中華の安物NVRボードを設定してみた+謎通信の遮断

防犯カメラ
©いらすとや.

前回、購入した中華NVRボードを使える状態にした。今回はソフトウエアの設定を行います。
NVRボードの操作を行うためにUSBポートにマウスを接続します。

NVRボードの操作と設定

中華NVRボードの操作と設定 1
NVRボードに電源を投入すると数秒ほどこの画面。

中華NVRボードの操作と設定 2
初起動時は10分割画面の表示でDHCPサーバがあるLANにNVRボードがあればネットワークは自動設定されます。さらにONVIF対応カメラと同じネットワークにあればカメラも自動的に認識されてそのカメラの映像が表示されます。
このNVRは全ての操作がマウスで行えます。右クリックをするとメニューが表示されます。最初は一番上のMain Menuを選ぶことになります。

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管理系のメニューを表示しようとするとログイン画面が表示されます。初起動時であればユーザー名admin、パスワードは空の状態で「OK」を押すとパスワードの入力が求められます。次回以降はそのパスワードを使うことになります。リメンバー機能を使えばパスワードが入力された状態でログイン画面がポップアップするのでパスワードを入力する必要はありません。

中華NVRボードの操作と設定 4
メインメニュー画面は「再生」「録画設定」「ネットワーク接続確認と設定」「日時設定」があります。(後で)

中華NVRボードの操作と設定 5
1つ前の画面で左列の「システム」を選択し「基本設定」をクリックします。言語リストから「日本語」を選びます。
下部の「OK」をクリックするとシステム再起動になります。幾つかの設定は変更すると再起動が必要になります。

中華NVRボードの操作と設定 6
HDD/SSDに監視カメラの動画を録画する場合は、左列の「管理ツール」を選択し、「ハードディスク情報」をクリックします。

中華NVRボードの操作と設定 7

ストレージの状態が表示されます。「パーティション」でストレージの領域を必要に応じて画像用と分割、または全領域を使用するようにし、「フォーマット」します。1行目はディスクそのもの、2行目以降がパーティションです。LinuxやWindowsより単純な操作なので迷うことはなさそうです。

中華NVRボードの操作と設定 8
メインメニューの左列「管理ツール」から「バージョン」を開いた画面。システムバージョンが表示されます。新しいバージョンが提供されているのを発見した場合は、このバージョン情報と比べることになります。
「管理ツール」の「アップグレード」で新バージョンの確認と更新ができるようになっていますが、それができるということはこのNVRがインターネットと通信しまくれる状態になっているということです。中華デバイスを通信し放題にするのは怖すぎます。(後述)

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メインメニューの左列「メニュー」から「スケジュール」を開いた画面。曜日や時間帯による録画の有無を決めることができます。夜間用の赤外線撮影モードのないカメラであれば夜間の撮影は無駄なので停めるというような使い方ができます。

中華NVRボードの操作と設定 10
メインメニューの左列「メニュー」から「日時間」を開いた画面。
「時間帯」は日本であれば「UTC+09:00」を選択します。時刻設定で日付と現在時刻を設定して「OK」をクリックします。
このNVRボードのソフトウエアは自動の時刻合わせ機能が無いようです。1時間ほどインターネットにつながる状態にしてネットワーク通信を監視しましたが少なくともNTPでの時刻合わせは行っていませんでした。つまり手動で時刻合わせを行わないと全く意味の無い日時が画面右上に表示され続けます。ただし、NVRの日時は録画には書き込まれません。カメラが映像に書き込む日時が正確であればそれで十分ということかもしれません。NTPで時刻合わせする機能を搭載したカメラを使用するのが重要ということになりそうです。

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メインメニューの左列「メニュー」から「録画画質」を開いた画面。カメラが接続されているカメラ番号を選択して変な値になっていなければ問題なさそう。圧縮方式はこの製品ではH.265X以外は選択できない。

中華NVRボードの操作と設定 12
メイン画面で右クリックして「ネットワーク検出」を開いた画面。
下部の「診断」をクリックして少し待ち、上の画像のように赤い「×」が表示されていない状態で「診断結果」が「テストは成功です」であれば、この製品で想定されている使用環境にあるといえます。つまりNVRボードとインターネット(中華クラウド)間で通信ができます。
というか、これは恐ろしい状態なのでこの状態では放置しない方が良いでしょう。
ネットワークの設定変更は右下の「網設定」をクリックします。(次)

中華NVRボードの操作と設定 13
「網設定」を開いた画面。
初期値は「DHCP Enable」にチェックが入っていて、LAN内にDHCPサーバが居るなら自動的にネットワーク設定される状態になっています。自動設定されているからこそ1つ前の画面のようにインターネットに接続される状態になります。
静的設定に変えるなら「DHCP Enable」の設定を外して他の項目の値を変更します。このNVRボードは中華クラウドやGoogleなどと通信しますがNTPサーバとの通信は行わないので監視カメラのあるLANの外と通信する必要は正直ありません。LAN外と通信する必要がなければGatewayのIPアドレスをデタラメなものにしてしまえば一応インターネットとの通信は止まります。ただし、「がとらぼ」的にはルーターのファイヤウォールでNVRのIPアドレスを発信元/送信先にする通信の中継をブロックする方が良いと思います。(後述)
なお、中華クラウドに録画データを保存したいとかスマホで録画再生やリアルタイム監視を行いたいということであれば話は変わります。

中華NVRボードの操作と設定 14
ネットワーク設定を変更して再起動したら、メイン画面で右クリックして「ネットワーク検出」を開きます。
「NVRホスト」と「ルーター」の間、または「ルーター」と「演算子」(インターネットのことと思ってください)の間のどちらかに赤い「×」が付けばNVRとインターネットの通信が阻止された状態です。ルーターのファイヤウォールの設定でNVRのIPアドレスを発信元/送信先にする通信の中継をブロックした場合は「ルーター」と「演算子」の間に「×」が付きます。
NVRとインターネットの間で通信できない状態だとメイン画面の中央上部にオレンジ色で「接続されていません」の表示が出ます。(しばらく操作しないと消えます)
これで中華クラウドとの通信ができない状態になったので怪しい通信は無くなります。ハッカーや中共の命令による悪意のある操作をされることもありません。脆弱性も心配する必要がないでしょう。

搭載されているソフトウエアには「顔検出」と「ヒューマノイド検出」というものがあるように見えますが、試した範囲では機能のさせかたが判りませんでした。録画した動画にも顔や人を検知したことを示すマーク(色)がありませんでした。
このソフトウエアは基本的に指定した時間帯または24時間ずっと録画され続けるタイプのようです。映っている範囲(画面の指定した範囲)で動体が検知されたとき(その前後を含む)の数秒〜数分だけ録画するという機能はなさそうです。少し残念です。

ルーターのファイヤウォールでNVRとインターネット間の中継を遮断する

2つのLANをつなぐルーター作成でnftablesの設定を書いています。やることは同じです。

ルーターにファイヤウォールがあると何かと便利なのでほぼ何もできない家庭用ブロードバンドルーターなどではなく古いPCやSBCにLinuxを入れてルーターにするのがオススメです。消費電力の面で優秀で(最近は)性能も優れているのでSBCルーターが一番良さそう。

NVRボードが行う謎通信

安物のネットワークカメラと同様、このNVRボードもインターネットにつながった状態だと謎通信を行います。
一時的にインターネットと通信できる状態にして、NVRボードの起動から30分程度だけですがルーター上でtcpdumpで通信ログを取りました。

起動後30分間で登場する通信相手
  • 114.114.114.114 public1.114dns.com
  • 159.138.37.108 ecs-159-138-37-108.compute.hwclouds-dns.com
  • 35.76.252.93 ec2-35-76-252-93.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com.
  • 159.138.41.151 mac.secu100.net
  • 119.8.97.250 pub-cfg.secu100.net
  • 119.13.90.42 pub-cfg.secu100.net
  • 159.138.0.23 pub-cfg.secu100.net
  • 159.138.3.44 pub-cfg.secu100.net
  • 159.138.6.141 pub-cfg.secu100.net
  • 159.138.44.71 pub-cfg.secu100.net
  • 159.138.155.81 pub-cfg.secu100.net
  • 172.217.25.164 www.google.com
  • 139.159.212.212 caps.xmcsrv.net
  • 54.178.154.181 secu100.net
  • 139.9.117.175 upgrade.secu100.net
  • 139.9.209.247 logsvr.xmcsrv.net

114.114.114.114以外の通信相手のIPアドレスはそのときによって変わる可能性があります。

起動してネットワーク接続を行うと最初はネットワーク設定で指定したDNSを使ってmac.secu100.netの正引きを行うようです。
mac.secu100.netにUDPでNVRボードのmacアドレスを伝えています。
続いて、ネットワーク設定で指定したDNSを使ってpub-cfg.secu100.netの正引きを行うようです。
pub-cfg.secu100.netのホストとTCPで通信を始めます。
114.114.114.114にICMPでpingを送ります。このIPアドレスはいきなり出てくるのでソフトウエアで持っているもののようです。
ネットワーク設定で指定したDNSを使ってwww.google.comの正引きを行います。
www.google.comを正引きしたIPアドレスにICMPでpingを送ります。
このあと、upgrade.secu100.netやlogsvr.xmcsrv.netが登場しますが、最初の内はpub-cfg.secu100.netとの通信が多いようです。これらの役割はホスト名のとおりなのかもしれません。
その次にHuawei Cloudのサーバのと通信が増えます。何かの認証サーバの役割があるようですがそれだけではないデータ通信を行うようです。謎通信は、このサーバとの通信がメインのようです。

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防犯カメラ作動中
©いらすとや.

防犯カメラ(IPカメラ)の映像を録画するNVR(ネットワーク ビデオ レコーダー)が欲しいと思っていた。物色を初めて数年、この1年ほどは何度かAliExpressでNVRの基板だけの激安品を注文していたのだが「激安品あるある」で「発送されない」「送ったというのが嘘」というようなのが続いて入手できないでいた。発送待ち含め紛争に持ち込めるようになるまで半月〜2ヶ月かかるので届かないが続くとすぐ半年1年経ってしまう。AliExpressでは「この価格は変だな」と思うほど安いのは注文しない方が無難ということですね。
で、今回ついに届いたのでご紹介。

中華の激安10ch NVRボード 0
たまたま中国の独身の日セールの時期(11月1日〜11月11日)にAliExpressで注文。セール時期の前後に値を上げてセール中に普通の価格で出したり、実は高くなってたり、平時より本当に若干安かったりといろいろ。1年で最も荷物が増えて流通がパンクする程。すると届くのが異常に遅くなるので本当は購入を避けたい時期ではある。
2,3年前はNVRボードは1500円くらいからあったので高くなってる印象。ただし、2,3年前とは販売されてるボードがそのものが異なるかもしれない。NVRボード単品ではなくピザボックスというか弁当箱のようなケース入りのベアボーンのようなものだと箱のサイズが大きくなるので送料無料がほぼ無いどころか送料がグッとお高めになる傾向。ケースくらい自分で作れば良い派なのでボード単品にした。
注文した品は10ch(カメラ10台)対応品で約2500円で送料は無料。これでも安いのを探したつもり。(似たようで違うボード,チップセット違い,対応ch数違いなどいろいろある中で底辺に近いモデルだと思われます)
ACアダプタは別売りだが、12VのACアダプタなら何処のご家庭でも使ってないのが1つや2つは転がっている筈。ただし、HDDも動かすなら12V/2Aはあった方が良いでしょう。
データの保存先のHDD/SSDはSATAで接続。HDD/SSDは、特に指定された品などはないので何でも良い。まぁ、耐久性の低い2.5インチHDDはやめた方が良さそう。あと、500GB以下の中華の粗悪SSDとかメーカー関係なくQLCのSSDなんてのも怖いかも。データを保存しないならHDD/SSD無しというのも可能です。リアルタイムで見るだけに意味があるかは不明ですが。あと、クラウドサービス(有料)の利用ができるのでクラウドにデータ保存もできるようです。おそらくBaiduあたりの中華クラウドだと思われるので多くの日本人は利用はしたくないと思うのではないかなと。BaiduではなくHuaweiでした。相互接続してるので一緒?

中華の激安10ch NVRボード 1
送料無料の品の輸送でよく使われるCainiao(菜鸟)で届いた。この手の無料便は2018年,2019年あたりの独身の日セールでは下手すると届くのが年を越すか越さないかくらいの遅さだったが、今年は独身の日の売上を発表しないくらいなのでよほど売れていないのか注文から8日で到着。びっくり。そして届いた箱が珍しく潰れてない。

中華の激安10ch NVRボード 2
箱の中はプチプチ。みっちり巻かれていたので相当の衝撃があっても大丈夫そうだった。

中華の激安10ch NVRボード 3
中身。ビニール袋もなくプチプチを巻いたものの中に直に入っていた。濡損は想定していない?
黄色と黒のTimesのカードはクレジットカード大で大きさ比較用に用意したもの。ちなみにNVR基板はクレカの1.5倍程度の大きさ。
左のケーブル2本はHDDとの接続用の電源ケーブルとSATAのデータケーブル。右上はNVR本体。右下のTimesのカードに乗ってる水色っぽい塊はシリコン熱伝導パッド。
つまり、入っていたのはこの4点だけ。紙ペラ1枚もない。

中華の激安10ch NVRボード 4
NVRカードの裏側。大きな部品は無い感じ。貼ってあるシールにはNBD8010S-KL-Vと書いてある。嘘だらけのAliExpressの製品紹介ページの記述とこのシールが本当ならチップセット(CPU)はHisiliconのものということになる。

中華の激安10ch NVRボード 5
IOパネル側。左から3.5mmオーディオ端子、D-sub 15ピン VGA、HDMI、RJ-45、USB-A x2、12V電源入力。
USBポートは画像で見えている2ポートの他にその後ろに増設ソケットが1ポート分用意されている。HDMIポートはこれをモニターにつなげばNVRの画面が表示されるものだと思っていたが、何も表示されないのでもしかしたら壊れてるか入力用かしら?とりあえず画面表示はD-sub 15ピンを使うよう。

中華の激安10ch NVRボード 6
ハードディスクとの接続はこのようになる。付属するケーブルが短めなので取り回しは大変かも。

中華の激安10ch NVRボード 7
チップセット(とメモリ)は黒いヒートシンクの下にある筈。チップセットの発熱が仮に最大10W程度あるとすれば黒いヒートシンクはちょっと貧弱な感じだったので基板の裏側からも僅かでも放熱してやる方が良いかと思う。
付属のシリコン熱伝導パッドは、おそらく基板のチップセットの裏側あたりに貼ればよいものだと判断した。このとき、シリコンパッドの基板に貼る側は透明のフィルムを剥がして1発でピッタリ貼り付ける。シリコンパッドを手で触ったり貼り直しをするとシリコンパッドが汚れてそれが電導性のある汚れだとショートの原因にもなりかねない。貼り付けるといっても接着力は無いのでヘンに力を入れるとカンタンに剥がれてしまうので注意。

中華の激安10ch NVRボード 8
壊れたPCのCPU用薄型冷却ファンから外したヒートシンクの部分をシリコンパッドの反対面に貼り付けた。
基板の穴に脚も付けた。

中華の激安10ch NVRボード 9
脚の長さはネジで調整できるが、既にちょうど良い感じ。
実際にNVR基板を稼働させたところ、上の黒いヒートシンクも基板裏のヒートシンクもほんのり暖かくなった。稼働中のCPUはおそらくずっと動画処理でフル稼働なので省電力チップとはいえ熱を出し続ける筈。冷却ファン無しなら冷却は油断せずにしっかり。基板の隅に冷却ファン接続用の12V出力があります。ピンソケットは付いてないのでハンダ付けが要りますが、窒息ケースに入れるつもりなら冷却ファンを付けた方が良いかも。

中華の激安10ch NVRボード 10
モノはおそらくこれ。AliExpressの製品ページにあった仕様表と同じ。基板のHDMIポートはやはり出力用ということになっている。今回購入した品は10chなので10台までのIPカメラを接続できるが、処理能力は高くはないので2Kの動画(20FPS以上)を同時に10台分なんて捌けないと思われます。各カメラのFPSを1秒2フレーム程度に大幅に下げてようやく10台分同時に捌けるものということでしょう。逆に、カメラ1,2台程度であればかろうじて動画らしい動画を保存できそう。それかカメラの解像度の低い方のストリームを使うか。

ケースは後日作る予定。
NVRの設定やネットワークの設定は次の記事で。

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