Raspberry Pi用のPlexメディアプレーヤーRasPlex 前編

RasPlexはPlex用のマルチメディアプレーヤーでRaspberry Piシリーズで動くもの。Plex専用なのでPlexのサービスを使っているか自前でPlex Media Serverを建てている人にしか関係ない。音楽再生だけではなく動画再生などもできる。
一応、RasPlexは完全無料。

RasPlexはイメージファイルのダウンローダー兼microSDカードへのイメージ焼きプログラムをダウンロードする。
Windows版とLinux版ではダウンロードしたプログラムを管理者権限で起動する必要があるみたい。
少なくともLinux版では通常ユーザー権限で起動するとRasPlexのイメージファイルのダウンロードはできるけどmicroSDカードの書き込みはできない。怪しげなツールを管理者権限で起動するのはイヤなのでイメージファイルだけダウンロードできれば良いという考え方はあると思う。microSDカードへの書き込みは普段使っているツールやコマンドで構わない。

インストール

microSDカードにイメージファイルを書き込んでRaspberry Pi Zero W (以下RPi0W)に挿す。終わり。
それとUSBポートにキーボードを接続してRPi0Wに電源を投入。マウスは手持ちのものは認識しなかった。また、起動後の設定を見ると初期値はマウス・タッチデバイスが無効になっているようなので設定するまで使えないのだと思う。
キーボードの操作は基本的にはのカーソルキーと[Enter][Esc]を使う。文字打ちは設定では無線LANの設定(やBluetoothも?)くらいかと思われる。なお、フルキーボードでは右端のテンキーは使えない。

初期設定

以下、画面を見ながらキーボードで操作するものとする。

RasPlex 1
画面中央にRasPlexのロゴが表示される。最初の起動は結構モタモタ感あり。

RasPlex 2
Open PHTの表示に変わる。PHTはPlex Home Theater(プレックスホームシアター)の略。

RasPlex 3
暫く待つ。

RasPlex 4
右下の[Next]がオレンジ色であることを確認して[Enter]キーを押す。

RasPlex 5
無線LANの設定。カーソルキーので接続したい無線LANのAPのSSIDにフォーカスさせて(薄い色が付く)から[Enter]
上の画像ではelecomで始まるSSIDのAPにフォーカスさせようとしている。

RasPlex 6
無線LANのPSKを入力する。カーソルキーで画面上の文字に合わせて[Enter]で入力するか、キーボードで文字を入力する。フルキーボードの右端のテンキーでの数字入力はおそらく出来ない筈。
入力が完了したら一番下の[Done]にカーソルを合わせてキーボードの[Enter]キーを押す。

RasPlex 7
右下にNetwork Errorが表示されるかもしれないが、上の画像の赤枠部分のようにIPアドレスが表示されて状態が「online」になれば無線LANの接続は成功している。

RasPlex 8
右下の[Next]がオレンジ色であることを確認して[Enter]キーを押す。

RasPlex 9
SSHとSambaのサービス設定は好みで。
SSHは必要なければ停めておいた方が良いかも。
右下の[Next]がオレンジ色であることを確認して[Enter]キーを押す。

RasPlex 10
画面のキャリブレーションは最近の液晶モニターを使用しているならおそらく行う必要はないかと思われるが、表示が上下or 左右に潰れている・伸びているとか表示位置がズレているなど異常であるならカーソルを[Do Calibrate.]に合わせて修正画面へ。(この記事で表示は正常であるとする)
右下の[Next]がオレンジ色であることを確認して[Enter]キーを押す。

RasPlex 11
RasPlexをPlexアカウントに紐付けたいので[Sign in to Plex.]にカーソルを合わせて[Enter]キーを押す。

RasPlex 12
画面中央に大きく4文字程度表示されるのでメモするか憶える。
その上にURLが表示されているのでPCやスマホなどのブラウザで表示する。

RasPlex ブラウザ1
(ブラウザの画面)
Plexのアカウントを持ってしないならGoole, Facebookアカウントを利用して或いはメールアドレスを使用してPlexアカウントを作成する。既にPlexアカウントを持っているならそれで認証する。アカウント作成方法についてはこの記事ではこれ以上触れない。
既にPlexにログインしているならこの画面は表示されずに次の画面が表示される筈。

RasPlex ブラウザ2
(ブラウザの画面)
文字入力画面が表示されるので先ほどの4文字ほどを入力する。
その下の[LINK]をクリックする。

RasPlex ブラウザ3
(ブラウザの画面)
設定中のRasPlexがPlexのアカウントにリンクされる。これでPlex本家のサービスと自前のPlex Media ServerがあればそれらにRasPlexが接続できるようになる。
ブラウザにはもう用が無いので閉じる。

RasPlex 13
リンクが成功するとRasPlexの方も自動的にサインインしたという画面に変わる。
[OK]で[Enter]キーを押す。

RasPlex 14
いきなりだがプリキャッシュの確認が出る。RPi0Wは非力なボードなのでプリキャッシュしておきたい。
カーソルキーので[Start precacheing]にフォーカスして[Enter]キーを押す。

RasPlex 15
プリキャッシュの対象の選択画面。上の画像でrouterと表示されてるのは「がとらぼ」の中の人の自前のPlex Media Server。plex.tvはPlexの公式サービスのサーバー。自前でPlex Media Serverを建ててるならそれを選べば良いし、自前が無いならPlex公式だけキャッシュしておけばよいかと。
カーソルキーのでキャッシュしたいサーバーにフォーカスして[Enter]キーを押す。

RasPlex 16
キャッシュ中の画面。暫く待つ。

RasPlex 17
終わったら、右下の[Next]がオレンジ色であることを確認して[Enter]キーを押す。

RasPlex 18
以上で初期設定は終わり。
右下の[Next]がオレンジ色であることを確認して[Enter]キーを押す。

後編に続く
関連記事:

音楽プレーヤー Plexamp

PlexAmp 1

2日ほど前にPlex Labs (Plexの社員による余暇を使った活動?)からWindows 7以上とmacOS 10.9以上向けにPlexampという小型の音楽プレーヤーがリリースされた。
PlexやPlex Media Serverに接続するタイプのメディアプレーヤーではあるようだけど、広告が表示されるとかPlexの有料アプリに誘導されるというのは今のところはないみたい。(Ver.1.0.0)
とりあえず期待半分不安半分でインストールしてみた。

PlexAmp 2
Plex LabsのページからWindows用 or Mac用をダウンロードする。
今回はWindows用。
ダウンロードしたファイルはインストーラー型なので起動する。
と、何の確認も無くいきなりPlexampがインストールされてしまう。そういうのはいかんですよ。

PlexAmp 3
で、ファイアウォールの確認画面が出る。
LAN内にPlex Media Serverが居るのでとりあえずプライベートネットワークの方だけ許可する。
確認してないけど、LAN内にPlex Media Serverが居なくて且つインターネット側のPlexに接続できないとサーバー無しの迷子になると思われるので、パブリックネットワークを許可しないとダメかも。
Plexまたはメディアサーバーへの接続はPlexアカウントで紐付いて自動で行われる(筈)。

PlexAmp 4
プレーヤー名(識別用?)はおそらく動いているWindowsのPC名が初期値として入っているかと。
これが「デバイス名」としてPlexまたはPlex Media Serverに接続する。
[SIGN IN]を押す。
ブラウザが起動する(筈)。

PlexAmp 5
ブラウザにPlexのログイン用の画面が表示される。Goole, Facebookの認証が使えるがメールアドレスの方が無難だと思う。

PlexAmp 6
メールで認証する場合はPlex自体を初めて利用するなら上の画像のようにメールアドレスと希望のパスワードを入力して[SIGN IN]を押す。既にPlexのアカウントを持っているなら[SIGN IN]の下にあるsign up with emailから。

PlexAmp 7
ログインできたらこのような画面が出るのでブラウザを閉じる。

PlexAmp 8
デスクトップ上にPlexampの小窓が表示される。 Plexアカウントに紐づくPlex Media Serverがあるなら自動的に接続されてサーバにある楽曲が表示される。
メディアサーバ無しの場合はどうなるか不明。
おそらくWindows用のPlexamp (v1.0.0)の窓は初回起動時だけはデスクトップ中央から移動できない状態で開く(バグ?)。Plexampを開き直すとデスクトップ上を移動できる窓になるかと。
表示されている楽曲リストはどういうルールで表示されるのかよくわからない。

PlexAmp 9
右下のリストボタンで何かのリストを表示させるか左下のにアーティスト名などを入力して検索する。どちらにしても何が表示されるかよくわからない。
デタラメにポチポチやったら上の画像のようにアルバムを表示させることができた。が、トラックの表示ルールがよく解らなくて、全部表示されるかと思えば一部しか表示されなかったり。

PlexAmp 10
楽曲の再生中。マウスカーソルをPlexampの窓上に置かなければこんな感じ。
マウスカーソルをPlexampの窓上に置くと操作用の表示が出る。

PlexAmp 11
メニューはWindowsデスクトップの右下からPlexampのアイコンを右クリックで表示される。
上の画像で男性の黒い服の部分に[VIZ]と表示されているのをクリックするとアルパムの写真の表示からビジュアライザーに切り替わる。戻すのも同じ。

PlexAmp 12
ビジュアライザーの静止画。再生中は音に反応して?動き回る。ウザいのでビジュアライザーは無しかな。ビジュアライザーの種類はデスクトップ右下のアイコン右クリックで表示されるメニューの[Visualizer]で変更できる。

無料で使える?コンパクトな音楽プレーヤーが手に入るかと喜んだが、UIがどうしようもなく使いにくいというか全く意味不明。
メニューの階層を無くしたいのかもしれないけど、何を押したらどう進むというルールが解らなくては使い物にならない。
特に一覧が全部表示されずに一部だけというのはもどかしくてイラっとくる。

まだバージョン1.0.0ということで改良されるとは思うけど早くなんとかして欲しいところ。
あと、Windows版かっこ悪すぎというか「素敵」がカケラもない。Windowsそのものが呪われてるのでなにやってもカッコ良くならないか・・・

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