Windows10 テレメトリ送信 もっと停めたい

Windows10のテレメトリ系の情報送信は何としても止めたい人が多いはず。
「がとらぼ」でもこれまで幾つか関連記事を書いているけど根本的に停まってないんじゃね?という声もある。

そこで、今回はもう少ししっかり情報送信を停めたい。

レジストリの変更

先ずはテレメトリー グループポリシーをレジストリ変更で停める。

対象: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\DataCollection\AllowTelemetry
値: 0

64bit Windows用?
対象: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Policies\Microsoft\Windows\DataCollection\AllowTelemetry
値: 0

レジストリエディタの操作1
[Win]+[R]でコマンド実行画面を開く。
テキストボックス「名前(O):」に regedit と入力して[OK]を押す。

レジストリエディタの操作2
レジストリエディタが開いたら左のツリーで「HKEY_LOCAL_MACHINE」→「SOFTWARE」→「Policies」→「Microsoft」→「Windows」→「DataCollection」を辿る。
レジストリエディタ最下行の表示が「コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\DataCollection」であることを確認する。なお、日本語環境では \ は ¥ と表示される。 ツリーの右側で「AllowTelemetry」を見つけ、その行を右クリックして「修正」を選択する。
値のデータを「0」にする。[OK]を押す。

以下同様にレジストリエディタで変更

カスタマーエクスペリエンス向上プログラム グループポリシーの無効化。

対象: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\SQMClient\Windows\CEIPEnable
値: 0

AITグループポリシーの無効化。 (Application Impact Telemetry)

対象: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\AppCompat\AITEnable
値: 0

問題ステップ記録ツール グループポリシーの無効化

対象: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\AppCompat\DisableUAR
値: 1 (※対象がDisableUARなのをDisableにするので1で良い)

アプリによる広告IDの使用を無効化

対象: HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\AdvertisingInfo\Enabled
値: 0

レジストリエディタを触るのが嫌いな人向けにレジストリファイルを用意。

それぞれのリンクをダウンロードする。テキストファイルなので一応メモ帳などで中身を見て、上に書いてあることと関係ない内容が書かれていないか確認。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックで実行する。レジストリエディタから警告が出るが(確認済みなので)無視して進める。

タスクスケジューラの変更

対象: Microsoft\Windows\Application Experience\Microsoft Compatibility Appraiser
操作: 無効化

対象: Microsoft\Windows\Application Experience\ProgramDataUpdater
操作: 無効化

タスクスケジューラの操作1
スタートボタンを右クリックして「コントロールパネル」を選択する。

タスクスケジューラの操作2
コントロールパネルで「管理ツール」を選択する。

タスクスケジューラの操作3
管理ツールで「タスク スケジューラ」を選択する。

タスクスケジューラの操作4
タスク スケジューラの左のツリーから「Microsoft」→「Windows」→「Application Experience」を辿る。
中央の「Microsoft Compatibility Appraiser」と「ProgramDataUpdater」を選択する。(同じ階層なので)

右の「無効化」を押す。

タスクスケジューラの操作5
中央の「Microsoft Compatibility Appraiser」と「ProgramDataUpdater」の状態が「無効」になったことを確認する。

以下同様にタスク スケジューラで変更

対象: Microsoft\Windows\Autochk\Proxy
操作: 無効化

対象: Microsoft\Windows\Customer Experience Improvement Program\Consolidator
操作: 無効化

対象: Microsoft\Windows\DiskDiagnostic\Microsoft-Windows-DiskDiagnosticDataCollector
操作: 無効化

WAP プッシュ メッセージ ルーティング サービスの停止

対象: サービス dmwappushservice
操作: 停止 & 無効化

タスクスケジューラの操作1
スタートボタンを右クリックして「コントロールパネル」を選択する。

タスクスケジューラの操作2
コントロールパネルで「管理ツール」を選択する。

サービス停止の操作1
コントロールパネルで「サービス」を選択する。

サービス停止の操作2
サービスで「dmwappushsvc」の行を選択し、右クリックでプロパティを表示する。

サービス停止の操作3
「サービスの状態」が停止でなければ[停止]を押す。
「スタートアップの種類」が「無効」以外であれば「無効」にする。
[OK]を押す。

これで勝手に通信しようとする動きが殆どなくなるのでパケットキャプチャして眺めていてもLAN内に他の機器がいなければかなり静か。逆にいえばそれまでダッダカダッタカよくもまぁそんなに送りたがるなぁと感心するくらい通信の試みがいっぱい記録されていた。(「がとらぼ」の他の記事の内容を適用していない状態での話)

なお、レジストリ変更は間違った操作をするとシステムに異常を発生させたり使えなくなるなどのトラブルの元となるので慎重に。
また、この記事の内容を実施してもWindows Updateを実行するなどでいつのまにか設定がMicrosoft好みに変更される(元に戻される)可能性があるので念のため。

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