HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた

「KVMスイッチ」は、ひとつのキーボード・モニター・マウスで複数のパソコンを切り替えて操作できる便利な機器です。ちなみに「K」はキーボード、「V」はビデオ(ディスプレイ)、「M」はマウスの頭文字を取ったもの。家庭向けには4台程度まで対応した「PC切替器」として販売されており、一般ユーザーでも気軽に使えるようになっています。たとえば、動画編集用とプログラミング用のPCを使い分ける場合でも、1組のキーボードとマウスで複数台のPCを切り替えて操作できるためKVMスイッチがあれば机上がスッキリします。古くはアナログ15ピン(D-Sub)やPS/2接続が主流でしたが、最近はUSBやHDMIによるデジタル接続に移行しています。2台から数十台まで対応でき、限られたスペースで効率よく作業できる環境を実現してくれます。

これまで「がとらぼ」の人は、COMPAQ製の業務用KVMスイッチを20年以上も使用してきました。このKVMスイッチは、D-Sub 15ピンによるアナログディスプレイ接続、およびPS/2ポートによるキーボード・マウス接続に対応した、いわゆるレガシー仕様の製品です。
しかし近年、サーバー群のミニPCへのリプレースを進める中で、こうした古い接続端子を使用するには変換アダプターが必要となり、接続が煩雑になるという課題が生じていました。そこで今回は、HDMIとUSBによる現行のデジタル接続に対応した、より現代的なKVMスイッチを導入することにしました。

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今回購入したKVMスイッチは、珍しくダンボールがむき出しの状態で届きました。外装はテープが十字に巻かれているのみで、少々頼りない印象を受けました。一般的には多少の水濡れにも耐えられるよう、ビニール素材などで保護されていることが多いため、梱包にはやや不安が残ります。

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外箱を開封すると、商品の箱がそのまま入っていました。

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箱の中には、発泡シートに包まれたKVMスイッチ本体が手前に、付属品が奥に分けて収められていました。

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中身を確認すると、写真の下側にはKVMスイッチ本体の背面が見え、左上にはキーボード・マウス接続用のUSB Type-A to Type-Bケーブルが8本、右上にはリモートスイッチボックスと、19インチラック用のマウント金具が同梱されています。
KVMスイッチの背面には、左からHDMIポートとUSB-Bポートのペアが8組並び、操作用ディスプレイへのHDMI出力ポートが1つ、そして電源用USBケーブルを接続する丸形DC 5Vポートが1つ搭載されています。

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すべての付属品を並べた様子です。上段にはUSBケーブルが8本、下段には左から、スイッチ本体用の電源ケーブル(USB-A - 丸形DC)、USB電源アダプター、19インチラックマウント金具とネジ類、リモートスイッチが並んでいます。

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スイッチ本体の側面には、ラックマウント用の金具を固定するためのネジ穴が3箇所あり、付属のマウント金具により19インチラックへの設置に対応しています。

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前述のように19インチラックへのマウントができる製品ですが、スイッチ本体の底面にはゴム足が取り付けられており、ラックの棚などに直接置くこともできます。また、サイドウォールパネルのフックなどに引っ掛けて固定することも可能な構造になっています。

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スイッチ前面の俯瞰です。入力用のUSBポートが4つ並び、リモコン接続用端子、そして8つの切り替えボタンが配置されています。

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切り替えボタン部分の拡大です。リモコン接続端子はmicroUSBタイプで、ボタンはタクトスイッチ方式のため、押し込んだままの状態を保持するものではありません。電源投入後は、それぞれのボタン左下にある数字部分の白色LEDで、どのポートがアクティブかを視認できます。(外観からはLEDインジケータの存在がわかりません)

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正面左側の拡大です。キーボードやマウスは、前面の4つのUSBポートのいずれかに接続します。ただし、取扱説明書が付属しておらず、なぜポートが4つあるのか、どのような使い分けを想定しているのかは不明です。

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リモートスイッチです。microUSBケーブルでスイッチ本体と接続する仕組みですが、今回の個体ではこのリモートスイッチがまったく機能しません。ボタンを押すと、リモコン上面のLEDインジケーターは点灯して切り替わるものの、スイッチ本体側のインジケーターは変化せず、PCの切り替えも行われません。LEDが点灯することから、通電とボタン自体の動作はしているようですが、本体との通信がうまくいっていないと推察されます。

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こちらは、20年(以上)トラブルなく使用してきたCOMPAQ製KVMスイッチの前面です。19インチ幅の大型筐体で、非常に重量のある製品です。正面にはI/Oは無く全てが背面に集中しています。

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COMPAQ製KVMスイッチの底面および背面です。背面には、D-Sub 15ピンとPS/2ポートが並び、その古さを感じさせます。電源はAC100Vを直接入力するタイプで、内蔵の電源ユニットも重量の一因となっています。

新しいKVMスイッチは19インチラックの背面側にマウントしました。本来であれば、リモートスイッチをラックの前面に設置し、簡単に切り替え操作が行えるはずでしたが、リモコンが機能しないため、1メートル以上手を伸ばして本体の切り替えボタンを押さなければならない状態です。以前使用していたCOMPAQ製のスイッチは、キーボードのホットキー/ショートカット操作により、ディスプレイ上に切り替え画面を表示し、矢印キーで簡単に操作できました。こうしたホットキーによる切り替え機能は多くのKVMスイッチに搭載されていますが、今回の製品にはマニュアルが付属しておらず、その有無すら確認できていません。現在販売店に問い合わせ中ですが、今のところ返答はありません
こうした点から、品質管理およびサポート体制に不安があり、「がとらぼ」としては本製品の購入はおすすめできません。
問い合わせに対する応答に1週間ほどかかったものの、リモコンを再送するとのことです。

AliExpressには、もう1つの選択肢として1万円強程度で購入可能な8入力対応のHDMI/USBタイプKVMスイッチもあります。こちらはホットキーによる切り替えに対応していることが確認されています。ただし、先にそちらを注文した際には、残念ながら発送されなかったため、やむなく今回の製品を購入したという経緯があります。

2025年5月15日追記: (以下2枚の画像)

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リモートスイッチの新しいもの(正常品と期待されるもの)が送られてきました。丈夫なプチプチの封筒に入っていました。写真は封筒の裏面です。

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実際には白いビニールの内袋に包まれていました。新しいリモートスイッチはもちろん応答のないリモートスイッチと見た目はまったく同じです。
このリモートスイッチをKVMスイッチ本体のmicroUSBポートに接続したところ、スモートスイッチのボタン押しに応じてKVMスイッチの番号のインジケータの点灯箇所が移動し、正常にPCの切り替えが行われました。問題は解決したといえます。ホットキー・ショートカット操作によるPC切り替えについては、このKVMスイッチは対応してないようです。

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