エレコムトラックボールDEFT PROのサムレストをダイソーのエポキシパテで作る

約1年前のゴールデンウイークに作ったトラックボール用の木にフェルトを貼ったサムレストがだいぶ汚れてきた。で、元々いつか作り直したいと思っていたものなのでリニューアルすることに。今回は木を使わずにダイソーのエポキシパテを使うことに。

ダイソーのエポキシパテは数種類あるようだが、今回はクリーム色の「万能エポキシパテ」を購入。というか、買いに行った店舗にはこれと緑色の「防水エポキシパテ」しかなかった。

トラックボールのサムレストをダイソーのエポキシパテで作る 1
パッケージのオモテ面。

トラックボールのサムレストをダイソーのエポキシパテで作る 2
パッケージのウラ面。

トラックボールのサムレストをダイソーのエポキシパテで作る 3
エポキシパテは銀塩写真のフィルムケースみたいな密封容器に入っている。

中の円筒形の粘土は中心と外周で違う成分の2層になっていて、この2種類の粘土が混ざることで硬化するみたい。グリコのクリームコロンみたいなのを想像いただければ良いかと。円筒の外周はビニールシート、上下の円筒の断面部分には銀色の紙?が貼ってあるのですべて剥がしてから1分で捏ねて均一に混ぜるということになっている。量は親指の第一節程度なのでサムレストを作るには1個で十分かつ余りもしない程度だと思われる。実際に1つ丸ごと使って問題なかった。

トラックボールのサムレストをダイソーのエポキシパテで作る 4
エポキシパテが初めてだったのでミルフィーユのフィユタージュ(パイ生地)みたいに薄く延ばして折りたたんでを繰り返せば次第に均一に混ざるのかなと思ったが、説明の「練るとたいへん熱くなります。練り始めてから1分以内に作業を終えてください」の文言に従うと、フィユタージュを作るようなノンビリした作業じゃ1分ではとても均一に混ざらない。結局、1つめの「万能エポキシパテ」はなんかマーブル模様の粘土になっただけで、数日経っても一部は微妙に柔らかいままで違う一部は乾いた紙粘土みたいなモサモサボロボロといった感じ。大失敗。

そこで、もう1つ購入した。

2つめは練り始めてすぐ気付いたけど、2種類の粘土の境が最初から硬化していて砂利の混ざった粘土みたいになった。大粒な塊は途中で取り除いたけど、小粒なのは急いで練りながら取り除くのは無理なのでそのまま混ぜ込んだ。1つめの失敗した方は全て柔らかい粘土だったので、2つめはハズレだったよう。
2つめはビニールシートと上下のフタを外してからは全速全力で捏ねまくって押しつぶして延ばして折って丸めてすり潰すようなのをひたすら繰り返した。最初は硬い粘土なのが練りまくるとヤワヤワの粘土になる。掌は使わず10本の指で練りまくったが、全ての指の表面に粘土が付きまくってどうなることかと思ったが、2〜3分ほど捏ねてるとヤワヤワの粘土が突然弾力を持ち始めて、その状態になると指に付いた粘土が綺麗に取れた。そこから急いで目的に形に押し固めるが、先ずはラベルシートのシールを剥がした紙のツルツル側にパテが当たるようにして机の上でギュッと上から押し付けて平らな底面を作る。その上に形を作る。向きを変えて机の上に押し当てて平らにしようとすると先に作った底面が歪むので向きを変えて押し付けはたぶん厳禁。

トラックボールのサムレストをダイソーのエポキシパテで作る 5
さらに2分ほど経つと表面が固まり始める感じになるので、トラックボールの側面の目的の位置に合わせてギュッーと押し当てて、その側面の形状に合うようにする。表面が固まり始めているので直接押し当ててもトラックボール側にパテがひっつくことはないかと思うが、一応養生テープをトラックボールに貼ってから押し当てた。

1つめ、2つめともに室温15〜18℃程度で作業したが、ほんのり温かくはなったけど説明書きの「たいへん熱くなります」とは程遠い感じ。2液エポキシ接着剤は混ぜると本当にめっちゃ熱くなるので要注意だけどエポキシパテはそういうものではないのかしら?

トラックボールのサムレストをダイソーのエポキシパテで作る 6
2つめは時間無視で徹底的に捏ねまくったのが大成功で、3時間ほど経ってから触ってみたら表面全てがカッチカチになっていた。ただし、最初から硬化していたのが粒になって混じったためクランチの入ったチョコレートみたいな仕上がりになってしまった。これはヤスリで削ればある程度は解消するかもしれない。

失敗した1つめは練り不足で成形しても暫くすると上下方向が潰れて成形したときより高さが低くなった。(プッチンプリンを容器から皿に出したみたいな感じ)
それを踏まえて2つめは最初から高めで成形したが、しっかり練って硬くなり始めてから成形したところ上下方向に潰れることもなくそのまま固まったので、高めにする意味はなかったかも。まぁ、どうせヤスリをかけて削るので失敗ではない。

ヤスリがけはサンドペーパよりは鉄の棒ヤスリの方がやりやすいと思う。12時間以上放置して完全にカッチカチに硬化したエポキシパテはなかなか削れないし、粉が凄くてヤスリの目がすぐに詰まる。できたら洗面器などに水を張って洗いながらやると粉も目詰まりもなくて削る面の様子もよく判って良いかなと思う。

トラックボールのサムレストをダイソーのエポキシパテで作る 7
一応ヤスリがけまで完了。クランチは解消されてないけど、これはこれで味がある?・・・ないな。大理石調でもなくなんか汚らしい。
本当は黒に塗装したいところだけど、手に触れるところから色がハゲるのでこのまま使う。前回は木で作って指が触れるところにフェルトを貼ったけど、エポキシパテはカッチカチなのでこのまま直に使うことにする。
上の写真では左側の面が凸凹だけど、これは養生テープを貼ったトラックボールに押し付けた面だから。上面の手前側(指先側)は左側(ボタンに近い側)が若干下がっているけどこれはワザと。親指を置いたときにボタン寄りの方向に力がかかるように斜めにしている。指の根本側(写真では右上側)は反対に右側(外側)が下がっていて指に無理に力が入らないようにしたつもり。

トラックボールのサムレストをダイソーのエポキシパテで作る 8
トラックボールと接触する側の面。横向きのV字にくぼんでいる。しかも丸みもある。前回、木で作ったときはここの形状を掘るのに苦労した。今回はパテが固まる直前にトラックボールに押し付けただけなので簡単だった。ただし、曲面のトラックボールの上に養生テープを貼った時点で凸凹なのに、さらにその上からパテを押し付けたので若干凸凹している。養生テープの代わりに木工ボンドでも塗った方が良かったかしら?あと、トラックボールのボタンにサムレストが当たらないように少しラインを曲げているので余計に凸凹に見えるかも。

トラックボールのサムレストをダイソーのエポキシパテで作る 9
作成したサムレストを使う様子。ちょうど親指の第一関節の少し根本側の指が細くなっている部分にサムレストの角が当たる感じで、親指の第一関節から先はフリー。これは昨年作ったサムレストからの改良部分。

自分の親指の形状に合わせて作ったのでほぼぴったりだが、ちょっとだけ削り足りなくて指先方向の高さが僅かに(0.2〜0.4mm程度)高すぎる。まぁ、これは追々好きなだけ削る予定。というか、塊のないエポキシパテが当たったら作り直したい。
エポキシパテは1個100円なので躊躇なく作れ直せる。気力があれば・・

エレコムがオプション製品としてでもサムレストを出してくれれば済む話なんだけどねぇ。なんで絶壁の下に親指乗せを作らなかったのか謎。(1年前と同じ感想)

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fr24feedが正常に自動起動するようにする

この記事は、自宅に設置したアンテナとRTL-SDRレシーバで航空機の飛行状況を取得し、FlightRadar24にフィードして情報共有する話の続き。fr24feedはデータをフィードするソフトウエア。piawareはFlightAwareにフィードするソフトウエア。dump1090-faはRTL-SDRレシーバで受信したADS-Bの信号を文字にして出力するデコーダソフトウエア。

先日の設定で、fr24feedが一応正常に動いているようなのだが、システムを再起動するとfr24feedのFR24 MLATでフェイルが発生する。この状態だとFlightRadar24では「接続しているがオフライン」という扱いになるみたい。フィードが停止するようなのでそれは困る。

$ fr24feed-status
[ ok ] FR24 Feeder/Decoder Process: running.
[ ok ] FR24 Stats Timestamp: 2020-03-12 10:15:00.
[ ok ] FR24 Link: connected [UDP].
[ ok ] FR24 Radar: *-******.
[ ok ] FR24 Tracked AC: 0.
[ ok ] Receiver: connected (0 MSGS/ SYNC).
[FAIL] FR24 MLAT: not running ... failed!

要するに異常だが、これはfr24feedサービスを再起動すると正常になる。
つまりfr24feedの起動タイミングが悪いっぽい。

systemdによるサービスの起動順序とタイミングを調べてみる。

$ systemd-analyze plot > ~/systemd-analyze.svg
ホームディレクトリに出力されたsystemd-analyze.svgは一応画像形式だけど、ブラウザで見るのがおすすめ。

systemdのサービス起動順序 1
これによるとdump1090-faが起動してからfr24feedが立ち上がり、後にpiawareが起動している。fr24feedよりpiawareが先の方が良い筈なので順序指定をしてやれば良さそう 。しかし、仮にfr24feedをpiawareより後にしても、piaware起動開始とほぼ同タイミングだとまだ失敗する可能性がある。Linuxの普通の作法では、おそらくサービスはrc.localが実行される前に全て起動させるのだろうが、rc.localの中でdump1090exporterを起動する前に20秒ほどsleepする処理を入れているのでこれが待ち時間としては最適かもと思った。だから、fr24feedはrc.localの後に実行させることにした。これならpiawareの起動開始タイミングから20秒(と少し)後にfr24feedが起動する筈。

例によって fr24feed を停めて無効化してからサービスのファイルを編集して有効化させる。

$ sudo service fr24feed stop   ←サービス停止
$ sudo systemctl disable fr24feed ←サービス無効化

/etc/systemd/system/fr24feed.service (ファイルの最初の辺りを編集)
[Unit]
Description=Flightradar24 Decoder & Feeder
#After=network-online.target  ←元の設定をコメント化、または行削除
After=rc-local.service   ←変更後(追加した)

$ sudo systemctl enable fr24feed ←サービス有効化
$ sudo shutdown -r now   ←システム再起動

systemdのサービス起動順序 2
システム起動後に再度サービスの起動順序とタイミングを確認する。
今度は指定通りに最後の方のrc-localサービスが完了した後にfr24feedが起動している。

2020年5月21日追記:
上の起動タイミングをズラしただけで暫く満足していたが、これでもまだfr24feedのFR24 MLATがエラーになることがあった。そこで、もっと起動を遅らせることに。
上で編集したのと同じ /etc/systemd/system/fr24feed.service に1行挿入。LimitCORE=infinityの次あたりに。
ExecStartPre=/bin/sleep 90
これでfr24feedの起動をさらに90秒遅らすことができる。これだけ遅ければシステム起動直後の高負荷は完全に避けられるし、flightawareも安定した状態になっているはず。これならきっとFR24 MLATもエラーにならないことでしょう。

$ fr24feed-status
[ ok ] FR24 Feeder/Decoder Process: running.
[ ok ] FR24 Stats Timestamp: 2020-03-12 11:01:27.
[ ok ] FR24 Link: connected [UDP].
[ ok ] FR24 Radar: *-******.
[ ok ] FR24 Tracked AC: 7.
[ ok ] Receiver: connected (16266 MSGS/0 SYNC).
[ ok ] FR24 MLAT: ok [UDP].
[ ok ] FR24 MLAT AC seen: 4.

ステータス表示も意図したとおりになった。(確認はfr24feed起動後1分は待ってから)

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