古い車の近代化改修 低グレード車をフロアの静音施工で超高級車並みの静けさに 前編

古い車の近代化改修 低グレード車をフロアの静音施工で超高級車並みの静けさに 前編

これまでに、車内後部のラゲッジスペースの床と側面のタイヤハウス周り、前後左右のドア、リアゲート、ボンネット内側、フロントフェンダーおよびタイヤハウス周りの静音化は完了しています。今回は、車の静音化における大本命とも言えるフロアの施工を行います。 リアゲートのように重量を大きく増やせない部位や、ボンネットのように厚みを確保できない部位では、制振材を控えめに貼ったり、ラゲッジスペース床以外には遮音シートを貼らないといった省略をしてきました。しかし、今回は重量を気にする必要がなく、なおかつ完全に見えなくなる床下の施工です。そのため、施工可能な面積の95%以上に制振材と遮音シートを貼る方針としました。 一方で、当初は追加を予定していた吸音材・断熱材については、メーカー施工済みであることが判明したため、既存の素材をそのまま活かすことにしています。
すでに「古い車の近代化改修 ラゲッジルームの遮音」で後部ラゲッジエリアの床は施工済みです。そのため、今回のフロア施工範囲は、フロントのダッシュボード下からリアシート下までの床となります。

後席の取り外し

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うちの車の後席は折りたたみ式で、座面下にはロック用のフックがあり、固定されているのは脚部分のみという構造です。

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後席シート下の脚には樹脂製のカバーが取り付けられています。

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後席シートを足元側へダイブさせると、床の4箇所にフックがかかる固定部が現れます。取り外したシートはラゲッジスペースに置く予定のため、汚れ防止として新聞紙を敷いています。

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シート固定用のフックがかかると、シートはロックされて外せなくなります。そこで、シートをダイブさせ、座面下に木片などを置いてから再び持ち上げることでロックを回避します。

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シート脚の樹脂カバー1つ目は、下膨らみ部分を左右に広げ、下側から捲るように持ち上げます。上部には爪があるため、上側から無理に剥がそうとすると破損します。樹脂カバーは硬めなので、左右に広げる際はやや力が必要です。

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内側のカバーは、下側の膨らみ部分を内側に寄せてから、上に持ち上げるように捲ります。こちらは上部の爪の構造が異なり、スライドして外れるタイプです。いきなり捲らず、爪が外れた感触を確認してから作業します。左右それぞれの脚で同様に行います。

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2つの脚の固定部は同じ構造で、中央下部に皿付きのひっかけ金具があり、その左右斜め上に14mmのナットがあります。取り外すのは、この14mmのナットです。

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2本のナットを外したら、そのままシートを上方向に引き抜くことで完全に取り外せます。折りたたみ式のシートは比較的軽いため、持ち上げ作業はそれほど苦になりません。

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外したナットは、元のネジ穴に軽く挿しておきます。こうすることで、ネジの紛失や誤ったネジを使ってしまったりネジ穴を塞いでしまうミスを防げます。強く締める必要はありません。

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ラゲッジスペースはすでに静音施工済みで、今回の作業対象外です。そのため、外したシートは裏返してラゲッジスペースに置いておきます。写真は片側のシートのみ置いた状態です。

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リアの左右のシートを外した状態です。足元のマットも取り外しています。

前席の取り外し

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写真は車両左側の助手席です。すでにサイドシルのカバーを外しているため、ケーブル類が露出しています。前席シートは2本のレール上に載っており、前後それぞれが床の桟に固定されています。写真ではシートを最前端までスライドしており、後側レールの固定部にアクセスできる状態です。前側を作業する際は、逆に最後端までスライドさせます。

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シートを最も後ろまでスライドさせ、前側レールの固定部を確認しています。フロントシートのレールを固定している4本(2席で8本)のネジはトルクス形状のように見えますが、材質が硬いため、8mmの六角レンチでも取り外し可能です。

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レール後側の固定部です。後端には樹脂カバーが付いており、柔らかめなので捲るだけで外れます。ただしツメがあるため、破損させないよう注意が必要です。カバーを外すと固定ネジが現れます。
シート固定ネジを外しても、すぐにシートを取り外してはいけません。フロントシートには安全装置関連のケーブルが接続されており、エアバッグ誤作動を防ぐための手順が必要です。(次)

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バッテリーのマイナス端子を外し、ケーブルが再び端子に触れないよう結束バンドなどで固定します。念のため、端子自体にビニールテープを巻いておくとより安全です。

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シート下のコネクタを外します。黄色のケーブルは安全装置系統と思われます。まず白いコネクタを外しますが、ツメをしっかり押し下げることで抜くことができます。黄色のコネクタはやや構造が複雑です。

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黄色のコネクタは、見えにくい奥側に穴があり、そこへ細めのマイナスドライバーを挿して押しながら、外筒を引き抜きます。このとき、内筒側もしっかり保持し、ケーブルを引っ張って断線させないよう注意します。構造が分かっていれば難しくありません。

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これでシートを持ち上げ、車外に運び出せます。背もたれは最前(後ではありません)まで倒し、ヘッドレストは最下端まで下げるか取り外します。レールが突出しない位置にスライドさせ、ドアや開口部に当てないよう慎重に車外へ出します。
うちの車では助手席シート下に車載ジャッキが固定されているため、これも取り外します。ジャッキの設置位置は車種によって異なるため、あくまで参考程度です。

ここまで、椅子を外すのは1時間もかかっていません。もっと時間がかかるかと思っていました。
中編では引き続きフロアを剥き出しにするまで車内のモノを取り除きます。

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