AAC aptX aptX LL aptX HD aptX Adaptive対応の超小型Bluetooth5.2オーディオアダプタを買ってみた

AAC aptX aptX LL aptX HD aptX Adaptive対応の超小型Bluetooth5.2オーディオアダプタを買ってみた

これまで使用していたBluetoothオーディオアダプター(トランスミッター)は、音質には特に不満はありませんでしたが、Bluetoothヘッドセットの電源を入れてから接続されるまでに数十秒から、ひどい時には数分かかることがありました。その間、ヘッドホンのボタンを何度も押して接続を試みる必要があります。周囲に複数のBluetooth機器が存在する場合、ペアリングがスムーズにいかないことがあるのは理解できますが、ペアリング済みデバイスとの接続にこれほど時間がかかるのは納得できません。
そこで、新たにBluetoothアダプター(音声出力は有線接続、ヘッドセットとはBluetoothで接続するタイプ)を購入することにしました。市場には100円台の低価格なBluetoothトランスミッターも存在しますが、それらはペアリング情報を記憶できず毎回ペアリングが必要だったり、音質が安っぽかったり、ノイズがひどいなどの問題が多くあります。そのため、もう少し品質の良さそうな、2,000円程度の製品を探すことにしました。2,000〜3,000円の価格帯になると、Bluetooth 5.0以上に対応し、AACやaptXといった高音質なコーデックを使用できる製品が選択肢に入ってきます。個人的にはaptX HD対応が望ましいと考えています。ただし、これらのコーデックは送信側・受信側の双方が対応していないと利用できないため、所有しているヘッドホンが非対応の場合は意味がありません。 この価格帯の製品にはバッテリーを内蔵したモデルもあります。電源設計が弱い製品では、USB給電時にノイズが混入しやすい傾向がありますが、バッテリー駆動に切り替えることでノイズを回避できる可能性があります。もちろん、最初からノイズに強い電源設計を持つ製品を選ぶのが理想ですが、AliExpressなどで販売されている商品では、レビューや口コミが不正確な場合も多く、商品説明から電源品質を見抜くのは困難です。そのため、バッテリー内蔵モデルを選ぶというのは、現実的な対策ともいえるでしょう。

AAC aptX aptX LL aptX HD aptX Adaptive対応の超小型Bluetooth5.2オーディオアダプタを買ってみた 1
写真ではサイズ感が伝わりにくいかもしれませんが、届いた製品は非常にコンパクトで薄い箱に梱包されていました。
ただし、箱の側面のボール紙は少し凹んでおり、配送中に変形したと思われます。

AAC aptX aptX LL aptX HD aptX Adaptive対応の超小型Bluetooth5.2オーディオアダプタを買ってみた 2
こちらが箱の背面です。「QCC-LE507」という型番が記載されています。この型番から、QualcommのBluetoothチップ「QCC」シリーズを搭載している可能性があります。

AAC aptX aptX LL aptX HD aptX Adaptive対応の超小型Bluetooth5.2オーディオアダプタを買ってみた 3
箱の中にはさらに白い内箱が入っており、その中で本体が凹型のスペースにしっかりと固定され、ビニールで包まれた状態で収められていました。

AAC aptX aptX LL aptX HD aptX Adaptive対応の超小型Bluetooth5.2オーディオアダプタを買ってみた 4
同梱物は全部で4点です。3.5mmの3極オーディオケーブル、USB-A to USB-Cケーブル、本体、そして日本語の説明が含まれたマニュアルが入っていました。

AAC aptX aptX LL aptX HD aptX Adaptive対応の超小型Bluetooth5.2オーディオアダプタを買ってみた 5
こちらがBluetoothアダプター本体の上面(左)と底面(右)です。上面にはボタンはなく、インジケーターのみが配置されています。

  • RX: 受信モード
  • TX: 送信モード
  • : 電源
  • SBC: Bluetooth標準コーデック
  • AAC: 高音質コーデック (Apple製品で採用が多い)
  • APTX: aptX
  • LL: aptX Low Latency (低遅延)
  • HD: aptX HD (高音質コーデック)
  • AD: aptX Adaptive (状況に応じて動作する柔軟なコーデック)
  • A: TXモードで1台目のヘッドセットと接続中、またはRXモードでオーディオデバイスと接続中
  • B: TXモードで2台目のヘッドセットと接続中、またはRXモードでオーディオデバイスと接続中

また、側面にはUSB-Cポートと3.5mmの3極オーディオ端子(入出力共用)が配置されています。

AAC aptX aptX LL aptX HD aptX Adaptive対応の超小型Bluetooth5.2オーディオアダプタを買ってみた 6
本体右側には3つのボタンがあります。左から順に、音量を下げるボタン、音量を上げるボタン、電話の応答/切断に使用するマルチファンクションボタンです。
オーディオ端子と反対側の側面には、電源ボタンが単独で設置されています。

AAC aptX aptX LL aptX HD aptX Adaptive対応の超小型Bluetooth5.2オーディオアダプタを買ってみた 7
本体左側には、Bluetoothのペアリングボタンと、送信(TX)/受信(RX)モードの切り替えスイッチがあります。

AAC aptX aptX LL aptX HD aptX Adaptive対応の超小型Bluetooth5.2オーディオアダプタを買ってみた 8
上面には保護シートが貼られており、設置後に剥がすと美しい表面が現れます。傷防止のため、設置時までは貼ったままにしておくのがおすすめです。

AAC aptX aptX LL aptX HD aptX Adaptive対応の超小型Bluetooth5.2オーディオアダプタを買ってみた 9
ケーブルを奥側に向けて設置すると、インジケーターの文字が上下逆さまになります。これは設計上の欠点といえるでしょう。製品全体の品質に大きな影響はありませんが、ユーザビリティの観点では残念です。
電源ノイズの軽減になるかと思いフェライトコアを入れてUSBケーブルを1ループさせましたが、明らかな効果は無いようです。

USB接続による給電・充電が可能ですが、ノイズの多いUSBポートや質の悪いACアダプターから電力を供給すると、音声に「ブーン」というノイズが乗ることがあります。これは、電源回路の設計にあまりコストがかけられていないことを示しています。ただし、常にノイズが発生するわけではなく、その時によってはノイズが出ない場合もあります。USB給電時のノイズが乗らない条件が不明です。そのため、ノイズが気になる場合はUSBケーブルを外してバッテリー駆動に切り替えると良いでしょう。実際、バッテリー駆動時にはノイズが発生しません。
内蔵バッテリーの容量は明示されていませんが、商品説明によると約半日ほどの連続使用が可能とのことです。

商品説明には、送信モード(TX)ではAACコーデックが利用できず、受信モード(RX)ではaptX LLが使用できないとされていますがこれは未確認です。

新しいBluetoothアダプタが欲しいと思った原因のヘッドセットとの接続時間については、このアダプタとヘッドセットの両方の電源がオンになってほぼ1秒で接続されています。これは十分に期待程度の接続速度なので満足です。接続失敗も発生しないのでヘッドセットのボタンを押して再接続を試みる必要もありません。

1つだけ明らかな不満点は、TXモードでヘッドセットとの接続を切ると暫くして電源がオフになることです。次に再びヘッドセットを接続しようすると、手で本体の電源スイッチを押す必要があります。また、音量がリセットされるため、好みの音量にするために音量ボタンも押す必要があります。これは使用したい度に毎回なので面倒です。

肝心の音質については、現時点では「良いのか普通なのか判断できないが、少なくとも悪くはない」といった印象です。TXモードでのSBCやaptXコーデック使用時にも、特に大きな音声遅延は感じられませんでした。少なくとも、今回購入した製品は「ハズレ」ではなかったといえそうです。

関連記事:

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた

「KVMスイッチ」は、ひとつのキーボード・モニター・マウスで複数のパソコンを切り替えて操作できる便利な機器です。ちなみに「K」はキーボード、「V」はビデオ(ディスプレイ)、「M」はマウスの頭文字を取ったもの。家庭向けには4台程度まで対応した「PC切替器」として販売されており、一般ユーザーでも気軽に使えるようになっています。たとえば、動画編集用とプログラミング用のPCを使い分ける場合でも、1組のキーボードとマウスで複数台のPCを切り替えて操作できるためKVMスイッチがあれば机上がスッキリします。古くはアナログ15ピン(D-Sub)やPS/2接続が主流でしたが、最近はUSBやHDMIによるデジタル接続に移行しています。2台から数十台まで対応でき、限られたスペースで効率よく作業できる環境を実現してくれます。

これまで「がとらぼ」の人は、COMPAQ製の業務用KVMスイッチを20年以上も使用してきました。このKVMスイッチは、D-Sub 15ピンによるアナログディスプレイ接続、およびPS/2ポートによるキーボード・マウス接続に対応した、いわゆるレガシー仕様の製品です。
しかし近年、サーバー群のミニPCへのリプレースを進める中で、こうした古い接続端子を使用するには変換アダプターが必要となり、接続が煩雑になるという課題が生じていました。そこで今回は、HDMIとUSBによる現行のデジタル接続に対応した、より現代的なKVMスイッチを導入することにしました。

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた 1
今回購入したKVMスイッチは、珍しくダンボールがむき出しの状態で届きました。外装はテープが十字に巻かれているのみで、少々頼りない印象を受けました。一般的には多少の水濡れにも耐えられるよう、ビニール素材などで保護されていることが多いため、梱包にはやや不安が残ります。

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた 2
外箱を開封すると、商品の箱がそのまま入っていました。

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた 3
箱の中には、発泡シートに包まれたKVMスイッチ本体が手前に、付属品が奥に分けて収められていました。

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた 4
中身を確認すると、写真の下側にはKVMスイッチ本体の背面が見え、左上にはキーボード・マウス接続用のUSB Type-A to Type-Bケーブルが8本、右上にはリモートスイッチボックスと、19インチラック用のマウント金具が同梱されています。
KVMスイッチの背面には、左からHDMIポートとUSB-Bポートのペアが8組並び、操作用ディスプレイへのHDMI出力ポートが1つ、そして電源用USBケーブルを接続する丸形DC 5Vポートが1つ搭載されています。

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた 5
すべての付属品を並べた様子です。上段にはUSBケーブルが8本、下段には左から、スイッチ本体用の電源ケーブル(USB-A - 丸形DC)、USB電源アダプター、19インチラックマウント金具とネジ類、リモートスイッチが並んでいます。

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた 6
スイッチ本体の側面には、ラックマウント用の金具を固定するためのネジ穴が3箇所あり、付属のマウント金具により19インチラックへの設置に対応しています。

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた 7
前述のように19インチラックへのマウントができる製品ですが、スイッチ本体の底面にはゴム足が取り付けられており、ラックの棚などに直接置くこともできます。また、サイドウォールパネルのフックなどに引っ掛けて固定することも可能な構造になっています。

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた 8
スイッチ前面の俯瞰です。入力用のUSBポートが4つ並び、リモコン接続用端子、そして8つの切り替えボタンが配置されています。

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた 9
切り替えボタン部分の拡大です。リモコン接続端子はmicroUSBタイプで、ボタンはタクトスイッチ方式のため、押し込んだままの状態を保持するものではありません。電源投入後は、それぞれのボタン左下にある数字部分の白色LEDで、どのポートがアクティブかを視認できます。(外観からはLEDインジケータの存在がわかりません)

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた 10
正面左側の拡大です。キーボードやマウスは、前面の4つのUSBポートのいずれかに接続します。ただし、取扱説明書が付属しておらず、なぜポートが4つあるのか、どのような使い分けを想定しているのかは不明です。

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた 11
リモートスイッチです。microUSBケーブルでスイッチ本体と接続する仕組みですが、今回の個体ではこのリモートスイッチがまったく機能しません。ボタンを押すと、リモコン上面のLEDインジケーターは点灯して切り替わるものの、スイッチ本体側のインジケーターは変化せず、PCの切り替えも行われません。LEDが点灯することから、通電とボタン自体の動作はしているようですが、本体との通信がうまくいっていないと推察されます。

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた 12
こちらは、20年(以上)トラブルなく使用してきたCOMPAQ製KVMスイッチの前面です。19インチ幅の大型筐体で、非常に重量のある製品です。正面にはI/Oは無く全てが背面に集中しています。

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた 13
COMPAQ製KVMスイッチの底面および背面です。背面には、D-Sub 15ピンとPS/2ポートが並び、その古さを感じさせます。電源はAC100Vを直接入力するタイプで、内蔵の電源ユニットも重量の一因となっています。

新しいKVMスイッチは19インチラックの背面側にマウントしました。本来であれば、リモートスイッチをラックの前面に設置し、簡単に切り替え操作が行えるはずでしたが、リモコンが機能しないため、1メートル以上手を伸ばして本体の切り替えボタンを押さなければならない状態です。以前使用していたCOMPAQ製のスイッチは、キーボードのホットキー/ショートカット操作により、ディスプレイ上に切り替え画面を表示し、矢印キーで簡単に操作できました。こうしたホットキーによる切り替え機能は多くのKVMスイッチに搭載されていますが、今回の製品にはマニュアルが付属しておらず、その有無すら確認できていません。現在販売店に問い合わせ中ですが、今のところ返答はありません
こうした点から、品質管理およびサポート体制に不安があり、「がとらぼ」としては本製品の購入はおすすめできません。
問い合わせに対する応答に1週間ほどかかったものの、リモコンを再送するとのことです。

AliExpressには、もう1つの選択肢として1万円強程度で購入可能な8入力対応のHDMI/USBタイプKVMスイッチもあります。こちらはホットキーによる切り替えに対応していることが確認されています。ただし、先にそちらを注文した際には、残念ながら発送されなかったため、やむなく今回の製品を購入したという経緯があります。

2025年5月15日追記: (以下2枚の画像)

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた 14
リモートスイッチの新しいもの(正常品と期待されるもの)が送られてきました。丈夫なプチプチの封筒に入っていました。写真は封筒の裏面です。

HDMI + USBの8ポートLVMスイッチを買ってみた 15
実際には白いビニールの内袋に包まれていました。新しいリモートスイッチはもちろん応答のないリモートスイッチと見た目はまったく同じです。
このリモートスイッチをKVMスイッチ本体のmicroUSBポートに接続したところ、スモートスイッチのボタン押しに応じてKVMスイッチの番号のインジケータの点灯箇所が移動し、正常にPCの切り替えが行われました。問題は解決したといえます。ホットキー・ショートカット操作によるPC切り替えについては、このKVMスイッチは対応してないようです。

関連記事:
Up