モバイル版のSpeedtestの計測結果を確認しました。
今回は、3大携帯キャリアに限定し、MVNO(仮想移動体通信事業者)は除外しました。また、Wi-Fiや3Gを除外し、LTE回線のみの結果に絞っています。そのためか、docomoの計測データが非常に少なく、参考になりにくい可能性がありますが、ご了承ください。
計測に使用したモバイル端末はAndroidとiPhoneに限り、それらのデータを抽出しています。
昨日のPC版Speedtestの結果とは異なり、今回はデータを分布グラフで表示しています。

NTT docomoの回線を使用したAndroid端末での計測結果です。
下り速度が500Kbps以下の割合は約20%となっており、低速な回線に悩まされるユーザーが一定数いることがわかります。しかし、それ以外では下り12Mbpsから40Mbps程度の速度が得られやすく、比較的安定した速度を維持できるようです。
一方、上り速度は15Mbpsを超えることが少なく、上り通信に関してはもう少し改善が期待されます。

KDDI回線を使用したAndroid端末での計測結果です。
下り500Kbps以下の割合は約11%と、3大キャリアの中では最も低く、不満を感じるユーザーは少なそうです。下り速度のピークは30Mbpsに達し、40Mbpsを超える速度は少し難しいものの、十分な速度が出るようです。
上りに関しては、15Mbps程度までが一般的で、そこまで大きな速度は期待できませんが、安定した通信が可能なようです。

Softbank回線を使用したAndroid端末の計測結果です。
下り500Kbps以下の割合は約24%で、低速に不満を感じるユーザーが多い結果になっています。ですが、それ以外では下り22Mbps程度を記録し、運が良ければ60Mbps近くまで出ることもあるという特徴的な傾向が見られます。
上りに関しては最も優れており、20Mbpsまで出やすい傾向がありますが、30Mbpsを超えることはほぼないようです。

NTT docomoの回線を使用したiPhone端末での計測結果です。
下り500Kbps以下の割合はAndroidと同様に約20%となっており、それ以外のピークは12Mbpsから40Mbps程度と、Android端末とほぼ同じパフォーマンスを示しています。
上りに関しては、20Mbpsには届かないものの、意外と安定して速度が出ることが確認されています。

KDDI回線を使用したiPhone端末の計測結果です。
下り500Kbps以下の割合は約17%で、Androidの結果よりも若干悪いものの、3大キャリアの中では引き続き不満が少ない部類に入ります。下り速度のピークは25Mbpsに達し、運が良ければ40Mbps近くまで出ることもありそうです。
上りについては、15Mbps程度で、Android端末と同様の結果が得られました。

Softbank回線を使用したiPhone端末の計測結果です。
下り500Kbps以下の割合は驚異の約34%で、Androidの結果を上回るほどの低速率に不満を抱えるユーザーが多いと予想されます。しかし一方で、60〜100Mbps程度の高速通信が可能な場合もあり、状況によっては非常に速い速度が出ることもあるため、このばらつきがユーザーを混乱させるかもしれません。
上りに関しては依然として優秀で、20Mbpsまで出やすく、特に1件だけ120Mbpsを超える例も報告されていますが、これは何かの誤測定かもしれません。
こうして結果を振り返ると、KDDIの回線が最も安定しており、全体的に良好な結果を示していると言えます。
Softbankは下り速度に大きなばらつきがあり、運が悪ければ非常に低速、しかし運が良ければ高速という不安定な特性を持っていますが、上りに関しては優秀な結果です。
docomoは安定していますが、他のキャリアと比較するともう少し改善が必要かもしれません。
なお、これらの結果は「がとらぼ」サーバでの計測結果ですが、Speedtest.netのOoklaが提供していたNetIndex(2015年にサービス終了)では、国別の結果も公開されていました。日本は有線回線の速度では優れているものの、モバイル回線速度は他国に比べて遅いとされています。意外にも、中国のモバイル通信速度は日本の2倍ほどの速度が出ており、快適に使用できるようです。日本の通信事業者にはさらなる改善を期待したいところです。
今後も毎月データを集計して、より詳細な分析を行っていく予定です。