古い車の近代化改修 低グレード車をフロアの静音施工で超高級車並みの静けさに 中編

古い車の近代化改修 低グレード車をフロアの静音施工で超高級車並みの静けさに 中編

前編では、座席を取り外しました。まだまだ作業を始めたばかりです。ここから作業に時間がかかるようになっていきます。

車載ジャッキの取り外し

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車載ジャッキは助手席下の窪みに収まっていますが、後席から見える位置にあるため、目隠し用のカバーが付いています。このカバーは凸部の2つの突起を内側に寄せることで外せます。

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ジャッキは固定部に突っ張る形で固定されています。ジャッキを下げる方向に回すと緩み、引き抜けるようになります。逆に取り付け時は、ジャッキを上げる方向に回して突っ張らせます。

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ジャッキを外すと固定用の金具が残ります。この金具は取り外せないため、静音施工の際には邪魔になりますが、ここは割り切るしかありません。

センターコンソールボックスの取り外し

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うちの車はシフトレバーがセンターコンソールにあり、センタートンネル上にドリンクホルダー付きの小物入れ(コンソールボックス)があります。まず、この小物入れを外します。
小物入れの蓋を開けます。

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蓋付き小物入れの底にはスポンジシートが敷かれているので、これを外します。底の四隅にあるプラスネジ4本を外します。

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蓋付き小物入れを抜き取ります。

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小物入れを引き抜くと、内部後部右側に10mmのナットが1つだけ見えるので、これを外します。

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センターコンソールボックスを揺すると、そのまま外れます。写真の赤矢印は最後に外したナットの位置で、この1本と前方ののクリップ2本だけで固定されていたことが分かります。左右中央にあるクリップ状の部品は、コンソールボックスそのものの固定には関係ありませんでした。

その他の取り外し

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前席用シートベルトの根元はBピラー最下部に固定されており、ネジはカーペットに開けられた穴を通しています。また、Bピラー内張りの下縁はフロアカーペットを噛み込んでいます。つまり、カーペットを切らずに作業するには、シートベルト根元を外し、Bピラー内張りを剥がす(浮かす)必要があります。

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シートベルト固定ネジにはカバーが付いています。このカバーは内部で金具に引っかかる構造になっており、上部を左右に広げて上側から捲ります。下側も金具に引っかかっているため、捲った後に下方向へ引き抜きます。
施工後にカバーを戻す際は、ベルトを横に倒してから逆順で嵌めると簡単です。写真のようにベルトが真上を向いた状態で嵌めるのはかなり大変です。

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車内で大きな力がかかる部分は14mmのナットが使われていることが多く、前席シートベルトの固定ネジも14mmです。かなり固く締まっているため、柄の長いレンチを使うと作業しやすいでしょう。

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シートベルトの固定ネジを外したら、Bピラー内張りの下側を車の中心側に引っ張ります。クリップ留めなので、引くだけで外れます。上部まで外す必要はなく、上下の内張りを分離する必要もありません。

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リアシート固定部付近、フロアカーペット最後部(ラゲッジエリア・燃料ポンプ前)の中央に固定クリップがあります。この車では1本だけですが、車種によって本数や位置は異なります。クリップ外しを使い、まっすぐ上に引き抜きます。

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センターコンソール左右、前席スライドレール内側後部の固定部もカバーで覆われています。このカバーは硬めで、外側に引けば外れる構造ですが、ツメが引っかかりやすく、無理に引くと破損する恐れがあります。(次)

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カバーを捲ると、土台金属に大きな穴があり、そこからツメが見えます。ツメは指で押すこともできますが力が入りにくいため、ツメにある凹みにマイナスドライバーを当て、しっかり押し下げて外します。

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フロント中央コンソール下のカバー(写真ではまだ外れていません)、運転席・助手席足元のタイヤハウス側樹脂カバーを外します。シート下から出ていたケーブル類は、フロアカーペットの切れ目から下へ押し込みます。ドア下のサイドシル部分でカーペットを固定している箇所も外します。さらに、この車では燃料給油口オープナーが運転席ドア下にあるため、これも取り外します。(次)

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給油口オープナーユニットは10mmのナット1本で固定されています。ナットを外した後、ユニット全体を前方へずらします。やや力が必要です。

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給油口オープナーレバーはL字形の突起でサイドシルの穴に引っかかっています。フロアカーペットを挟んで固定されているため、着脱には少し手間がかかります。カーペットには大きめの穴があるので、ユニットをそこから外へ逃がします。ワイヤー接続部や白い筒状樹脂部品を傷めないよう、慎重に扱います。

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フロアカーペットの固定箇所をすべて外したら、フロアカーペットを後部側から捲り上げます。裏面にはフェルトが貼られている部分があり、折れやすさに差がありますが、基本的に多少折れても問題ありません。ただし、運転席下にはフロアマット固定用フックが2本突き出ているため、前側から捲るのは避けます。

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運転席フロアマット固定用の2本のフックは、フロアカーペットの切れ目を通します。この際、無理な力をかけると切れ目が裂ける恐れがあるため、後ろから捲ったカーペットを少し前へ寄せてから通します。施工後に戻す際は逆順ですが、注意点は同様です。

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フロント側のカーペットを剥がします。ダッシュボード下ではマジックテープで固定されているため、剥がしながら捲っていきます。
フロントドアからフロアカーペットを抜き取ります。

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リアシート足元には硬めの発泡スチロール製パネルが敷かれています。左右2枚構成で、凸凹で噛み合う構造になっており、さらにフロアの桟に引っかかることで前後にズレにくくなっています。桟沿いの配線分の余裕があるため、制振材や遮音シートを施工しても問題なく戻せます。

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前席側は足置き部分が発泡スチロール、足置きとシート間がフェルト構造です。ロードノイズが強く響く原因の一つは、この床下構造にあると考えられます。なお、助手席側は発泡スチロール1枚ですが、運転席側は左右2分割で隙間があります。

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運転席床下の状態です。すでにアクセル側の発泡スチロールは外しています。左足置き用の発泡スチロールは最前部がネジ留めされているため、破損しないよう注意が必要です。(次)
写真のように、床には2〜3箇所の穴があり、発泡スチロール裏の凸が嵌ることでズレ防止になっています。凸部を壊さないよう慎重に外します。

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運転席左足置き用発泡スチロール先端のネジ留め部裏側です。樹脂製の筒状部品が付いています。

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この筒状部品は、車体フロアから立っているネジに嵌っていました。制振材や遮音シート施工時には、このネジ部分を避ける必要があります。

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運転席・助手席とも、ダッシュボード下にはメーカー施工のフェルトマットがあります。バルクヘッド用の吸音材と思われます。このフェルトは接着されておらず、数箇所で固定されているだけなので、無理のない範囲で隙間から手を入れ、制振材を施工することが可能です。(後で写真があります)

ここまで、構造確認を含めて車内をほぼ丸裸にするまでに、約2時間半かかりました。椅子を外した後は要領が悪かったと思います。
後編ではフロアに制振材と遮音シートを施工します。

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これまでに、車内後部のラゲッジスペースの床と側面のタイヤハウス周り、前後左右のドア、リアゲート、ボンネット内側、フロントフェンダーおよびタイヤハウス周りの静音化は完了しています。今回は、車の静音化における大本命とも言えるフロアの施工を行います。 リアゲートのように重量を大きく増やせない部位や、ボンネットのように厚みを確保できない部位では、制振材を控えめに貼ったり、ラゲッジスペース床以外には遮音シートを貼らないといった省略をしてきました。しかし、今回は重量を気にする必要がなく、なおかつ完全に見えなくなる床下の施工です。そのため、施工可能な面積の95%以上に制振材と遮音シートを貼る方針としました。 一方で、当初は追加を予定していた吸音材・断熱材については、メーカー施工済みであることが判明したため、既存の素材をそのまま活かすことにしています。
すでに「古い車の近代化改修 ラゲッジルームの遮音」で後部ラゲッジエリアの床は施工済みです。そのため、今回のフロア施工範囲は、フロントのダッシュボード下からリアシート下までの床となります。

後席の取り外し

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うちの車の後席は折りたたみ式で、座面下にはロック用のフックがあり、固定されているのは脚部分のみという構造です。

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後席シート下の脚には樹脂製のカバーが取り付けられています。

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後席シートを足元側へダイブさせると、床の4箇所にフックがかかる固定部が現れます。取り外したシートはラゲッジスペースに置く予定のため、汚れ防止として新聞紙を敷いています。

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シート固定用のフックがかかると、シートはロックされて外せなくなります。そこで、シートをダイブさせ、座面下に木片などを置いてから再び持ち上げることでロックを回避します。

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シート脚の樹脂カバー1つ目は、下膨らみ部分を左右に広げ、下側から捲るように持ち上げます。上部には爪があるため、上側から無理に剥がそうとすると破損します。樹脂カバーは硬めなので、左右に広げる際はやや力が必要です。

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内側のカバーは、下側の膨らみ部分を内側に寄せてから、上に持ち上げるように捲ります。こちらは上部の爪の構造が異なり、スライドして外れるタイプです。いきなり捲らず、爪が外れた感触を確認してから作業します。左右それぞれの脚で同様に行います。

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2つの脚の固定部は同じ構造で、中央下部に皿付きのひっかけ金具があり、その左右斜め上に14mmのナットがあります。取り外すのは、この14mmのナットです。

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2本のナットを外したら、そのままシートを上方向に引き抜くことで完全に取り外せます。折りたたみ式のシートは比較的軽いため、持ち上げ作業はそれほど苦になりません。

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外したナットは、元のネジ穴に軽く挿しておきます。こうすることで、ネジの紛失や誤ったネジを使ってしまったりネジ穴を塞いでしまうミスを防げます。強く締める必要はありません。

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ラゲッジスペースはすでに静音施工済みで、今回の作業対象外です。そのため、外したシートは裏返してラゲッジスペースに置いておきます。写真は片側のシートのみ置いた状態です。

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リアの左右のシートを外した状態です。足元のマットも取り外しています。

前席の取り外し

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写真は車両左側の助手席です。すでにサイドシルのカバーを外しているため、ケーブル類が露出しています。前席シートは2本のレール上に載っており、前後それぞれが床の桟に固定されています。写真ではシートを最前端までスライドしており、後側レールの固定部にアクセスできる状態です。前側を作業する際は、逆に最後端までスライドさせます。

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シートを最も後ろまでスライドさせ、前側レールの固定部を確認しています。フロントシートのレールを固定している4本(2席で8本)のネジはトルクス形状のように見えますが、材質が硬いため、8mmの六角レンチでも取り外し可能です。

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レール後側の固定部です。後端には樹脂カバーが付いており、柔らかめなので捲るだけで外れます。ただしツメがあるため、破損させないよう注意が必要です。カバーを外すと固定ネジが現れます。
シート固定ネジを外しても、すぐにシートを取り外してはいけません。フロントシートには安全装置関連のケーブルが接続されており、エアバッグ誤作動を防ぐための手順が必要です。(次)

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バッテリーのマイナス端子を外し、ケーブルが再び端子に触れないよう結束バンドなどで固定します。念のため、端子自体にビニールテープを巻いておくとより安全です。

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シート下のコネクタを外します。黄色のケーブルは安全装置系統と思われます。まず白いコネクタを外しますが、ツメをしっかり押し下げることで抜くことができます。黄色のコネクタはやや構造が複雑です。

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黄色のコネクタは、見えにくい奥側に穴があり、そこへ細めのマイナスドライバーを挿して押しながら、外筒を引き抜きます。このとき、内筒側もしっかり保持し、ケーブルを引っ張って断線させないよう注意します。構造が分かっていれば難しくありません。

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これでシートを持ち上げ、車外に運び出せます。背もたれは最前(後ではありません)まで倒し、ヘッドレストは最下端まで下げるか取り外します。レールが突出しない位置にスライドさせ、ドアや開口部に当てないよう慎重に車外へ出します。
うちの車では助手席シート下に車載ジャッキが固定されているため、これも取り外します。ジャッキの設置位置は車種によって異なるため、あくまで参考程度です。

ここまで、椅子を外すのは1時間もかかっていません。もっと時間がかかるかと思っていました。
中編では引き続きフロアを剥き出しにするまで車内のモノを取り除きます。

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