
解決の緒
前の記事の続き・・・
どうにも解らなくて暫く放置したのですがググっていてファームウエアのバージョンを上げられないという質問に対していきなり大きく上げないで段階的に上げろという回答を目にした。
そういえばこの電話機のファームウエアのバージョンがわからない。Javaアプリだとかいう噂からするともしかしてローダーの類だけが入っていて他は空っぽなのかもしれない。あるいは、ローダーも無くて特定のファームウエアのファイルにだけローダーが入っていてそれを外すと何もできないのか。
では、最新のファームウエアではなく古いものから入れてみようではないか。
それとtftp-hpaだとリアルタイムの転送状況がわかりにくいのでネットの情報でファームウエアを上げる時によく利用されているのを目にするWindows用のTftpd32(今回実際にはTftpd64)でやることに。
Tftpd32/Tftpd64はOptionが1つしか指定できないよう(に見える)なのでネットの情報に従ってOption150を設定。ファームウエアはCisco公式サイトでは無料会員は殆ど入手できないのでウクライナのFTPサイトから8-0-3, 8-2-3, 8-3-1の3つを戴き順番に上げていくことに。(7-*-*は流石に無しで)
まずは8-0-3を解凍してTFTPサーバの公開用pathに置く。
が、やはり何も起きない。
へこたれそうになりながらOption66に指定し直したら突然動き始めた。ファイル転送状況を見せる窓が開いて転送が始まる。ホッ。
転送開始
それにしても時間がかかるとはネットに書いてあったが1回のバージョンアップに6時間から8時間かかるというのはどういうことだろうか。もしかするとクロスケーブルで繋いでpeer to peerでやらないとダメなのか。
ようやく転送が終わり再起動がかかるとこの7961Gが我が家に来て初めて液晶が表示されるようになった。
久しぶりにCiscoの古いロゴを見たかも。
設定ファイルがTFTPサーバに1つも置かれていないのでこのあとも3分おきに再起動を繰り返す。
DHCPサーバも一時的にTftpd64のものを使用中なので前の記事で割り振ったIPアドレスではなく適当なアドレスになっている。
次に8-2-3を展開してTftp64の公開用Pathに置く。
電話機を再起動すると自動的にバージョンアップを始めた。
しかし、またもや遅い。転送開始直後はそれほど遅くないのだが次第に遅くなりやがて・・・50bpsだと・・・・マジか・・・
またも8時間近くかかってようやくアップデート完了。こんなに時間がかかるのでは企業の本番環境ではアップデートできないじゃんね。
あまりに時間がかかりすぎて変なのでTftp64を停止してFreeBSDの/tftpbootに次の8-3-1を展開しtftpd-hpaを起動。ISC-DHCPも起動。次に電話機が再起動すると自動でアップデートが始まる。
つまり以前にFreeBSDのTFTPサーバでファームウエアのアップデートができなかったのはやはりいきなり最新のものを入れようとしたのがマズかったわけです。
しかも今度はアップデートが速い。5分足らずでTFTPサーバから読み込んで内部処理して再起動まで終わる。これなら企業でも使えます(当然ですが)。
最近見慣れたロゴに変わった。
ここまで来て実はこれまでSIPファームウエアでなく間違ってSkinnyファームウエアを入れていたことに気付く。しかたがないのでSkinny版の最新バージョン9-3-1SR1を入れたところでSIP版の9-3-1SR1を入れてみた。(なんとなくですが)
成功
ほっと一安心。
次はCisco7961Gの設定です。
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