AOOSTARのRyzen 7 5825U搭載ミニPCを買ってみた

AOOSTARのRyzen 7 5825U搭載ミニPCを買ってみた

2年半前、当ブログ「がとらぼ」のウェブサーバをCeleron J6412搭載のマザーボードに交換しました。当時、Celeron J6412は低グレード帯のCPUとして非常にコストパフォーマンスが高く、性能も十分でした。しかし、その後インテルが次世代モデルとしてキャッシュ容量を増やした「Intel Processor N100」を発表しました。N100は、Celeron J6412に比べてCPU性能が約1.5倍向上し、さらに低消費電力を実現しています。コストパフォーマンスも優れており、唯一の欠点といえば、公式仕様で最大メモリ容量が16GBに制限されている点くらいでしょうか。

このため、それまで進めていた「CPU性能が不要なサーバをすべてCeleron J6412に置き換える」という計画を見直し、N100以上のCPUを搭載したPCへの移行を決定しました。しかし、最終的はN100やその系統ではなく、AMD製の「Ryzen 5 4500U以上のCPUを搭載したPCを採用することに決定しました。今回、リプレイスも最終段階に達し、「がとらぼ」のウェブサーバとして稼働していた最後のインテル搭載サーバを置き換えることにしました。J6412は2年半しか使用していないので少しもったいないですが「がとらぼ」の人が勝手に最低基準限に設定したRyzen 5 4500Uですら、Celeron J6412の2倍の性能を持つため、ウェブサーバだけが極端に性能が劣る状況を維持するのは合理的ではありません。今回の移行により、サーバの全体的な性能向上と将来的な拡張性の確保が期待できます。

Ryzen 7 5825Uを搭載し、16GB RAMと512GB SSD (または32GB RAMと1TB SSD)、さらにI226-V NICを備えています。クーポンを適用することで3万円台(または4万円台)で購入可能なモデルです。
このミニPCはOCuLinkポートを搭載しており、PCIE3.0x4を外部に拡張することができます。そのため、通常のミニPCでは不可能なビデオカードなどの増設も可能です。

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1月1日にアマゾン直配(アマゾン提携配送)で届きました。アマゾンらしく無駄に大きなダンボールに申し訳程度の紙の緩衝材が入っただけでスカスカでしたが箱の潰れなどは全くありませんでした。
PCの外箱は小ぶりでずっしり重め。これは中華ミニPC共通のようです。

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外箱の背面には各種認証のマークが書かれています。また、日本の技適も書かれています。このPCはWi-Fi 6とBluetooth 5.2対応なので技適があると堂々と利用できます。なお、「がとらぼ」の人は全く使う予定はありません。

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外箱は玉手箱タイプで、気密性が良いため開けるのに苦労します。

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スポンジ板と紙の蓋があります。

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サポートを受けるための連絡先などが書かれたカードが2枚入ってしました。

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周囲をスポンジで養生された本体を抜き出すと、その下にも黒い小箱があります。

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本体はビニール袋に入っています。黒い小箱にはACアダプタなどが入っています。(次)

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黒い小箱の中身です。ACアダプタ、HDMIケーブル(約1m)、VESAの取り付け板とそのネジ、英語と中国語の取扱説明書(日本語無し)が入っていました。

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ACアダプタは日本向けのプラグ一体型のもので、19V/3.4Aです。株式会社成洋と書かれていますが、正像は中国のようです。

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本体背面です。左からDCポート(ACアダプタから)、I226-V 2.5GbE、USB-A 2ポート、HDMI(上) DisplayPort(下)、USB-A 2ポートです。
上半分は冷却用のシロッコファンのフィンのようです。

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本体側面には通気用の穴が開いていています。(左右共)

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本体正面です。左から電源スイッチ、イヤホン、USB-A x2、USB-C x1、リセット穴、OCuLinkです。

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本体天板です。天板にはメーカーロゴ以外は何もありません。通常は何かのシールが貼られていることが多いです。そして、このモデルの筐体は全面がメタル素材(鉄とアルミ系の合金?)になっているため冷却力が高まっているように見えます。

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本体底面です。中央に冷却ファン用の穴がありますが、このモデルには底面には冷却ファンはありません。冷却力不足を感じたら自分で増設することは可能に見えます。また、このモデルは底面に各種シールが貼られています。なお、日本の技適マークは貼られていないため、法律遵守を重視する方は外箱の技適マークと番号部分を切り出して貼っておく方が良いかもしれません。

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底面の四隅にあるゴム足はミニPCとしてはとても高めになっています。底面を利用した冷却のための通風には十分です。

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このモデルにはWindows 11がプリインストールされています。セットアップ(インストール)は途中まで完了している状態なので、初起動時に言語選択画面から始まるタイプです。なお、初期値は中国語のため気に入らないという方は一旦セットアップを済ませてからクリーンインストールする方が良いかもしれません。ドライバなどはAOOSTARのウェブから取得可能です。

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Windows 11 Pro 23H2 22631.4169が入ってしました。

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ライセンスの状態を表示しました。コマンドは slmgr /dli です。(次)

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この中華ミニPCにプリインストールされているWindowsのライセンスの種類についても触れておきます。メーカーやモデルによってライセンスの種類が異なるため「ガチャ」と言われることがありますが、AOOSTARのこのモデルではリテールライセンスとなっているのでユーザーにとっては嬉しい話といえるでしょう。この情報は気になる方が多いと思うので共有しておきます。

今回購入したこのミニPCは「がとらぼ」のウェブサーバとして使用するため、セットアップ後に一度もネットに接続することなく、すぐにWindowsを削除してFreeBSDをインストールしました。そのため、紹介している画面はWindowsのスクリーンショットではなく、カメラで撮影した写真になります(画像が少々見づらい点はご了承ください)。

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FreeBSDにMySQL 9.0をインストール

FreeBSDにMySQL 9.0をインストール

FreeBSDにpkg/portsでMySQLサーバをインストールする場合、mysqlXX-serverとmysqlXX-clientの2つのインストールすることになります。mysqlXX-clientは要らないから入れないということはできません。MySQL 9.0の場合はmysql90-serverとmysql90-clientです。(mysqlXX-serverを入れないということは可能です)
そして、2025年1月1日現在ではmysql90-clientのportsにはとても簡単で重大なバグがあります。このバグはfreshportsで2024年9月上旬に報告されているものの未だに放置されています。FreeBSDでMySQL 9.0をportsでビルドして利用したい人がいないのがメンテナがサボっているのか不明です。簡単すぎるため修正するまでもないということかもしれません。

portsで普通にビルド&インストールすると次のようなエラーでインストールが失敗します。
cd /usr/ports/databases/mysql90-client&&make install

===>   Registering installation for mysql90-client-9.0.1
pkg-static: Unable to access file /usr/ports/databases/mysql90-client/work/stage/usr/local/lib/mysql/plugin/mysql_native_password.so:No such file or directory
*** Error code 1

Stop.
make[1]: stopped in /usr/ports/databases/mysql90-client
*** Error code 1
修正:
/usr/ports/databases/mysql90-client/pkg-plist
bin/comp_err
bin/my_print_defaults
bin/mysql
bin/mysql_config
bin/mysql_config_editor
bin/mysql_migrate_keyring
bin/mysqladmin
bin/mysqlbinlog
bin/mysqlcheck
bin/mysqldump
bin/mysqlimport
bin/mysqlshow
bin/mysqlslap
bin/perror
include/mysql/errmsg.h
include/mysql/field_types.h
include/mysql/my_command.h
include/mysql/my_compress.h
include/mysql/my_list.h
include/mysql/mysql.h
include/mysql/mysql/client_plugin.h
include/mysql/mysql/plugin_auth_common.h
include/mysql/mysql/udf_registration_types.h
include/mysql/mysql_com.h
include/mysql/mysql_time.h
include/mysql/mysql_version.h
include/mysql/mysqld_error.h
lib/mysql/libmysqlclient.a
lib/mysql/libmysqlclient.so
lib/mysql/libmysqlclient.so.24
lib/mysql/libmysqlclient_r.a
lib/mysql/libmysqlclient_r.so
lib/mysql/libmysqlclient_r.so.24
lib/mysql/plugin/mysql_native_password.so  この1行を削除します
%%SASLCLIENT%%lib/mysql/plugin/authentication_ldap_sasl_client.so
%%SASLCLIENT%%lib/mysql/plugin/authentication_oci_client.so
%%SASLCLIENT%%lib/mysql/plugin/authentication_webauthn_client.so
libdata/pkgconfig/mysqlclient.pc
share/aclocal/mysql.m4

おそらくMySQL 8.xまでのpkg-plistを流用したと思われます。MySQL 9.0ではnative_passwordは非推奨から削除に変更になっているので存在しません。この行が残っているとそれをコピーしようとしてエラーになります。

インストール後の新規利用方法

MySQLの新規利用はメジャーバージョンごとに変更されるため以前のバージョンの知識が利用できず、やることが簡単な割に苦労させられることがあります。

MySQL5.7以降は管理者パスワードを知らないと最初のログインができません。管理者パスワードを無効にして起動する方法もありますが、バージョンによってその手法が潰されることが続いているため素直にパスワードを使ってログインする方が無難です。

pkg/portsでmysql90-serverをインストールするとMySQLのデータディレクトリに初期データベースが置かれます。pkg/portsでインストールした場合はこの初期データベースのパスワードがわかりません。そのため一旦それを削除します。

# rm -R /var/db/mysql/*

mysql90-serverをserviceコマンドで起動せずmysqldを手動で起動します。(以下)

# /usr/local/libexec/mysqld --initialize --user=root --datadir=/var/db/mysql
2025-01-02T23:07:26.648165Z 0 [System] [MY-015017] [Server] MySQL Server Initialization - start.
2025-01-02T23:07:26.649043Z 0 [System] [MY-013169] [Server] /usr/local/libexec/mysqld (mysqld 9.0.1) initializing of server in progress as process 66152
mysqld: Error on delete of '/var/db/mysql/auto.cnf' (OS errno 2 - No such file or directory)
2025-01-02T23:07:26.670107Z 0 [Warning] [MY-010107] [Server] World-writable config file '/var/db/mysql/auto.cnf' has been removed.
2025-01-02T23:07:26.671695Z 1 [System] [MY-013576] [InnoDB] InnoDB initialization has started.
2025-01-02T23:07:27.054670Z 1 [System] [MY-013577] [InnoDB] InnoDB initialization has ended.
2025-01-02T23:07:27.779337Z 6 [Note] [MY-010454] [Server] A temporary password is generated for root@localhost: SECRET_PASSWORD    管理者パスワードが表示される
2025-01-02T23:07:29.298006Z 0 [System] [MY-015018] [Server] MySQL Server Initialization - end.

管理者パスワード(仮)が表示されるのでメモするかコピーします。

普通にserviceコマンドでmysql90-serverを起動します。

# service mysql-server start
メモしたパスワードを使用しmysqlコマンドでMySQLにログインして管理者パスワードを変更します。
# mysql -u root -p'SECRET_PASSWORD' mysql

//管理者バスワードの変更(必ず最初に)
ALTER USER 'root'@'localhost' IDENTIFIED BY 'NewSecretPassword';

//新しいユーザー(userAAA@localhost)を作成する(任意)
CREATE USER 'userAAA'@'localhost' IDENTIFIED BY '123.UserPassword.!#$';

//既存のユーザー(userBBB@localhost)を削除する(参考)
DROP USER user 'userBBB'@'localhost';

自動生成されたパスワードを使い続けたいと思うかもしれませんが、最初に管理者パスワードを変更しないと管理者として他のコマンドを実行できないようです。
その後は、以前のバージョンと同じです。

データバックアップ GTID無効化

バックアップSQLにGTIDが含まれているとGTIDを使用しない環境でデータリストアがトラブる場合があります。

--set-gtid-purged=OFFを付けます。(パージがオフでGTIDを付けないというのは直感的ではありませんが。)
以下のようにダンプを取ります。

$ mysqldump -u root -p'SECRET_PASSWORD' --single-transaction --set-gtid-purged=OFF DB_NAME > DB_backup.sql

リストアの手順は変わりません。

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