30年前のPC-9801を蘇らせる - OS/2インストール 失敗編

30年前のPC-9801を実用を目指して蘇らせる - OS/2インストール 失敗編

まず結論として、ヤフオクで購入したPC-9801FAにOS/2 Warpをインストールすることは失敗に終わりました。これは、OS/2 Warp V3の動作対象となるハードウェア要件を満たしていなかったためです。OS/2 Warp V3の対象機種は、i486SX以上のプロセッサを搭載したデスクトップ(MATE、Fellow、FINE、CanBe)、ラップトップ(PC-9821Ts)、サーバー(SV-98シリーズ)、PCMCIA2.1に対応し256色表示可能なノートPCとされており、PC-9801シリーズのうちMATE/Fellow以前のPC9801型番シリーズのPC-9801FAは対象機種に含まれていません。そのため、OS/2 WarpがPC-9801FAで動作することは期待薄でした。

OS/2 Warp V3の動作には5.6MB以上のメモリが必要とされています。また、OS/2のファイルシステムであるHPFSを使用する場合、6.6MB以上のメモリが必要で、8MB以上が推奨されています。今回使用するPC-9801FAは13MBに拡張済みなので、この要件をクリアしています。

インストールメディアはフロッピーディスクとCD-ROMの組み合わせで提供されています。したがって、CD-ROMドライブが必須です。PC-9801FAにはCD-ROMドライブが搭載されていませんが、SCSI接続のCD-ROMドライブを所有していたため、この点については問題ありませんでした。なお、CD-ROMからイメージファイルを作成し、BlueSCSIを使用してイメージファイルを仮想CD-ROMドライブとして対応させる方法も可能です。

ハードディスク容量については、最低50MBが必要で、推奨容量は140MB以上となっています。今回はBlueSCSIとSDカードを使用して2GBの仮想ハードディスクを用意し、OS/2用には十分すぎるストレージを確保しました。

事前に入手していた情報によると、OS/2のPC-98向けには非常に厳しいハードウェア要件があり、サードパーティ製の拡張ボードに対するサポートがほとんどないため、基本的に純正構成でなければ動作が難しいことが示唆されていました。したがって、OS/2 Warp V3の対応機種にPC-9801FAが含まれていたとしてもサードパーティのグラフィックアクセラレータカードやハードディスクインターフェースを使用すると動作しない可能性が高かったでしょう。

OS/2は、MicrosoftとIBMにより共同で開発され、MS-DOSの次の世代のOSとして誕生しました。OS/2 Warpは、OS/2のVersion 3以降にあたり、IBMが主体となって開発を進めたシリーズです。OS/2の大きな特徴は、MS-DOSやWindows 3.0、Windows 3.1アプリケーションをマルチタスク環境で安定して動作させる点にあります。(Windowsアプリケーションの動作はWIN-OS/2対応バリアントに限ります) これは、当時としては非常に革新的なもので、MicrosoftのWindowsシステムよりもはるかに高い安定性を提供していました。

OS/2 Warpの競合OSとしては、MicrosoftがIBMとの提携を解消し、自社で開発したWindows NTシリーズ (NT 3.1、3.5、3.51など) がありました。しかし、当時のWindows NTはハードウェア要件が高く、対応アプリケーションも少なく、さらに動作が重く不安定な側面がありました。そのため、軽快さと安定性を求めるユーザーは、高性能なマルチタスクと安定性を提供するOS/2 Warpに魅力を感じていました。なお、コンシューマー市場で圧倒的な支持を得ていたのは、低スペックのPCでも動作可能なMicrosoft Windows 3.1やWindows 95です。(ビジネスユーザーを除きます)

「がとらぼ」の人は、当時Windows 3.1の不安定さに不満を感じ、IBM互換機でOS/2 V2.11およびOS/2 Warp V3を使用していました。サーバー用OSにはFreeBSD 2.0.5以降を採用し、パーソナル用途にはSolarisやWindows NT 4.0を使用するようになりました。Windows NTはバージョン3.5から導入していましたが、当時は対応ソフトウェアが限られていたため、あまり活用していませんでした。

OS/2 Warp Version 3のインストール

OS/2 Warp Version 3のインストールメディアは、フロッピーディスク2枚とインストールCD1枚で構成されており、これを使ってインストールを行います。
まず、インストールCDをPCのCD-ROMドライブにセットし準備します。

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次に、「インストールディスク」をフロッピーディスクドライブに挿入し、PC-9801を起動します。画面左上に「OS/2」の表示が出た状態がしばらく続き、ディスクの読み込みが行われます。

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読み込みが完了すると、この画面が表示されます。メッセージに従い「インストールディスク」を取り出し、代わりに「ディスク1」を挿入してから[Return]キーを押します。

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今度は少しグラフィカルな画面で暫く待たされます。

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青い背景の画面が表示され、「1. 基本インストール」と「2. 拡張インストール」のどちらかを選択するよう指示されます。OS/2だけを1台のハードディスクにインストールする場合は「基本インストール」で十分ですが、他の条件がある場合には「拡張インストール」を選ぶのが適しています。

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「インストール・ドライブの選択」画面に移行します。この画面では「1. このドライブをそのまま受け入れる」か「2. 異なるドライブまたはパーティションを指定する」かの選択を求められます。「このドライブをそのまま受け入れる」という選択肢は、既にOS/2用パーティションが設定されている場合に選ぶものです。ここでは「2. 異なるドライブまたはパーティションを指定する」を選択し、[Return]キーを押します。

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「拡張インストール領域設定画面」が表示されます。
この画面では、接続されている複数のハードディスクが一覧表示されており、インストールするディスクを矢印キーで選択し、[Return]キーを押して決定します。

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「ディスク全体を初期化します」というメッセージが表示されます。ディスク全体ではなく一部の領域でOS/2を使用したい方を悩ませるメッセージですが、他に進む手段がないため[Return]キーを押します。

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OS/2用の領域の設定画面が表示されます。
まず「ファイルシステム」を選択します。「FAT」はMS-DOSと同じファイルシステムであり、「HPFS」はOS/2専用のファイルシステムです。OS/2の機能を最大限に活かすためには「HPFS」を選ぶのが良いでしょう。
矢印キーの左右でファイルシステムの種類を選択して[Return]キーを押します。

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OS/2に割り当てるディスク容量を指定します。
この画面では、矢印キーで項目を移動し、「確保容量」の項目で容量をメガバイト(MB)単位で指定します。HPFSの最大容量は理論上2TBですが、古いPC環境では16GB以下、特にPC-98環境では4GB以内が無難でしょう。

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矢印キーの上下で項目を移動します。「実行」にフォーカスして[Return]キーを押します。

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領域作成が完了するとターコイズブルーの背景に黄色という識別しにくい色の組み合わせでメッセージが表示されます。
「ディスク1」のフロッピーディスクを取り出し、「インストールディスク」を挿入して、[Return]キーを押します。

システムが再起動します。

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読み込みが完了すると、この画面が表示されます。
メッセージに従い「インストールディスク」を取り出し、代わりに「ディスク1」を挿入してから[Return]キーを押します。

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今度は少しグラフィカルな画面で暫く待たされます。

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既にパーティション設定を行っているので、今回は「1. このドライブをそのまま受け入れる」を選択して[Return]キーを押します。

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「起動ドライブ名の選択」画面です。
フロッピーディスクがA、Bドライブ、1台目のハードディスクがCドライブになるように設定する場合、「2. はい」を選びます。これはIBM PS/2, AT互換機のDOS,Windowsと同じドライブの並びです。
PC-98+DOSの伝統では、1台目のハードディスクがAドライブになるため、それに慣れている方は「1. いいえ」を選ぶと良いでしょう。

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ハードディスクに設定したOS/2用パーティションのフォーマットが行われます。操作はないので待つだけです。

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続いてCD-ROMから必要なファイルがハードディスクに転送されます。この処理には10分程度かかります。進行状況はプログレスバーで表示されます。

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ファイルの転送が完了すると、フロッピーディスクの取り出しを指示されるため、フロッピーディスクを抜き、[Return]キーを押します。
システムが再起動します。

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ここで本来であればOSの起動選択画面が表示されるかOS/2が立ち上がり初期設定が始まるはずですが、実際には黒画面のまま何も表示されず、OSの選択メニューも現れずインストール済みの他のOSも起動しません。結果として、OS/2 Warp V3のインストールはここで失敗に終わります。

OS/2をインストールしたハードディスクを取り外すと(BlueSCSIのSDカードからOS/2をインストールした仮想ハードディスクイメージファイルを削除すると)、以前と同様にOSの選択起動メニューが正常に表示され、選択したOSが正しく起動します。したがって、OS/2をインストールしたことにより他のOSが使用不能になり再インストールしなければならないといった事態は発生しないようです。
OS/2が起動しなかった原因は、PC-9801FAがIDEドライブをサポートせず、使用しているSCSIインターフェースがOS/2のサポート外であった可能性が高そうです。

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30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編

30年前のPC-9801を実用を目指して蘇らせる - FreeBSD初期設定編

前回はFreeBSD(98)をPC-9801FAにインストールしました。
今回は、インストール直後の初期設定手順を説明します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 55
インストールが完了した時点で「FreeBSD 設定メニュー」に戻っています。
初期設定で管理者(root)のパスワードを設定します。
「R Root パスワード」を選択して[Return]キーを押します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 56
画面左下にプロンプトが表示されるので、新しいパスワードを2回入力します。2回とも同じパスワードを入力する必要があります。
これでrootアカウントのパスワード設定が完了します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 57
「FreeBSD 設定メニュー」に戻ります。次はユーザーとグループを追加します。
「ユーザー管理」を選択し、[Return]キーを押して次のステップへ進みます。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 58
「ユーザー管理メニュー」には、「U ユーザー」と「G グループ」の2つの項目があります。まず新しいグループを作成し、その後で新しい一般ユーザーを登録するのが推奨される手順です。
そのため、最初に「G グループ」を選択して[Return]キーを押します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 59
グループ名は、新しく登録するユーザー名と同じでも良いですが、例えば「user」など一般ユーザー全体向けのグループ名にしても問題ありません。
グループID (GID) は、初めてグループを作成する場合、初期値として1001が表示されます。この値は特に変更する必要がないため、そのままにしておきます。グループメンバーの設定も空で構いません。
最後に[OK]を選択し、[Return]キーを押してグループの作成を完了します。
[OK]を押します。

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新しいユーザーを登録するために「U ユーザー」を選択して[Return]キーを押します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 61
「ログインID」には、新しい一般ユーザー名を入力します。英数字と一部の記号が使用可能です。ユーザーID (UID) も初めて登録する場合は1001が表示されますが、特に変更の必要はありません。次に、先ほど作成したグループのID「1001」(もしくは作成時に指定したGID) を入力します。
パスワードやフルネーム、ホームディレクトリの設定も適切に入力します。ホームディレクトリのデフォルトは通常「/home/ログインID」となりますが、必要があれば変更可能です。 ログインシェルに関しては、初期設定では「/bin/sh」が指定されていますが、FreeBSDではより扱いやすいCシェル(実体はtcsh)が用意されています。シェルの機能性や使い勝手を考慮すると、「/bin/csh」または「/bin/tcsh」に変更することをおすすめします。
なお、Linuxで一般的に使われるbashは、FreeBSDにはデフォルトでインストールされていませんが、必要に応じて後でパッケージとしてインストールできます。
個人的には、コマンド履歴機能が充実しているtcsh(csh)が便利です。入力が完了したら[OK]を押して、ユーザー登録を完了させます。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 62
「FreeBSD 設定メニュー」に戻ります。次はタイムゾーンを設定します。
「T タイムゾーン」を選択して[Return]キーを押します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 63
PCのハードウェアクロック (リアルタイムクロック、RTC) をUTCで合わせるか国/地域の標準時で合わせるかどうかを選択する画面が表示されます。一般的には、[Yes]を選択してUTCでクロックを合わせるのが推奨されていますが、日本標準時でクロックを設定したい場合は[No]を選択します。
ただし、MS-DOSなどのレガシーなOSを使っている場合には、ハードウェアクロックを日本時間に合わせていることが多いので、その場合は[No]を選びます。今回は、日本標準時を使用するので[No]を選択し、[Return]キーを押します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 64
タイムゾーンを選択するために、まず地域を選択します。日本標準時で合わせるなら「アジア」を選択して[Return]キーを押します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 65
アジアの国/地域のリストが表示されます。日本で使用するのであれば、「19 Japan」を選択し、[Return]キーを押します。
タイムゾーンの指定は以上です。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 66
「FreeBSD 設定メニュー」に戻ります。次はネットワークの設定を行います。
「N ネットワーク」を選択し、[Return]キーを押して次に進みます。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 67
「ネットワークサービスメニュー」が表示されます。まずネットワークインターフェースの設定を行います。ネットワークインターフェースが正しく設定されず動作しない状態では、他のネットワーク関連の設定も無意味になります。
「I インターフェース」を選択し、[Return]キーを押して次に進みます。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 68
FreeBSDがインストールされたPCにサポートされているネットワークカードが搭載されている場合、そのリストが表示されます。PC-9801シリーズには標準でネットワークポートが搭載されていないので、FreeBSDに対応したネットワークインターフェースチップを搭載したネットワークカードを用意する必要があります。PC-9821型番のモデルにはネットワークインターフェースを搭載しているモデルがあります。
今回は、PC-9801FAに接続された「fe0 Fujitsu MB86960A/MB86965A based ethernet card」がリストに表示されていますので、それを選択して[Return]キーを押します。もし他のネットワークカードが認識されている場合は、そのカードを選択して[Return]キーを押します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 69
「IPv6の設定を行いますか?」のポップアップが表示されるので、[Yes]を選択して[Return]キーを押します。
特定の環境や理由があってIPv6を無効にしたい場合は、どうしてもIPv6を使用したくない場合は[No]を選択します。
今回は、IPv6を使わない理由がないため[Yes]を選択します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 70
FreeBSDでは伝統的にIPv6の詳細な設定画面は表示されません。これは、IPv6がSLAAC(Stateless Address Autoconfiguration)という自動設定プロトコルに基づいて動作するためです。
SLAACでは、ネットワークに接続されたデバイスが自動的にIPv6アドレスを取得する仕組みが取られており、ルーターからの広告パケットが必要です。ルーターがIPv6のルーター広告を送信することで、ネットワーク内のデバイスが適切なアドレスを自動的に設定します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 71
IPv4の設定は、一般的にはDHCP (Dynamic Host Configuration Protocol)を使用して自動化することが可能です。ネットワーク内にDHCPサーバが存在し、手動で設定する手間を避けたい場合は、[Yes]を選択します。DHCPを利用することで、IPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどが自動的に設定されます。
一方、手動設定を希望する場合は[No]を選択します。手動設定では、IPアドレスやゲートウェイ、DNSサーバーの情報を自身で入力する必要があります。これは、特定の環境でカスタマイズされた設定を行いたい場合に便利です。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 72
前の画面で[Yes]を選択して、DHCPによる自動設定を選んだ場合、「DHCPサーバーをスキャンしています…」というポップアップが数秒間表示されます。この間、FreeBSDはネットワーク内でDHCPサーバを探し、自動的に設定を取得します。
もし[No]を選択して手動設定を行う場合は、このポップアップ表示はされません。(次)

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 73
IPv4の手動設定の画面が表示されます。DHCPによる自動設定を選択した場合でも、この画面は表示されます。この場合、この画面で手動設定を行っても無視されます。手動設定では必要な項目を適切に入力してから[OK]を選択して[Return]キーを押します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 74
「ネットワークサービスメニュー」画面に戻ります。
inetdの設定を行います。「i inetd」の行を選択して、[Return]キーを押します。inetdは、ネットワークサービスを一括して管理するデーモンで、telnetやftpなどの古いプロトコルのサービスを提供する際に使用されます。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 75
現在のセキュリティ標準では、telnet, ftpなどのプロトコルの利用は非常に危険です。そのため、非常に古いFreeBSDバージョンでinetdを使用してtelnetやftpサービスを提供することは全く勧められません。特にインターネットに接続する環境では、これらのサービスを無効にするのが基本です。 inetdを自動起動させないようにするため、[No]を選択して[Return]キーを押します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 76
FreeBSDを起動した際に自動的にNTPサーバを参照して時刻合わせを行うために、ntpdateの設定を行います。NTP (Network Time Protocol)は、ネットワークを通じて正確な時刻を取得するためのプロトコルです。
「N Ntpdate」の行を選択し、[Return]キーを押します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 77
各国/地域の公共NTPサーバのリストが表示されますが、FreeBSD 4.11のインストーラーに登録されているリストは約20年前の古いもので、現在利用可能であることが保証されていません。
公共NTPサーバは時刻参照の集中により負荷がかかることがあるため、できればLAN内にあるNTPサーバを参照することが推奨されます。
今回は[O その他]を選択し、手動でNTPサーバを指定します。一般家庭でも、ブロードバンドルーターがNTPサーバ機能を持つことが多いため、それを利用するのも一つの方法です。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 78
NTPサーバのFQDNまたはIPアドレスを指定して[Return]キーを押します。ネットワーク環境に応じて、最も近いNTPサーバや自分のLAN内に設置したサーバを選択することが重要です。例えば「がとらぼ」の人のLANには複数のNTPサーバが存在しており、その1つを選択して設定を行いました。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 79
FreeBSDはデフォルトでsshd (SSHデーモン)が自動起動するように設定されていますが、セキュリティ上の理由から、これを無効にしておくことが推奨されます。特に約20年前のバージョンであるFreeBSD 4.11では、sshdがOpenSSH 3.5p1に基づいており、現在の標準とは異なるセキュリティプロトコル(SSHプロトコル1)が使用されています。
最近ではSSHプロトコル2のみが使用されるのが一般的であり、プロトコルの互換性や暗号化方式が異なると接続に失敗する可能性があります。そのため、sshdを起動することに意味がない状態です。
sshdの自動起動をオフにするには、[S Sshd]の行を選択し、[Return]キーを押して、メニュー内の[X]を[ ]に変更します。これで、sshdが自動的に起動しなくなります。このsshdの設定にはサブ画面はありません。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 80
ネットワークサービスメニューの先頭まで戻ります。
[X 終了]の行を選択し、[Return]キーを押します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 81
「FreeBSD設定メニュー」に戻ります。
リスト先頭の[X 終了]の行を選択して[Return]キーを押します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 82
「カスタムインストレーションオプションの選択」画面に戻ります。
[X 終了]の行を選択し、[Return]キーを押します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 83
「sysinstall Main Menu」画面に戻ります。
[Tab]キーまたは[→]キーを押して「X 導入終了」を選択し、[Return]キーを押します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 84
インストーラーの終了確認画面が表示されます。
この画面で、[Yes]が初期状態で選択されていますので、フロッピーディスクドライブからフロッピーディスクを取り外してから[Return]キーを押します。
インストーラーを終了せずに設定画面に戻りたい場合は、[No]を選択したうえで[Return]キーを押すことで戻ることができます。
その後、システムは再起動します

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 85
複数のハードディスクを搭載している場合、FreeBSDのインストーラーによって自動的にブートセレクターメニューを上書きされている可能性があります。このメニューは、複数のOSやディスクの間で選択しやすいように設計されています。画面左列でハードディスクを選択し、中央列で起動したいOSを選択してから、[Enter]キーを押します。
項目を移動するには矢印キーを使用し、間違えて別の項目を選んでしまった場合も矢印キーで簡単に変更が可能です。
この画面が表示される場合は次の画像の「固定ディスク起動メニュープログラム」画面は表示されません。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 86
1つ前の画面が表示されない場合は、この画面(またはMS-DOSとFreeBSD以外のOSによってインストールされたブートセレクタ画面)が表示されているでしょう。
もし1台のハードディスクに複数のOSがインストールされている場合で、FreeBSDのインストーラーがブートセレクターメニューを書き換えていない場合は、「固定ディスク起動メニュープログラム」が自動的に起動します。このメニューは、MS-DOSによってインストールされたもので、OSの選択項目に「FreeBSD」が追加されています。
ここで「FreeBSD」を矢印キーで選択し、[Return]キーを押すとFreeBSDの起動が始まります。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 87
FreeBSDの起動には通常1〜3分の時間がかかるため、しばらく待ちます。起動が完了すると、「login:」というプロンプトが表示されます。
このプロンプトが出たら、登録したユーザー名とパスワードを使ってログインできます。また、管理者権限での作業が必要な場合、rootアカウントで直接ログインすることも可能です。
FreeBSDで一般ユーザーが管理者になる場合には、「su -」コマンドを使用します。このコマンドは、wheelグループに所属しているユーザーのみが実行できるため、/etc/groupファイルのwheelグループ行に該当ユーザーを追加しておく必要があります。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 88
ネットワーク設定が正しく行われているか確認します。
コマンド ifconfig -a を実行すると、システム上で有効なすべてのネットワークインターフェースの情報が表示され、IPv4およびIPv6のアドレスが正しく設定されているかを確認することができます。
問題がなければ、LAN内のNTPサーバにアクセスして手動で時刻合わせを行うことで、LANとの通信が正常にできているかを確認します。

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 89
インターネットとの接続を確認します。まず、IPv6で接続を確認するには、ping6 -c 2 宛先 と入力します。
-c 2 というオプションはpingを2回送信することを指定しています。
同様に、IPv4で接続を確認するには ping -c 2 宛先 を実行します。
こちらも、インターネットに問題なく接続できている場合には応答が返ってきます。これで、インターネットとの接続も確認が完了しました。

搭載されているCPUは何でしょう?

30年前のPC-9801を蘇らせる - FreeBSD初期設定編 90
FreeBSD 4.11の起動プロセス中、カーネルコンフィグレーションの前にシステムが取得したCPU情報が表示されます。
上記の画像は、PC-9801FAにオーバードライブプロセッサまたはCPUアクセラレータが搭載された環境での表示内容を示しています。この画面には、CPU-IDとして「0x433」と表示されていますが、これはIntelのA80486DX2-66プロセッサを示しています。この情報から、このシステムにはIntel i486 DX2 66MHz (33MHz x 2)のアクセラレータが装備されていることが分かります。なお、PC-9801FAが16MHz系なので実際には32MHz x 2の64MHzだと思われます。
これで、PC-9801FAに搭載されたCPUアクセラレータが実際にどのチップであるか、購入当初から不明だったその正体が今回の確認で判明しました。

PC-9801FAのCPUはi486SX 16MHzなのでクロックだけみても4倍の高速化となっています。さらに、DX2-66プロセッサには486SXには搭載されていない数値演算コプロセッサが搭載されているのでさらに高速化することが期待されます。
なお、PC-9801FAのシステムクロックは通常(Hi状態で)16MHzであるため、CPUアクセラレータ基板によりシステムクロックの2倍動作になり、DX2プロセッサによりさらに2倍動作になります。つまり、486DX2-66本来の33MHz x 2動作ではなく、(16MHz x 2) x 2 = 64MHzで動作している筈です。ただし、本当にそのクロックで動作しているかは不明です。と、いうのもゲームをしてみると、CPUアクセラレータを外した状態と「もたつき具合」がほぼ変わりません。

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