30年前のPC-9801を実用を目指して蘇らせる - FreeBSDインストール編

30年前のPC-9801を実用を目指して蘇らせる - FreeBSDインストール編

前回はFreeBSD(98)をPC-9801FAにインストールための準備まで行いました。
今回はインストールの手順になります。

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FreeBSD(98) 4.11Rのカーネル(Kernel)フロッピーディスクをPC-9801に挿入し、起動します。FreeBSD(98)のバージョンが5.0以降の場合は、カーネルフロッピーディスクではなく、ブート (boot) フロッピーディスクからの起動となります。起動が進むと、次に挿入するフロッピーディスクを指示するメッセージが表示されますので、指示に従ってディスクを交換し、[Return]キーを押して処理を進めます。今回の写真では「MFS root」フロッピーディスクが求められています。

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カーネルモジュールの有効化・無効化の設定メニューを表示させます。
3つの選択肢の内、一番上はカーネルモジュールの有効化・無効化の設定を行わないものです。
2番めは、メニュー画面からカーネルモジュールの有効化・無効化の選択を行うものです。(おすすめ)
3番めは、コマンドラインでカーネルモジュールの有効化・無効化の設定を行うものです。
今回は、2番めの選択肢を選びます。

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このメニュー画面では、上段が有効化するデバイスモジュールの欄、中段が無効化するデバイスモジュールの欄となっています。
「(Collapsed)」と表示されている行は折りたたまれており、その行を選択して[Return]キーを押すことで展開表示が可能です。まず、デバイスモジュールの設定を行うために、ストレージ(Storage)を選択し、[Return]キーを押します。(次)

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FreeBSD(98) 4.11Rでは、ストレージ関連のデバイスモジュールとして4つのモジュールがデフォルトで有効化されています。ただし、PC-9801FAを使用している場合、全てが必要ではありません。例えば、AdaptecのSCSIドライバやIDE用のデバイスモジュールは不要です。これらのモジュールを無効化するには、該当する行を選択して[Del]キーを押すだけです。これにより、それらのデバイスモジュールは無効化の欄へと移動し、システムリソースを無駄に消費することがなくなります。

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次に、ネットワーク(Network)の項目を展開表示します。PC-9801シリーズに搭載されているネットワークチップに対応しているデバイスモジュール以外は、すべて無効化することが推奨されます。例えば、うちのPC-9801FAにはCバスに接続されたアライド・テレシスのCentre COM RE1000 Plusというネットワークカードが装備されており、このカードは富士通のネットワークチップ「Fujitsu MB86960A/MB86965A Ethernet adapters」(fe0)に対応しています。そのため、このチップ用のデバイスモジュールを残し、それ以外の不要なモジュールはすべて[Del]キーで無効化しました。

続いて、通信(Communications)の項目を展開表示し、PC-9801に搭載されているシリアルポートおよびパラレルポートに対応するデバイスモジュール以外を無効化します。PC-9801FAにはPD8251というシリアル通信チップが搭載されているため、8250/16450/16550 Serial port (sio0) のデバイスモジュールを残す必要があります。パラレルポート(ppc0)は、主にプリンタ接続用のポートですが、PC-9801FAで実際に使用できるかどうかは不明なため、プリンタを使用する予定がなければ無効化するのが良いかもしれません。なお、古いPC-98シリーズではパラレルチップとしてPD8255Aが使用されています。デバイスモジュールの有効化や無効化、IRQやアドレスの変更はインストール後でも変更可能なので、インストール時点で動作に支障がない場合は、無効化や修正を後回しにしても構いません。

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入力(Input)およびその他(Miscellaneous)の項目も確認し、不要なデバイスモジュールを無効化します。特に、80386 CPUを搭載しているモデルで80387コプロセッサを追加している場合、あるいは80486DX以上のCPUを搭載している場合は、「その他」のMath coprocessorを有効化しておくべきでしょう。うちのPC-9801FAは486SXプロセッサを搭載していますが、前オーナーによってi486DX2-66MHz(64MHz?)オーバードライブプロセッサが追加されているため、Math coprocessorを有効化しました。この設定を行うことで、数値演算の性能が向上し、より高速で効率的な処理が可能になることが期待されます。
デバイスモジュールの有効化・無効化の設定が完了したら、[Q]キーを押して設定を終了します。次に、設定を保存するために[Y]キーを押します。これで、システムの最適な構成が完了し、動作効率が向上した状態で利用することが可能です。

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FreeBSD(98)は、インストーラーが日本語表示に対応しており、日本語のメニューを使って簡単にインストール作業を進めることができます。日本語での表示を希望する場合は、インストールの際に「[Yes]」を選択します。日本人が移植作業に携わっており、翻訳の精度も高いため、安心して使用できます。迷わず「[Yes]」を選んで良いでしょう。
(以下、日本語表示を選択したインストーラーのスクリーンショットが表示されます)

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/stand/sysinstallの画面は、FreeBSDの古いバージョンでシステムの基本的な設定を行うために利用される重要なメニューです。このメニューはインストールプロセスだけでなく、インストール後のシステムの管理や調整の際にも役立ちます。特に、システムの初期設定やカスタマイズを行うときに頻繁に使用されることが多いため、慣れておくと便利です。
インストール後も、一部の設定変更やパーティションの再設定など、様々なシステム管理タスクを行う際に、この画面にアクセスすることがあるでしょう。
「C カスタム」の行を選択し、[Return]キーを押します。

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「カスタムインストレーションオプションの選択」画面が表示されたら、まず最初に行うべきことは、インストール先となるハードディスクの領域を確保することです。
「3 パーティション」の行を選択してから[Return]キーを押します。

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da0が1台目のハードディスク、da1が2台目のハードディスクです。
設定したいハードディスクの行を選び、[Return]キーを押して選択します。
もし複数のハードディスクを使用する場合は、それぞれのディスクを順番に選択してクを利用することで、システム全体のパフォーマンスを向上させることができたり、データの保存先を柔軟に設定することが可能になります。

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1台目のハードディスク(da0)が表示されたら、まずハードディスクのジオメトリが正しく認識されているかを確認します。このジオメトリとは、ディスクのセクタ数やヘッド数、トラック数といった物理的な構造を示す情報であり、特にBlueSCSI用のハードディスクイメージファイルを作成する際に指定した値と一致していることが重要です。
もしジオメトリが正しく認識されていない場合、インストールが正常に行えなかったり、インストール後にシステムの不具合が発生する可能性があります。

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ハードディスクの空き容量を確認し、必要な容量のスライス(パーティション)を作成します。ここで注意すべき点は、初期状態では容量がセクタ単位で表示されているため、非常にわかりにくいことです。この表示をよりわかりやすい単位に変更するためには、[Z]キーを押して、表示単位をメガバイト(MB)に切り替えます。
例えば、1台目のハードディスク(da0)には、すでにMS-DOSが128MBでインストールされており、これが「da0s1」として認識されています。さらに、このハードディスクには895MBの未使用領域が残されていることが表示されているはずです。この未使用領域をすべてFreeBSDに割り当てるためには、[C]キーを押して新しいスライス(パーティション)を作成します。この操作により、FreeBSDが使用できる領域が確保されます。(次)

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スライスの作成が完了すると、そのスライスに名前を付けるよう求められます。デフォルトでは、「FreeBSD」という名前がすでに入力されており、この値は変更する必要はありません。変更せずにそのまま[Return]キーを押します。これで、新しいスライスが確定され、FreeBSDがインストールされる領域が決まります。

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新しいスライスの容量を指定します、デフォルトで入力されているのは最大容量(セクタ数)です。この初期値は、このハードディスクに対して指定できる最大のセクタ数となっているため、特別な事情がない限り、変更する必要はありません。たとえば、このハードディスクに他のOSをインストールする予定がない場合、初期設定のまま最大容量を利用するのが一般的です。今回はそのまま最大容量を使用することを選択するため、特に値を変更せず、[Return]キーを押して設定を確定します。
ただし、もし別途容量を指定する必要がある場合は、セクタ数で入力する方法は非常にわかりにくいかもしれません。そのため、メガバイト(MB)単位で入力するのが一般的です。メガバイト単位で入力する際には、数値の後に「M」を付けることで簡単に指定できます。たとえば、256MBの容量を確保したい場合は、「256M」と入力します。

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1台目のハードディスクにはFreeBSDのルートディレクトリ( / )を配置する予定です。これにより、1台目のハードディスクはFreeBSDのシステム起動ディスクとして機能します。FreeBSDが起動するためには、適切な設定を行う必要があります。設定を行う際は、まずFreeBSD用のスライスが選択されている状態で、[S]キーを押して起動フラグを立てます。これにより、一番右のフラグ列に表示される値が変わり、FreeBSDがこのディスクから起動できるようになります。起動設定を終えたら、[Q]キーを押して設定を終了させます。

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設定を完了させると、次に表示されるのは、ハードディスクから起動した際に表示されるOS選択画面をどうするかを尋ねる画面です。ハードディスクが1台しかない場合は、[N 無視]を選択することで、(MS-DOSによってインストールされた)既存の「固定ディスク起動メニュープログラム」が保持され、そのメニューに「FreeBSD」が追加される形になります。このメニューは、MS-DOSのインストール後に表示されるものと同様です。
一方で、[B ブート]を選択した場合は、「固定ディスク起動メニュープログラム」がFreeBSDの専用メニューで上書きされます。ただし、既存のMS-DOSの起動項目は保持されるため、心配する必要はありません。機能的にはどちらのメニューもほとんど同じですが、見た目や操作性に違いがあるため、自分の好みに合わせて選択するとよいでしょう。また、ハードディスクが複数台ある場合には、「N 無視」を選択しても、FreeBSDの起動メニューが自動的に上書きされるケースもあります。

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1台目のハードディスクの設定が完了し、ハードディスクの選択メニューに戻ります。
2台目のハードディスクの設定を行うので、「da1」を選択して[Return]キーを押します。

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左上に表示されているディスクが正しく2台目(da1)であることを確認したら、まずハードディスクのジオメトリが正しく認識されているかを確認します。これは、BlueSCSIなどのエミュレータを使用して作成したハードディスクイメージファイルのパラメータと一致していることが重要です。ジオメトリが間違っている場合、インストールが正常に完了しなかったり、後でシステムが不安定になる可能性があります。そのため、確認は慎重に行います。
次に、ハードディスクの空き容量を基に、必要なスライスを作成します。初期設定ではセクタ数で容量が表示されているため、非常にわかりにくい状態です。これを解消するために、[Z]キーを押して表示単位をメガバイト(MB)に切り替えると、視覚的にも判断しやすくなります。今回は2台目のハードディスク全体の容量が4096MBで、そのすべてが未使用の状態です。この未使用の容量すべてをFreeBSDに割り当てることにします。[C]キーを押して、新しいスライス(パーティション)を作成します。(次)

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スライスの名前を入力するように求められますが、初期値として「FreeBSD」が入力されています。この名称はそのままで問題ありませんので、特に変更せず、[Return]キーを押して確定させます。

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新しいスライスの容量を指定します。1台目のハードディスクの設定と同じく、ここでも最大容量(セクタ数)が初期値として入力されています。このハードディスクには他のOSをインストールする予定がないため、最大容量のままで進めることにします。そのため、特に値を変更することなく、[Return]キーを押して設定を完了します。もし別途容量を指定する必要がある場合は、メガバイト単位での入力を行い、たとえば1GBを確保する際には「1024M」と入力します。

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今回は、最大容量でスライスを作成しました。そのため、作成されたスライス (da1s1) のサイズは4095MBとなりました。ハードディスク全体の容量は4096MBですが、4095MBという僅かに小さいサイズであっても、システム運用上は全く問題ありません。スライスのサイズが多少小さくなるのは、ファイルシステムのメタデータや管理用の領域が確保されるためです。
2台目のハードディスクの設定が完了したら、次に進むために[Q]キーを押します。

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1台目のハードディスクのスライス作成後と同じく、ハードディスクから起動した際に表示されるOS選択画面をどうするかを尋ねる画面です。OS選択画面のメニュープログラムを置き換えるかどうかの確認画面が表示されます。
この際、「N 無視」の項目を選択し、[Return]キーを押して次に進みます。この操作により、既存のメニュープログラムの置き換えをスキップします。

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ハードディスクの選択画面に戻ります。この画面では、[Tab]キーを使って「Cancel」を選択し、[Return]キーで確定します。これにより、メニュー画面から離脱し、次のステップに進むことができます。

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「カスタムインストレーションオプションの選択」画面に戻ります。
ここでは、ハードディスク上の領域 (パーティション) をどのようにFreeBSDで利用するかを設定します。
「4 ラベル」の項目を選び、[Return]キーを押します。

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「FreeBSDディスクラベルエディタ」が表示されます。
この画面の上段には、接続されている全てのハードディスクがリストアップされます。また、1台目のハードディスクには895MBの空き容量があり、2台目のハードディスクには4095MBの空き容量があることも確認できます。
中段には、FreeBSDが認識している全てのパーティションが表示されます。たとえば、1台目のハードディスク (da0) にはMS-DOSがすでにインストールされており、このパーティションはda0S1として表示されます。

まずは、1台目のハードディスク (da0) の空き容量をFreeBSDに割り当てる作業を行います。上段のハードディスクリストで1台目のハードディスク (da0) を選択し、次に[C]キーを押して新しい区画を作成します。

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新しい区画を作成する際には、その容量を指定する必要があります。今回は、1台目のハードディスクにFreeBSDのルート ( / ディレクトリ) として639MBを割り当て、さらに256MBをスワップ領域として設定します。
まず、ルートパーティションを作成します。639MBを指定するので「639M」と入力して[Return]キーを押します。

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区画の種類を選択します。「FS ファイルシステム」の行を選択して[Return]キーを押します。

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639MBの区画にはルート( / ディレクトリ)をマウントするので、「 / 」(スラッシュ)を入力して[Return]キーを押します。

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作成した区画は、中段のリストに追加されます。ここで、作成した区画のマウント位置と容量が正しく設定されているかを確認します。
次に、スワップ領域を作成します。最初に、上段の1台目のハードディスクの空き容量がMB単位で表示されていることを確認します。その上で、区画の作成を行うために[C]キーを押します。

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新しく作成する区画の容量を指定します。この際、初期値としてシステムが自動的に計算した最大容量(セクタ数)がすでに入力されています。今回はこの容量を変更する必要がないため、提示された数値をそのまま使用します。何も変更せずに[Return]キーを押して次に進みます。

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今回作成する区画はスワップ領域として使用します。これを設定するため、「Swap スワップパーティション」の項目を選び、[Return]キーを押します。
スワップは、メモリが不足した際に、ハードディスクの一部を仮想メモリとして利用するための領域です。しかし、スワップ領域のアクセス速度はメモリに比べて非常に遅いので、可能であればメモリだけでシステムを動作させるのが理想的です。とはいえ、今回の対象であるPC-9801FAは、最大でも14MBのメモリしか搭載できないため、スワップを使用しないと、実質的にはほとんどのアプリケーションが動作しない可能性が高いです。

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作成したスワップ領域は、中段のリストに追加されます。スワップは通常のファイルシステムと異なり、ファイルシステムツリーに直接マウントするものではないため、「マウント位置」の項目には「swap」と表示されます。また、ファイルシステムの種類(Newfs)も「SWAP」となります。スワップ領域の容量が、設定した通りであることを確認して次に進みます。

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次に、2台目のハードディスクを設定します。
今回は、このハードディスク全体を /usr に割り当てることにします。
新しい区画の容量を指定する際、システムが自動的に最大容量(セクタ数)を計算して表示してくれます。今回はこの容量を変更する必要がないため、そのまま[Return]キーを押して確定します。

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作成した区画は、同様に中段のリストに追加されます。この時点で、作成した区画のマウント位置と容量が正しく設定されているか確認します。
今回は、/usr に4GBの容量を割り当てましたが、システムの用途によっては /var や /var/db、あるいは /usr/home により大きな容量を割り当てたいケースもあるかもしれません。また、3台目以降のハードディスクを追加する、もしくは1台目や2台目のハードディスクをさらに大容量のものにすることも可能です。ただし、PC-9801FAと日本テクサの55互換SCSIインターフェイスでは、これ以上の大容量は正常に利用できません。なお、PC-9821シリーズでは、さらに大きな容量を利用できる可能性があります。
設定が完了したら、[Q]キーを押して終了します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSDインストール編 42
「カスタムインストレーションオプションの選択」画面です。この画面では、インストールする内容を選択します。
ここで、「5 配布ファイル」を選択し、[Return]キーを押して進みます。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSDインストール編 43
portsコレクションをインストールするかどうかを選択します。portsツリーは、ソフトウェアのインストールや管理に便利なものですが、その分、数百MB以上のストレージ容量を消費します。さらに、非常に古いバージョンのFreeBSD、特に今回使用しているFreeBSD 4.11のような約20年前のバージョンでは、最新のportsツリーに対応できないため、インストールしても十分に活用できない可能性があります。例えば、古いportsでは、ソースファイルの入手が難しく、ビルド環境が揃わないケースも少なくありません。そのため、今回は[No]を選択し、[Return]キーを押して進めるのが適切でしょう。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSDインストール編 44
配布ファイルの選択画面では、ユーザーがインストールに必要な構成ファイルセットを選ぶことができます。
中段に表示されているリストから、これから使用するシステムに適した構成を選びます。リストには「4 開発者」から「A 最小構成」までの複数の項目があり、その中から自分の環境や目的に最も合った項目を選択して、[Return]キーを押します。
次に、「B カスタム」の行を選択し、再度[Return]キーを押します。これにより、さらに細かいインストール内容をカスタマイズすることが可能です。
古いFreeBSDに慣れている場合は最初から「B カスタム」で選択しても良いでしょう。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSDインストール編 45
インストールするパッケージの内、FreeBSD(98)では必ず確認したい項目があります。インストール項目として「98bin」に「[X]」が付いていることを確認します。「98bin」は、PC-98のための基本的なバイナリを含んでいるため、必須項目です。
リスト内には他にも多くの項目がありますが、それぞれ必要に応じてチェックを入れることができます。リストが長い場合、スクロールダウンして目的の項目を探します。(次)

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もしPC-98シリーズ用のカーネルをビルドする場合には、「98src」にもチェックが入っていることを確認しましょう。
さらに、X-WindowシステムであるXFree86を必要とする場合は、「XFree86」にも「[X]」が付いているか確認しておきます。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSDインストール編 47
リストの一番上まで戻ります。そして、「X 終了」の行を選択し、[Tab]キーを押して画面下部の「OK」ボタンにフォーカスを移し、[Return]キーを押して次に進みます。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSDインストール編 48
「カスタムインストレーションオプションの選択」画面です。ここで、インストール元のメディアを指定します。
「6 メディア」の行を選択し、[Return]キーを押します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSDインストール編 49
今回は、BlueSCSI用に作成したSDカードに書き込まれたCDイメージを使用するため、[1 CD/DVD]を選択し、[Return]キーを押します。これにより、CDイメージをインストール元として使用します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSDインストール編 50
「カスタムインストレーションオプションの選択」画面に戻ります。
これまで指定した設定を適用し、インストールを開始します。
「7 コミット」の行を選択し、[Return]キーを押すことでインストールプロセスを進めます。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSDインストール編 51
インストール前の最終確認画面が表示されます。ここまでの指定に問題がなければ、[Yes]を選択し、[Return]キーを押してインストールを実行します。もし設定を変更したい場合は、[No]を選択して前の画面に戻り、再度設定を確認・修正することができます。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSDインストール編 52
インストールが開始されると、ハードディスクにファイルシステムが作成されます。PC-9801FAと日本テクサのSCSI-IF、そしてBlueSCSIの組み合わせでは、ディスク容量によって異なりますが、10〜20分ほどかかる場合があります。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSDインストール編 53
インストールメディアからファイルが転送されます。ファイルは圧縮されているため、転送中に解凍処理が行われ、処理速度が低いPC-9801FAではファイル転送に1〜2時間ほどかかることもあります。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSDインストール編 54
ファイルの転送が完了すると、「FreeBSD設定メニュー」が表示されます。この時点でFreeBSDのインストール自体は終了てしますが、まだ初期設定が完了していないため、すぐにはシステムを使用することができません。このままインストーラーを終了せさずに、引き続き、必要な初期設定を行うためにインストール後の作業を進める必要があります。

次回はFreeBSDの初期設定です。

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