Zenfone 2 LaserにAndroid 8.0 Oreo (Lineage OS 15.0)をインストール

Android 8.0 Oreo

この記事はBLU(ブートローダーアンロック)していることが前提です。

ASUSのZenfone 2 LaserはAndroid 6 Marshmallowで打ち捨てられた機種。(と、いってもAndroid4.4で登場した機種なので全然更新も無くまるで存在しなかったかのような扱いを受けたというわけではない。)
でも、SnapDragon 615の実力ならまだまだ新しいOSにも対応できる性能はある筈。
ASUSが新しいOSに更新してくれないというのなら自分で入れりゃあいいのよ。

Android 7.0 Nougatは既にカスタムロムがたくさん出ているのでスキップ。せっかくなので最新のAndroid 8.0 Oreoにしたい。
そこでZenfone 2 Laser(ZE550KL)用をちょろっと探したところCypherOS 5.0とLineageOS 15.0の2つがAndroid 8.0らしい。ただし、CypherOSはまだ満足に利用できないレベルっぽいのである程度まともに使える選択肢はLineageOS 1つだけとなるみたい。
LineageOSは以前CyanogenModだったもの。昨年末にフォークした。CyanogenModはすでに開発中止しているので実質的な後継。

2018年01月06日追記:
Android 8系のLineageOSは15.0ではなく15.1として開発が進んでいるので15.0は追わないこと。
Android8.1ベースのLineageOS 15.1が出回り始める

Zenfone2 Laser用のLineageOSは今のところ正式対応版ということにはなっていないがUNOFFICIAL版が利用できる。現在は動画を録ることができないのとSELinuxのモードがpermissiveなことの2つが問題点らしいのでそれが許容できなければAndroid 8.0にはまだ手を出さない方が良いかも。

殆どのカメラ・レコーダーアプリで動画撮影不能だが、Footej Cameraなど一部には録画できるアプリも存在する。

LineageOSサイトのフォーラムからLineageOSのイメージファイルを用意。このとき対応機種違いに注意。Z00L用とかZ00T用他があるので例えばZenfone 2 LaserのZE550KLならZ00L用を選ぶ。ZenFone Selfie (ZD551KL)ならZ00T用を選ぶなど。これ、機種の型番を見るだけでは判らん筈。
それと、Google Appsを用意。Open GAppsのARM64用でAndroid8.0対応のもの。不要なアプリをどっさり入れられたくなければpicoかnanoが良いかなと思う。
その他にTWRPが要る。持っていなければZenFone2 Laser Android 6.0 Marshmallow Root化を参照。インストールしとけば良いと思う。

すでにLineageOSをインストール済みならこの記事を見ないと思うので、「現在は」Zenfone 2 Laserに入っているOSがASUSが提供している正規版のAndroidやLineageOS以外のカスタムロムであることを前提とする。入手したLineageOSのイメージファイルをそのままZenfone2 Laserに書き込もうとするとほぼ確実にError 7が発生するので先に手直しを行う。(次)

2017年10月17日追記:
オフィシャルのTWRPを使うとError 7になるけどアンオフィシャルのTWRPを使うとエラーにならないという話があるようです。アンオフィシャルのTWRPはZ00L,Z00T用のLineageOS 15と同じところから入手できる。

2018年01月06日追記:
2017年中にTWRPが更新されてError 7は発生しなくなっている。(TWRP 3.2.1-0Rで確認)

今回は9月13日版のZ00L用であるlineage-15.0-20170913-UNOFFICIAL-Z00L.zipを入手したとする。
このファイルを解凍し、 META-INF/com/google/android にあるupdater-scriptを編集する。テキストファイルだが改行コードがLFなのでWindowsのメモ帳などでは編集できない。改行コードを自動認識・変更できるテキストエディタで開く。
行頭がassertで始まる行を削除。lineage-15.0-20170913-UNOFFICIAL-Z00L.zipなら最初の3行。(最後の方にも1つあるけどそっちは無視で良いかと)
編集したファイルを上書き保存して解凍したファイル全て(ツリー構造そのままで)ZIP圧縮。圧縮後のファイル名は拡張子がzipであれば基本的には何でも、元のファイル名でも可。

以下を実行すると既存のデータなどは全て消えるので外部にバックアップすることをお忘れなく。

Zenfone 2 Laserの電源オフの状態で[音量↓]を押しながら[電源]ボタンを押してTWRPを起動する。
TWRPが起動する。(以下画像付きで)

LineageOSインストール 1
TWRPのメイン画面。
最初に既存のOSやデータを消したいので[Wipe]を押す。

LineageOSインストール 2
[Advanced Wipe]を押す。

LineageOSインストール 3
Dalvik/ART Cacheからasdfまでを全てチェックする。
画面最下段のバーを右にスワイプする。

LineageOSインストール 4
[Back]でメイン画面に戻る。

ここで、TWRPの画面はそのままにしてUSBケーブルでPCと接続する。勝手にMTPモードで接続されるのでPC側のファイラーを操作してZenfone 2 Laserの内部ストレージにLineageOSのイメージファイル(加工済)とGAppsの2つのZIPファイルをコピーする。
終わったらUSBケーブルを抜く。

LineageOSインストール 5
[Install]を押す。

LineageOSインストール 6
コピーしたファイル2つが表示される筈なので lineage-15・・・・.zip を押す。
自動的に次の画面に進むかもしれないが、進まなければ[Install Image]を押す。

LineageOSインストール 7
表示されているファイルが正しい(lineage・・・.zipである)ことを確認して画面最下段のバーを右にスワイプする。

LineageOSインストール 8
ここで赤字で ERROR: 7 というのが表示されたらLineageOSのファイルの加工が適切に出来ていないのでやり直す。
エラーが出なくて上の画像の中央の大きな赤い四角で囲まれた部分のようなログが出て最後 ...done になったらスマートフォンの戻るボタンを押す。

メインメニューまで戻り[Install]を押し、ファイルリストからopen_gapps・・・.zipを押す。(この部分は画像無しだけど上と同様に行う)

LineageOSインストール 9
表示されているファイルがopen_gapps・・・.zipであることを確認して画面最下段のバーを右にスワイプする。

LineageOSインストール 10
...doneが出るまで待って[Wipe cache/dalvik]を押す。

LineageOSインストール 11
画面最下段のバーを右にスワイプする。

LineageOSインストール 12
[Reboot System]を押して再起動。

LineageOSインストール 13
ASUSのロゴの後、しばらく待つと水色の弧を円が右から左に流れるアニメーションがしばらく続く。
数分で上の画像のような画面が出るが、更に5〜10分程度放置する。
放置後、画面が消えていたら電源ボタンを押す。
Androidおなじみの初期設定を行う。

LineageOSインストール 14
LineageOSのメイン画面。スッキリしてる。

LineageOSインストール 15
端末情報の画面。Androidバージョンが8.0.0。
セキュリティパッチレベルは8月5日と表示されているので話題のBluetoothの脆弱性BlueBorneは未対応(脆弱性有りのまま)と思われる。

Root取得

LineageOSはSUアドオンを入れたり外したりできるのがウリらしいので本来ならLineageOS DownloadsのExtrasにあるsuをダウンロードしてTWRPでインストールする。Zenfone 2 Laserならarm64版。しかし、9月中旬現在LineageOS 15用のSUアドオンは存在しない。
基本的にはAndroidなのでSuperSUを入れればroot取得という目的は達成できる筈。
SuperSUのインストールについてはZenFone2 Laser Android 6.0 Marshmallow Root化のSuper SUのインストールの説明部分そのままでいける。(SuperSUをダウンロードしてTWRPでインストール)

または、Magiskの方がトレンドかも。←のリンクのページ(XDAのフォーラム)の#1の書き込みにあるlatest Magisk zip fileのリンクから最新版をダウンロードしてTWRPでインストール(SuperSUと同じ方法)。

インストール自体はTWRPを使えば凄い簡単だけどLineageOSを入れるのは自己責任で。元のOSへの戻し方がわからないとか文鎮化したとかトラブったとか一切責任は負いません。

関連記事:

Sony Music Center for PC

8月29日にSonyのMusic Center for PCがリリースされた。これはSonyのジュークボックス兼音楽管理アプリで、既存のMedia Goの後継ということらしい。時系列的にはOpenMG Jukebox → CONNECT Player → SonicStage → x-アプリ → Media Go → Music Center for PCとなるが、Sonyの音楽アプリは複数系統あってMusic Center for PCはx-アプリの系統。というかMedia Goだけが全く別というのが正しい?

SonyはユーザーにMedia Goへの移行を勧めてた筈が酷い掌返し。ここ数年内でようやく重い腰を上げてMedia Goに移った人にとっては今回のMusic Center for PCは「マジかよフザケンナ💢」というところだろうが、モノが良ければしょうがない?リリースから半月遅れだけど試してみた。

インストール

Music Center for PC 1
Music Center for PC | ソニーからWindows用のアプリケーションをダウンロードする。2017年9月時点では Windows 10 / Windows 8.1 / Windows 7 だけが対応。
ダウンロードしたファイルを実行すると上の画像。
[次へ]を押す。

Music Center for PC 2
ソフトウエア使用許諾を読み、「使用許諾契約に同意します」を選択して[次へ]を押す。

Music Center for PC 3
インストール先の変更を特に希望しなければ「標準」を選択した状態で[次へ]を押す。

Music Center for PC 4
インストール先を見て問題なければ[インストール]を押す。

Music Center for PC 5
インストールは1〜数分程度。

Music Center for PC 6
[終了]を押してインストール完了。
その後Music Center for PCが起動する筈。

Music Center for PC 画面と設定

Music Center for PC 7
初回起動時に表示される「ようこそ」画面。次から表示したくないのが普通なので「次回からこのメッセージを表示しない」にチェックを入れて[OK]を押す。

Music Center for PC 8
初回起動時はすでにPCに存在する音楽ファイルをライブラリに取り込む。一応取り込み対象が「ミュージック」フォルダだけということらしいので普通は[OK]で良いはず。
なお、Misic Center for PCのデータ保存先の初期値はc:\Users\Public\Music\Music Centerというちょっと変な場所になってる(後から設定で変更可能)。

Music Center for PC 9
x-アプリというか10年ほど前のSonicStage Vとソックリ。最新アプリなのになんとも古臭くてかっこ悪い画面。
上の画像では右下はアルバムリストになっている。

Music Center for PC 10
アルバムリストの1つをクリックするとアルバムの中の曲リストが展開される。

Music Center for PC 11
設定を見る。
「CD取り込み・再生」でCDからの取り込みフォーマットを[FLAC]にしておけば音質の劣化は避けられる。その代わり使用容量はCDをイメージファイルにするのと大して変わらないけど。現在はハードディスクやSSDが大容量化してるのでよほどどうでも良い音源以外はFLACで取り込んでおけば間違いない。

Music Center for PC 12
「機器への転送」では転送モードを「通常転送」(初期値)にする。これでMusic Centerに保存されているファイルフォーマットで転送される。
ただし、とんでもなく余計なことに転送先の機器が対応していない(とMusic Center for PCが判断した)場合は勝手にAACに変換して転送するらしい。ワケワカラン

Music Center for PC 13
CDからの取り込み時の画面。これは普通。

Music Center for PC 14
本来であれば中央のリストから転送したいアルバム・曲を選択して[→]を押して転送先に送ることができる筈。
しかし、手持ちのAndroid端末(Zenfone2 Laser)を接続したが全く認識しないので「機器・メディアを接続してください。」という表示のまま。
もしかして転送できる機器はウォークマンなどSony製品の一部だけ?
Media Goでは特にスマートフォンの機種問わずUSBで接続すれば認識されて楽曲を転送できたので酷い劣化。っていうか楽曲の転送ができないならそんな「オーディオ機器の音楽管理・転送アプリケーション」はダメでしょ。

Music Center for PC 15
こちらはMedia Goのライブラリ画面。上の画像ではアルバムリストが表示されている。並び順を好きに変更できないのが気に入らない。シリーズ物が順番バラバラ。

Music Center for PC 16
アルバムをクリックすると曲リストになる。画面の使い方が無駄といえば無駄だけどわかり易さではこちらが上かな。

ところで、ひーちゃんの声ってすごく良いよね。年取っても声が20歳とかもう化物レベル。「がとらぼ」の中の人よりだいぶ年上の人を例えに出すのはどうかと思うけど「アイドル」って付けるのはひーちゃんレベル以上に限定して欲しいな。

Music Center for PC 17
Media Goではアルバムや曲を選択して右下の「→転送」を押すか、アルバムや曲を左クリックしたまま左上の「携帯電話(または表示されている接続機器名)」にドラッグすれば転送できる。おそらくAndroidなら殆どの機種で転送可能な筈。しかも、指定したフォーマットで転送できるのでFLACも可。こっちの方が遥かに素直でマシに見える。

ハンバーグさんも凄いよね。「歌手」って呼ぶのはハンバーグさんレベル以上に限定して・・日本の歌手が絶滅するか・・

対応機器以外は楽曲の転送ができない時点で全くお話にならない。これだと対応機器リストから外されたとたんダメってことだから当然まともな人はSonyの音楽機器を買いたいなんて思わないわな。ナニ考えてんだか・・
素直にMedia Goを使い続けるほうが良さそう。

ただし、PCでハイレゾコンテンツの再生をするという目的であるなら悪くはないのかも。馬鹿耳でハイレゾとか興味ないから知らんけど。

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