AdSenseより稼げる? 面倒だけどEzoicを導入してみる (広告設定)

Ezoicの広告設定

Ezoicの広告システムを利用すると、なぜAdSenseより稼げるようになる(可能性がある)のか。おそらくGAMとかHeader Bidding(ヘッダ入札)について触りだけでも知っていれば、「ああ、Ezoicは(広告枠の管理を)任せられる運用代行でそっち系も使えるのね」ということでわかるかと。逆に、「そっち系」を全く知らない人には説明がとても難しい。この記事でもそっち系の説明はウェブ1ページに収まるようなものではないので割愛です。

とりあえずEzoicの広告を使えるようにしてしまって、広告の仕組みあたりは後から自分でググって調べていただければ。Ezoicを申し込むとGAMの招待も得られるのでGAMの入口としてもどうぞ。

収益の支払い方法の指定

まだ収益を生み出す状態に至っていないので気が早い話ですが、忘れやすいことでもあるので先に収益の受け取り方法の設定をしておきます。

Ezoicの支払い方法 1
Ezoicのサイトにログインし、右上の(アカウント)をクリックし①、「Payments and Charges」②、「Payment Settings」③を辿ります。
下部のFORM OF PAYMENTの右にある「SELECT FORM」のドロップダウンメニューをクリックします。④

Ezoicの支払い方法 2
受取方法(支払い方法)は幾つかありますが、口座振替(米国のみ)と小切手(米国,カナダのみ)は選ばないでしょう。PayPalかPayoneer経由の銀行送金を選びます。PayPalは4%の手数料がかかります。Payoneerの日本宛の手数料は2%です。日本外の広告サービスやアフィリエイトを利用しているなら手数料の安いPayoneerを利用することが多いでしょう。今回、この記事ではPayoneerを選択します。
「Bank Transfer or Prepaid Card Via Payoneer」をクリックします。
中央下部に「Go To Payoneer」ボタンが表示されるのでクリックします。

Ezoicの支払い方法 3
Peyoneerのウェブサイトが開きます。
Payoneerのアカウントが無いということであれば「Bank Transfers」を選んで「SIGN UP」します。(この記事では以降割愛)
Payoneerのアカウントがあるなら「Already have a Payoneer Account? Sign in」をクリックします。

Ezoicの支払い方法 4
Payoneerのログイン画面が表示されるので、自身のアカウントIDとパスワードを入力して「SIGN IN」をクリックします。
パパッと幾つかの画面が自動的に遷移し自動的にEzoicからPayoneerに支払い方法が設定されます。(操作不要)
Peyoneerの画面は閉じます。

Ezoicの支払い方法 5
Ezoicの画面に戻ると下部の「FORM OF PAYMENT」のCurrent Payment Formが、「Bank Transfer or Prepaid Card Via Payoneer」になっています。

Ezoicの支払い方法 6
Payoneerからメールが届いている筈なので確認します。
「Ezoicがご利用のPayoneerアカウントと繋がったことをお知らせいたします。」云々と書かれていれば手続き完了といえます。

最終的にEzoicで得た収益はPayoneerからあなたの(日本の)銀行口座に送金することになるので、別途Payoneerにログインして送金先銀行口座を登録しておく必要があります。Payoneer利用者なら登録済みだと思われますが。

EzoicAdsの設定

Ezoicの広告設定 1
WordPressの管理パネルのEzoicプラグインで広告についての設定を見てみます。
右下の「LET'S GO!」から他のメニューに進めますが、そもそもプレースホルダーが完成していないことが指摘されています。先ずは広告を表示する場所を準備してや必要がありそうです。それはEzoic側で行います。

Ezoicの広告設定 2
Ezoicのウェブサイトにアクセスし、上部に並んでいるアイコンから「EzoicAds」をクリックします。

Ezoicの広告設定 3
EzoicAdsの画面です。
左列のメニューから「Ad Positions」をクリックします。①
右列で、タイトル下に並ぶタブから「PlaceHolders」をクリックします。②
右に表示される「NEW PLACEHOLDER」をクリックします。③

Ezoicの広告設定 4
「Where on the page is this ad?」のドロップダウンメニューでウェブページ内の何処に貼る広告にするかを選択します。サイドバーの上やタイトルの下など、ある程度わかり易い位置から選択できます。なお、必ず「選択した位置」で貼らなければならないということではないようです。
また、この選択によりその下の方にある広告サイズのチェックボックスのチェックの有無が自動で変更になります。
「Placeholder Name?」は広告場所の名前などを任意で指定できます。基本的にはメモ扱いです。
右下の「SAVE」をクリックして保存します。

Ezoicの広告設定 5
ポップアップで広告コードが表示されるので、「Copy code to clipboard」でコードをコピーし、それをウェブ側に貼り付けます。 この広告コードはAdSenseの広告コードと同じように扱えば良さそうです。
「CLOSE」でポップアップを閉じます。

Ezoicの広告設定 6
追加したプレースホルダーがリストに1行追加されます。上の画像では4つのプレースホルダーが登録されています。
」でそのプレースホルダーの広告コードが表示されます。
」でそのプレースホルダーを変更できます。
」は、コピーではなく「テンプレートの作成」ということです。
」は、そのプレースホルダーの削除です。
ページの種類に応じて適所に貼れるだけのプレースホルダーを用意すれば良さそうです。が、ページ内の特定の場所が広告だらけにならないよう計画して作成しましょう。なお、プレースホルダーをたくさん用意してコードをページ中に貼りまくってもすべてのプレースホルダーに同時に広告が表示されるということはないようです。名目上はそのページで最適なプレースホルダーに広告が出ることになっています。
また、作成するプレースホルダーの数は任意ということになっていますが、広告の配信をスタートさせるためには最低10個必要です。作成したプレースホルダーのコードの全てをページのどこかに入れなければならないということではないようなので、必要で作ったプレースホルダーが10に満たなければ使わないプレースホルダーを追加してとりあえず10個にしましょう。

Ezoicの広告設定 7
上部のタブから「Ad Types」を選択します。このタブでは広告の種類別の設定を行います。
2段めのタブの左端にある「Native Ads」は「ネイティブ広告」の設定です。
「ネイティブ広告は、通常、投稿の下部またはサイドバーに配置される編集およびスポンサー コンテンツ ストーリーです。ユーザーがサイトを離れようとしているときに追加の広告収入をもたらすことができるため、そのような場所で非常に人気があります.」と、Ezoicのドキュメントに書かれています。この広告を利用するには「ネイティブ広告」用のプレースホルダーを追加する必要があるようです。
「ネイティブ広告」を利用するなら右にあるスイッチを「ON」にします。オプションでPG-13とPGを選択できますが、初期値のPG-13で良さそうです。

Ezoicの広告設定 8
2段めのタブの「Vignette Ads」はヴィネット広告(全画面広告)です。
PC向け、スマホ向け、タブレット向けにそれぞれ全画面広告のオン/オフを指定できます。
全画面広告は収益に貢献してくれる種類の広告ですが、閲覧者には嫌われます。収益が1円でも多くなれば閲覧者のことなどどうでもよいということでなければオフにしておいた方が無難かもしれません。

Ezoicの広告設定 9
2段めのタブの「Auto-Insert Ads」は自動広告です。
「Disclosure」は自動広告で表示される広告が閲覧者に広告であると明示するためにラベル表示するものです。任意のテキストは指定できず、ドロップダウンから選択します。幾つかの言語が用意されていて日本語の「広告」もあります。
「AI Placeholders」はAIが広告を置く場所として最適な位置を試すようです。
Enhanced Placeholdersは、AIがサイト上のプレースホルダを自動的に挿入、変更、または移動する新機能ということです。よくわかりませんがプレースホルダ(の位置を)自動調整するもののようです。閲覧者の気分を害しない程度に収益重視な配置を行うものと予想します。
下部の「CSS Filters」はAdSenseの自動広告にはない機能で、CSSのセレクタを登録することで、そのセレクタのある要素内には広告を表示しないもののようです。広告を表示したくないブロックなどを指定できるということになるので便利そうです。<div id="hoge">広告を表示したくないブロック</div>のようにセレクタ付きで書いて、この画面で #hoge を登録すれば良いと思われます。

Ezoicの広告設定 10
2段めのタブの「Anchor Ads」はアンカー広告です。スマホ向けに画面一番上あるいは一番下に表示されてスクロールしても居座るやつをよく見ます。
「Anchor Ads」のスイッチでアンカー広告自体を有効化/無効化できます。上の画像ではスクショを撮るために敢えてアンカー広告をオンにしていますがオフの方が無難でしょう。
また、有効化した場合は、PC向け, スマホ向け, タブレット向けをそれぞれオン/オフできます。
「Adaptice Sizing」はサイズに応じて表示を調整するもののようです。Ezoicでは大きなプレースホルダーには複数広告を詰め込んだりということが行われるようですが、アンカー広告ではどのように機能するかは不明です。
「Allow Fluid Sizing」を許可した場合の挙動は不明です。サイズを柔軟に調整するものかもしれません。

Ezoicの広告設定 11
2段めのタブの「Side Rails」はサイドレール広告です。AdSenseでも2022年12月中旬から提供が始まりましたが閲覧者だけでなくサイトオーナーも嫌って採用は少なめのようです。ページを表示したときに左右の余白に表示され、スクロールしても居座ります。アンカー広告が上下だとすると、その左右版といっても良いかもしれません。アンカー広告は縦長画面のスマホ向きですが、サイドレールは左右に広いPCやタブレット向けといえるでしょう。サイドレール広告を表示すると広告収入は増えることがあるかもしれませんが閲覧者には不評なので使用しないのが無難です。ページの見た目も悪くなります。
EzoicではSticky Sidebar(次)があるので、このサイドレール広告がスクロールしても居座るタイプであるかは不明です。

Ezoicの広告設定 12
2段めのタブの「Sticky Sidebar」は固定サイドバー広告です。スクロールしても居座るページ横の広告ですが、Side Railsとの違いはよくわかりません。閲覧者には嫌われそうなので使用しないのが無難でしょう。

Ezoicの広告設定 13
2段めのタブの「Floating Video」はフローティングビデオ広告です。画面の右下に表示されるようです。音声は閲覧者が操作するまでミュートということです。ビデオ広告は閲覧者に嫌われることがあります。特にモバイル通信のスマホユーザーには恐ろしく嫌われるでしょうからせめてスマホ向けだけでもオフにしておくのが無難でしょう。
ビデオ広告は

Ezoicの広告設定 14
左列メニューで「AdSense|Mediation」を選択し、右列上部のタブで「Link Your Adsense Account」を選択した状態です。
AdSenseアカウントとリンクすると、AdSense認定パートナープログラムの一部となって、AdSenseが他の広告パートナーと一緒に入札することになるようです。入札が増えるということは広告単価が向上する可能性があります。
AdSenseアカウントとのリンクは前回行っているのでこのページは右に「お客様のAdSenseアカウントは、AdSense認定パートナープログラムで管理されるようになりました。」と表示されています。ここではすることはありません。

Ezoicの広告設定 15
左列メニューで「Ad Restrictions」で広告の制限を行うことができます。広告を表示したくないページのURLを登録したり、嫌な広告を出す広告主を除外する、特定のカテゴリの広告を表示させないといった常識的な機能が利用できます。

Ezoicの広告設定 16
Ezoicのトップページに戻ります。
「Welcome to Ezoic!」の下にある「COMPLETE SETUP」ボタンをクリックします。

Ezoicの広告設定 17
「③Setup Ad Testing」の「Placeholders」を選択します。
「Placeholder Cound:」が10以上であれば、「Congrarulations, placeholder setup is complete!」になっている筈です。

Ezoicの広告設定 18
「③Setup Ad Testing」の「Turn traffic on」を選択します。
Ezoicはトラフィックデータをフィードすることで学習し、数週間かけて収益が60~150%程度向上するということです。そのために、デスクトップ,タブレット,スマホのフィード用のスイッチをオンにします。オンにするとスライドバーが表示され100%になります。この値は調整できますが、とりあえず100%で良さそうです。
下の「SAVE」をクリックして保存します。

続きます

関連記事:

AdSenseより稼げる? 面倒だけどEzoicを導入してみる (後編) 最適化

もしも・・Ezoicに最適化を全て任せてみたら

今回はWordPressとEzoic Cloudの両方でウェブサイトの表示に関わる部分の設定を行いページ表示の高速化を行います。Ezoicは広告目的で導入する人が多いかもしれませんが、ページ表示の最適化?(高速化)も導入の大きな動機になる部分です。

WordPressのEzoicプラグインの設定

Ezoicで最適化 1
WorePressの管理パネルにログインし、メニューの「設定」から「Ezoic」をクリックします。
上部のタブで「CDN Settings」を選択します。
Ezoic API Keyの設定を行いますが、まだそのキーを取得していないので「You can find your API key here」のリンクを開きます。(次へ)

Ezoicで最適化 2
EzoicのウェブサイトにログインするとAPI Gatewayのページが開きます。本来なら、ここでAPIキーが表示される筈ですが、このページは正常ではないようです。(次へ)

Ezoicで最適化 3
上部の「 Settings」をクリックする。
左メニューから「API」を選択する。
こちらのAPI Gateway画面は正常に機能する模様。
APIキーは*で伏せ字になっていますが、「」で文字表示、「」でコピーできます。コピーして次へ。

Ezoicで最適化 4
WordPress管理パネルの「設定」から「Ezoic」をクリックした画面に戻ります。 「Ezoic API Key」のテキストボックスにコピーしてきたAPIキーを貼り付けます。
APIキーの他の設定の内、「Automatic Recaching」と「Purge Home」が「Enable」になっていることを確認しておきます。
左下の「Save Settings」をクリックしてAPIキーと設定を保存します。

Ezoicで最適化 5
ページ上部のタブから「Speed Settings」を選択します。
このページの9つの設定は、WordPress側(Ezoicプラグイン)で行えるページの最適化に少し関わる部分です。
それぞれ有効化/無効化すべきかは各ウェブサイトによって選択が異なりそうです。どうするのがお薦めというのはありません。ただし、WordPress管理者自身で既にfunctions.phpに挙動を指定している、テーマで挙動が定められているものについてはその設定は無効化しておけば良さそうです。Speed Settingsという名称ではあるものの、表示速度に大きく関わるものではないようですので、どうでも良いよいと思っても良さそうです。

Ezoicで最適化 6
ページ上部のタブから「Advanced Settings」を選択します。
このページの2つの設定はEzoic Cloudを使用するなら基本的には変更することはない筈です。
設定を変更しないので「Save Settings」をクリックする必要もありません。

EzoicウェブサイトでLeapの設定

Ezoicで最適化 7
Ezoicのウェブサイトにログインし、上部のアイコンから「Leap」をクリックします。

Ezoicで最適化 8
Leapの概要ページが表示されます。特に最初は左列のメニューを使うことになります。(次へ)

Ezoicで最適化 9
左列メニューから「Optimize」をクリックします。
右列はCND側で行われる最適化の有効化/無効化を選択する画面です。
種類ごとに個別にオンとオフを選択できるだけでなくAdvanced Settingsで詳細設定も行えます。基本的には全てOnにしておけば良いですが、自身で徹底して最適化済みであればその機能はOffにしても良い筈です。特に、CSSと画像についてはEzoicによる最適化はソースを見ると決して気持ちの良いものではないので、自身で完全に最適化してスイッチオフの方がスッキリします。自身での最適化は中上級者向けなので、難しいことはよくわからないという方は素直にEzoicによる最適化に頼ってください。
また、閲覧者のデバイスの種類に応じて最適化を適用するかを選択できます。PC, スマホ, タブレットに向けて最適化の有無を指定できるということです。こちらも基本的には全てOnで良い筈です。
設定が終わったら右上の「CHANGE SETTINGS」をクリックします。

Ezoicで最適化 10
最適化をオンにした場合にページ表示で問題が発生することがあります。確認しておきましょう。
「Next」をクリックします。

Ezoicで最適化 11
「GO TO PREVIEW」ボタンを押すと別タブでウェブサイトが表示されるのでレイアウト崩れや表示される筈の要素が表示されないなどの異常がないか確認します。
ボタンの下にチェックリストがあるので活用すると良さそうです。1つのページだけでなくなるべく複数のページで異常が発生していないか確認しておきましょう。
問題がなければ「NEXT」をクリックします。

Ezoicで最適化 12
「ACTIVATE」ボタンで設定がウェブサイトに反映されます。
ボタンをクリックするとLeapのOptimizeの最初の画面に戻り、ロケットが打ち上がります。
これで最適化は終わりです。

Ezoicで最適化 13
左列メニューから「Caching」をクリックします。
右の「ENABLE CDN」ボタンをクリックします。
これでCDNのキャッシュ機能が有効化されます。これが有効化されるまで高速化されません。

Ezoicで最適化 14
通常の運用時はCDNによりキャッシュがオンの状態を保ちます。その状態ではボタンは「DISABLE CDN」と表示されています。このボタンをクリックするのは特に理由があるときに限定される筈です。
逆に、一旦すべてのキャッシュを削除する、特定のページのキャッシュを削除するというのはときどきある筈です。CSSやJavascript、テーマのHTMLに変更を加えることが多ければ特に頻度が高いでしょう。
投稿/固定記事の本文を編集した場合はWordPressにインストールしたEzoicプラグインとCDNが連携しているので自動的に編集前の記事のキャッシュが削除されます。このページで記事URLを指定してキャッシュを手動削除する必要はありません。

Ezoicで最適化 15
左列メニューの「Resources」はドキュメントなので操作するものはありませんが目を通しておきましょう。

Leapによる最適化と高速化は「表示が異常にならなければ」という限定条件ですが簡単といえます。

Ezoicによる高速化/最適化の結果

Ezoicで最適化 16
参考としてこの「がとらぼ」のトップページをPageSpeed Insightsで計測してみました。「がとらぼ」は自前のウェブサーバにありCDNを使用していませんが、AdSenseの広告のコードの出来が悪くなければ得点としては100点を得ることができます。Googleからの計測では「がとらぼ」のTTFB(最初の応答までの時間)はおおよそ400ms程度です。これは遅いというほどではないものの決して速くもありません。できれば200ms以下を狙いたいところではありますが、日本の中でもネットワーク的には辺境に位置するので改善は難しいでしょう。どうしても速くしたければCDNを使うことになるでしょう。そして、LCP(画像等を除くページがドカッと表示されるまでの時間)もGoogleからは1.6秒ということです。これは米国の閲覧者だと「がとらぼ」のリンクをクリックしてから少し間があって表示されるように感じることになるでしょう。つまり速くはありません。日本からの閲覧なら、もう少しマシそうです。

Ezoicで最適化 17
今回Ezoicを利用するサイトですが、CDNキャッシュを有効化する前なので高速化はされていません。閲覧者はCDNを介してサイトにアクセスしているような状態なのでCDN利用前よりも僅かに遅いかもしれません。LCPが「がとらぼ」より遅いのがその現れかもしれません。このサイトは「がとらぼ」とは異なりPageSpeed Insightsですべての点数が100点取れるようにはなっていませんが、それでも「がとらぼ」と同じWordPressテーマを使用しているので高得点は取れています。(このせいでCDN利用による改善を実感しにくいですが)

Ezoicで最適化 18
今回Ezoicを利用するサイトで、CDN側のキャッシュを有効化した状態です。
「パフォーマンス」の得点がキャッシュ使用前の96点から100点に向上しています。他の「ユーザー補助」「おすすめの方法」「SEO」の点数は変わっていませんが、元の点数が低ければ改善があったかもしれません。LCPは、キャッシュ使用前の2.8秒から1.6秒に改善していますが、これはCDNを利用していない「がとらぼ」と同じなので速いとはいえません。PageSpeed InsightsではLCPは遅めの表示になりやすいのでしょうか。

Ezoicで最適化 19
GTmetrixでCDN側のキャッシュを有効化した状態で計測しました。
この計測では、TTFB 109ms、LCP 359msという非常に嬉しい結果が出ています。

Ezoicで最適化 20
こちらは「がとらぼ」をGTmetrixで計測したものです。TTFB 382ms、FCP 640ms、LCP 1.3秒ということでなるほど速くはないです。これと比べるとEzoic Cloud (CDN)を使ったサイトは素晴らしく速くなっていますね。

次回こそ、広告周りを。

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