TelegrafでElasticsearchにメトリクス送信+Kibanaで可視化 (後編)

Kibana

前回(中編)では、取得したメトリックを可視化する「ビジュアライズ」を作成した。(簡単な例としてUptime)
今回は、ダッシュボードを作成して前回作成したビジュアライズを貼り付ける。またコントロールを追加する。

ダッシュボードの作成

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Kibana左上隅のでメニュー(左列)を開き①、「Dashboard」をクリックする②。

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既に何らかのダッシュボードを登録済みでそこにビジュアライズを追加するならダッシュボードリストから既存のダッシュボードをクリック。
新しいダッシュボードを作成するなら右上の「 Create ダッシュボード」をクリックする。
以下、新しいダッシュボードを作成する方で。

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作成済みのビジュアライズは「ライブラリ」に登録されているので「 ライブラリから追加」をクリック。

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ライブラリに登録済みのビジュアライズがリスト表示されるのでダッシュボードに追加するビジュアライズをクリック。1回のクリックでそのビジュアライズが1つ追加される。追加されたことがよく分からなくてポチポチ押してしまうと大量に追加されてしまうかもしれないので注意。また、違うビジュアライズもクリックで追加できる。
追加したいビジュアライズをクリックしたら右上の「」(閉じる)で完了させる。

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追加直後は大きなサイズでビジュアライズが表示される。上の画像のように1つのビジュアライズを登録しただけなら関係ないが、複数のビジュアライズやコントロールを追加した場合はそれぞれ位置を調整したりサイズを調整したり。間違って追加してしまったビジュアライズは、そのビジュアライズの右上の「」(オプション)アイコンの「詳細」(サブメニュー)から削除可能。この削除はダッシュボードから削除するだけで、ライブラリから削除するものではない。
ビジュアライズの左上にはライブラリに登録されたのと同じ名前が表示されるが、ダッシュボードに貼ったビジュアライズの表示名を変更するなら「パネルタイトルを編集」で変更できる。もちろんそのダッシュボード上でだけで有効な変更なのでライブラリに登録されたビジュアライズの名称が変更されるわけではありません。
通常は更に他のビジュアライズも追加しますが、この記事では省略します。
ダッシュボードに登録したのがビジュアライズだけだと絞り込み表示が手動になるので不便です。コントロールを追加します。
コントロールのドロップダウンメニューから「 コントロールを追加」をクリック。(次へ)

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普通はダッシュボードはホスト別に絞り込んで表示したいだろうからホスト名で切り替えるコントロールにする。フィールド名のリストからホスト名のフィールドを選択することになる。Telegrafで普通に出力すると「tag.host」フィールドを使うのが無難。「tag.host」フィールドを選択する。
ホスト名で切り替えるコントロールなのでラベルには「Host」などのわかり易い名前を入力する。
ホスト名で切り替えるダッシュボードなので複数のホストを同時選択できるコントロールにするのはヘン。「ドロップダウンでの複数選択を許可」のスイッチは「オフ」にする。
右下の「 保存して閉じる」をクリックする。

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ホスト名で表示を切り替えるコントールが追加された。
ダッシュボードが完成(更新)したら右上隅の「 保存」をクリック。

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ダッシュボードの名前を「タイトル」欄に入力する。これは「保存されたオブジェクト」(オブジェクトライブラリ)に登録される名前になる。
「保存」をクリックで保存完了。

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ダッシュボードの保存が完了しても「編集モード」のままになるので、このモードでいろいろ触って間違って保存してしまうと面倒なことになる。
忘れずに「表示モードに切り替える」をクリックする。

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表示モードの状態。(ビジュアライズが1つしかないので寂しいですが)
ここで、ホスト切り替えのコントロールのドロップダウンメニューをクリックする。ホスト名のリストが表示されるので表示したいホストをクリックする。

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ビジュアライズの表示が切り替わって選択したホストの状態が表示される。
上の画像のビジュアライズはUptimeで、これは最終値(直近の値)を表示されるものなので基本的にはそのホストのシステムが(再)起動してから「現在」までの時間(日数)が表示されますが、ダッシュボードの右上の(日時範囲)の絞り込みで「過去〜現在」ではなく、「過去〜過去」を指定した場合はその指定範囲での直近側時点での時間(日数)が表示されます。

ビジュアライズ/ダッシュボードの管理

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Kibana左上隅のでメニュー(左列)を開き、「スタック管理」をクリックする。

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スタック管理メニューから「保存されたオブジェクト」をクリックする。

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仮に、前回作成したUptime表示用ビジュアライズまたは今回作成したダッシュボードを「削除」したいとする。「Telegraf Uptime」という名前のオブジェクトが作成したビジュアライズ、「テスト」というのが今回作成したダッシュボード。(上の画像では2つ選択しているが、今回は「テスト」ダッシュボードだけを削除することにした)
削除したいオブジェクトの左端の(チェックボックス)をクリックしてにする。①
リスト最上部の「 削除」をクリックする。

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削除の確認画面が表示されるので対象のオブジェクトが正しいことを確認して右下の「個のオブジェクトを削除」をクリックする。

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ここまで前回/今回の記事ではビジュアライズ1つだけの寂しいダッシュボードしか作らなかったが、他のシステムリソース監視用のビジュアライズを作成してダッシュボードに貼り付けていくと役に立つものになる。上の画像はまだプロセス関係とネットワーク関係が足されていないので少し寂しいが一応システム監視用らしいものになってきている。

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