
Topway(鼎微)のTS20には、車両と周辺を3D表示する「D3D View」アプリと、ドライブレコーダー機能を担う「Dofun Rec」アプリが用意されています。DoFun(兜風)はTopwayの関連企業で、主にソフトウェア開発を担当していると考えられます。Dofun RecはD3D Viewと自動的に連携し、SR ADAS(3D表示型の先進運転支援機能)を実現できます。一方で、Dofun Rec単体でも、一般的な中華DVRアプリと同様にAR ADAS(カメラ映像上に情報を重ねる方式)を利用可能です。なお、Dofun Recで使用できるUSBカメラは専用品に限定されており、市販の中華USBダッシュカムと外観や品質が同一でも、デバイスIDの違いにより他社製カメラは基本的に利用できません(一部例外が存在する可能性はあります)。
TPMSについては、TS20に追加インストールするDoFun純正TPMSアプリを利用する場合、対応するTPMSセンサーやレシーバーが限定される可能性があります。今回はDoFunショップから購入した製品を使用しているため、他社製TPMSとの互換性は未検証です。一般的に、中華ヘッドユニットと他社製TPMSを組み合わせた場合、アプリ起動の度に接続許可を求められる、バックグラウンドでアプリが停止させられる、通知が表示されないといった問題が発生することがあります。そのため、安定した動作を求めるのであれば、ヘッドユニットのビルトインアプリ、またはそれに準じた純正アプリの使用が無難です。

DoFunショップからカメラとTPMSが到着しました。DoFunショップは香港にあるようですが、今回の荷物は江西省南城県から発送され、注文から約5日で到着しました。梱包は写真の通り柔らかめのダンボールでしたが、外装に目立った損傷はありませんでした。

外装は「DoFun」と印字されたテープで厳重に封がされており、テープに開封された形跡はありませんでした。少なくとも外観上は、税関で開梱された様子は見受けられません。

ダンボールの中には、カメラ(青い箱)とTPMS(白い箱)がそれぞれ緩衝材(いわゆるプチプチ)で丁寧に包まれた状態で収められていました。

保護用の緩衝材を取り外しました。どちらの製品も外観に傷や汚れはなく、良好な状態です。

それぞれの箱を開封しました。左のカメラは本体がビニール袋に封入されており、TPMS側はスポンジ製インサートにバルブ型センサー4個とレシーバーがしっかり固定されています。輸送中の破損対策としては十分な梱包といえます。

左のカメラ本体は、2年前に購入した中華13.1インチAndroidナビにつなげる安物DVR/ADASカメラと外観・質感・品質ともにほぼ同一です。実質的な違いはファームウェアに書き込まれた識別ID程度と考えられます。過去に購入した同型カメラは品質が低かったため、本製品についても性能面で期待はしていません(購入前の製品写真からも予想していました)。

レンズには保護フィルムが貼られているため、フロントガラスへ設置する際に忘れず剥がします。ただし、設置前に剥がすとレンズに触れてしまい汚れる可能性があるため、貼り付け直前に剥がすのが安全です。

カメラ本体にはマイク穴と、映像記録用のmicroSDカードスロットが備わっています。接続ケーブルは着脱式で、一般的な丸型4ピンコネクタ(写真の黄色いコネクタ)を採用しています。このタイプは中華車載カメラで広く使われており、取り回しや交換が容易なのが特徴です。

今回はUSBレシーバータイプのTPMSを使用します。この方式では、ヘッドユニットがセンサーから直接信号を受信するのではなく、USB接続された専用レシーバーがセンサーのビーコン信号を受信し、その情報をヘッドユニットへ送信します。レシーバ接続でヘッドユニットのUSBポートを1つ消費してしまいますが、ビーコンの受信性はヘッドユニットでの直接受信より良好になることが期待されます。

2年前に取り付けたTPMSセンサーと同様に、センサー裏面はホットメルト状の樹脂で封止されており、電池交換は想定されていません。そのため、2~3年後に電池が切れた場合は、バルブ一体型センサーごと交換する必要があります。長期間使用するとバルブ自体も劣化するため、結果的に一体交換は合理的ともいえます。
マニュアルは全てのページが中国語です。英語ページさえありません。
カメラとAR ADAS、D3D Viewと統合されたSR ADASについて動画を作成しました。TPMSセンサーについては今回もバルブ型を選択したため、取り付けにはタイヤのビードを落として交換する必要があり、作業は後日実施予定です。なお、動画ではTPMSのセンサーをタイヤに未装着でレシーバーのみ接続しているため、空気圧は0.0と表示されています。
従来のAR ADASは、カメラ映像上にマーカーや車線などの検出対象を重ねて表示するシンプルな仕組みでした。一方、SR ADASはカメラ映像を用いず、周囲状況を3Dで再構成して表示する方式です。このような処理は本来、高性能なSoCを搭載したスマートフォンやヘッドユニットでなければ実現が難しいとされてきました。中華USBダッシュカムに搭載されるアプリのAR ADASが簡易的な機能に留まっているのも、低性能なハードウェアでの動作を前提としているためです。近年はUIS7870クラスのSoCを搭載したヘッドユニットが普及し、各社がSR ADAS対応をアピールしていますが、現時点では完成度は全く高いとは言いがたい状態です。例えば、Tesla Visionのような高度な周辺認識や表示品質を期待すると大きなギャップがあります。イメージとしては、その性能を99%割り引いたものが、TS20とDofun RecおよびD3D Viewで実現されている機能と考えるのが適切です。なお、ライバル他社の中華ヘッドユニットにおけるSR ADASも、概ね同程度の水準と推測されます。
なお、本製品はTopwayのプロモーション動画を事前に確認し、D3D ViewとDoFun Recで動作するSR ADASの性能レベルの低さを理解した上で購入しています。したがって、購入後に性能面で「期待に及ばなかった」と不満を述べているわけではありません。
TPMSについては、実際にタイヤにセンサーを装着した後に改めてレビューを行う予定です。
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