Zenfone 2 LaserにLineageOS 16を入れてみた

今日は世間的にはiPhoneの新機種が発表されて盛り上がっているところだろうが、そんなものには全く興味がないので独り喜びを噛みしめてることを書く。

LineageOS 16はAndroid 9 Pie世代のカスタムOS。
Zenfone 2 Laser (Z00L)のLineageOS 15.1が7月に公式リリースになったのだが、翌週に1度更新されてから何故か放置状態。で、非公式ビルドでは調子の良かったカメラが公式リリース版ではとんでもなくダメダメで使い物にならず、このまま更新されないようなら別のカスタムOSに乗り換えようかなと思っていたら先週になってXDAでLineageOS 16の非公式ビルドのα版?を公開する人が出た。「試しにビルドしてみたよ」レベルで実用に程遠いのかと思ったら、現状で動かないのはBluetoothとVoLTEで着信音が無い(通話も音声無し?) No In-call Audioって書いてある。それと、使用面ではあまり問題ではないがSELinuxがpermissiveという状態。最後のはLineageOS 15.1でも最初は同じだったよね。

用意するもの

OSのイメージファイル
XDAのZenfone 2 Laser Z00L/Z00T用LineageOS 16のスレッド の最初の書き込みにダウンロードリンクがあるのでそこからOSのイメージファイルを貰ってくる。

OpenGapps
Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 1
Google系のアプリはOpenGappsを利用する。既にOpenGappsの公式でAndroid 9.0対応のバージョンが配布されているので8.0の頃のように野良ビルドを探して回る必要はない。
Zenfone 2 Laserはたしか全機種ARM64。Androidバージョンは今回は9.0。Variantは本来は普通にアプリが揃う程度のminiあたりを選択するところだが、今回はインストール時にError 70が出たのでもっとコンパクトなパッケージのnano, picoあたりを選ぶ。足りないアプリは後でGoogle Playからインストールする。今回はnanoでインストール成功を確認している。

TWRP
Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 2
OSイメージを電話機に書き込むカスタムリカバリはいつものようにTWRP(デバイス別)を利用する。まだインストールしていないとか古いバージョンを使っているということであればなるべく新しいバージョンをインストールする方が無難。インストール時と同じ方法で上書きするだけ。

Root化して使うというなら最初のXDAのスレッドのダウンロードリンクの次のRoot addonの行にMagisk 17.1以降を使えとあるのでそれに従う。

インストール

インストール方法はLineageOS 15.0のときと同じ

起動して触ってみた

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 3
初起動はしばらく時間がかかる。上の画像の画面が出たら2〜5分待ってからAndroidの初期設定を行う。待っている間に画面が消えたら電源ボタンを1度押す。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 4
初期設定の直後の画面。Android 8.1や LineageOS 15.1までと違うのは最上部の時計の位置くらい?

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 5
ドロワーは変わらないかな?上の画像ではドロワーの背景が灰色だけど、背景画像を変えると応じて色が変わるので黒系にもできる。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 6
上から下へのスワイプ(の1段目)。これまでは通知エリアを開くためのスワイプ開始位置は例えば画面の中心など比較的どこからでも行えたが、LineageOS 16では指を画面最上段のステータスバーから下に滑らせないと通知エリアが開かない。ステータスバーの幅が狭いこともあって少しやりにくい。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 7
上から下へのスワイプ(の2段目)または2本指での上から下へのスワイプ。
1段目から2段目を開くときはスワイプ開始位置はどこでも良いみたい。1段目を開いていない状態で2本指の下スワイプは1段目を開く時と同じくステータスバーからスワイプしないとダメ。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 8
設定メニューは代わり映えしない。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 9
Android 9 Pieで設定に追加されたDigital Wellbeingというやつ。便利というよりお節介な感じ。使うことあるかしら?

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 10
端末情報の表示は一新されているみたい。慣れのせいだろうが、これまでの表示の方が情報が見やすかった。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 11
1つ前の画面でAndroidバージョンの項目をタップ。セキュリティパッチレベルはこの画面に表示される。一応最新版の9月5日のまで当たっているという表示になっている。(この情報が本当かどうかは未確認)

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 12
Androidバージョンをタップした画面に再びAndroidバージョンの項目があるけど、これを連続タップするとAndroid 9 Pieのイースターエッグ。 指でグルグルしたり2本指で触って遊ぶ?みたい。
ちなみにAndroidバージョンの下のLineageOSバージョンを連続タップするとLineageOSのイースターエッグが開くが、こちらは以前と変わらず伸びるクラゲっぽい何かだった。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 13
Androidの設定は終わりで、こんどはGoogle Playの設定画面。
一番下のPlay プロテクト認定を見てみたが、「この端末は認定されていません」だった。残念。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 14
Android 8.1, LineageOS 15.1まではアプリの切り替え(右ボタン長押し)は縦スクロールだったのがAndroid 9 Pie, LineageOS 16は横スクロールになった。選び間違い防止の面では横スクロールでアプリ画面全体の縮小表示の方が良さそうだが、1画面に最大で3つのアプリしか表示されなくて、しかも全体表示は1アプリだけというのは一覧性は悪い。せめて横画面にしたら最大5つ表示するくらいして欲しかったところ。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 15
USBケーブルを接続したときの切り替え画面。通知画面から表示するやつ。ポップアップ風ではなく専用1画面に変わった。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 16
背景画像を変えて画面中央に大きめの時計を置いてアイコンを四角に切り替えた。Android4.xの頃からと代わり映えしない地味なホーム画面だが、慣れてるのが一番。アイコンの形は初期値の丸型の他に角丸、涙型、四角がある。以前から不思議に思ってるんだけど、四角アイコンはUnofficialではバージョンが進むと排除される、公式では採用されないの何でかしら?

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 17
カメラアプリは左から右にスワイプすると静止画・動画の切り替えと解像度設定。これは知らないと動画を撮れないかのように勘違いしそう。右から左へのスワイプは撮影済み画像のプレビュー・削除など。
そして、Zenfone 2 LaserのLineageOS 15, 15.1では動画が撮れないという不具合が長く続いたがLineageOS 16では既に余裕で撮れる。画質も悪くない。

Zenfone 2 Laser でLineageOS 16を触ってみた 18
カメラ(静止画モード)も綺麗に撮れるが、HDRだけは機能しているようでいて逆に作用しているかまたは機能が壊れている。
公式LineageOS 15.1の2018年7月の2つの版ではカメラが使い物にならないので正常に使える分こちらの方が優秀。

BluetoothとVoLTEの着信が問題「らしい」ということ以外はすでに実用できるレベルと言って過言ではない出来。LTEでは着信音も通話も正常なのを確認している。
もっとも気に入ったのは全般の反応の良さ。正直なところAndroid 9 PieでARTのパフォーマンスが改善したっていうのはMicrosoftがWindowsの新しいのを出す度に速くなった速くなったって自慢するのと同じくらい眉唾だったけど、実際にスッサッと動くので使ってて気持ち良いというかニヤけるほど嬉しい。だからLineageOS 15.1にはもう戻さない予定。
今後開発が進んでLineageOS 16が公式リリースということになればZenfone 2 LaserはAndroid 5.0から9相当までというかなり息の長い機種になりそう。

関連記事:

WinlogbeatでWindowsイベントログを可視化 前編

Elastic Stackでシステムの情報を可視化してきたが、これまでWindowsに全く触れてこなかった。「がとらぼ」の中の人がWindowsを排斥してるので身近に常時動いているWindowsが無いというのもあるんだけど。
先日、別の用事でWindowsをインストールした端末があるのだが、ハードディスクをまだ消去していなかったので以前から気になっていたWinlogbeatをインストールして試してみた。

Winlogbeatのインストール

WinlogbeatでWindowsイベントログを可視化 1
ブラウザで https://www.elastic.co/downloads/beats/winlogbeat を開く。

Winlogbeatをダウンロードする。32/64bit用を適切に選択。(2018年9月10日現在の最新版は6.4.0)

  • winlogbeat-6.4.0-windows-x86_64.zip (64bit用)
  • winlogbeat-6.4.0-windows-x86.zip (32bit用)

ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。
winlogbeat-6.4.0-windows-x86_64 のようなフォルダ名を winlogbeat-6.4.0 のように変更する。バージョンは都度適切に。またはバージョン無しの winlogbeat にするとか。
そのフォルダを C:\Program Files 下に移動する。

WinlogbeatでWindowsイベントログを可視化 2
設定ファイルの C:\Program Files\winlogbeat-6.4.0\winlogbeat.yml を編集する。改行コードを弄れるテキストエディタで開くこと。最初からあるwinlogbeat.ymlを編集するならWindowsのメモ帳は不可。

最低でも変更するのは以下。
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output.elasticsearch:
  hosts: ["192.168.1.240:9200"]    #elasticsearchが稼働しているホスト
 または
output.logstash:
  hosts: ["192.168.1.240:5044"]    #LogStashが稼働しているホスト

elasticsearchに送るかLogstashに送るかとちらかを有効にする。
もちろん、どちらもSSL/TLSでの接続であればその設定も要る。それぞれの設定行付近にSSL用の設定サンプルがあるのでわかる筈。

elasticsearchに直接出力するのが良いか、LogStashに出力して加工してからelasticsearchに送る方が良いかは考え方によると思う。手軽さでは前者だが、今回はWindowsのイベントログということなのでelasticsearchに送るデータ量が多すぎるとか無駄なイベントログが多いということであれば後者にする方が良いかもしれない。今回はとりあえずの導入なので前者で。

PowerShellを管理者権限で起動する。
  • スタートボタンを左クリック→Windows PowerShell→Windows PowerShellを右クリック→管理者として実行する
  • スタートボタンを右クリック→Windows PowerSHell (管理者)
Windows 10の新しい版は後者が可。
WinlogbeatでWindowsイベントログを可視化 3
cd "C:\Program Files\winlogbeat-6.4.0"    winlogbeatのディレクトリに移動する。
Set-ExecutionPolicy Unrestricted          実行ポリシーを変更 質問にはy[Enter]
.\install-service-winlogbeat.ps1          サービスとして登録するスクリプトの実行
Set-ExecutionPolicy Restricted            実行ポリシーを戻す 質問にはy[Enter]
Start-Service -Name winlogbeat -PassThru  winlogbeat サービスを開始
exit                                      PowerShell終了

WinlogbeatでWindowsイベントログを可視化 4
「サービス」でwinlogbeatが「実行中」で、スタートアップの種類が「自動」になっていることを確認する。(PowerShellのサービス関連コマンドレットを知らないとか信用していないという場合)

winlogbeatがelasticsearchにイベントログデータを送るまで暫く待つ。またはWindowsを再起動したりログアウト・ログインをするなどしてイベントログを出力させる。

Kibanaでインデックスパターンを登録

WinlogbeatでWindowsイベントログを可視化 5
Kibanaを開く。
ManagementからIndex Patternsを選択。

WinlogbeatでWindowsイベントログを可視化 6
今回はこれまでに無かった winlogbeat-* というインデックスが作られる筈なので新規のインデックスパターンを登録する。(次)
[Create Index Pattern]をクリック。

WinlogbeatでWindowsイベントログを可視化 7
中段のIndex patternのテキストボックスに winlogbeat-* を入力する。その下にSuccess! Your Index pattern matches 数字 Index.と表示される。さらに winlogbeat-6.4.0-2018.09.10など、その日(今日)のwinlogbeatのインデックスを含む1つ以上がリスト表示されること。存在しない場合はwinlogbeatからデータが送られてきていないし、次のボタンが押せない。
[ > Next step]をクリック。

WinlogbeatでWindowsイベントログを可視化 8
winlogbeatから送信されてくるデータの中でタイムスタンプであるフィールド名を指定する。ここは、これまで同様に @timestamp をプルダウンメニューで選択する。
[Create Index pattern]をクリック。これでインデックスパターンの登録完了。

Kibanaでイベントログを可視化

WinlogbeatでWindowsイベントログを可視化 9
Kibana左列の Discover を選択。右列のインデックスパターンの選択で winlogbeat-* を選択。これでwinlogbeatから送られてきたデータを見ることができる。右上の「表示する時間の範囲」を適切に選択しないと表示されないこともあるので必要に応じて変更。上の画像では直近15分になっているのでデータ(イベントログ)が1つしか表示されていない

WinlogbeatでWindowsイベントログを可視化 10
表示する時間の範囲を1時間に拡げてみた。およそ170個ほどのイベントログがあった。
リモートでWIndowsの「イベントログ」を見ているような感じ。

WinlogbeatでWindowsイベントログを可視化 11
Visualizeで何か可視化したいなと思ったので適当に指定してみた。今回は新規作成で「Data Table」を使用。
使用するインデックスパターンは winlogbeat-* を選択。
MetricにCountを指定。
Buckets(バケット・バケツ)は先ず「Split Rows」を選択。
Aggregationに「Terms」を選択。Fieldに「event_id」を選択。
下部の[Add sub-buckets]をクリック。「Split Rows」を選択。
Sub Aggregationに「Terms」を選択。Fieldsに「source_name」を選択。
下部の[Add sub-buckets]をクリック。「Split Rows」を選択。
今度はイベントの種類毎にテーブルを分けたいので「Split Table」を選択。
Sub Aggregationに「Terms」を選択。Fieldsに「log_name」を選択。
指定が終わったら、上部にある (Apply Changes)を押す。右列にデータの入ったテーブルが表示される筈。指定が間違っていなくてNo result found になるなら右上の「表示する時間の範囲」を変更してデータ(イベント)の発生している時間を含む時間帯にする。

とりあえず、何かKibanaのVisualizeで表示せんことには話にならんだろということで、対象時間にイベントの種類別にどんなイベントが発生したか件数表示するようにしてみた。しかし、じゃあこれで何がわかるかというと正直なところ何もわからない、というか全くもって役に立つ情報ではない。これではWinlogbeatを入れた意味がない。
次回はイベントログで役に立つ情報を取得して視覚化したい(予定)。

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