新しいIP電話機を安く買いたい

個人的に利用している卓上電話機は何度か関連の記事も書いているCiscoの 7961G。アメリカのドラマとかでよく出てくる濃いグレーのシリーズの1機種。販売開始から干支が一周以上回っているのでかなり古い。そろそろ新しいのが欲しいかなと考えている。
IP電話機も昔とは違いかなり安くなってきているので、汚い中古とかリファビッシュ品だとにかは目もくれず新品を狙いたい。

条件
  • SIPプロトコルに対応していること。
  • 電話機の予算は上限1万円とする。US$1が112円なら1万円は約US$90ね。送料は別。
  • IP電話機は、企業などでの大量導入が多くその場合はPoE給電が当たり前という部分があり、ACアダプタも利用可能だけど別売りねというのが多い。今回は電源についてはPoEにしろACアダプタにしろそれは別予算とする。
  • 受話器はハンドセットでもヘッドセットでも可とするが、別売りの場合はその価格を本体価格に合算。
  • 液晶表示はモノクロでもカラーでも可。

Fanvil F52

Fanvil F52
価格: US$37程度
表示: 大きさ不明 128x48px モノクロ液晶
言語: 8ヶ国語、日本語非対応
電源: ACアダプタ 5V/1A 付属
コーデック: G.711a/u, G.723.1, G.726-32, G.729AB, G.722
ネットワーク: 10/100Mbps
備考: 2 SIP Lines
Fanvilの現行モデルではなく、違うブランドで売られていることもあるよう。チャレンジャー以外は手を出さない方が無難かも。

Fanvil X3S

Fanvil X3S
価格: US$37程度
表示: 2.4インチカラー液晶 320x240px
言語: 12ヶ国語以上、日本語対応
電源: PoE   ACアダプタ 5V/600mA 付属しないので注意
コーデック: G.711a/u, G.723.1, G.726-32, G.729AB, G.722
ネットワーク: 10/100Mbps
備考: 2 SIP Lines
エントリーモデル(Xシリーズの下から2番め)ながら極端な安っぽさもなく十分な機能を持ち合わせる。個人や小規模オフィスならこれで十分。

Atcom CT10

Atcom ct10
価格: US$40程度
表示: 大きさ不明 132x52px モノクロ液晶
言語: 8ヶ国語、日本語対応は不明
電源: ACアダプタ 5V   (PoE対応はCT11なので注意)
コーデック: G.711a/u, G.726-32, G.729AB, G.722, l16
ネットワーク: 10/100Mbps
備考:
形を見ればわかるようにコールセンターなどで使用するモデル。
1 SIP Lineらしいのでコールセンターのシステムによっては採用できないという場合があるかも。
ハンドセットは付属せず、本体左のRJ9ポートに別売りのハンドセットやヘッドセットを繋いで使用する。コールセンターなら大抵はヘッドセットだろうけど。RJ9そのものの抜き差しはオススメできないのでQuick Disconnect(QD)対応の切り離しケーブルのヘッドセットを推奨。
ヘッドセットはGN, Plantronics, Sennheiser互換で探せば入手困難ということはない筈。ヘッドセットの場合はオペレータ毎にマイヘッドセットを持つことになるのが普通なので電話機1台に対して複数のヘッドセットを購入することになるかと思われるが、ヘッドセットはUS$10程度から購入できる。日本でブランド指定して購入しようとするともしかすると1つ1万円くらいでボラれるかも。でも業務で使うなら実績不明で安さだけがウリの粗悪なヘッドセットを買うのも考えものかな。

Atcom A11

Atcom A11
価格: US$50程度
表示: 大きさ不明 132x52px モノクロ液晶
言語: 12ヶ国語、日本語対応は不明
電源: PoE  ACアダプタ 5V (A10とA10WはPoE非対応)
コーデック: G.711a/u, G.726-32, G.729AB, G.722, l16
ネットワーク: 10/100Mbps
備考:
個人用を想定したと思われる1SIPモデル。
姉妹モデルのA10W/A11WはWi-Fi対応(それぞれWi-Fi非対応モデル+US$20程度)

Atcom A21

Atcom A21
価格: US$55程度 (PoE非対応のA20も実売価格はほぼ同額)
表示: 大きさ不明 132x52px モノクロ液晶
言語: 12ヶ国語、日本語対応は不明
電源: PoE  ACアダプタ 5V/1A (A20とA20WはPoE非対応)
コーデック: G.711a/u, G.726-32, G.729AB, G.722, l16
ネットワーク: 10/100Mbps
備考: ビジネス用途を意識した2 SIP Linesモデル A10シリーズとの見た目の違いとして右上にラインキーが2つある
姉妹モデルのA20W/A21WはWi-Fi対応

Fanvil X4

Fanvil X4
価格: US$56程度
表示: 2.8インチカラー液晶 320x240px (メイン) と 2.4インチカラー液晶(DSS用)
言語: 12ヶ国語以上、日本語対応
電源: PoE   ACアダプタ 5V/1A 付属しないので注意
コーデック: G.711a/u, G.723.1, G.726-32, G.729AB, G.722, amr, amr-wb
ネットワーク: 10/100Mbps (X4Gは1000Mbps対応)
備考: 4 SIP Lines
エントリーモデルの価格だけどオフィス電話ならこれはもう過分というほど。

Dbl EP-8201

Dbl EP-8201
価格: US$60程度
表示: 大きさ不明 128x64px 液晶
言語: 英語・中国語
電源: PoE   ACアダプタ 12V/500mA 付属しないので注意
コーデック: G.711a/u, G.723.1, G.729
ネットワーク: 10/100Mbps
備考: 4 SIP Lines?
1990年台の多機能電話機を思わせる質感とデザイン。諸元を見る限り4 SIP以外にウリになるものが見つからずコストパフォーマンスも良くないように思える。

VOPTech V01

VOPTech V01
価格: US$60程度
表示: 大きさ不明 128x48px 液晶
言語: 不明
電源: PoE非対応  ACアダプタ 5V/1A
コーデック: G.711a/u, G.723.1, G.726-32, G.729AB, G.722
ネットワーク: 10/100Mbps
備考: 3 SIP + backup sip = 3 SIP Lines?
形を見ればわかるようにコールセンターなどで使用するモデル。ボタンが必要最小限しか無いのでCTI&CRMが充実しているコールセンター向け?
ハンドセットは付属せず、本体底面のRJ9ポートに別売りのハンドセットやヘッドセットを繋いで使用する。ポートが底面ということはQuick Disconnect(QD)のような切り離し式のケーブルでないとオペレータがヘッドセットを替えて使うというのが難しい。RJ9とQDまでのケーブルは常時電話機に接続したまま、QDからヘッドセット部分だけを付け替えて使うということ。この場合はヘッドセットの追加購入時にQDコネクタの互換性に注意を払うこと。間違って違うの買うとQD部分が刺さらない。
また、本体左側面に3.5mmコネクタの穴があってこちらもヘッドセットを接続できるようだが、抜き差しが発生するならこれの使用はオススメできない。コネクタに力が加わるのも良くないし。

Dbl EP-636

Dbl EP-636
価格: US$70程度
表示: 大きさ不明 128x64px 液晶
言語: 4ヶ国語 日本語非対応
電源: PoE非対応  ACアダプタ 12V/500mA
コーデック: G.711a/u, G.723.1, G.729AB
ネットワーク: 10/100Mbps
備考: 1 SIP Line
1990〜2005年頃の電話機を思わせる質感とデザイン。諸元を見る限りウリになるものが見つからずコストパフォーマンスも良くないように思える。

Fanvil X5S

Fanvil X5S
価格: US$75程度
表示: 3.5インチカラー液晶 480x320px (メイン) と 2.4インチ液晶 64x192px (DSS用)
言語: 12ヶ国語以上、日本語対応
電源: PoE   ACアダプタ 12V/1A 付属しないので注意
コーデック: G.711a/u, G.723.1, G.726-32, G.729AB, G.722, amr, amr-wb
ネットワーク: 10/100/1000Mbps
備考: 6 SIP Lines
この価格で何を目指しているのかスペック番長ぶりが凄いが、細かい部分がデタラメなんじゃないかと逆に心配ね。
縦長のDSS用液晶は2色のモノクロらしい。何故かそこだけ下位モデルのX4以下なので注意。

今回はAliExpressで価格の条件に嵌まるものを挙げてみた。Alibabaとか探すともっと面白そうなのが出てくるけど日本で使えないのが多いかな。Wi-Fiの機種はおそらく日本の技適NGなので買わない方が良い筈。
安いけど最後に一応躊躇ためらって欲しいのは以下。
  • Fanvilは中国の深圳の会社らしい。
  • ATCOM Technologyは中国の深圳の会社らしい。
  • DBL Technologyは中国の深圳の会社らしい。
  • VOPTechは中国の深圳の会社らしい。

何故か全て深圳。
ネットワーク機器が中国のメーカーだと怖すぎて手を出しにくいよね。



Zenfone 2 LaserにLineageOS 16を入れてみた

今日は世間的にはiPhoneの新機種が発表されて盛り上がっているところだろうが、そんなものには全く興味がないので独り喜びを噛みしめてることを書く。

LineageOS 16はAndroid 9 Pie世代のカスタムOS。
Zenfone 2 Laser (Z00L)のLineageOS 15.1が7月に公式リリースになったのだが、翌週に1度更新されてから何故か放置状態。で、非公式ビルドでは調子の良かったカメラが公式リリース版ではとんでもなくダメダメで使い物にならず、このまま更新されないようなら別のカスタムOSに乗り換えようかなと思っていたら先週になってXDAでLineageOS 16の非公式ビルドのα版?を公開する人が出た。「試しにビルドしてみたよ」レベルで実用に程遠いのかと思ったら、現状で動かないのはBluetoothとVoLTEで着信音が無い(通話も音声無し?) No In-call Audioって書いてある。それと、使用面ではあまり問題ではないがSELinuxがpermissiveという状態。最後のはLineageOS 15.1でも最初は同じだったよね。

用意するもの

OSのイメージファイル
XDAのZenfone 2 Laser Z00L/Z00T用LineageOS 16のスレッド の最初の書き込みにダウンロードリンクがあるのでそこからOSのイメージファイルを貰ってくる。

OpenGapps
Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 1
Google系のアプリはOpenGappsを利用する。既にOpenGappsの公式でAndroid 9.0対応のバージョンが配布されているので8.0の頃のように野良ビルドを探して回る必要はない。
Zenfone 2 Laserはたしか全機種ARM64。Androidバージョンは今回は9.0。Variantは本来は普通にアプリが揃う程度のminiあたりを選択するところだが、今回はインストール時にError 70が出たのでもっとコンパクトなパッケージのnano, picoあたりを選ぶ。足りないアプリは後でGoogle Playからインストールする。今回はnanoでインストール成功を確認している。

TWRP
Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 2
OSイメージを電話機に書き込むカスタムリカバリはいつものようにTWRP(デバイス別)を利用する。まだインストールしていないとか古いバージョンを使っているということであればなるべく新しいバージョンをインストールする方が無難。インストール時と同じ方法で上書きするだけ。

Root化して使うというなら最初のXDAのスレッドのダウンロードリンクの次のRoot addonの行にMagisk 17.1以降を使えとあるのでそれに従う。

インストール

インストール方法はLineageOS 15.0のときと同じ

起動して触ってみた

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 3
初起動はしばらく時間がかかる。上の画像の画面が出たら2〜5分待ってからAndroidの初期設定を行う。待っている間に画面が消えたら電源ボタンを1度押す。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 4
初期設定の直後の画面。Android 8.1や LineageOS 15.1までと違うのは最上部の時計の位置くらい?

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 5
ドロワーは変わらないかな?上の画像ではドロワーの背景が灰色だけど、背景画像を変えると応じて色が変わるので黒系にもできる。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 6
上から下へのスワイプ(の1段目)。これまでは通知エリアを開くためのスワイプ開始位置は例えば画面の中心など比較的どこからでも行えたが、LineageOS 16では指を画面最上段のステータスバーから下に滑らせないと通知エリアが開かない。ステータスバーの幅が狭いこともあって少しやりにくい。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 7
上から下へのスワイプ(の2段目)または2本指での上から下へのスワイプ。
1段目から2段目を開くときはスワイプ開始位置はどこでも良いみたい。1段目を開いていない状態で2本指の下スワイプは1段目を開く時と同じくステータスバーからスワイプしないとダメ。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 8
設定メニューは代わり映えしない。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 9
Android 9 Pieで設定に追加されたDigital Wellbeingというやつ。便利というよりお節介な感じ。使うことあるかしら?

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 10
端末情報の表示は一新されているみたい。慣れのせいだろうが、これまでの表示の方が情報が見やすかった。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 11
1つ前の画面でAndroidバージョンの項目をタップ。セキュリティパッチレベルはこの画面に表示される。一応最新版の9月5日のまで当たっているという表示になっている。(この情報が本当かどうかは未確認)

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 12
Androidバージョンをタップした画面に再びAndroidバージョンの項目があるけど、これを連続タップするとAndroid 9 Pieのイースターエッグ。 指でグルグルしたり2本指で触って遊ぶ?みたい。
ちなみにAndroidバージョンの下のLineageOSバージョンを連続タップするとLineageOSのイースターエッグが開くが、こちらは以前と変わらず伸びるクラゲっぽい何かだった。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 13
Androidの設定は終わりで、こんどはGoogle Playの設定画面。
一番下のPlay プロテクト認定を見てみたが、「この端末は認定されていません」だった。残念。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 14
Android 8.1, LineageOS 15.1まではアプリの切り替え(右ボタン長押し)は縦スクロールだったのがAndroid 9 Pie, LineageOS 16は横スクロールになった。選び間違い防止の面では横スクロールでアプリ画面全体の縮小表示の方が良さそうだが、1画面に最大で3つのアプリしか表示されなくて、しかも全体表示は1アプリだけというのは一覧性は悪い。せめて横画面にしたら最大5つ表示するくらいして欲しかったところ。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 15
USBケーブルを接続したときの切り替え画面。通知画面から表示するやつ。ポップアップ風ではなく専用1画面に変わった。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 16
背景画像を変えて画面中央に大きめの時計を置いてアイコンを四角に切り替えた。Android4.xの頃からと代わり映えしない地味なホーム画面だが、慣れてるのが一番。アイコンの形は初期値の丸型の他に角丸、涙型、四角がある。以前から不思議に思ってるんだけど、四角アイコンはUnofficialではバージョンが進むと排除される、公式では採用されないの何でかしら?

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 17
カメラアプリは左から右にスワイプすると静止画・動画の切り替えと解像度設定。これは知らないと動画を撮れないかのように勘違いしそう。右から左へのスワイプは撮影済み画像のプレビュー・削除など。
そして、Zenfone 2 LaserのLineageOS 15, 15.1では動画が撮れないという不具合が長く続いたがLineageOS 16では既に余裕で撮れる。画質も悪くない。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 18
カメラ(静止画モード)も綺麗に撮れるが、HDRだけは機能しているようでいて逆に作用しているかまたは機能が壊れている。
公式LineageOS 15.1の2018年7月の2つの版ではカメラが使い物にならないので正常に使える分こちらの方が優秀。

BluetoothとVoLTEの着信が問題「らしい」ということ以外はすでに実用できるレベルと言って過言ではない出来。LTEでは着信音も通話も正常なのを確認している。
もっとも気に入ったのは全般の反応の良さ。正直なところAndroid 9 PieでARTのパフォーマンスが改善したっていうのはMicrosoftがWindowsの新しいのを出す度に速くなった速くなったって自慢するのと同じくらい眉唾だったけど、実際にスッサッと動くので使ってて気持ち良いというかニヤけるほど嬉しい。だからLineageOS 15.1にはもう戻さない予定。
今後開発が進んでLineageOS 16が公式リリースということになればZenfone 2 LaserはAndroid 5.0から9相当までというかなり息の長い機種になりそう。

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