
Windows PCを24時間365日起動させっぱなしの人は基本的にはWindows Updateとその関連サービスを停止させればWindowsの勝手な更新はされない。(絶対ではないが)
しかし、Windowsのシステムを再起動したり、何かあるとWindows Updateサービスが復活して勝手な更新を始めたりで大迷惑。それがすぐに強制再起動するほどの酷さではないにしてもPCが重くなったり余計な判断を迫られたりはうっとおしい。
そもそもWindows Updateで結構頻繁に「やらかし」ている以上、なんで更新を強要に近い形で迫ってくるのか意味不明。そこで、今回はWindows Updateを(システム再起動後も)停めておく方法。
今回は3つの方法を用意した。ただし、最後のグループポリシーエディタの方法はWindowsのHomeエディションでは使えない。
- ネットワークを「従量制課金」扱いにする
- レジストリでWindows Updateの自動実行を停止
- グループポリシーエディタでWindows Updateの自動更新を停止
ネットワークを「従量制課金」扱いにしてWindows Updateによる更新をさせない
ネットワークを「従量制」という扱いにすると勝手な大容量の通信を遠慮してくれるようになる。つまりWindows Updateでの自動的な更新もしないことになる。(一応)。スマートフォンの通信でいえばギガを消費しないようにモバイル通信(またはWi-Fi)で「自動更新をしない」というモードがあるけど似た感じ。
Windowsでもネットワークの通信設定で「従量制」ということにすることができる。これは実際に従量制のネットワークであるかどうかは関係なくて、スイッチでオン/オフするだけ。
手順A:
Windowsの設定のメニューから「ネットワークとインターネット」を開く。
通信方式のリストから通信中の方式を選択する。Wi-Fiを使ってるならそれを選択、有線LAN接続ならイーサネットを選択、など。(画像ではWi-Fi接続中なのでそれを選択)
手順B:
現在のネットワーク接続のメニューが開くのでそのプロパティを選択する。
手順C:
プロパティを開くと、「従量制課金接続」の項目のスイッチがあるので「オン」にする。(初期値は「オフ」)。
手順D:
Windowsの設定のメニューから「Windows Update」を開く。
Windows Updateの設定メニューから「詳細オプション」を開く。
手順E:
幾つか項目からある中から「従量制課金接続で更新プログラムをダウンロードする」の項目のスイッチを確認する。このスイッチが「オフ」でなければ意味がない。(初期値は「オフ」)
「オン」にすると従量制課金のネットワークであってもWindows Updateを実行する。つまりスマホでいえばモバイル通信でもスマホのOSやアプリを更新するモードのこと。普通はオンにすることはない筈なので確認するまでもないかもだけど。
この方法は簡単ではあるけど、Windows Update以外にもWindowsが裏で行う通信が停まることがあるかもしれない。それがイヤということであれば不採用で。
レジストリでWindows Updateの自動実行を停止させる
手順1:
レジストリエディタを起動させるために、
[Win]+[R]で「ファイル名を指定して実行」を開く。
名前欄に「regedit」を入力して「OK」
手順2:
左列のツリーから「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SOFTWARE」→「Policies」→「Microsoft」→「Windows」を開く。
手順3:
Windowsの直下の階層に「WindowsUpdate」が存在すればそこに進む。(手順7へ)
「WindowsUpdate」が無ければ作成するので次へ。
手順4:
「WindowsUpdate」が無ければ、「Windows」を右クリックし、「新規」→「キー」を選択。
手順5:
「Windows」の直下の階層の1番下に「新しいキー#n」(nは1などの数字)が作成される。キーの名前は未確定の状態。
手順6:
「新しいキー#n」を「WindowsUpdate」に変更する。変更前に間違えて名前を確定させてしまった場合は「新しいキー#n」(または変更途中の名前)を選択した状態で[F2]で名前変更可能。
「WindowsUpdate」はWindowsとUpdateの間に空白無しで続けて入力。大文字と小文字は間違えないように。
手順7:
「WindowsUpdate」の直下の階層に「AU」が存在すればそこに進む(手順10へ)
「WindowsUpdate」が無ければ「WindowsUpdate」キーを右クリックし、「新規」→「キー」を選択。
手順8:
「WindowsUpdate」の直下の階層に「新しいキー#n」(nは1などの数字)が作成される。キーの名前は未確定の状態。
手順9:
「新しいキー#n」を「AU」に変更する。変更前に間違えて名前を確定させてしまった場合は「新しいキー#n」(または変更途中の名前)を選択した状態で[F2]で名前変更可能。
「AU」は大文字。
手順10:
左列のツリーで「AU」が選択されていることを確認して、右列のく空白部分(画像の赤破線枠)で右クリック。
「新規」→「DWORD(32ビット)値(D)」を選択。
手順11:
右列に「新しい値#n」(nは1などの数字)が作成される。値の名前は未確定の状態。
手順12:
「新しい値#n」を「NoAutoUpdate」に変更する。変更前に間違えて名前を確定させてしまった場合は「新しい値#n」(または変更途中の名前)を選択した状態で[F2]で名前変更可能。
「NoAutoUpdate」はNoとAutoとUpdateの間に空白無しで続けて入力。大文字と小文字は間違えないように。
手順13:
「NoAutoUpdate」をダブルクリックする。
「DWORD(32ビット)値の編集」の小窓が開くので「値のデータ」を1に変更。表記は変更無し(値が-9〜9なら表記は16進数でも10進数でも同じ)
手順14:
「NoAutoUpdate」の行が「REG_DWORD 0x00000001 (1)」になっていることを確認する。
レジストリエディタはキーや値を作成/変更/削除後に「保存」というのはないのでこれで終わり。レジストリエディタはそのまま閉じてOK。
一応、これでWindows UPdateが勝手にファイルをインターネットからダウンロードしたり勝手に更新しようとしたりというのは無い筈だが、MicrosoftはWindows Updateを強制したいようなのでいつ機能が無くなってもおかしくはない。
先の「通信従量制」と「レジストリ変更」の方法は併用することは可能だが、併用する意味があるかは不明。
ここまでレジストリエディタの手順をウニャウニャ書いたが、レジストリファイルを用意しました。
ファイルをダウンロードしてダブルクリックして実行するだけで手順1〜14は不要。(レジストリなので警告が出ます)
グループポリシーエディタでWindows Updateの自動更新を停止させる
グループポリシーエディタはWindowsのProエディション以上で利用できます。Windows Homeエディションにはグループポリシーエディタはありません。
手順 い:
ローカルグループポリシーエディタを起動させるために、
[Win]+[R]で「ファイル名を指定して実行」を開く。
名前欄に「gpedit.msc」を入力して「OK」
手順 ろ:
ローカルグループポリシーエディタが起動する。
左列の「ローカルコンピューターポリシー」→「コンピューターの構成」の直下の「管理用テンプレート」からツリーを展開する。(次)
手順 は:
「ローカルコンピューターポリシー」→ 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」(ここから)→「Windowsコンポーネント」→「Windows Update」→「[エンドユーザーエクスペリエンスの管理」を開く。
右列の「自動更新を構成する」をダブルクリックする。
手順 に:
「自動更新を構成する」が開く。
左上の「無効」を選択。
右下の「適用」→「OK」をクリック。
これだけ。
グループポリシーエディタでのポリシー変更はHomeエディション非対応なのでまぁまぁ多くのユーザーは使えない方法だが、これが一番まともかも。
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