初めてデジタルミラーを設置したときは、他に機器を取り付けていなかったため、配線はデジタルミラー用の電源、リアカメラ、GPSアンテナ用の3本のみで済みました。
わが家の車両はAピラー内にカーテンエアバッグが内蔵されており、ピラーカバーの取り外し方が分からなかったため、Aピラー内部にはケーブルを通さず、フロントガラスと天井の間からAピラーの端、さらにウェザーストリップのゴム部分を経由し、グローブボックス横から車内へ引き込むルートで対応しました。
しかし、フロント側に設置する機器が増えると、それに伴ってケーブルの本数も増え、ウェザーストリップ内に収めきれなくなりました。そこで、半年ほど前からAピラー内への配線ルートに切り替えることにしました。今回、デジタルミラーの交換に伴い、過去に設置したすべてのケーブルも抜本的に引き直すことにしたため、その作業記録を備忘録として残しておきます。

Aピラーを外すには、もし手が小さい子供の手を借りられるなら別ですが、基本的にはAピラーから天井に並行する位置のウェザーストリップを取り外す必要があります。
ウェザーストリップは引っ張るだけで簡単に外せますし、戻す際もボディの鉄板部分がゴムの溝に嵌るように押し込めば元通りになります。特別な工具は不要で、比較的簡単な作業です。

車内側からAピラーの上端に指をかけ、左右反対側のドアに向かって引っ張ると、3cmほど浮かせることができます。ただし、これ以上は力任せに引っ張ると繋ぎ留めているバンドを損傷する原因になります。
ピラー内にはつづら折り状に折り畳まれた水色のカーテンエアバッグが収納されているのが見えます。

次に、Aピラー下部のカバーを取り外します。このカバーの裏には複数のツメや突起があり、どれも破損しやすいため注意が必要です。
一箇所だけをめくるのではなく、内側2箇所と窓側1箇所あたりを均等に少しずつ持ち上げながら、慎重に取り外していきます。
ただし、写真の状態まで浮かしたら後方側を持ち上げて抜きます。前方に向いた突起があるため前方はそのまま上には引き抜けません。

再びAピラーの上端に戻ります。浮かせた隙間から内部を覗くと、ピラーカバーの内側に車体の外壁から伸びる黒いベルト状のパーツが確認できます。
このベルトの先端はアンカー(錨)型になっており、簡単には外れない構造です。これがエアバッグ内蔵ピラーの取り外しを難しくしている主な要因です。しかし、これはカーテンエアバッグが作動した際に、ピラーカバーが室内に弾け飛ばないようにするための安全設計で、非常に重要な部品です。
したがって、この黒いベルトは絶対に切ってはいけません。

ウェザーストリップを外してできた隙間からラジオペンチなどの工具を差し込み、黒いベルトを挟んで左右どちらか操作しやすい方向に軽く捻るようにして外します。

ピラーカバー内側には、ベント先端のアンカー部分がちょうどぴったりのサイズで通る長方形の穴があります。その穴にこのアンカーを外すことで、ピラーカバーの上端をさらに内側へ開くことが可能になります。

一番の難関だったアンカーを無事に外すことができました。逆にその他は簡単です。再度取り付ける際は、この手順を逆に辿るだけです。

次に、ピラーカバーの上端を10cmほど内側に倒して隙間を広げます。この際、Aピラー下部のフロント先端側を軸にして動かすと、カバー中央のクリップが「バコン」と音を立てて外れます。
このクリップが外れたら、カバーを天井中央の室内灯側に向かって斜めに抜き取ります。下端にも引っ掛ける突起がありますので、無理な力を加えると破損の原因になるため、慎重に作業します。

こちらはピラーカバーの内側です。クリップの位置を把握しておくことが、再度取り付ける際のポイントになります。
取り付け時には、ピラーカバーの下端を元の位置に差し込んで、クリップが正しい位置に合っているのを確認したうえで、ピラーカバーのクリップの裏あたりを拳で「バンッ」と押し込めば固定されます。

配線をAピラー内に通す場合は、必ずカーテンエアバッグよりもフロントガラス寄りにルートを取ります。
すでに車両側に敷設されているケーブルと同じラインに沿わせると安全です。ケーブルは結束バンドでまとめ、ピラーカバーのクリップの邪魔にならないよう配置します。特に黒いアンカー付近に配線があるとピラーカバーの「浮き」の原因になるため、避けるようにするべきです。
写真はありませんが、ピラーカバーが当たる天井の隅の部分は再度側の角に近い部分で天井裏に全てのケーブルを通し、一旦フロントガラス側の角に近い部分に引き出します。そのあとで改めてフロントガラスと天井に境にケーブルを押し込んで隠します。こうするとピラーとフロントガラス上辺の角の部分の見栄えが良くなります。

ピラーカバーを装着し直して作業は完了です。ウェザーストリップ内の配線がなくなったことで、以前感じていた「モコッ」とした膨らみも解消され、見た目もすっきりしました。
事故時に乗員を守るカーテンエアバッグの展開を妨げないよう、ケーブルの通し方には十分注意する必要があります。Aピラーにエアバッグがある車両では、前席・後席のウインドウ上部、天井の端部分にもカーテンエアバッグが隠れて配置されていることが多いため、それらの周辺に配線を通すことは避けるかカーテンエアバッグよりも天井の中央寄りまでケーブルをしっかり押し込んだたほうが安全です。
今回の作業では、これまで機器を追加するたびに増えていったケーブルを整理し、必要なものだけを残すことができました。車内も見た目がきれいになり、気分もすっきりです。
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