオプションと書かれていたのはこのことでしょうか。もしくはこの個体だけの故障なのか。Wi-Fiが使えないのでスマホアプリでミラーの録画を再生することもできませんし、CarPlayやAndroid Autoの投影も利用できなそうです。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 15
設定メニューから「相互接続」を表示するとこの画面です。iPhoneなどを利用しているなら「アップルのカープレイ」を、Androidスマホなどを利用しているなら「Android Auto」を選択します。Android Autoの場合、スマートフォンによっては特殊な設定が必要であったり、そもそもスマホ側が原因で利用できないことがあります。標準でGooglePlayが入っていないような中国版モデルはどうやっても利用できないことも。特殊な設定が必要なモデルの場合はモデル名と「Android Auto」などのキーワードでググると解決できることがあります。
ただし、前述のとおりこのミラーではWi-Fiが利用できないのでAndroid Autoは利用できないようです。Bluetoothの部分で接続のための通知レベルは機能するよゔすが・・・

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 16
スマートフォン側でAndroid Autoの接続操作を行ってもミラー側のAndroid Autoを準備するよう表示されます。ミラー側はこの画面になります。Bluetoothがオンで、近くにBluetoothペアリング済みのAndroid Auto対応スマホがあると繰り返しこの画面(Android Autoの接続が失敗)が表示されます。カメラ映像を表示していてもこの画面が出て停まるのでやっかいです。Bluetoothをオフにするかスマホ側でBluetoothのペアリングを解除する、スマートフォンのAndroid Auto設定画面で「接続済みの車」から削除するなどが必要かもしれません。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 17
Bluetoothでの接続が出来ているとAndroid Autoに接続の際はスマートフォン側に通知が出ます。

古いクルマの近代化改修 Carplay, Android Auto対応のフロントカメラ別体型デジタルミラーを触ってみた 18
車載画面でAndroid Autoを選択することが求められますが、このデジタルミラーでは2つ前の青い画面になるだけで、Bluetoothだけの接続ではこれ以上の進展はありません。一般的な車載Android AutoであればUSBケーブルで接続する方法も利用できるのですが、このデジタルミラーは有線接続がサポートされていない、有線で接続する方法がないので詰みです。

今回購入したデジタルミラーを選んだ際の条件は「Android Auto対応」だったのに、それが使えませんでした。搭載している機能の筈なのにそれが使えないということで大きく裏切られました。CarPlay, Android Autoはデジタルミラーとしての使用には必須の機能ということではありませんが、こういうのは気分の良いものではありません。
そのかわりこのブログを見てくださった方からすると「ざまぁ」ということで、その点だけは悪くないかもしれません。

関連記事:
Up