Windows 10を旧型ノートPCにクリーンインストールしてみた

古いノートPCにWindows 10をインストール

今回、Windows 10をインストールしようとしているマシンは実はWindows 10がリリースされてから長い間Windows 10が正常に動いていたノートPC。(例の新品で23000円だったAcerのAspire E1-531-H82C = 上の画像) もちろん、このノートPCには過去にWindows 10を何度かクリーンインストールもしていた。様々なディストリビューションのLinuxを入れて試したりもした。ただ、少なくともここ1年はWindows 10は入っていなかった。だから、Windows 10が最後に使えてたのは新しくて2018年春の1803(RS4)か、古くて2017年秋の1709(RS3)だと思われる。
今回は2019年5月にリリースされた1903(19H1)をインストールする。つまり、1809(RS5)は完全にスキップ。最後に動いていたバージョンによっては1803もスキップとなる。

これまでノートPCに入っていたLinuxをすべて消してWindows 10を入れるのでクリーンインストールとなる。例によってWindows 10のイメージファイルはhttps://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10ISOで貰ってくる。

古いノートPCにWindows 10をインストール 1

が、ここで問題。ダウンロードしたイメージファイルのサイズが微妙に大きい。日本語64bit版で4.5GiBある。つまり4.83GBなので1層のDVD-Rには入らない。オーバーバーンでもムリ。2層のDVD-Rなら入るのだが、メディアを持っていないしこれの為にわざわざ買うのも馬鹿らしい。(ノートPCは古いものの一応ドライブはDL対応)
2019年5月末現在ではまだダウンロード可能な1809はさらにサイズが大きくて日本語64bit版で4.9GiBある。

どうするか。

有名な話ではあるが、Windows用に提供されているMedia Creation Toolであれば1層のDVD-Rメディアに余裕で入るサイズのイメージファイルが入手可能。

そこで、ゴニョゴニョしてMedia Creation Toolの1903用をダウンロードして使用する。 Windowsで先程のhttps://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10ISOにアクセスすると最新のMedia Creation Toolをダウンロードするリンクボタンが表示されるのでそれをクリックする。

古いノートPCにWindows 10をインストール 2

または直接ダウンロードするURLを使う。(Windows以外でもDLだけはできる)

1903 (19H1) 2019年5月
https://software-download.microsoft.com/download/pr/MediaCreationTool1903.exe

1809 (RS5) 2018年秋
https://software-download.microsoft.com/download/pr/MediaCreationTool1809.exe

1803 (RS4) 2018年春
https://software-download.microsoft.com/download/pr/MediaCreationTool1803.exe

ただし、おそらく古いバージョンのMedia Creation Toolを実行しても新しい版をダウンロードするように促されるだけだと思われる。上に挙げた1809はまだ利用可能かもしれないが、1803はおそらくNGかと。

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Media Creation Toolを実行して「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択する。
「次へ」ボタンを押す。
「このPCを今すぐアップグレードする」にしたままだと次に実行キャンセルが効くライセンス確認画面まで長い時間待たされて時間をムダにすることになる。

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言語、アーキテクチャ、エディションの選択は殆どの場合に変更する必要がない筈。どうしても変更するなら「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外してから希望のオプションを変更する。
「次へ」ボタンを押す。

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Win10_1903_V1_Japanese_x64.isoがイメージファイルのリンクからダウンロードしたもの。
Windows.isoがMedia Creation Toolで出力したイメージファイル。
Media Creation Toolで出力した1903の日本語64bit版イメージファイルが3.7GiBで約4GBなので片面4.4GiB(4.7GB)のDVD-Rには余裕で入る。

さて、イメージファイルからインストールしたところ、何故か無線ネットワークに繋げられない。このノートPCは有線LAN用のネットワークポートもあるので、それで繋げばネットワークは使えるけど、これノートPCなのよね。無線LAN使えないとノートPCの手軽に移動できる意味半減。

古いノートPCにWindows 10をインストール 6

Windows 10に入っている無線LAN用のデバイスドライバが新しくなって古いノートPCで正常動作しないのかと思ったが、無線LANアダプタのドライバ自体は認識しているようで、Wi-Fiのスイッチもオン/オフをすることができる。(ただし、オンにしても10秒程度グルングルンアイコンが出た後にオフに戻ってしまう)。
「コンピュータの管理」の「デバイスマネージャー」で見ると無線LANのQualcomm Atheros AR5B 125 Wireless Network Adapterには何のマークも付いていないし、正常に認識されているっぽい。ただ、下の方の「ほかのデバイス」という項目にある「基本システムデバイス」の2つにマークが付いている。これが、何なのか「場所」がPCIバスであるということしかわからない。チップセットやバス周りがおかしいか、それ用のデバイスドライバが見つからないのか。もちろん、デバイスドライバは検索しても見つからなかった。Windows 7時代の古い機種なのでAcerのウェブサイトではWindows 10用のチップセット用のドライバの類は提供されてないのよね。

ここで、念の為に無線LANアダプタ(内蔵)が壊れていないことを確認した。LinuxのライブDVDで起動して使ってみたところ、無線LANでインターネットと正常に通信できた。つまり無線LANのハードウエアの故障ではない。

無線LANのハードウエアやデバイスドライバ自体が問題なのではないという今回のような場合は何度か再起動したり、インストールし直すとひょこっと認識することがある。試してみた。
再起動は10回ほど行ったが全く変わらなかった。
Windowsの再インストール(クリーンインストール)は4回めに成功。う~ん、成功率低いなぁ。インストールの終盤、コルタナが「オハコンバンチワ」って喋った直後くらいに無線LANの接続設定の画面が表示された。近く(自分宅)のSSIDのPSKを入力して接続したところ、問題なく進んだ。異常時は無線LANの設定画面がそもそも表示されなかった。 インストール完了後も無線LANは正常に利用できるし、システムを再起動しても「使えなくなった」ということにはならなかった。 ただし、「コンピュータの管理」の「デバイスマネージャー」の表示は異常時と全く同じだった。(おそらくそうだろうなとは思っていたけど)

古いノートPCにWindows 10をインストール 7
と、いうことで、トラブってとんでもなく時間がかかったけど、Windows 10の1903がインストールできた。
とはいえ、不明なデバイスをなんとかしなきゃ気持ち悪いなぁ。

そういえば、Windows 10のインストール時にコルタナが喋るの評判が悪いのか、声を出さないように変更になるって聞いていたけど、おもいっきり喋るじゃんって思ったら、Homeエディションはその対象外だとか・・・このノートPCはオマケで入っていたWindows 7 Home Premiumから得たライセンスなのでHomeなのよね。

関連記事:

おうちのキャッシュDNSサーバをDoTでパブリックDNSサーバと接続

どこのご家庭にもあるキャッシュDNSサーバ。おそらくパブリックDNSサーバとの接続は普通のUDPポート53のやつでGoogleの8.8.8.8とかCloudflareの1.1.1.1とかQuad9の9.9.9.9などが多いかと思われるが、今回はDNS over TLSで接続する。メモを書くまでもなくとても簡単。

使用するDNSサーバは例によってUnbound。

既にある設定が以下のようなものだとする。

/usr/local/etc/unbound/unbound.conf (FreeBSDのports/pkgの配置)
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server:
	verbosity: 1
	interface: ::0
	interface: 0.0.0.0
	access-control: 0.0.0.0/0               refuse
	access-control: ::0/0                   refuse
	access-control: 127.0.0.0/8             allow
	access-control: ::1                     allow
	access-control: 192.168.0.0/24          allow
	access-control: 200d:xxxx:xxxx::/64     allow

forward-zone:
	name: "."

	#CloudFlare
	forward-addr: 2606:4700:4700::1111
	forward-addr: 2606:4700:4700::1001
	forward-addr: 1.1.1.1
	forward-addr: 1.0.0.1

上半分はそのまま、下半分のforward-zone (問い合わせを行うドメイン、今回はインターネットだけ)を変更する。

forward-zoneの name="." は不特定のドメインのこと。つまりインターネット側に問い合わせなければならないドメインについてのセクションを示す。

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forward-zone:
	name: "."
	forward-tls-upstream: yes  #DoT

	#CloudFlare DoT 
	forward-addr: 2606:4700:4700::1111@853
	forward-addr: 2606:4700:4700::1001@853
	forward-addr: 1.1.1.1@853
	forward-addr: 1.0.0.1@853

forward-addrの@xxxはポート番号。普通のDNSであればポート番号は53で、@53となるがこれは普通は省略する。今回はDNS over TLSなのでポート853を使う、なので@853を追加する。それだけではTLSで通信されない(だけでなく名前解決ができなくなる)ので3行目の forward-tls-upstream: yes を忘れない。

Unboundを再起動する。(FreeBSDの場合)

# service unbound restart

他のパブリックDNSサーバを使う

3つだけ挙げる

Google (dns.google)
forward-addr: 2001:4860:4860::8888@853
forward-addr: 2001:4860:4860::8844@853
forward-addr: 8.8.8.8@853
forward-addr: 8.8.4.4@853

Quad9 (dns.quad9.net) このDNSは不正ドメインのブロッキングを売りにしているので注意
forward-addr: 2620:fe::9@853
forward-addr: 2620:fe::fe@853
forward-addr: 9.9.9.9@853
forward-addr: 149.112.112.112@853

IIJ (public.dns.iij.jp)
forward-addr: 2001:300::5@853
forward-addr: 2001:300::6@853
forward-addr: 103.2.57.5@853
forward-addr: 103.2.57.6@853

IIJのパブリックDNSサービス。プロバイダがIIJ以外の人でも利用できる。「DoT、DoHの技術検証のために提供されるβサービスです」とのことなのでDoTを試したいならちょうど良い???
上のIPアドレスは2019年5月26日14:30時点のもの。これ以外があるのか変更があるのかは不明。DoTでは普通ならホスト名を登録するのだが、UnboundではIPアドレス+ポートを登録するので書いたけど、この情報についての責任は持ちません。
このDNSサービスは児童ポルノ対策のためのDNSブロッキングが行われていて今年7月以降に導入予定の「マルウェア対策のためのDNSフィルタリング」は(現在は)行われていないとのことだが、詳しいことは不明。
児ポは置いといて、現状マルウエア以外のブロッキングがどうなっているのかも情報がない。
検閲(覗き見)がイヤでDoT, DoHを使いたいという人と「DNSブロッキング状況がよくわからないサービス」(検閲有り)というのが全くのアンマッチなので、DoT, DoH用は「全くDNSブロッキングをしない」「全体の名前解決件数以外の利用情報を取得しない」を宣言してサービスを提供した方が良いんじゃないかしら。

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