PoEで電源供給したい

以前からPoE対応の機器を持っていながら自宅ではPoEで電源供給をしたことがない。昔は高かったから最初から諦めてたんだけど、今はまるで状況が違う。何か買ってみたいかなと思って探してみた。例によってAliExpressね。

PoE対応L2SW

TuoTaiDa TTD-4POE/G-S

TuoTaiDa TTD-4POE/G-S
閲覧時の販売価格がUS$52.83と少しお高い印象。
アップリンク込みで5ポートのL2SWでPoEで給電できるのは4ポート。付属ACアダプタのPoEへの電源供給力は入力AC220VでDC48V 2Aの120W???とのこと。日本の一般家庭の100V環境で使えるのかしら?
ACアダプタの電源ケーブル接続部は3Pソケット(IEC 60320-C13)のメスになっているので付属のケーブルのコンセント側プラグが日本のコンセントに合わなければどこのご家庭にも余ってるケーブルを使えば良さ気。
10/100/1000Mbps対応

SSC-SPOE108

SSC-SPOE108
閲覧時の販売価格がUS$23.68とかなり安いがタイムセールで26%引きになっているので通常はもう少し高いのかな。
8ポートのL2SWで10/100Mbps対応。PoEで給電できるのは6ポート。付属ACアダプタのPoEへの電源供給力は110Vで65Wとのことなので接続機器の消費電力はMax50W程度で予定しておくのが無難かな。1ポートあたり8W程度になるので家庭レベルならまぁ十分なんじゃないでしょうか。ただ、見た目が安っぽすぎるのが難点。ACアダプタの電源ケーブル接続部は3Pソケット(IEC 60320-C13)のメスになっているので付属のケーブルのコンセント側プラグが日本のコンセントに合わなければどこのご家庭にも余ってるケーブルを使えば良さ気。

SSC-POE112

SSC-POE112
閲覧時の販売価格がUS$39.99だが、タイムセールで7%引きになっているので通常はもう少し高いのかな。
12ポートのL2SWで10/100Mbps対応。PoEで給電できるのは10ポート。AC220-240Vで150Wということになっているので日本の100V環境では使えないのかしら?
それよりも、上の画像のようにビルトインパワーだと書いてあって電源部にIEC 60320-C13のソケットも見えているのに、本体背面画像を見るとDC INと書いてあってACアダプタを接続するポートしか見えない。この製品はあまりに謎すぎるので買わない方が無難かな。

GXCOM TS6216P-2G-1F

GXCOM TS6216P-2G-1F
16ポートのL2SWで10/100Mbps対応がPoE対応。アップリンク用?の2ポートが1000Mbps対応。他にSFP光ポートが1つ付いているらしい。本当ならなかなか豪華。
背面は電源スイッチと3Pソケット(IEC 60320-C13)のメスとアース、冷却ファンが2つ(あるように見える)。
PoEの出力は15.4W/30W IEEE802.3af/atとなっているのでポートあたりそれぞれの規格の最大電力供給できる筈。
ただし、PoEは全部で250Wまでとのことなので802.3afなら全ポートで最大の15.4Wを使える計算になるが802.3atでは全然足りないので約半分のポートを塞がないとポートあたりの最大電力を使えないことになる。まぁ普通はそんな電力食う機械を大量につながないだろうけど。
19インチラックマウントの1Uタイプでマウント用金具が付く。本体の幅は19インチより短くてマウント金具で届かせるタイプ。
実質剛健で凄くまともそうに見えるんだけど、見た目を裏切ってくれるのが中華のクオリティなのであまり信頼はしないで買って試してみるのが良さそう。

PoEインジェクタ・スプリッタ

ノーブランドPoEインジェクタ・スプリッタ

ノーブランドPoEインジェクタ・スプリッタ
閲覧時の販売価格がUS$1.20だが、タイムセールで10%引きになっているので通常はもう少し高いのかな。
インジェクタ兼スプリッタらしいが、素通しのようなのでそうなんでしょう。インジェクタとして使用する場合は48V対応のACアダプタなどが別途必要なので実質スプリッタ専用だと思っておいた方が良い。
電源コネクタは5.5x2.1mm

Cdycam POE70

Cdycam POE70
閲覧時の価格がUS$0.93-1.86でタイムセールで25%引きになっているので通常はもう少し高いのかな。
こちらもスプリッタだが素通しタイプなので非常に安い。2つ入っていて1本はインジェクタ、もう一方がスプリッタという扱い。電源のコネクタはそれぞれオスとメスになっている。素通しだからどうでも良いと思うんだけど。おそらくPoEのSWを使わないの前提という商品っぽい。
電源コネクタは5.5x2.1mm

PoEスプリッタ

Cdycam POE4812

Cdycam POE4812
閲覧時の価格がUS$6.29-8.99でタイムセールで10%引きになっているので通常はもう少し高いのかな。
こちらはスプリッタなのでLANケーブルを通じて送られてきた電源だけ別に取り出す用。PoE非対応の監視カメラなどを接続する際に使用する。
一応リップルフィルタも付いてるよというのがウリらしい。
電源コネクタは5.5x2.1mm

ノーブランド KAT-P21

ノーブランド KAT-P21
閲覧時の販売価格がUS$8.00。
屋外用の防雨暴風ケースに入ったスプリッタ。屋外にPoE非対応の監視カメラを付ける場合に使用する。
IEEE802.3af/at対応
10/100Mbps対応
電源 Input: 37-57V, DC output: 12V/2A
本体の外蓋に簡体字で「安防专用」(セキュリティ専用?)と大きく書いてある(樹脂の凹凸)ので凄くかっこ悪いのが注意点。

PoEインジェクタ

ノーブランドPoEインジェクタ

ノーブランドPoEインジェクタ
閲覧時の販売価格がUS$2.99 - 4.99。購入時はプラグの形状を選択する。日本の家庭用コンセントの形状ならUS Plugを選択。選択を間違えて購入すると当然コンセントが刺さらないということになる。
PoE給電付きのSWを持ってないという場合に家庭用コンセントに挿してPoE電源を供給するインジェクタ。上の画像のPOEと書かれている側が給電される。
Input: 100-240V 50/60Hz
Output: 48V-0.5A

zhangqing ZQPOEGI008-48V 60W

zhangqing ZQPOEGI008-48V 60W
閲覧時の販売価格がUS$39.00でタイムセールで17%引きになっているので普通はもう少し高い。日本への送料は無料。
8ポートのPoEインジェクタ。電源アダプタ付き。
8ポートで供給が最大60Wなので単純に割ると7.5Wとなり規格(IEEE802.3af)の数値の半分しかないわけではあるが、実際には省電力の機器が多いだろうから全部のポートが埋まっても少し余裕くらい(ポートあたり5W以下だと焦るけど)。
IEEE802.3af/at対応
10/100/1000Mbps対応 、ギガビット対応のが欲しいという人向け。
付属のACアダプタ用のプラグは日本のコンセントに合わないかもだけど家に余ってるのを使えば問題ない筈。

zhangqingは他にもっと安い価格で側面にケーブルを挿すタイプの8ポートを出してるけど両側面にケーブル挿すと場所取るんだよね。

zhangqing ZP-POE-24-48V120W

zhangqing ZP-POE-24-48V120W
閲覧時の販売価格がUS$114.00でタイムセールで5%引きになっているので普通はもう少し高い。日本への送料は無料。
19インチラックマウント用の1Uパッチパネル風の24ポートPoEインジェクタ。電源付きでこのお値段はありがたい。
ただし、付属の電源アダプタでの供給は最大120Wということなので単純に割ると1ポート5Wとなり制限は大きめ。昨日紹介したFanvilのIP電話機なら全ポート繋いでも余裕かな。
パネルの上列が非PoEのLan側。パネルの下列が電源供給がされる側。
IEEE802.3af/at対応
10/100Mbps対応

安いんだけど、中身が粗悪だったときに怖そうなのよね。とくにL2SWなどは大きな電力を扱うので粗悪だと燃えるとか接続している機器を壊すとかありそう。よく考えて購入したい。



新しいIP電話機を安く買いたい

個人的に利用している卓上電話機は何度か関連の記事も書いているCiscoの 7961G。アメリカのドラマとかでよく出てくる濃いグレーのシリーズの1機種。販売開始から干支が一周以上回っているのでかなり古い。そろそろ新しいのが欲しいかなと考えている。
IP電話機も昔とは違いかなり安くなってきているので、汚い中古とかリファビッシュ品だとにかは目もくれず新品を狙いたい。

条件
  • SIPプロトコルに対応していること。
  • 電話機の予算は上限1万円とする。US$1が112円なら1万円は約US$90ね。送料は別。
  • IP電話機は、企業などでの大量導入が多くその場合はPoE給電が当たり前という部分があり、ACアダプタも利用可能だけど別売りねというのが多い。今回は電源についてはPoEにしろACアダプタにしろそれは別予算とする。
  • 受話器はハンドセットでもヘッドセットでも可とするが、別売りの場合はその価格を本体価格に合算。
  • 液晶表示はモノクロでもカラーでも可。

Fanvil F52

Fanvil F52
価格: US$37程度
表示: 大きさ不明 128x48px モノクロ液晶
言語: 8ヶ国語、日本語非対応
電源: ACアダプタ 5V/1A 付属
コーデック: G.711a/u, G.723.1, G.726-32, G.729AB, G.722
ネットワーク: 10/100Mbps
備考: 2 SIP Lines
Fanvilの現行モデルではなく、違うブランドで売られていることもあるよう。チャレンジャー以外は手を出さない方が無難かも。

Fanvil X3S

Fanvil X3S
価格: US$37程度
表示: 2.4インチカラー液晶 320x240px
言語: 12ヶ国語以上、日本語対応
電源: PoE   ACアダプタ 5V/600mA 付属しないので注意
コーデック: G.711a/u, G.723.1, G.726-32, G.729AB, G.722
ネットワーク: 10/100Mbps
備考: 2 SIP Lines
エントリーモデル(Xシリーズの下から2番め)ながら極端な安っぽさもなく十分な機能を持ち合わせる。個人や小規模オフィスならこれで十分。

Atcom CT10

Atcom ct10
価格: US$40程度
表示: 大きさ不明 132x52px モノクロ液晶
言語: 8ヶ国語、日本語対応は不明
電源: ACアダプタ 5V   (PoE対応はCT11なので注意)
コーデック: G.711a/u, G.726-32, G.729AB, G.722, l16
ネットワーク: 10/100Mbps
備考:
形を見ればわかるようにコールセンターなどで使用するモデル。
1 SIP Lineらしいのでコールセンターのシステムによっては採用できないという場合があるかも。
ハンドセットは付属せず、本体左のRJ9ポートに別売りのハンドセットやヘッドセットを繋いで使用する。コールセンターなら大抵はヘッドセットだろうけど。RJ9そのものの抜き差しはオススメできないのでQuick Disconnect(QD)対応の切り離しケーブルのヘッドセットを推奨。
ヘッドセットはGN, Plantronics, Sennheiser互換で探せば入手困難ということはない筈。ヘッドセットの場合はオペレータ毎にマイヘッドセットを持つことになるのが普通なので電話機1台に対して複数のヘッドセットを購入することになるかと思われるが、ヘッドセットはUS$10程度から購入できる。日本でブランド指定して購入しようとするともしかすると1つ1万円くらいでボラれるかも。でも業務で使うなら実績不明で安さだけがウリの粗悪なヘッドセットを買うのも考えものかな。

Atcom A11

Atcom A11
価格: US$50程度
表示: 大きさ不明 132x52px モノクロ液晶
言語: 12ヶ国語、日本語対応は不明
電源: PoE  ACアダプタ 5V (A10とA10WはPoE非対応)
コーデック: G.711a/u, G.726-32, G.729AB, G.722, l16
ネットワーク: 10/100Mbps
備考:
個人用を想定したと思われる1SIPモデル。
姉妹モデルのA10W/A11WはWi-Fi対応(それぞれWi-Fi非対応モデル+US$20程度)

Atcom A21

Atcom A21
価格: US$55程度 (PoE非対応のA20も実売価格はほぼ同額)
表示: 大きさ不明 132x52px モノクロ液晶
言語: 12ヶ国語、日本語対応は不明
電源: PoE  ACアダプタ 5V/1A (A20とA20WはPoE非対応)
コーデック: G.711a/u, G.726-32, G.729AB, G.722, l16
ネットワーク: 10/100Mbps
備考: ビジネス用途を意識した2 SIP Linesモデル A10シリーズとの見た目の違いとして右上にラインキーが2つある
姉妹モデルのA20W/A21WはWi-Fi対応

Fanvil X4

Fanvil X4
価格: US$56程度
表示: 2.8インチカラー液晶 320x240px (メイン) と 2.4インチカラー液晶(DSS用)
言語: 12ヶ国語以上、日本語対応
電源: PoE   ACアダプタ 5V/1A 付属しないので注意
コーデック: G.711a/u, G.723.1, G.726-32, G.729AB, G.722, amr, amr-wb
ネットワーク: 10/100Mbps (X4Gは1000Mbps対応)
備考: 4 SIP Lines
エントリーモデルの価格だけどオフィス電話ならこれはもう過分というほど。

Dbl EP-8201

Dbl EP-8201
価格: US$60程度
表示: 大きさ不明 128x64px 液晶
言語: 英語・中国語
電源: PoE   ACアダプタ 12V/500mA 付属しないので注意
コーデック: G.711a/u, G.723.1, G.729
ネットワーク: 10/100Mbps
備考: 4 SIP Lines?
1990年台の多機能電話機を思わせる質感とデザイン。諸元を見る限り4 SIP以外にウリになるものが見つからずコストパフォーマンスも良くないように思える。

VOPTech V01

VOPTech V01
価格: US$60程度
表示: 大きさ不明 128x48px 液晶
言語: 不明
電源: PoE非対応  ACアダプタ 5V/1A
コーデック: G.711a/u, G.723.1, G.726-32, G.729AB, G.722
ネットワーク: 10/100Mbps
備考: 3 SIP + backup sip = 3 SIP Lines?
形を見ればわかるようにコールセンターなどで使用するモデル。ボタンが必要最小限しか無いのでCTI&CRMが充実しているコールセンター向け?
ハンドセットは付属せず、本体底面のRJ9ポートに別売りのハンドセットやヘッドセットを繋いで使用する。ポートが底面ということはQuick Disconnect(QD)のような切り離し式のケーブルでないとオペレータがヘッドセットを替えて使うというのが難しい。RJ9とQDまでのケーブルは常時電話機に接続したまま、QDからヘッドセット部分だけを付け替えて使うということ。この場合はヘッドセットの追加購入時にQDコネクタの互換性に注意を払うこと。間違って違うの買うとQD部分が刺さらない。
また、本体左側面に3.5mmコネクタの穴があってこちらもヘッドセットを接続できるようだが、抜き差しが発生するならこれの使用はオススメできない。コネクタに力が加わるのも良くないし。

Dbl EP-636

Dbl EP-636
価格: US$70程度
表示: 大きさ不明 128x64px 液晶
言語: 4ヶ国語 日本語非対応
電源: PoE非対応  ACアダプタ 12V/500mA
コーデック: G.711a/u, G.723.1, G.729AB
ネットワーク: 10/100Mbps
備考: 1 SIP Line
1990〜2005年頃の電話機を思わせる質感とデザイン。諸元を見る限りウリになるものが見つからずコストパフォーマンスも良くないように思える。

Fanvil X5S

Fanvil X5S
価格: US$75程度
表示: 3.5インチカラー液晶 480x320px (メイン) と 2.4インチ液晶 64x192px (DSS用)
言語: 12ヶ国語以上、日本語対応
電源: PoE   ACアダプタ 12V/1A 付属しないので注意
コーデック: G.711a/u, G.723.1, G.726-32, G.729AB, G.722, amr, amr-wb
ネットワーク: 10/100/1000Mbps
備考: 6 SIP Lines
この価格で何を目指しているのかスペック番長ぶりが凄いが、細かい部分がデタラメなんじゃないかと逆に心配ね。
縦長のDSS用液晶は2色のモノクロらしい。何故かそこだけ下位モデルのX4以下なので注意。

今回はAliExpressで価格の条件に嵌まるものを挙げてみた。Alibabaとか探すともっと面白そうなのが出てくるけど日本で使えないのが多いかな。Wi-Fiの機種はおそらく日本の技適NGなので買わない方が良い筈。
安いけど最後に一応躊躇ためらって欲しいのは以下。
  • Fanvilは中国の深圳の会社らしい。
  • ATCOM Technologyは中国の深圳の会社らしい。
  • DBL Technologyは中国の深圳の会社らしい。
  • VOPTechは中国の深圳の会社らしい。

何故か全て深圳。
ネットワーク機器が中国のメーカーだと怖すぎて手を出しにくいよね。



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