既に別の記事にも書きましたが、5月中旬から実家のルーターをSpeedtest.netの計測サーバ(の一つ)として利用しています。日常的にネット回線の速度を測定しているので、そのデータを無駄にしないためにも、一部の結果を公開しようと思います。せっかく得られたデータを共有しないのはもったいないので、今回は計測した結果の概要を公開します。

まず、国内のPCクライアントからの計測結果を紹介します。これにはISPごとの区別をしていません。1万件を超える計測結果を1枚の画像にまとめていますが、そのために多少見にくいかもしれません。細い青線がダウンロード速度、赤い線がアップロード速度を示しています。
700Mbpsを超えるダウンロード速度の結果がないのは、計測サーバがFletsのIPv4 PPPoEを使用しているためかもしれません。しかし、700Mbpsを超えた場合にエラーが発生している様子から推測すると、計測サーバ側のNIC(ネットワークインターフェースカード)の性能が不足している可能性が高いです。この問題を解決するためには、高性能なNICと、それに対応するPCIeスロット付きのマザーボードなど、ほぼ一式の機器を揃える必要があるため、今すぐには難しいかもしれません。

次に、大手ISPの一つであるASAHI NETからの計測結果を見ていきます。ただし、計測データの数自体が非常に少ないため、参考程度にご覧ください。計測結果は日にちごとには分けておらず、24時間分をまとめて表示しています。時間帯による速度の変動が分かるように、計測数の多い時間帯は広い幅で、少ない時間帯は狭い幅でグラフが表示されています。
ASAHI NETの計測結果は、全体的に50Mbps以下のものが少ないことから、非常に優れたISPであると言えるでしょう。ただし、データが少なすぎるため、これが全体の傾向を示しているとは限りません。

中堅ISPの一つであるBIGLOBEの計測結果も見ていきますが、こちらもデータの数が少なく、全体像を把握するには不十分です。特に20時から24時の間に計測が行われていないのが気になります。BIGLOBEの結果を見る限り、特に優れているわけでもなく、かと言って悪いわけでもなく、"普通"という印象を受けます。もう少し特徴が欲しいところですが、このあたりは提供されているサービス内容と一致しているかもしれません。500Mbpsを超える計測結果が出ていない点が少し残念です。

超大手ISPのIIJからの計測結果も見てみましょう。IIJは信頼性の高いサービスを提供していることで知られていますが、こちらの計測データはもう少し欲しかったところです。600Mbpsを超える結果がある一方で、10Mbps以下の非常に遅い結果も多数含まれており、速度のばらつきが大きいです。これは、モバイル利用が含まれているのかもしれません。とはいえ、全体的には優れたISPであり、環境をしっかり整えて使いたいと感じさせる結果です。

次に、超大手ISPであるKDDIの計測結果を紹介します。KDDIは3000件を超える十分なデータを持っており、その結果も非常に安定しています。特に、500Mbpsを超える計測結果が多く見られ、さすが大手ISPといったところです。ただし、昼休み時間や18時以降の時間帯には速度が低下していることが分かります。それ以外の時間帯では、あまり大きな速度変動は見られませんでした。もし安価に複数の固定IPを利用できるのであれば、サーバ用途にも使いたいISPです。

関西電力が100%出資する大手ISP「eo光」の計測結果も紹介します。関西以外ではあまり馴染みがないかもしれませんが、利用者の多い夕方以降に高い速度が計測されており、電力系のISPがいかに優秀であるかが分かります。一方で、20Mbps以下の低速な結果も散見されるため、これは環境が悪い宅内無線LANが原因かもしれません。

OCNも超大手ISPの一つで、3000件以上の計測データがあります。利用者の多さが伺えますが、一部の地域では「ナローバンド並みに速度が出ない」といった評判を耳にすることがあります。しかし、この結果を見る限り、それほど酷い速度低下は見られません。むしろ、かなりの速度が出ています。ただ、あまりに回線が遅いと、ユーザーが速度計測をしなくなるため、そこが結果に反映されていない可能性もあります。100Mbpsを少し下回るあたりで分かれて見える部分は、利用者側のネットワーク環境が100Mbpsに制限されているためかもしれません。

SoftBankのブロードバンドサービス(Yahoo BBなど)の計測結果も紹介します。もっと多くのデータがあるかと思いましたが、意外と少ない結果になっています。業務時間にあたる時間帯では速度が落ち込む傾向にありますが、夜間の速度低下はそれほど顕著ではなく、全体的に良好な結果です。

最後に、So-netの計測結果です。こちらも、時間帯による速度変動を把握するにはもう少しデータが欲しいところですが、特に21時から22時に速度が大きく低下している点が気になります。この時間帯の急激な速度低下の原因は不明ですが、計測サーバがSo-netの回線を使用しているため、もう少し良い結果が欲しかったところです。100Mbps以下で分かれて見える部分はOCNと同様に、利用者のネット環境が原因と考えられます。
他の通信事業者のデータも集計はできますが、少し手間がかかるため、今回は省略します。5月は途中から計測を始めたこともあり、利用者も少なかったため、集計結果はまだ十分ではありません。しっかりとした集計ができるのは6月以降になると思いますが、根がズボラなので、その時はどうなるか分かりません…。グラフの見せ方にもこだわりたいですが、今回のグラフは少し単調で、もう少し面白みが欲しいところです。




